ラーメンに夢中の巫女達と現れたデストロイヤー3人衆
巫女さんが目の色を変えてエルフ達が食べる昼食に釘付けとなっている、
甘いものには喜んでいたがここまで取り乱すことでは無かったが・・
・・・
エルフのお姉さん達もキョトンとしている、一体何に興奮してるのだろう?
目の前にはチャーハンとチャーシュー麺と焼き芋、さてどれなのだろう?
俺としては巫女さんは女性だからおそらく焼き芋だろうと予測・・
「こ!!!この食べ物は何と言うのですか!!!!!???????」
巫女さんは昼食中のエルフお姉さんに詰めよりどアップで尋ねる!
「ど・・どれのことですか???」
「これよ!!!これこれ!!!」
そして力強く指さし、その先には特大チャーシュー麺がどーんと置いてある、
巫女さんはさらに興奮!是非食べさせて欲しいと目で訴える!!!
・・・
涙目で訴えてくるので仕方なく・・チャーシューは品薄で下ごしらえ中、
なので普通のラーメンを料理人ライアンが用意してくれたのでそれを出す、
即座に席に座り食べ始める巫女さん、無言でラーメンを食べ始めた!
ズズズズズズーーーーーーーー!!!!
「お~~~~美味しい~~~この濃厚がいいのよ!もっと~~!」
・・・
初めての箸なのに見事に扱いラーメンを大喜びで食べている、
後から聞いた話だが・・巫女さんの世界は濃厚系は超珍しいらしい、
その理由は宗教的な考え、自然のまま味付けせず食べるのが常識だそうだ。
「美味しい美味しい~~~おかわりお願い!!お願いお願い~~!!!」
・・・
ある意味威凜族達と似た考えのようだ、なのでほとんどの料理は薄味らしい、
だが極まれに儀式などで肉を煮込むのがあるらしくそれを大好物としていた、
今回目の前に出てきたラーメンはさらに濃厚、なので無我夢中で食べていた。
ちなみに南、東、西に向かった各艦隊の行動は今迄の経緯とほぼ同じ、
敵の魔物が中級レベルなのですぐ殲滅、同じように巫女さんと対談している、
そして他の巫女さんもラーメンにのめり込み無我夢中で食べていた。
食べ終わった後・・なぜか4人とも艦の甲板に出て大陸に向かって吠える!
「みんな~~~今すぐ並ぶのよ~!この人達の食事をごちそうになるのよ~!」
のよ~~のよ~~のよ~~のよ~~・・・・・
「この人たちのラーメンは濃厚で絶品よ~~だからごちそうになるのよ~!」
のよ~~のよ~~のよ~~のよ~~・・・・・
巫女さんの声は山彦のように辺りに響き・・民衆は即座に集まり並び始めた。
ズラーーーーーーーーーーーー!!!!!
・・・
4人の巫女の鶴の一声で湾岸には長蛇の列、そして巫女さんはラーメンをねだる、
呆れた俺達ではあったが・・無視するわけにもいかず急ぎラーメンをつくった、
そして聖級以上の幹部が急ぎ湾岸に向かい港を造り艦隊は円状に並んで・・・
「はいはい押さないで押さないで!大丈夫!ラーメンはたくさんあります!」
民衆は無言だが規律正しく並んでいるので手間は少ないが・・数が多い、
なので艦が港に入り乗れるだけの人数を乗せて満員になったら出航する、
そうして次の艦が入港して同じ事を繰り返して・・・
ズズズズズズーーーーーーーー!!!!
「お!!!美味しい!!!」
「お・・美味しいわ~~~」
・・・・
民衆達は箸を使いラーメンを美味しく食べてご満悦、30分ぐらいで皆完食、
その頃艦は一周して港に入ったので食事が済んだ民衆は急いで降りる、
民衆が降りた後次の民衆が乗り込みラーメンを食べている、この繰り返し。
なので各艦の食堂はフル活動、食堂をある意味占拠された乗組員達、
自分達の食事時間・・は食堂が乗っ取られているので仕方なく部屋で食事、
備えていた様々なカップラーメン等で済ませる・・意外と皆喜んでいた。
というのも・・・
これらは非常食扱いなので普段は食べることが出来ない、なので・・
これ幸いとばかりに皆目当てのカップ麺に群がり喜んで食べていた、
さらについでとばかりに缶詰にも群がり目当ての食材を食べていた。
・・・
巫女の星に入った全艦は循環を繰り返し大勢いる民衆にラーメンをご馳走、
半日ほど循環を繰り返して全員にご馳走済み・・もう一度食べたいとの要望、
巫女さんが土下座までして懇願するので各艦はもう一度循環をしていた。
そのころ・・
ドラ●エに出てくる悪魔の目玉のような中級魔物が俺達の艦隊を見ていた、
この魔物は各地に大勢いるらしく一部は戦闘中に艦に乗り込もうとしていた、
だがピンキーやサーベルタイガー等が蹴散らしたので艦には入れなかった。
そのためか・・
木の陰などに隠れ気づかれないように俺達の艦隊と大陸を見ていた、
どうやらこいつらは監視カメラのような能力を持っているようだ、
ちなみにこいつらの戦闘力は中級下位レベルで戦闘は苦手のようだ。
だが特殊能力をを複数備えている、その一つが監視カメラの能力、
こいつらが見た映像はそのまんま水晶玉に映し出されるらしい、なので・・
巫女の星を攻めた破壊神の配下隊長がこの光景を見て考え事をしていた。
「う・・ううなんだこいつらは?おかげで魔物が全滅したぞ!」
「ああこんな奴らがいるとは予想外だな、今すぐ報告にいこう」
配下の隊長達は急ぎ幹部の下に向かう、だがその幹部とは・・
独特の雰囲気を放つ気味悪い存在、聖級以上なのは間違いないようだ。
・・・
「ご・・ご報告します、ご命令通り巫女の星を攻めたのですが・・」
「どうなったんだ?もう殲滅したのか?」
「い・・いえ順調に攻めてはいたのですが予期せぬ邪魔が・・」
「邪魔?それはどういう奴だ?」
「こ・・こちらをご覧ください!!!!」
配下隊長達は目玉の魔物が見た俺達の映像を・・そのまま幹部に見せた、
当初は何の気なしに見ていた幹部だったが・・徐々に顔色が変わり怒り出す、
そして瞬く間に魔物が殲滅した時・・立ち上がり怒声を放った!
