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共鳴電磁波の恐ろしさと互いの弱さの再認識




第6艦隊は雲の上を飛ぶ卿魔族達を発見!距離は約20km程だ、

この距離なら主砲も届くのだが艦長リシャールは動かない・・

相棒の考えを察した戦艦陸奥艦長のアイザックがある合図をする!




「赤城・加賀戦闘機隊発進!全機発進と同時にドローンを放出しろ!」




「了解!赤城・加賀戦闘機隊発進します!!」




ビービービービー!!!!




キィイイイイイイイーーーーーーン!!!




ドシューーーン!!!!!!




主力戦闘機の橘隼・セイビアーイーグルが甲板に上がり次々と離陸する、

約70機の橘隼と約30機のセイビアー、それと各艦から垂直戦闘機が離陸、

15機の垂直戦闘機が最後尾の能代の上空に移動してそれ以外は上空待機。




ドローンに関しては威嚇と広範囲に目を光らせるために飛ばしている、

機能は監視カメラと小型バルカンを内蔵、他に威嚇用の照明機能がある、

相手が迫ってくるとこれが光り敵の視覚を奪い足止めさせる。




尚これらはAIが操作、自動で離陸し作戦が終わると自動的に帰ってくる。




これらを展開を確認した長門艦長のリシャール、右手を前に突き出し号令をかける!




「前方の駆逐艦は対空防御!左右の重・軽巡は左右からの敵に備えよ!

長門陸奥は敵が魔法を仕掛けたらこれを迎撃する、それと潜水艦に告げる、

敵が海中に沈んだら拡散弾を撃って敵を浮き上がらせろ!」




「了解!!!!!!!!!!!」




グィイイイイイイイイイイーーーーーーーン!!!!




旗艦長門・陸奥を始め各艦の主砲は五月雨モードとなり発射準備!

各艦は相手が小さい人間サイズが攻めてくるのを前提に大改装を行う、

そうして新たな装備を満載した各艦、その力を試すときが来たのだ!




「敵部隊約10km迄接近!!!」




「各艦砲撃開始!一人も艦に近づけるな!!!!!!」




「撃ち方~~~はじめ!!!!!!」




グゥウウウーーードガガガガガガガガガガ!!!!!!!!



ズシュシュシュシューーーーーーーーーン!!!!!



ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!




各艦から無数の機銃弾・ロケットランチャーが放たれ雲を突き抜けてきた、

それに驚いた卿魔族達、すぐさま巨大な氷魔法を展開し盾に変形させ身を守る!




「 結晶盾クリスタルシールド!!!」




バシバシバシバシバシバシ!!!!!!




機銃弾とロケットランチャーは全部結晶盾に弾かれたが・・

この距離からこれだけの攻撃を受けるとは想定外だったようだ、

戦闘が長引くと不利だと感じた隊長は高速攻撃で仕留めようと考える。




「100人ほど我に続け、残りは万一に備え後方援護だ!」




「了解!ご指示に従います!!!」




シューーーーーーーーーーーン!!!!




戦闘隊長は音速を超えるスピードで一撃必殺作戦を行うようだ、だが・・




「敵部隊、約100人が高速攻撃を仕掛けてきます!」




「各艦敵に備えよ、敵を艦に近づけるな!」




「了解!各艦共鳴電磁波マグウェーブ照射!」





ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーン!!!!





