奮闘する卿魔族達とパイロット達の切ない片思い
イージスミサイルの攻撃をかろうじて避けた魔物達が一斉に動き出す、
その数約800万、猛烈な勢いで第1~第6艦隊に向かって飛んでくる、
各艦は直ちに迎撃態勢、各砲が魔物達に向けて発射準備!
「まずはレールガンで攻撃する、その後戦闘機隊は左右から攻撃せよ!」
「了解、左右に分かれます」
キィイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!!!
この日の天気は雲り、なので戦闘機隊は戦闘隊を乗せて雲の中に突っ込む!
「戦闘機隊左右に分かれ雲の中に隠れました!」
「よし!各艦レールガン発射準備!」
グィイイイイイイーーーーーーーーン!!!!!!!
各艦のレールガンが魔物達に向け照準を定める、だが今はまだ撃てない、
レールガンの射程距離は約200kmだが敵の数が多いので引きつける、
というのも・・一発で複数の敵を撃ち貫くために威力が必要だからだ。
ギィイイイイイイイ!!!!!!!!!!
魔物達が猛烈な勢いで飛んでくる、すると150km先まで近づいた!
この距離ならレールガンの威力は落ちないので各艦砲撃準備を行う、
尚空母隊もレールガン発射準備、一斉に撃ち複数をまとめて落とす!
「敵魔物が射程圏内に入りました!」
「各艦レールガン発射準備完了!」
「よし!各艦レールガン発射!魔物達を撃ち落せ!!!!!」
「了解!レールガン撃ち方~~はじめ!!!!!」
ズシュズシュズシューーーーーーーーーーーン!!!!!
各艦からレールガンが無数に発射され・・それらが魔物達に襲いかかる、
魔物達は群れで飛んできたが・・
キィーーーン!!!!!!!!!!!
ギ・・・ギャ????
一瞬光が見えて魔物達が驚く・・次々とレールガン弾が飛んできた!
ズダダダダダダダダダ!!!!!!!!!!
ギィーーーーーーーーー???????
無数のレールガンが魔物達を次々と貫き・・魔物達は木っ端微塵となる、
さらに各艦隊は次々とレールガンを連射!魔物達は複数まとめて貫かれる、
尚レールガンの速度はマッハ8、魔物達がかわせる速さでは無かった、
ギギギギギギーーーーーーギィーーーー!!!!!
聖級クラスの魔物達が分散を命令、魔物達は分散したが飛ぶ速度が落ちた、
すると次の瞬間!!!!
「よし敵は分散した!「各機攻撃開始せよ!」
「アタックーーーーーーー!!!!!!!!!!」
雲の中に隠れていた戦闘機隊が雲から一斉に出てきた!
「喰らえ!拡散サイドワインダー!!!!!」
ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!!
各戦闘機から次々と空対空ミサイルが発射、このミサイルはちと大きい、
だが・・・
バシューーーーーーーーーン!!!!!!!!!
ズババババババ!!!!!ズガガガガガーーーーン!!!!!
ギャアアアアアアアーーーーー??????
突如ミサイルが爆発・・次の瞬間小型ミサイルが次々と飛び出してきた、
この拡散サイドワインダーは例えるなら散弾銃のようなミサイルだ、
射程距離は短いがミサイル本体が近くまで飛び爆発後小型ミサイルが拡散。
ズガガガガガーーーーンン!!!!
ギャアアアアアアアーーーーー!!!!!
小型とは言えミサイル、次々と魔物に命中しては大爆発を起こす、
次々と海に落ちていく魔物達、だが数が多いので後続が続々とくる、
戦闘機隊はミサイルを撃ち尽くし戦闘隊とドックファイトに入った!
「姐さん達ミサイルが尽きた、これからドックファイトに入る!」
「わかったわ!こちらも攻撃を開始するから援護お願いね!」
「了解した!グッドラック!」
「ええ!また会いましょう!」
ズガガガガガガガ!!!!!!!
ズシュシュシュシューーーーーンン!!!!!
戦闘隊は敵の数が多いので別にマシンガンも持っていて乱射している、
接近戦は不利なので遠距離攻撃を繰り返す、それを見た後陣の聖級魔物達、
個々に対して数で攻めるよう命令、すると魔物達は10体程度に纏まる。
ゴワアアアアアアアアアーーーーーー!!!!
聖級魔物の雄叫びで魔物達は10体一組となり戦闘・戦闘機隊に襲いかかる。
ギャギャギャギャ~~~~~!!!!!
ドガガガガガガガガガ!!!!
次々と魔物達は戦闘機と戦闘隊に向かって飛んできた、すぐさま応戦・・
だが機銃やマシンガンを避けるため魔物達は仲間の死骸を盾にしている、
徐々に迫り来る魔物達、すると分散していた天使族達が魔物に囲まれ・・
ズガガガガガガガ!!!!
