ジンとライラの恐怖と動き出したディーテ
盛大な拍手が会議場に響く、皆の目線はジンとライラに向いていた、
アクリスは2人に向かって・・静かに両膝をつき頭を下げだしたが・・
「それはおやめくださいアクリス様、あなたが頭を下げる必要はありません、
元凶は破壊神ディーテなのですから・・共に仲間の仇を取りましょう、
それがお互いの同胞の無念を晴らすためでもあります、共に戦いましょう」
ライラがアクリスに近づき膝をつき・・手を差し伸べアクリスを慰める、
その手を握り・・アクリスは頷きジンとライラを見つめている、んで・・
なぜか妹達は嫉妬の炎、いい加減ライラに離れろと睨んで訴えている。
・・・
ライラの寛大な配慮による感動よりも・・
・・・
猛烈に目を光らす妹達のおっかない嫉妬の炎に・・・
・・・
「あわわわわわわわわ・・・・・」
危険を察知したライラが急ぎアクリスから離れジンの後ろに隠れた、
ジンも思いっきり引いている、ある意味破壊神よりも怖いかもしれない、
ジンとライラは・・・妹達の逆鱗に触れたと思い込み恐怖を抱いていた。
尚会場にいる各種族も・・アクリスの妹達の嫉妬に緊張を覚えていた。
!!!!!
妹達の嫉妬に気づいたアクリスが急ぎ宥める、ようやく落ち着いた妹達、
ふと周りを見る妹達、皆の目線に気づき・・なぜか猛烈に照れている、
そして・・
「し・・失礼しました!!!!!!!!!!!!」
思いっきり頭を下げる妹達、そしてアクリスも思いっきり頭を下げている、
場の雰囲気をぶち壊したのを肌で感じたアクリス達5人は・・
「ど・・どうしよう・・」
・・・
言葉を詰まらせる、今の自分達は捕虜・・奴隷的な立場なのに目立ちすぎた、
このままではまずい・・アクリスは立ち上がり妹達を守ろうと・・
「アハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」
えっ???????
会議場にいる俺達は大爆笑、そしてお腹を抱えながらアデールがそばに行く、
そしてアクリスの妹達の肩を抱き・・
「あはは!!!あんたら面白いよ~~どう本気で私達の仲間にならない?」
「えっ?ど・・・どういうことですか?」
「言葉のまんまよ、貴方達は私達を怖がっているけどそうじゃないのよ、
ここにいる皆は元々敵同士だったのよ、でもコウ達が召喚されてからね~
それがどれだけ馬鹿馬鹿しいか・・身をもって味わったのよ」
「く・・詳しく教えてください」
「だからね~私達は戦っていたんだよ、でもコウ達の兵器に圧倒されたの、
そのコウ達もね、遙か昔私達と同じように戦っていて大勢の犠牲を出したの、
そして行き着いた先がね~~愚かに戦うことが単純に馬鹿馬鹿しいと気づいたの」
そうして・・
「でもね、コウ達は圧倒的な力を持ちながらも・・私達と共存を選んだのよ、
それは過去の惨劇を繰り返したくないから・・それを知った私達も・・
共存出来る・・仲間と戦うことは止めたんだよ、それはわかるかしら?」
「な・・なんとなく・・」
「なら私達の仲間にならない?過去の事はこれから償えばいいのさ、それに・・
まだ大元がいるんだから仲間は一人でも多い方がいいのさ、それとね~~、
今後の事も考えたら未知のあんたらも私達の仲間に欲しいの・・わかる?」
「こ・・こんな私達を・・ですか?」
「そうそう!私達だけじゃ退屈なの、狭い世界だとすぐに行き詰まるでしょ?
顔なじみばかりだと時に衝突するから知らない種族が多い方がいいんだよ、
だからあんたらを勧誘したいの、先で・・みんなで笑うためにね」
・・・
アクリス達は・・
・・・
「こ・・こちらこそ・・よ・・よろしくお願いします・・」
アデールの言葉に心動かされたアクリス達、静かに頷き同盟を希望した、
これに各種族も頷く、こうしてアクリス達も俺達の仲間となった、
これで残ったのはバルベリスのみ、皆の目線は彼に注がれた。
これを感じたバルベリスは・・
「ほ・・ほんとうにお前達は・・破壊神ディーテと戦う気なのか?」
この質問に関しては・・アデールからカオスが代わって返答をする。
「ああそのつもりだ、先程妻も言ったが俺達は仲間を増やしたいからな、
だがそれを妨げる輩は叩き潰すが・・出来ればそいつも仲間にしたい」
これを聞いたバルベリスは・・呆気にとられていた。
「は・・破壊神ディーテを仲間に・・だと?」
「ああそうだ、既に下級とは言え何体かの破壊神も仲間になっている、
ならディーテもその可能性がある、さらに他に6柱いるんだろう?なら・・
話が通じればお互い共存すればいいことだ、その方が先の楽しみが増える」
・・・
「ハハハハハハハハハ!!!!!!」
バルベリスは大笑い、そして不気味な笑みを受かべながら語り出す。
「ほ・・ほんと面白いなお前達は・・いいだろう俺も仲間になってやる、
俺の知るすべてをお前達に託そう、そして先で俺に見せてみろ!
