疲弊しまくりの俺と特攻していく旧式戦闘機達
西の大陸の王カオスには5人の妻がいる、まずはグリフォン女王レイナ、
ワイバーンの王女アデール、カオスの従兄妹で双子のシルヴィとソフィア、
そして天聖族のアクワリオ、だが今回アクワリオは神族の傍で介護中!
というのも・・・
今回一般兵まで必殺技を体得させたので俺と親衛隊、神族は猛烈にバテた、
なにせ一人一人に砲弾や動力を光に変えて伝授させたのだから疲労は半端ない、
駆逐艦1隻だけで100人を超える、これだけ聞けば大変さがわかると思う。
当然ながら俺一人だけではこれだけの数を賄いきれない、なので応援を頼んだ、
俺が艦に小さく光を当て砲弾等を変化させ親衛隊と神族が増幅し乗組員に授ける、
最初の変化は最小限に抑え数を増やし増幅して乗組員達へ・・これを繰り返す。
今回は巫女の星の破壊神討伐に向かう艦隊だけに限定し必殺技を授けた、
それでも万を超える数がいるので俺達は大慌て、さらになぜか・・・
・・・・
サーベルタイガーやピンキー、ラッドルや羊の魔物等も必殺技を求めた、
自分達も乗組員だから伝授は当然・・と言う顔でしっかり並んでいた、
だがこれらは剣等が使えない・・ナイフを口で咥えて対応するそうだ。
・・・
「自分達も忘れないでくださいね!!!!!!!」
と新たに並んでいたのはクラーケンやゴブリン、魔法使いなどの魔物達だ、
自分達は剣を扱えるからと言って必殺技を求める、その数を見た俺は目眩、
その数二万を超える、さらに落ち着いたら他の種族達も是非にと求められた。
・・・
アクリス達が来る前になんとか伝授は出来たのだが・・
その後俺達はダウン、もう立つことも出来ずその場に崩れた。
なので俺は航空母艦サンクチュアリの来賓室でタウロ達の介護を受けている。
ちなみに親衛隊達は救護班が対応しているが神族に関しては12天聖が対応、
神族と俺に関しては末端に任せられないと・・なぜか12天聖が専門で介護、
ただ俺の妻のリィブラ、タウロ、カプリコルニォに関しては・・
・・・
「うふふ・・最近ご無沙汰だったからね・・」
「そうよ、じらされた分楽しみましょうね」
「あなたは動かなくていいわよ、私達が頑張ってあげるからね」
・・・
「うっ・・あ・・・ああん・・・」
動けない俺に介護という名の営みを繰り返す、ちなみに交代で求めてくる、
3人の妻は俺のアソコだけ元気にして・・その上に乗り昇天を繰り返していた、
だが・・あれだけ激しく営みをしたのに3人とも2人目は授からなかった。
・・・
この結果に大不満の3人、猛烈に睨まれる俺だが・・・
・・・
俺は無実だ!
これはさておき・・・
東西南北に分散するアクリスの妹らしき4人の所にレイナ達が駆けつける、
この4人の詳細は不明だがアクリスと雰囲気が似ているので妹と判断した、
それぞれが約300万の魔物を従え広範囲に魔物を分散し旋回させている。
「動きを止めるな、纏まると攻撃されるから広範囲に分散しろ!」
ウギャギャギャギャ!!!!!!!
ゴオオオオオオオオオオーーーーーーー
魔物達は命に従い広範囲に点在し常に動き纏まりを極力避けている。
おそらくこれはイージスミサイル対策だろう、直撃を避けるための行動、
攻撃を受けても被害を軽微に抑えるため魔物達を旋回して的を絞らせない、
なので遙か上空にいる卿魔族達も的を絞れずにミサイルを撃てずにいた。
それを察知したレイナ達は・・
「私達が囮になるわ、、皆は魔物達を駆逐してちょうだい!」
アクリスはカオスに任せるとして・・念のため天使族14天王が控える、
そしてレイナ、アデール、シルヴィ、ソフィアが4方に飛んでいく、
戦闘機隊は一時離脱し雲に隠れ・・攻撃のタイミングを探っていた。
そのころ4人の妹達は・・・
「に・・兄さん大丈夫かしら????」
「あ・・あいつ突然パワーアップするなんて・・」
「わ・・私達も向かいましょう・・」
「だ・・ダメよ、私達では足手まといだわ」
アクリスが気になるのか落ち着かない、援護に向かいたいが足手まとい、
なのでイライラ・・その時レイナ達が飛んできて・・対峙した!
