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重巡三隈・愛宕・摩耶の大金星!




エニウェアドラゴンはシーバジリスクの腹を破って出てきた、

おそらく深海に潜む際無理やり魔物の腹に入ったんだろう、

魔物とはいえ部下を殺す行為は見ていて腹が立つ。



戦艦アリゾナや軽巡・駆逐艦は航空母艦の守りに専念している、

後ろのエニウェアに対抗できるのは重巡部隊と航空機のみ、

だが彼らが任せろと言うので一任した。



デビルガーゴイルは3体一組として俺達に中級魔法で攻撃してくる、

アリゾナの主砲である程度吹き飛ばしたが距離を取るため動きにくい、

軽巡・駆逐艦は対空砲火で敵を近づけさせないことで精一杯だ。



スカイドラゴンのアトラスたちは指揮するエニウェアと戦ってる、

相手はこちらにもドラゴンがいたとは想定外らしく戸惑っていた、

他を指揮しようにもアトラス達が邪魔するので動けずにいた。



後方では・・・



エニウェア3体と重巡艦隊+航空機の戦闘が繰り広げていた、

重巡三隈が横向きになり主砲20cm連装砲を撃ちまくる、

その後ろに回り込んだ摩耶がロケットランチャーで攻撃。



「ドコーン!」



「ガガガガガガガガガガ・・・」



さらに愛宕が機銃で空を飛ぶエニウェアをけん制している、

そこに航空機が背後にまわり機銃で撹乱し的を絞らせない、

3体のエニウェアは結界で自分を守るのに必死だった。



どうやらこの3体は若いエニウェアらしく実戦不足のようだ、

おそらく手柄を焦ったのか奇襲を仕掛けるまではよかったが・・

数々の激戦を経験している俺達に翻弄されている。



それを見抜いているのが重巡艦隊、的を絞らせず攻撃している、

さらにこの3隻には戦艦陸奥に乗っていた木人形と兵士達がいた、

陸奥が修理中なので今回応援に乗り込んでいたのだ。



彼らは前にエニウェアドラゴンと交戦して気づいた事・・



それを三隈・愛宕・摩耶をはじめ各艦に伝えていたのだ、

そのことを肝に銘じているこの3隻はある行動に出てきた、

艦載機を後方に下がらせ3隻とも横向きになり停止したのだ。



「シューン・・・・・」



突然攻撃が止んだことで3頭のエニウェアドラゴンは驚く、

3隻をガン見してはいるが結界はそのまま維持して様子を見る、

するとある行動に出る、ブレスを吐き出す仕草を見せる。



この3隻の弾が尽きたわけではない、むしろ大量に余っている、

全主砲はエニウェアに向いているが重巡の主砲では結界を貫けない、

そこであの弾、オリハルコン弾を主砲のどれかに装填した。



他の主砲にも弾は装填してるがあくまで囮の弾として発射する、

そして砲撃手がオリハルコン弾でエニウェアのある場所を狙う、

次の瞬間・・エニウェアが3頭ほぼ同時にブレスを吐き出した!



