理不尽な雷を受ける俺と神魔瓊石からのSOS
俺が住んでいる神殿の奥の金庫にはあらゆる希少金属が収められている、
その最上段には神魔瓊石が3つ飾られている、その神魔瓊石が光り出した、
驚くことに金庫の扉が勝手に開き・・3つの神魔瓊石が金庫から出てきた!
そうして・・
3つの神魔瓊石が俺が眠るベットの上まで飛んできた、そして光を俺に放つ、
おそらくこの光は俺に起こすために照らしているんだろう・・・
・・・
・・・
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・
多少の光もなんのその、疲れ果てている俺は無視して喉を鳴らし寝ている、
早よ起きろと3個の神魔瓊石はさらに強烈な光を放ち俺を起こそうとするが・・
キィィィィィィ~~~~~ン!!!
・・・
うぅ~~~~ん・・ゴロゴロゴロ・・
俺は少し眩しさを感じたが・・寝返りうって布団かぶせてそのまま寝る、
3つの神魔瓊石はなんとか起こそうとばかりに強烈な光を放ち続けるが・・
布団に潜り込んでる俺にはその光は届かず俺は喉を鳴らしながら寝続ける。
・・・
!!!
ビッカーーーーーーーーーーーーーン!!!
バッシーーーーーーーーーーン!!!!!!!!
「ふぎゃあああああああああああああああああああ~~~~???」
・・・ゲホッ!!!
なぜか猛烈に怒った?神魔瓊石が猛烈な雷を放ち俺は直撃をモロに受ける、
口から煙を出す俺、布団とパジャマは黒焦げとなり髪の毛は逆立っている、
何が起こったかわからない俺、痙攣が止まらず口から煙を出し続ける。
・・・
キュイーーーーーーーーン!!!
!!!
さすがにやりすぎたと感じたのか神魔瓊石は回復の光を俺に放ち俺は回復、
だが雷の衝撃がものすごかったので俺はしばらくの間クラクラしていた、
しばらくしたら意識がしっかりした俺、神魔瓊石に向って睨む・・
・・・
3つの神魔瓊石は謎の光を放ち画像を映し出す、まるでプロジェクターだ、
その画像には・・精霊か妖精なのかはわからないが攻撃を受けている映像、
それらに攻撃してるのが破壊神の配下らしい獰猛な顔をした魔獣達だった。
・・・
俺はその画像をしばらくの間見ていたが・・
この映像の種族は初めて見る、なので俺達との同盟種族ではないようだ、
おそらく破壊神が攻め込んだようだが俺にはどうすることもできない、
すると神魔瓊石が突然語りだした、しゃべることができるのか?
「コウよ、この映像は今ある星で現実に起こっている」
俺は戸惑いながらも返事をする。
「ああそれは何となく理解できる、助けたいがどこかがわからない」
「この出来事は・・ある遠くの星で起きている、キアーラの星より遠い」
「そうなのか?なぜそんなことがわかるんだ?」
「我々神魔瓊石はもともと5つある意思のある石だ」
意思に石・・ダジャレかな?
俺のツッコミを無視して神魔瓊石は話を続ける。
「われらは遥か遠くに離れていても意思を共有することができる、
遥か昔われらは全石遠くに離れていたが長い月日を経て一部合流したのだ、
だが残り2つはいまだに遥か遠くだ、その一つが今回これを告げてきた」
「ということは・・この映像の星に別の神魔瓊石があるというのか?」
「それは間違いない、だがあまりにも遠いので我々もたどり着けない、
だが・・ある鍵があればその距離を短縮できる、その鍵を探してほしい、
大体の位置は我々が導けるが細かくは無理なので君達に捜索してほしい」
「その鍵って・・どんな形をしているんだ?」
「もう君はその鍵を知っている」
「?、よくわからないな・・」
「その鍵は・・君たちは空間封印の鍵と呼んでいる、もうわかっただろう?」
!!!
「く・・空間封印の鍵を探せと言うのか?」
「ああこの異世界に・・君が関わる全ての星の鍵が欲しいんだ」
驚きを隠せない俺、だが空間封印の鍵は転送の鏡とセットのはず、
転送の鏡はすでに関わりのある星から見つけ出し全部使っている、
なので空間封印の鍵だけ見つけても意味ないと思うのだが・・
「それは心配ない、われらがその石の代わりを果たす」
はい?