ここからはレイナを代表・・まあ似た流れなので同時進行します。
「貴方には私が相手するわ!」
「あら?雑魚が何しに来たの?」
「ずいぶん威勢がいいわね、でも相手が悪かったわよ」
「ふ~ん、そうは思えないけど?こっちには300万の魔物がいるのよ、
あなたなんか瞬時に食い尽くされそうだけど?」
「なら試してみたら?言っておくけどそう甘くはないわよ」
「だといいわね・・お前達こいつを食い尽くせ!!!!」
ギィイイイイイイイ!!!!!!!!!!
ギュルルルルルルルルルルーーーーー
魔物達がレイナ達に向かって一斉に襲ってきたが・・
ズガガガガガーーーー!!!!!!!!!
レイナ達をすり抜け・・各艦の艦砲射撃が一斉に飛んできて魔物に直撃!
ギャアアアアアアアーーーーー???
魔物達はそれらをまともに受け・・瞬く間に100を超える魔物が絶命、
既に艦隊は射程距離まで近づいていて艦砲射撃でレイナ達を援護、
その攻撃は正確無比、無駄弾は一発もなく全弾命中していた。
「えっ・・なにがあったの??」
アクリスの妹達は一瞬怯む、俺達の事はある程度把握していたようだが・・
だが激戦を乗り越えてきた各艦の砲撃は正確さを極め魔物達を撃ち抜く、
そして・・レイナ達が右手を挙げると・・
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
雲の中から無数の戦闘機隊が飛び出てきた!
ズガガガガガガガ!!!!!!!
旧式戦闘機の固定武装・・バルカン砲が一斉に火を噴き魔物達を攻撃、
これに怯んだ魔物達、だが妹達は火炎魔法を繰り出し戦闘機を攻撃、
被弾した戦闘機だが・・次の瞬間機体に炎が舞い上がった!
「戦闘機隊突撃せよ!!」
ボォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
機銃が尽きた旧式戦闘機達が火の玉と化し魔物の群れに飛び込む!
ズガガガガガーーーーンン!!!!
ギャアアアアアアアーーーーー!!!
戦闘機は次々と特攻しては爆発し周りの魔物を巻き添えにしていく、
魔物達は戦闘機に近づいたら爆発に巻き込まれると感じ急ぎ離れた、
だが戦闘機隊は闇雲に突撃しているわけではない!なぜなら・・
「敵の魔物達が集まっています」
「ああ戦闘機隊のおかげだ、これで一網打尽に出来るぞ!」
周りを囲むように突撃し・・爆発する旧式戦闘機隊は魔物を追い詰めた、
東西南北に分れた魔物だが・・それぞれ渦のように集まっていた、
それを見た卿魔族達、僅かなチャンスが訪れた瞬間だった。
「今だ!イージスミサイル発射!!!!!」
「了解!ミサイル発射します!!!!!!」
ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!
卿魔族から放たれたイージスミサイルは・・
それぞれの魔物の群れに向かって飛んでいった!
そのころカオスは・・
ガキィイイーーーーン!!!!
徐々にアクリスを追い詰める、分身とは言え神魔瓊石の力は相当なもの、
今のカオスは神級上位にも劣らないだろう、その姿はまるで闘神のようだ、
アクリスはその攻撃を受け止めるだけで精一杯、既に勝負は見えてきた。
それにしても・・・
・・・
神魔瓊石とはいえ・・その分身だけでこれほどの力が・・
・・・
もし今のカオスと俺が戦ったら・・
・・・
もしかしたら負けるかもしれない、今の彼はそれだけ強大な存在と化している、
それを感じている妻達、勝利を確信し妹達にこれでもかと攻撃を繰り返す、
妹達はそれを受けるだけで精一杯、魔物達を指揮する余裕はなかった。
それもあり・・
戦闘機隊の特攻と指揮系統を失った魔物達は・・・
・・・
消滅への道を辿るだけだった。