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分身との大喧嘩と交渉で決まった代表4人





ディーテ達は俺達が支給した様々な料理を喧嘩しながら食べている、

特に呆れたのがディーテとその分身達、ガチの大喧嘩に発展している、

手加減は全然見えない、血が出ようがお構いなしに奪い殴り合う。




「こらいい加減にしろ!そのチキンは我のだと言っただろうが~!」




「えっ~そんなこと言った?あんたの物は私達のモノだろ~が!」




「そうそう!分身に怒るのは筋違い!手に持っているからいいでしょ?」




「大体分身はあんたの一部なんだから食べても問題ないわよ!」




「ホント心が狭いよな~こんだけあるんだから好きに食わせろよ!」




この反論にブチ切れたディーテ!だが食いかけのチキンは綺麗にたいらげ・・




「お・・お前達もう許せん!性根をたたき直してやる!」




「ほ~面白い!やれるものならやってみろよ!!!!」





ウガガ~~~~~~!




ガルルルルル!!!!




ドガーーーーン!!!!!!!!!ドガガガ~~~ン!!!




・・・




これらの会話は盗聴器で思いっきり俺達に聞こえていた・・




・・・




これは前代未聞じゃないのか?敵のボスが自らの分身と殴り合っている、

だがこれらの分身はディーテと全く似ていない、完全に別人のようだが・・

しかし本人達は自らを分身だと言っている、一体どういうことだろう?




・・・




頭を傾げる俺達を完全無視して殴り合いはさらにヒートアップ!




「うがが~~こいつ我を殴りやがった!!ゆ・・許せん!」




「それはこっちの台詞よ!よくも女の顔を殴ったわね!!」




「この際だから今迄の恨みまとめて返してやる!!」




「ウラアアアアアアアア~~~~~!




「オラアアアアアアアアア!」




ボカドガバキドガ~~~~ン!!!!!




・・・




マジで殴り合うディーテとその分身達、美男美女が血まみれとなっている、

周りを見ると魔物達も大喧嘩、お互い殴り合い流血してはいるが・・




・・・




だが食料と飲み物からは距離を取り影響がないように喧嘩を繰り返す、

時折血まみれになりながらも休憩とばかりに飲み食いを繰り返し・・

そして再び喧嘩場に戻り仲間と殴り合う破壊神と魔物達だった。




・・・




このままほっとけば勝手に自滅しそうなのだが・・




・・・




まあ相手は破壊神達、この程度の傷は影響なく瞬く間に元に戻るだろう、

なのでこちらも人選が続く、そろそろ返事しないと相手がキレるかも・・




・・・




「(アトラス)だから我に任せろと言っているだろ~が!」




「(アデール)いゃ~ここはあたいの出番でしょ?」




「(サユミ)いえいえここは私に任せて下さい!」




「(タケシ)しょうがないですね~ここは俺が行きますよ!」




・・・




こっちもバトルこそ無いが言い争いが止まらない、ほんと纏まりが無い、

かといって俺が出る・・即座にストップがかかるのは目に見えていた、

なので俺は通信官のお姉ちゃんに指示、くじを作って欲しいと頼む。




「えっ?私にプロポーズですか?う~~んいいですよ!」




そうじゃない!