各艦から猛烈な電磁波が放たれた、これは蝙蝠の超音波や電子レンジの電磁波、

これらと魔法を絡め混ぜ合わせた新たな共鳴電磁波が各艦の周りを包んでいる、

それは半径5kmまで拡散され敵を感知すると共鳴して猛烈に魔力を増幅させる。




中級以下の魔物程度なら大した効果は無いが・・逆に聖・神級だと致死レベル、

これらは魔力が大きすぎるので共鳴力は半端なく身体に悪影響を受ける、

皮肉にも魔法力が大きければ大きいほど艦には近づけなくなる仕組みだ。




この装備は今迄もあったが大幅に改良された、それは味方に対しての処置、

艦内は電磁波を遮断する処置があるが負傷した味方が艦に戻ると巻き込まれる、

それを防ぐためある工夫を行う、それは共鳴を防ぐ二重特殊処置を施している。




具体的には・・・




この共鳴電磁波を遮断する特殊な軍服等を新たに開発し戦闘時に着用する、

見た目や機能は普通の軍服等と変わらないが電波を受けると吸収する、

時間に制限があるが約10分間は共鳴電磁波を受け付けない。




もう一つ・・




軍服などが破られた時等に備えある魔法を開発、それは共鳴電磁波そのもの、

同じ電磁波であれば影響を受けない、その間に転移魔法で艦に戻るというもの、

ただこの魔法は自分では展開出来ない、神族のゼウス達が皆の身体に封印している。




これにより軍服等が破れ奪われても戻れる、尚敵がそれを見破ったとしても・・

ゼウス達が身体に封印した共鳴電磁波が無ければ共鳴が増幅し敵を蹴散らす、

この電磁波が展開されると・・敵が神族クラスでも艦隊に近づく事は出来ない。




尚この共鳴電磁波の正式名称はシンパシーエレクトロマグネティックウェーブ、

だがあまりにも長いのでマグネティックウェーブと短縮し呼ぶようにしたが・・

だが兵達がマグウェーブとさらに縮めて言ったので今はこの呼び名となっている。




この共鳴電磁波が展開され・・それを知らずに卿魔族達が突撃してきた、

だが・・




「うっ??グググ・・なにか変だぞ?」




「お・・お前もか?どんどん苦しくなっていく・・」




卿魔族達の兵達がどんどん青ざめ・・意識を失いそうになっていく、

これに異変を覚えた隊長は危険と判断し遠距離攻撃に切り替える・・




「全員突撃中止、急ぎここから離れて遠距離攻撃に切り替えろ!」




さすがは百戦錬磨の卿魔族の隊長、異変を察知しすぐ作戦を切り替えた、

そして部下達は一旦距離を置き特級・聖級魔法を展開する・・




・・・




「敵部隊は遠距離魔法攻撃に切り替えたようです!」




「各艦魔法増幅弾発射!魔法を木っ端微塵に吹き飛ばせ!





ドゴーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!





各艦が放った魔法増幅弾は・・まるで合わせたかのように砲音が纏まる、

まるで一発の弾丸だけ撃ったように・・だが無数の砲弾が飛んでいく、

この距離なら十分射程圏内なので各艦主・副砲を一斉に撃った!!!!




「食らえ!火炎爆裂・・あれ?」




次の瞬間・・自らが放とうとした各種魔法に魔法増幅弾が直撃した!




バアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーン!!!!!




「うゎあああああああああ???????????」




猛烈な爆発が辺りを覆う、その衝撃で次々と気絶し落ちていく卿魔族達、

後方で待機していた仲間が・・青ざめながら大急ぎで仲間を救出する、

その次の瞬間!既に離陸していた戦闘機隊が卿魔族達に襲いかかる!




「各機空対空ミサイル発射!遠慮せず全弾撃ちまくれ!!!」




「イェッサー!ミサイル発射します!!!」




ドシュドシュドシューーーーーーー!!!




100機の戦闘機から無数のミサイルが飛んできた、慌てる卿魔族達、

しかし次の瞬間隊長と残った精鋭達が前に出てミサイルを次々と切り刻む、

だが・・




ズグワーーーーーーーーーーン!!!!!!!




「グヮアアアアアアアアーーー??」




当然ながらミサイルを斬ると爆発する、その爆風に吹き飛ぶ精鋭達、

辺りには猛烈な煙がたちこめ視界を奪われる、だが戦闘機隊は違う、

各種センサーなどで敵の位置は把握、即座に機関銃で迎撃していく!




ズガガガガガガガガガガガ!!!!!!




「うゎあ!!!!」




「ぎゃあ!!!!!」




急所は保護してはいるが・・さすがに実射弾を受けると負傷は免れない、

その事を把握している戦闘機隊は過剰な攻撃を避けすぐに離脱した、

500人ほどの卿魔族のほとんどが負傷、すぐさま転移魔法で飛ばされた。




残ったのは隊長含め20人ほど、ここで隊長は訓練の中止を訴えてきた、

それを聞いた各艦は攻撃を中止、すぐさま電磁波を解き負傷者の救援に動く、

隊長はじめ残った精鋭達は旗艦長門に向かい長門は誘導灯を点灯した。




キィーーーーーーーン!!!!




キュキュキュキュキューーーーーーーーン!!!!




赤城と加賀に次々と戦闘機隊が着艦、潜水艦も浮上して卿魔族達を迎える、

すぐさま負傷した卿魔族達に治療を施し・・猛烈にお腹がすいたらしい、

なので負傷兵は治療後すぐに食堂に向かい様々な料理を食べていた。




隊長は長門の艦橋室に移動、艦長リシャールに挨拶し感想を述べる。




「驚きました、我々は戦闘には自信あったのですが・・完敗です」




「いえいえ白兵戦なら貴方方の圧勝です、それは我々も理解しています」




「そう言われると・・救われますね・・」




「いえいえ本音です、貴方方の強さはよく分かっていますから・・」




この日はお互い親睦を高めるため・・ここでこの日の訓練は終了となる、

翌日・・今度はあらゆる機器が壊れ乗組員達が白兵戦で挑むという訓練、

これに関しては卿魔族達の圧勝、瞬く間に陸奥を除く艦が制圧された。




というのも・・




ほとんどの艦は初級から特級種族が乗り込んではいるがほとんど非戦闘員、

機器を巧みに使う技術は素晴らしいが・・反面肉弾戦は苦手な種族が多い、

なので聖級下位に匹敵する卿魔族の精鋭達には歯が立たなかった。




ちなみに陸奥だけが制圧を免れたのは天聖族のエスコルピォがいたから、

艦長アイザックにメロメロの彼女は瞬く間に卿魔族達の精鋭を圧倒した、

さすがの精鋭達も神級レベルのエスコルピォには歯が立たなかった。




こうして訓練は終了、遠距離に関しては艦隊の圧勝だったが白兵戦は逆、

まあこの結果は各種族把握していたので誰も悔しがろうとはしなかった、

むしろ自分達の弱さを補ってくれる新たな仲間を皆は大歓迎していた。




その頃俺は・・・



・・・




キアーラ達が怒る理由を聞いて呆れていた、というのも配下の兵達が・・




・・・




俺の鮪で働いて伴侶を得たいという理由で・・・




・・・



大勢の精鋭が軍を辞めたいと言い出したからだ。





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