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即座の作戦変更と悪夢に嘆くバルベリス




雷炎台風はさらに勢いを強め魔物達の穴の周りを包みこんでいく・・

だがバルベリス達は逆に雷炎台風の中に入っていき戦闘態勢に入る、

辺りはみるみる暗くなり視界が遮られたが魔物達は分散して身構えていた。




「ふふふ・・これは逆に使えるな、相手も俺達が見えないからな」




これはバルベリスの策略、先般集まっていたのでイージスミサイルを受けた、

その報告を聞いたバルベリスは増援を加え分散攻撃を魔物達に命令していた、

そして台風の中に隠れ数にものを言わせ一気に俺達を攻め撃退する考えのようだ。




・・・




まあ当然ながら俺達も相手のこの行動は予測出来ていたので・・




日頃から臨機応変に動けるように訓練している、なので皆頭の切り替えが早い、

あと訓練に関しては・・航空母艦に乗っていたライアン達からの熱望でもある、

というのも・・彼らはミッドウェー海戦の時致命的な攻撃を受けたからだ。




それは情報不足と意思疎通が徹底されていなかったことで現場が混乱、

その隙を見逃さなかったアメリカ軍の攻撃を受け主力空母4隻を失った、

このことから俺達は末端の兵士に至るまで現場情報を把握させている。




そして・・




どのような行動が最大の成果を出し最小の被害に抑えられるかを徹底した、

自らも戦乱の中で生きてきた各種族もその考えに同意し訓練に励んでいた。




「敵が台風の中に入ったわ、作戦変更!全員台風から出るのよ!」




「了解しました!!!!!!!!!!!」




各種族は雷炎台風の中に飛び込んだがすぐに左右に分かれ台風の外に出る、

敵が雷炎台風に隠れたので作戦変更、このことは事前に打ち合わせ済み、

敵が台風から出たら台風の中から総攻撃、逆なら台風から出る段取りだ。




言い換えれば・・




今回は台風の中に敵が隠れているのはわかっているので・・



・・・



この場合は外に出ての総攻撃と決めていた、ある意味台風は巨大な的だ、

これに対しては前後左右と罠を仕掛けた地上からの総攻撃を仕掛けていく、

敵は隠れ蓑が出来たと思っているようだが・・




センサーや人工衛星等を備えた俺達からは丸見え、なので狙撃も容易だ。




「これより各方向から総攻撃します!」




グィイイイイイイーーーーーーーーン!!!!




魔物達から見て正面に旗艦比叡率いる第1~第6艦隊が並び砲撃態勢、

左右には戦闘機隊と戦闘隊が並び魔法・ミサイル攻撃の準備をしている、

そして後方では・・既に射程距離まで移動している第7艦隊が待ち受ける。




もちろん上空に対してもぬかりはない、これらはイージスミサイルで撃破する、

あえて上空だけ逃げ道を与え・・敵が上空に集まったらミサイルで撃ち落す、

既に各艦イージスミサイルは補給済み、なので一斉に発射出来る。




「総攻撃開始準備!!!」




比叡の隣にいる戦艦金剛の艦長レイナが号令を発する!そして・・




「全部隊総攻撃開始!台風の中にいる敵を殲滅せよ!」



「撃ち方~~はじめ!!!!!!!」




ズガガガガガーーーーンン!!!!!



ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!



ドガガガガガガガガガ!!!!!



ドドドドドドド!!!!



キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!




各艦砲撃開始!左右の戦闘隊は魔法攻撃、戦闘機隊はミサイル攻撃!

そして第7艦隊も攻撃開始!各艦横並びとなり旋回しながら撃ちまくる、

この時点では主砲は使わない、機銃や高角砲等で狙い撃ちしている。




グワアアアアアアアアーーーー!!!




ギェエエエエエエエエーーー!!!




グギャ!!!グギャ??????




台風の中に隠れている魔物達が次々と撃ち落される、まあある意味丸見え、

雷炎台風の中では視界は遮られるがセンサー等を備える俺達には丸見えだ、

次々と急所を貫かれ落ちていく魔物達、これにはバルベリスも焦る。




「な・・なぜあいつらは俺達が見えるんだ?」




焦るバルベリス、自分の目の前で次々と撃ち落される特級クラス達、

バルベリスは応援に聖級下位クラス約1千万を追加で引き連れていた、

だがそれらも次々と急所を貫かれ・・瞬く間に戦力の1割が落とされた。




ズガガガガガガガガ!!!!!!!!!!




グギャグギャグギャ~~~~~!!!!!!




左右と下から機銃攻撃を受ける魔物達はたまらず台風の外に出る・・




「お待ちしてました!ここからは私たちが相手します!」




ハァアアアアアアアア~~~~~~!!!!




ズバズバズバ~~~~~~~~!!!!