「え~そうじゃないのですか~?ぷ~~~~~!!!」




なぜか膨れ顔の通信官のお姉ちゃん、後日彼女はなぜかメイドに応募、

元々優秀だったせいかトントン拍子に話が進み晴れて俺のメイドさんとなる、

そしてしつこく俺を誘惑、それに負けた俺は渋々挙式を挙げていた。




その後・・




「コウさんいい加減にしてください!!!!」




なぜか通信官の育成所から怒られた俺、その理由は勧誘するなとのこと、

優秀な通信官がその都度抜けると穴埋めが大変だから超迷惑とのこと、

そんなに新しい嫁さんが欲しいのなら専門の窓口を設けろとご立腹だった。




・・・




いや俺はそんなつもりは無いから・・




俺は仕事を指示しただけで通信官のお姉さんを誘惑したわけでは無いから・・




・・・




どんなに言い訳しても通じないので俺は黙ることにした。




これらはさておき・・・




こちらも代表が決まらないのでくじで決める事にした、尚聖級以上に限定、

先が赤い棒を引いた者が俺達代表として分身のどれかと対決することとなる、

そして幹部達がくじを引く、そうして当選したのは以下の四人だった。



● 天聖族のエスコルピォ。



● 天使族のリサ。



● スノードラゴンのショウ。



● フレイムドラゴンのアグニ。




・・・



なんか不安が残る人選だが・・しかしこれに異論を唱える者が多数、

まずエニウェアドラゴンのカラミティ、ガルーダの王のカオス、

グリフォン女王のレイナ、そしてスカイドラゴンのアトラスだった。




「(4人の心の声)こ・・ここは我(私)が出るべきなのだ・・」




この四人はなんとしても交代して貰おうと当選した四人に交渉を持ちかけた、

まず天聖族のエスコルピォは夫のアイザックの説得により早々に辞退した、

カラミティがアイザックに宝石を進展、アイザックはすぐに受け入れた。




というのも・・




アイザックはカラミティを怒らすとろくな事が無いと悟り辞退を受け入れた、

それと宝石は対価で受け取るが後々を考えて妻は戦わせない方がいいと判断、

エスコルピォも子育ての絡みがあるので無理して戦う必要がなかった。




次にカオスは天使族のリサに交代を要請、対価は新たな工場の建設だった、

これにリサは同意、移住が増えたので俺が昔ローンで造った工場では足りない、

なので新たな工場が欲しいリサはこの条件を受け入れ・・同じく辞退した。




次にレイナはショウに交渉を持ちかけ・・意外にもショウはすぐに受け入れた、

レイナの部下にサユミとレイミに似た女性がいたので許嫁として紹介した、

この部下はアズミ達とも親密だったのですぐに話が纏まりショウは辞退した。




尚ショウの妹のサユミとレイミは複雑な気分・・は無くむしろ歓迎していた。




最後に・・




・・・



目立ちたいアグニ・・アトラスが妻のメディに説得、夫を戦わすなと進言、

あまり戦いを好まないメディは医療品の提供を条件にその話を受け入れた、

アグニは妻の説得で即辞退、医療品は後日空母伊吹から大量に供給された。




ちなみに伊吹の艦長のモカとココはアトラスの妻、なのですぐに話が纏まる。



・・・



くじ引きの意味あったのかな?




交渉で話が纏まるなら最初からそうすればいいのに・・




・・・



これ以上ツッこむとろくな事が無いので俺は黙ることにした。




さて・・



お決まりの四人が選ばれたので俺はディーテ達に返事したのだが・・




!!!!!




「わ・・我は今忙しい、その話は後にしてくれ!」




・・・



未だに分身達と殴り合うディーテ、猛烈に呆れたが本人達は大マジ、

当分収まりそうに無いので俺達も急ぎ食事を取り戦闘に備えた、

そして2時間後・・やっとディーテから返事が来た。




「ま・・待たせたな・・さあ決闘をしようではないか・・」




・・・




少し休んだ方がいいんじゃ無いのか?




分身も魔物もボコボコでその場に倒れ込んでいる、見ていて凄く痛々しい、

ホントにこいつら破壊神なのか?と呆れながらも俺達は準備をする、

そして3分後代表四人と露払いとして俺とデーヴィドが後に続く。




そして無人島に到着、既に支給した食べ物飲み物は綺麗に無くなって・・




・・・




かろうじてディーテが立ってるだけで他は・・死んではいないがボコボコ、

分身の美女二人も顔がボコボコとなり当初の美しさは微塵もなかった、

ホントにこれで決闘出来るのか?するとディーテが薄ら笑い・・




「ああ心配するな、こいつらはすぐに復活する!」




ブォオオオオオオオオオオ~~~~!!!!!




ディーテは左手を分身と魔物達に向け暗黒雲のような煙を展開していく、

すると分身と魔物達の傷は見る見るうちに消え元通りとなり立ち上がった、

そして不敵な笑み、分身4人が前に出てカオス達の前に立つ・・・




「ウフフお待たせ!さあ決闘しましょうか?」




「ああ望むところだ、広いところで戦いたいから移動するぞ!」




「ええわかったわ、すぐに移動しましょう!!!!」




分身4人とカオス達は隣の無人島に移動、魔物達もそこに向かった、

俺とデーヴィドも移動・・するとディーテが俺達を遮り・・




「まあそう焦るな、我はお前達と話がある!」




「なんだと??それはどういう意味だ??」




「聞いての通りだ、見た感じお前らが代表のようだから話がしたい」




この申し出に俺とデーヴィドは・・



・・・



「いいだろう、話を聞こうじゃないか!」




「それはありがたい、では話を・・出来れば屋内でしたいのだが・・」




「わ・・わかった、ではプレハブを用意する」




ズシューーーーーーーーー!!!




デーヴィドが収納魔法からプレハブを展開、これは非常用通信室も兼ねる、

10畳程の広さで小型のキッチンやエアコン、パソコン等の通信機器がある、

他にも監視カメラ等を備えこの中での会話は即座に各艦に転送される。




「ほう・・これは素晴らしいな・・」




ディーテはこのプレハブに関心を示しながら・・



・・・



中に入り偉そうに・・・




中央の椅子にどーんと座っていた。










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