「そこだ!」



「ドコーーーーーーン・・・!」



3隻の主砲弾はブレスより一瞬先に発射された!狙う先は・・



エニウェアはブレスを放つ際一瞬だが顔面の結界が消えるのだ、

その隙間に目掛けてオリハルコン弾が飛んでいき脳天を直撃する、

だがブレスが各艦に向けて発射されこちらに飛んでくる。



「 氷のアイスシールド展開! ブレスを防げ!」



ソニア達が用意してくれた氷の盾が展開されブレスを防ぐ、

氷の盾は見事にブレスを防いだが・・その後すぐに蒸発した、

蒸発した水蒸気の中から・・・



勝ち誇るように三隈・愛宕・摩耶が無傷で出てきた。



3頭のエニウェアドラゴンは・・



オリハルコン弾に脳天を貫かれ絶命して海に落ちていく。



「やったぜ!」



「ざまあみやがれ!ちくしょう!」



「俺たちの勝ちだ!勝ちどきを挙げろ!」



「エイエイオーーーー!エイエイオーーーー!」



仲間の死を感じた指揮官らしきエニウェアは一瞬動揺した、

そこをアトラス達が見逃さず攻撃して両足に重傷を負わせる。



ギャァァァァァァァァァ・・



悲鳴をあげながらエニウェアは仲間を魔法で包み急ぎ逃げていく、

それを見たデビルガーゴイルも逃げたが対空砲火で次々と落とす、

半分ほど逃げられたが残りは艦載機が全部叩き落とした。



「深追いはするな、艦載機は各艦の上空を守れ!」



艦載機はこの指示に従い各艦の上空まで戻り旋回して敵に備える、

アリゾナ始め各艦はレーダー・人工衛星・水中ソナーで周辺確認、

完全に敵影が無いことを確認したあと巡航体制に戻った。



艦載機が次々と戻り着艦していく、どうやら全機戻ったようだ、

他の艦もほぼ無傷で航行に支障が無いことを確認し巡航していく、

最後にアトラス達が空母ホーネットに戻り人間姿になっていた。



「驚いたな・・これだけの戦力とは思わなかった」



アトラス達は・・



もし俺達が敵なら・・



背筋が凍るような表情をしてたと後から木人形たちから聞いた、

確かに今の俺達なら大概の敵は駆逐できるだろう。



だが・・



あくまで俺達は話し合いが通じない敵としか戦う気は無い、

守るべき基本は各種族との共存、過剰な殺戮は絶対NGだ、

そのことをアトラス達がわかってくれたらいいんだが・・



その晩・・・



アリゾナに招待したアトラス達はお酒をたっぷり飲んでいた!



「美味いな!もう一杯!」



「美味し~い・・あれ?デーヴィドさんが5人もいるよ?」



「あはは・・クリスティーナさんクラクラしてますよ~~?」



・・・



見慣れたお姉さまたちが酒飲みながら愚痴っている・・



「うう・・・男が欲しい」



「私に春はいつくるのかしら・・」



「あの野郎~~私を振りやがって~~」



「早く子供がほしい~~~」



「誰か早く私をもらって~~~~~~~!」




・・・




アトラス達と一緒にお酒を飲んでいたジセル達が愚痴をこぼす、

人間のサクラはともかく各種族のお姉さま達は俺を見ないように、

君たちは同族の男性と結ばれるように努力してくれ。



ベロベロに酔っぱらったジセル達はその場に倒れ込み爆睡した、

呆れた女性木人形たちが抱え各部屋のベットに連れて行く、

俺はこの日夜番なので酒は飲まずジュースで付き合っていた。



皆が去った後・・・



艦長室に俺は一人夜空を眺め・・いや周辺を監視していた、

各艦の甲板や艦長室では兵士や木人形が監視をしている、

時々目が合うとお互い手を振りながら励まして眠気を覚ます。



各艦は深夜でも止まらずに巡航を続け東の大陸に近づいていく、

このペースなら明日の昼には到着すると木人形から連絡が入る、

外は少し明るくなって・・朝日がかすかに見えてきた。



俺は一息入れようとコーヒーを注ぎ椅子に座るとノックの音。



「あの~~入っていいですか?」



そう言いながら入ってきたのはクリスティーナだった。



あれ?



交代にはまだ早いが?



「ちょっとコーヒーが飲みたくなって・・」



俺は彼女のためにコーヒーを用意してテーブルに置いた、

クリスティーナは嬉しそうな顔をしてコーヒーを飲んでいる、

俺は先に飲んで立ち上がり双眼鏡を持って窓際で監視を続けた。



すると・・



クリスティーナが俺の横に立ち腕を組んできた。



「しばらく・・このままでいてください・・」



・・・



周辺は明るくなり・・



各艦はスピードを上げ東の大陸に向かって巡航していた。




























いつも御閲覧ありがとうございます。



さらに励みを頂けたらありがたいです。



何卒ブックマークなどの応援宜しくお願い致します。


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