天使族達はマシンガンと特級魔法で攻撃、だがその攻撃は弾かれた、
魔物達は既に息絶えた大勢の仲間の死骸を転移魔法で呼び寄せ盾にした、
これではマシンガンの弾も攻撃魔法も届かない、そして魔物が襲いかかる!
ゴワアアアアアアアアアーーーーーー!!!!!!!
キャアアアアアアアアアア!!!!!
「させるかよ!!!!」
ズガガガガガーーーーン!!!!!!!
戦闘機の疾風が間に飛び込み自爆!天使族は爆風で吹き飛ばされた!
すぐさま卿魔族の一人が救出、その天使族は重傷だがなんとか生きている、
辺りでは次々と戦闘機が特攻爆発、仲間を救うため突撃し自爆していた。
「おい大丈夫か?しっかりしろ!」
「え・・・ええ私はなんとか・・でも戦闘機のパイロットが・・」
「それは心配するな、爆発の前に転移魔法で脱出している!」
「そ・・そう・・それはよかった・・」
「おいそこの天聖族!彼女達を母艦に連れて行け!ここは食い止める!」
「わ・・わかりました・・」
天聖族の男性達は傷ついた天使族達を抱え母艦に戻る、それを追う魔物・・
「邪魔だ~~!」
ズバアーーーーーーーー!!!!!!!
「ここは通さんぞ!来るなら来てみろ!八つ裂きにしてやる!」
卿魔族の精鋭達は5mはある剣を振り回し次々と魔物を一刀両断にする、
この活躍のおかげで他の重傷者はなんとか母艦に戻り手当を受けている、
そして戦闘機のパイロット達も転移魔法で母艦に戻っているのだが・・
「うう・・・いてててて・・」
「もう!ギリギリまで粘りすぎよ!早く脱出しないからこうなるのよ!」
「そ・・そう言うなよ・・こっちだって必死だったんだからな・・」
パイロット達はすぐに自爆すると魔物が振り払えないと考え機体を盾とした、
そして襲われてる天使族の前に飛び込み自爆し周りの魔物を一掃した、だが・・
パイロットも天使族も爆風で飛ばされ重傷を負ったが魔法でなんとか凌いだ。
この緊急行動は事前に話し合ってはいたが・・予想より敵の数が多すぎること、
さらに獰猛で俊敏な特級魔物だらけだったので間が空くと逃げられてしまう、
それを瞬時に悟ったパイロット達はギリギリまで敵を引きつけ自爆していた。
・・・
本来はもっと早く自爆すればパイロットは余裕で転移魔法で艦に戻れる、
だが全員がギリギリまで敵を引きつけて自爆したので爆風の影響を受けた、
そのため母艦に戻ったパイロットは全員重傷、すぐさま手当を受けていた。
尚傷は治癒魔法で治せるのだが疲労と精神的負担はすぐには回復しない、
極度の緊張の中での戦い、一瞬の判断が生死を左右するので皆は必死、
そのためか母艦で治癒魔法を受けても回復しないので点滴等を受けている。
・・・
次々と医務室に運ばれる戦闘機のパイロット達、皆疲労困憊だがなぜか笑顔、
機体は失ったが仲間の命を救えたことに・・・密かに誇りを感じていた、
特に今回は憧れの天使族達を助けることが出来たので心は充実していた。
・・・
戦闘機隊のほとんどは人間など下級種族の男性達、天使族は全員美しい女性、
特級クラスの強さと気品に溢れた天使族に憧れと恋心を抱く者も多かった、
だが天使族達は自分と同格もしくは上の強さの伴侶を求める者が多数だった。
・・・
叶わぬ恋と知ってはいるが・・・
・・・
下級のパイロット達は僅かな希望を抱き猛特訓を乗り越えパイロットとなる、
この部隊なら何らかの形で関われると思い志願して最前線に挑んでいた、
その願いは一つ達成出来た、なのでこの程度の傷はどうってことなかった。
だが・・・
かなりの数の魔物達を蹴散らしたが・・こちらも戦闘機を200機ほど失う、
幸い死者は今の所出ていないが重傷者は次々と増え医務室はパンク状態、
すると徐々に敵が迫ってきた、艦隊は前に出て対空砲火の準備に入った。
その頃・・・
新たに穴から出てきた約1千万の魔物の塊、ドンドン増えている、
当初は先程のイージスミサイルの攻撃に驚き穴に戻る魔物も多かった、
だが仲間の魔物達が敵の迎撃に向かったので・・
・・・
交戦状態になったと聞き・・・
・・・
攻撃が止んだことからもう安心だと思い込み穴から次々と出てきた、
そして別の総大将を待つ、数が多いので複数総大将がいるようだ、
そいつは全員が穴から出たら総攻撃するつもりのようで・・
・・・
穴の周りには魔物達が密集、半径1kmの範囲にほぼ全員が出てきた、
それをレーダーで察知した第7艦隊は・・
「全艦イージスミサイル発射準備!!!!!」
背後からイージスミサイルでの攻撃準備に入っていた!