「こいつらは一体何者だ?!!!!」
「わ・・我らにも分かりません、突然出てきて攻撃してきました、
魔物達は全く歯が立たずご覧のように瞬く間に全滅しました」
「なるほどな、それでお前達は一体何していたんだ?」
「そ・・その時我々は各地を偵察していて・・」
「ということは・・お前達は戦わず逃げたと言うことだな?」
「そ・・そういうわけでは・・」
「問答無用!役立たずはいらん!殺!」
シュルルルルルルルルーーーーーーー!!!!!!!!
うわああああああ~~~~~~?????
幹部から・・なにやら見えない糸のようなものが大量に出て・・
それらが配下隊長達に絡みつき宙に浮き体中を締め付ける・・
「お・お許しを!!お許しを~~!」
「聞く耳もたん!全員殺・・」
バシィーーーーーーン!!!!!
ドサドサドサドサ・・・
突然糸のようなものが切れて配下隊長達は地面にたたきつけられる、
後ろを見る幹部、その奥からもう2人幹部らしき者が歩いてきた。
「おいおい部下を大事に扱えよ?まだまだ使えるんだからな」
「そうそう!見下に扱われてはこちらが困るのよ!」
「邪魔をするな!こいつらに情けはいらん!」
「お前の気持ちは分かる、だがここは配下達にチャンスを与えろよ!」
「どういうことだ?」
「水晶玉の映像は俺も見た、突然だからこいつらが後手に回るのも無理は無い、
だが今ならある程度敵がわかったから対処ができるだろう?」
「なるほど、そういうことか・・」
「そういうことよ、だから怒りを静めなさい!」
「ああわかった」
配下を殺そうとした幹部は一歩下がる、するともう一人が出てきて訴える。
「お前達にチャンスをやる、あの謎の敵を殲滅してこい」
「あ・・ありがたきお言葉・・ですが我々には戦える魔物が・・」
「それは心配するな、それぞれに10万の上級魔物を預けてやるよ、
そいつらを使えば敵を殲滅できるだろう?しっかりやれよ?」
「わ・・わかりました」
配下隊長達は一目散に巫女の星に向かった、3人の幹部は部屋に戻る、
男なのか女なのかは現時点分からないが俺はこいつらに仮の名として・・
・・・
デストロイヤー3人衆(今回は破滅させるものとして訳する)
と名付けた。
翌日・・・・
配下隊長達は無人島にある空間トンネルを抜けて巫女の星に来ていた、
この空間トンネルは俺達の光の幕がある海域とは正反対の位置にある、
そしてそれぞれ10万の上級魔物達を4隊に分け東西南北を攻めるようだ。
「さあ行くぞ!」
配下隊長達の合図と共に魔物達も空を飛び東西南北に向かっていく、
だがその様子は既に俺達の衛星が察知していた。
「敵が現れました!東西南北に分散して各大陸を攻めるようです!」
「全艦戦闘態勢、魔物達を迎え撃つぞ!」
「了解です!」
全艦は一斉に動き出し・・
「これからこの艦隊は戦いに出ます、皆様は降りてください」
「ええ~~~~~まだまだこのビデオ見たいんですけど~~」
・・・
の前に民衆を降ろす行動を行った!
皆はプロモーションが見たく拒否したが正直邪魔なので降りて貰った、
その際お土産として極上カップ麺と生ビール缶2つ、子供にはジュース、
これらを進呈すると・・民衆は喜び一目散に艦から降りていった。
民衆が全員降りた後全艦沖に出て・・
・・・
皆気合いを入れて・・
敵を迎え撃つ準備を始めた。