待ち構えていた戦闘隊達が剣や槍、銃等で次々と魔物を駆逐していく、

こちらはセンサーなどがあるので魔物たちの行動は筒ぬけだった、

慌てる魔物たちが台風から出てきたその瞬間切り刻んでいく!




ギュイイイイイイイイイ~~~~~ン!!!!!




ズキューーーーン!!!ズキューーーーン!!!!




ギャア!!!ギャアアアアアアアアアーーーー!!!!!




さらにマーティン達が仕掛けた罠が作動、混乱魔法を絡めた超音波攻撃、

既に野生種族達はここから退避していたので罠を最大限活用していた、

混乱魔法と銃攻撃でパニックになった魔物たちは同士討ちを繰り返す。




「上に逃げろ!この台風の中から抜け出すんだ!」




バルベリスが魔物たちに命令する、だが既に各艦は次の手に移っていた!




ガチャガチャガチャ!!!!




次々とイージスミサイルの蓋が開き発射体制、魔物たちは上空に密集していく、

さらに第7艦隊は・・・




「全艦衝撃破砲発射準備!!!!!」




グィイイーーーーーーーーーーン!!!!!




各艦の主砲が上空を向く、ミサイルと衝撃破砲を絡めた総攻撃を開始する、

今回は聖級クラスもいるので結界などで身を守る魔物たちも大勢いる、なので・・

その結界ごと吹き飛ばすためにイージスミサイルに加え主砲弾も絡める!




「敵の魔物たちが台風から抜け出しました!」




「全軍退避~!急いでそこから離れなさい!!!!!」




サアアアアアーーーーーーー!!!




まるで空を泳ぐように即座にその場から離れる戦闘隊と戦闘機隊、

それを見た総司令官のカオスが次の瞬間攻撃を命じる!




「全艦イージスミサイル撃て~~!魔物たちを殲滅しろ~!」




それと同時に後方にいる第7艦隊、モンタナのデーヴィドが吠える!




「全艦ミサイル発射後衝撃破砲撃て~!敵を打ち砕け!!」




ズドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!




ギュイイイイイイイイイ~~~~~ン!!!!!




無数のイージスミサイルが各艦から放たれ・・雲を突き抜け急降下!

そして衝撃破砲が飛んできてミサイルと同時に上空で大爆発を起こす!!!




ズガガガガガガガガガガガガガーーーーーーーーーン!!!!!




ギュイイイイイイイイイ~~~~~ン!!!!!!




カッ!!!!!




ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・




・・・




魔物たちがいた上空は・・猛烈な光景となり太陽のように真っ赤となった、

バルベリスは約2千万の特級・聖級クラスを引き連れていたのだが・・




・・・




「ば・・馬鹿な・・こいつらが全滅だと???」




バルベリスは立ち往生、一気に魔物たちを失い・・・




「こ・・こんなはずは・・」




こ・・これは悪夢だ・・と嘆いていた。




約2千万いた魔物達は悲鳴を上げる間もなく100まで数を減らしていた、

この大爆発で雷炎台風も吹き飛び・・バルベリス達は上空で浮かんでいた、

もちろん俺達は攻撃の手を緩めない、残ったバルベリス達を総攻撃する!




ズガガガガガガガガ!!!!!!!




ギャアアアアアアーーーー!!!!!!




丸裸となったバルベリス達に各艦、戦闘機隊が総攻撃を仕掛けていく、

聖級クラスがバルベリスを庇うが次々と撃ち貫かれ海に落ちていった、

このままではやられる・・急ぎバルベリスは穴に逃げようとしたが・・




「どこ行くんだ?お前の相手は俺だろう?」




エニウェアドラゴンのカラミティが立ち塞がる、そして剣を構える、

それと同時に攻撃が止んだ、バルベリスの周りは数体の護衛がいる、

だがこちらはカラミティ一人、本人が一人で行くと言って聞かないからだ。




これを見たバルベリスは・・笑みを浮かべる。




「フハハハハハハ・・お前のようなドラゴンが一人で俺に立ち向かうだと?

確かにお前らの戦力は脅威だがな、でもお前一匹位どうってことはない、

お前ごとき俺が手を出すまでもない、お前たちさっさと始末しろ!」




グワアアアアアアアアーーーーー!!!!!




バルベリスの護衛達が一斉にカラミティに襲いかかる、ちなみに全員聖級、

それも上位の位置にいる猛者のようだが・・




ズバババババババババ!!!!!!!




「な・・なんだと?」




なんとカラミティはその猛者どもを一蹴、一気に切り刻んでしまう!




「こいつらでは相手にならん、お前がかかってこい!」




この言葉を聞いたバルベリスは・・




「い・・いい気になるなよ・・この下級ドラゴンが・・」




追い詰められたバルベリスは・・




・・・



冷や汗をかきながら・・・



・・・



「フフフフフ・・」




なぜか突然・・不気味な笑みを浮かべていた。





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