ケイオウの2つの提案と子供のとんでもない提案
卿魔族の王ケイオウがリモートで各幹部に語りかけてきた!
「戦闘機を突撃させ敵の意表を突くのは良いと思う、だがそれだけでは弱い、
もう一つ・・いや2つは備えておかないとアクリスには通用しない」
「(俺)何となくわかるが・・詳しい説明を頼めるか?」
「(ケイオウ)ああいいとも、あのアクリスとは昔戦った事があるんだ、
あいつは・・アクリスは残虐だが冷静で計算高い、そして容赦ない性格だ、
仮に戦闘機隊の突撃が成功してもあいつは平気で配下を盾にして防ぐ」
「(クリスティーナ)ということは・・戦闘機隊の特攻だけでは・・」
「(ケイオウ)ああ火力不足だ、さすがの戦闘機隊でも1千万は焼き払えない、
特にアクリスは平気で1千万の配下を盾にし生贄にするだろう、己を守るためにな、
なので我は追加でもう2つの案を進言したい、これならアクリスも倒せる」
「(メディ)わかりました、まず一つ目を教えていただけますか?」
「ああ・・戦闘機隊の出撃後となるがアクリスに向かって全艦集中砲火を行う、
もちろん各種族達も攻撃してもらいたい、ただし遠距離攻撃に限定してほしい、
とにかくアクリスだけに攻撃を集中させるんだ、そうすれば敵は集まる」
「(エリーナ)それって・・も・・もしかして・・」
「ああ二つ目の進言は貴殿達のイージスミサイルだ、これを我らが預かる、
艦から発射するのでは無く我らが預かりそれを持って大気圏で待ち構えておく、
貴殿達には敵を密集させる行動を願いたい、そして我らが隙見て攻撃する」
「(デーヴィド)そ・・空からミサイルを投げ飛ばす・・のか?」
「(ケイオウ)ああそんな感じだ、なのでミサイルの爆破はリモートにしてくれ、
ミサイルを落としたら我らは待避してスイッチを押しミサイルを大爆発させる、
あのミサイルなら配下のほとんどを吹き飛ばせるだろう、その後総攻撃を行う」
・・・
皆はケイオウの提案に黙り込む、確かにこの方法なら敵を吹き飛ばす事が出来る、
だが懸念もある、聞いた限りではあるがアクリスは残虐だが冷静でもある、
そんな敵が・・既に見ているイージスミサイルをまともに受けるだろうか?
仲間のバルベリスは数だけならアクリス達より上だが俺達の前に全滅している、
なのでアクリスは当然その備えもしているはず、既に一週間が経過している、
バルベリスは近日中に来ると言っていたが・・現時点音沙汰が全く無い。
このことから推測すると・・
イージスミサイルの対策に没頭してると思われる、もしかしたら・・
何らかの方法でミサイルを跳ね返す対策をしているのかもしれない、
だとしたら厄介だ、ミサイルを跳ね返されるとこちらが大打撃を負う。
それと・・
もう一人・・
デウの事も気になる、女性らしいがジン達も詳細はわからないと言っている、
さらに卿魔族達もデウに関しては情報が無く・・現時点一番不気味な存在だ、
もしこの2人が連係攻撃してきたら相当厄介となる・・・
・・・
皆は黙り込む、ケイオウもこの懸念は悟ったようで黙り込んだ、
これは全種族の案を聞いてみようと俺・・を遮りカオスが皆に詳細を伝える、
そして何かしらの案があれば教えて欲しいと訴えた。
30分後・・・
何点かの案が来たので通信官がまとめてモニターに映し出した、
ちなみにこの内容は子供達も見ている、そのためか子供達も案を出した、
無垢な子供の方が予期せぬ案を出すかもしれないのでそれも受け付けている。
そうして・・
届いた案は10ほどあったが・・
実現出来そうなのはこの4つだ。
● 巨大な対空地雷を造りイージスミサイルを内蔵させ地中から攻撃。
● 穴の周り360度全方向に艦を配置して艦砲射撃で一掃する。
● 穴の周りの海を事前に凍らせ冷やしておいて・・敵が来たら冷気攻撃、
そうして敵を瞬間冷凍させ動きを鈍くして敵を倒す。
● (子供の案)戦闘員全員に龍閃疾風斬、天翔撃烈斬、そして究極破壊斬、