お前達が築く共存の世界とやらをな!!」
「ああいいだろう、楽しみにしておけ」
・・・
あの~カオスさんたち・・
なんか話が飛び抜けていませんか?
聞いていると・・まるで神を巻き込む世界を構築するように聞こえますが?
どんどん話が膨らんで壮大すぎる流れになっているんですけど・・
ナレーションルームで驚く俺に向けてカオスが一言!
「ああそのつもりだ、そうでないと俺達長寿種族は退屈で仕方が無い、
それにな・・元はと言えばお前達が俺達の刺激を駆り立てたんだぞ!」
はい?
「お前達の技術・・今迄魔法しか知らなかった俺達に新たな力をもたらした、
なら使わないと損だろう?神をも抑えられるこの力は刺激の塊だからな、
まあ俺達を煽ったのはお前らだからな、しっかり責任はとってもらうぞ」
・・・
それって責任転換じゃないの?
俺達は自己防衛で戦ってるだけで君達を煽ってはいないんだけど・・
・・・
皆が「よく言うよ」的な目で俺達を見るので・・黙り込むしかなかった。
こうして会議は終了、アクリス達も無事同盟仲間となり早速情報提供、
その中でバルベリスが何やら語っていたが・・これは後日お伝えする。
そのころ・・・
「ほう・・3幹部は全滅したようだな・・」
異変を感じ起きてきたディーテ、すぐに魔物達を召集させた。
「どれ・・久々に我が動くとするか・・」
配下の魔物達が集結、その数は約3千万、デウが逃げたのでそのまんま、
しかし・・今度は操られていた3幹部では無く大元が直々に攻めてくる、
その力は圧倒的だろう、だが俺達は迎え撃つしかない。
なので・・
「各種族にお伝えします、次は破壊神ディーテが直々に攻めてくるでしょう、
ですが我々はもう後には引けません、攻めてくるならこちらも応戦します、
なので戦える種族は力をお貸しください!共に戦いこれを撃退しましょう!」
!!!!!!!!!
この言葉を皮切りに各種族の精鋭達がルーム国に集まり各艦に乗り込んでいく、
今回は最上級の破壊神が攻めてくる・・皆恐れの顔は無く次々と集結してくる、
そうして準備が整った艦は次々出航、光の幕を通り戦闘態勢を整えていた。
その頃俺は・・
「う~~~ん!!!よく寝た~~!」
すっかり体調が戻り元気いっぱい!すぐさま親衛隊達と大和に乗り込んだ、
なぜかお供達も同行、俺の部屋は男達の憩いの場所となり賑やかとなる、
ちなみにレイミやサーラ等の女性達は同行拒否、子育てに熱中していた。
・・・
まあ俺の妻達は・・
・・・
営み後すぐに妊娠したのですぐに離れそのまま出産、子育てモードとなる、
なので現在俺の傍には妻は誰もいないが・・メイドさんが次々と迫ってくる、
現在のメイドさんは西の大陸の人間5人、全員18歳位の可愛い女性達だ。
・・・
いや勘弁してくださいな!
君達はまだ若くその頬の涙・・
俺は浜田●吾さんの歌を例に考えを改めろと説得しましたが・・
・・・
なに言ってるんだこいつ?????
みたいな目で俺を冷めた目で見るメイドさん達、俺は黙り込むしかなかった、
だが全員俺の妻になる気満々で執拗に隙見ては婚姻届にサインしろと目で訴える、
尚戦いが終わった後に5人とも晴れて俺の妻となっていた。
・・・
俺は・・これからどうなるのだろう?
・・・
マジで4桁・・1000人の妻を娶らないといけないのか?
・・・
めちゃくちゃ荷が重いのですけど・・
・・・
俺の心配を無視して・・
・・・
戦艦大和をはじめ各艦は・・
・・・
ディーテとの戦いに挑もうとしていた。