「われらは転送の鏡という巨大な石の代わりになることも出来るのだ、
だが空間を封印できる鍵の機能はない、なので空間封印の鍵は必須なのだ、
これがあれば映像の星にある神魔瓊石の・・仲間と再会を果たせるのだ」
なんとなくわかるのだが・・
現時点空間封印の鍵は捜索してはいるが未だに一本も見つかっていない、
その位置がある程度わかるのなら捜索は捗り発見は容易だろう・・
・・・
だが俺には疑問がある、もし行けたとしてもそこはすでに戦闘状態、
どうかしたら俺達もとばっちりを食らう可能性もある、というか間違いない、
そこまでリスクを冒してまで伺う必要はあるのだろうか?
「正直君たちにはメリットはほとんどない」
断言するなよ・・
「だがこの映像の星の種族は何か特殊な能力を持っているようだ」
「どんな能力なんだ?」
「それはわからない、だがわれらと同じ神魔瓊石が援助を求めている、
われらは単独でも過ごせるからその種族を助ける考えは基本ないのだ、
だがここから発せられてる援助・・猛烈なSOSを感じると・・・」
「何か特別な能力がある・・と言いたいのか?」
「それは間違いないだろう、そうでないと我らはここまで共鳴しない」
・・・
「き・・危険はないのか?」
「いやある!というか現在戦闘中なので危険の塊と言っていいだろう、
なのでこちらは謎の種族を助け破壊神の配下を蹴散らす必要がある、
それに関しては問題ないだろう、君たちは強く十分に戦えるからな」
なんだよそれ・・
・・・
何らかのメリットはあるかもしれないが・・現時点リスクの塊のようだ、
だが相手は破壊神の配下、先になりそうだがいずれここにも攻めてくる、
どの道戦う相手なんだからこの際進撃して駆逐するのも一手かもしれない・・
・・・
俺だけでは結論を出せないので・・・
「な‥仲間を集めて会議を開く、返事はそれからでもいいか?」
「ああ構わない、だが急いでくれ、あの様子だと一週間持たないぞ」
「わかった、すぐに招集する!」
俺は超緊急警報を発し全種族の幹部に急ぎ会議に出席するよう求めた、
普段は俺を軽んじている各種族だが超緊急警報に関しては敏感に反応、
集まれる幹部はルーム国に集まる、来れない幹部はリモートで対応した。
「これより超緊急警報に基づき会議を開催いたします」
各種族はただ事ではないと感じながら・・
・・・
真剣にモニターを見つめていた。ちなみにこれは全地域に超緊急放送、
なので末端も仕事などを一旦止めてスマホ等で閲覧していた。
・・・
全種族内容はある程度把握、その後スカイドラゴンのアトラスが質問してきた!
「映像の種族が危機なのは把握できた、だが俺達には行く術がないぞ?」
これに対しては神魔瓊石の一つが返答する。
「空間封印の鍵があればその星には行ける、なので鍵を大至急探して欲しい、
鍵が揃えば我らは巨大化しその星と繋ぐことが出来るのだ」
「それはわかるが・・・繋がったら逆に相手がここに攻めてくるのでは?」
「それは間違いない、我らはそれを止める術は無いので蹴散らして欲しい」
おいおい・・
ここで獣人族でアトラスの妻のモカとココが声を揃えて質問する!
「質問で~す!敵の勢力はどのぐらいなのですか~?」
「約1億といった感じだな、もしかしたらそれ以上かもしれない・・」
この言葉を聞いてハイテンションだったモカとココは・・一気に青ざめた!
以前1400万の破壊神の配下が攻めてきたが・・今回はその約10倍近い、
これが一気に攻めてくる・・・
俺達の勢力は同盟種族も含めると戦えるのは7千万位だろう、他は非戦闘員、
だがこれらも銃などの武器を持てば十分戦えるが・・・
・・・
現時点メリットがほとんどない状態、そんな中で民衆を危険にさらすわけには・・
・・・
だが!
各地の民衆から次々と懇願メールが来た、その内容は・・
・・・
急ぎ救援に向かうべきだと・・
・・・
このメールが・・・
圧倒的な数で送信されてきた。