この技を体得させて全方向から一斉攻撃して敵を追い詰めミサイルで撃退、
でもミサイルが跳ね返される可能性もあるので跳ね返される前に爆発させる。
これらの案を見て・・・
各幹部は考える、まず地中からのイージスミサイルは完全に意表を突く、
だがミサイルが大きくなるため対空地雷のように自動で潜る事は出来ない、
さらに地中だと地震や漏電などで誤爆の可能性もあるのでこれは却下した。
次に全方向からの艦砲射撃だが・・
これは半分採用、というのも穴の周りには山が複数あり巻き込んでしまう、
後々考えると復元に膨大な時間を要し野生種族達が絶滅する恐れがある、
なので艦砲射撃に関しては海と空だけに限定し備える。
次に周りを冷やしておいての冷凍攻撃だが・・
・・・
魔力が膨大にかかるのと戦闘機の突撃や艦砲射撃は猛烈に熱を帯びる、
なので手間が膨大な割に効果が期待できないので今回は却下となった、
だが海を凍らせれば足場にもなるので応用編として保留となった。
そして最後の案だが・・・
・・・
これはティーラー達が話をしてた時に兵達から熱望された案でもある、
戦艦の砲弾では無理でも巡洋艦や駆逐艦などの砲弾なら対応が可能だ、
俺やブルーアイズが一度砲弾等を光に変える手間はあるが実現は可能だ。
さらに・・・
艦の動力を圧力に変え放つ究極破壊斬、これも小型艦なら対応が可能だ、
例えば中級クラスは駆逐艦の動力から、上級は軽巡クラスの動力を変える、
そして特級クラスは重巡からの動力を変えればこの必殺技が使える。
ただ欠点・・程では無いが問題もある、それは艦が一時的に止まること、
ある意味艦の動力を抜き獲るようなものだから艦の機能が一時的に使えない、
すぐに復旧はするのだが・・複数がこの技を同時に使うと艦が動けなくなる。
以前俺が破壊神だったルシファーと戦ったとき究極破壊斬を乱発している、
その時補給元の大和は頻繁に停電し大半の機能が使えなかった経緯がある、
今回の場合は複数人が一斉に使うので・・・
・・・
仮に全戦闘員が全方向からこれを放てば・・
・・・
とんでもない力になるのは間違いないが・・
・・・
反面艦は動力を奪われるので一時的に戦えなくなる、なので諸刃の剣、
もしもアクリスにこの事を知られると真っ先に攻撃され撃沈されてしまう、
なので悟られる前に皆の力を結集しアクリスを倒す必要がある。
それにしても・・
まさか子供がこんな案を出してくるとは想定外だった、ちなみに・・
落ち着いた時幹部が尋ねたが一人では無く複数が話し合い提案していた、
なんでも俺達が作ったゲームなどで遊んでいたとき閃いたらしい。
それと俺の必殺技は・・詳細はかなり前に父親から聞いていたらしい、
その父親は兵士、先で必殺技を会得したいと日々鍛錬を欠かさなかった、
それを見ていた子供達が思いつき案としてメール送信していたのだ。
・・・
この案は採用され・・
兵士達は必殺技を会得できると大喜び!子供達にはゲーム機をプレゼント、
そして俺と親衛隊、神族がルーム国近くで空母サンクチュアリで待機、
巫女の星から一旦帰って来た艦の乗組員にこの必殺技を伝授していく。
ちなみに一度ルーム国に戻ったのは数が膨大で俺達では賄いきれない、
なので神族の力も借り各艦の乗組員達にこの必殺技を授けていく、
そうして準備が出来た艦は再び巫女の星に出向き決戦に備える。
尚俺とブルーアイズと親衛隊、神族は疲労が激しく休養が必要となった、
アクリスの事はカオス達に任せ俺達は空母サンクチュアリの中で疲労回復、
だが劣勢の時はサンクチュアリ、隼鷹・飛鷹・時雨も巫女の星に向かう。
2日後・・・
ジュウウウウウウウウウウウウーーーー
ビィービィービィー!!!!
監視カメラの警戒音が鳴り響く、通信官は即座にカメラ画像を見て・・・
・・・
鉄で出来た蓋が・・・
・・・
真ん中が溶かされて・・
・・・
魔物達が次々と出てきた!