生きる為の糧の管理とほぼ実戦訓練と呆れる俺
これから・・各地で実戦さながらの猛訓練が行われようとしていた!
沖合いに各艦隊が集結・・とは言っても各艦隊約500km程離れている、
第1艦隊から第10艦隊、さらにカウノス達は各艦隊に乗り込み一緒に戦う、
馨響族と威凜族艦隊はくじ引きで組み合わせを決め同じく沖に出る。
対するのは卿魔族達、約500人程の精鋭が各班を結成し艦隊を攻める、
獣妖族達に関しては今は各地域の整備を優先したいらしく今回は見送り、
他にも戦闘に参加しない各種族達は各地に出向き様々な仕事を行う。
具体的には・・・
まず卿魔族、獣妖族要地に出向き高速鉄道や駅、通信設備の増設など、
意外にも卿魔族達も高速鉄道を欲しがり港も整備して軍艦も揃えたい、
さらに主要地に都市を造り俺達と同等の生活をしたいらしい。
その理由は・・
まず個々の魔力の節約、テレパシー1つでもかなりの魔力を消耗する、
それと移動、自分で飛べば速いがその分これまた大量の魔力を消耗する、
なので寝ていても移動が出来る高速鉄道や艦での移動を希望している。
それと・・
TVゲームやスマホでの写真撮影、インターネットでの通信販売等に関心が高い、
今迄は個々で活動してたのでその場凌ぎが多かったが止むない戦いで団体生活、
待機中などは正直することが無いので寝たり身体を鍛える程度だったらしい。
だが・・
俺達の団体生活は・・
まず集団では共に戦うがそれ以外は個々のプライバシーを重視している、
最新鋭の設備のおかげで末端の兵士でも個室で服やスマホ等も専用を使う、
さらに食事に関しては配給等が出て給料も出て休みも充実している。
他にも街に出ればゲーセンやレストラン、回転寿司やデパートなど盛り沢山、
流行の服や靴、腕時計やアクセサリーなど身につける魅力たっぷりの俺達の生活、
それに魅力を感じた卿魔族達や獣妖族達、是非にと言うので行動に移した。
ここで豆知識!
俺達の食事に関しては料理人ライアン達の案でほぼ配給や弁当・給食制、
その最大の理由は食材の節約、今迄の世界のように単独食材はあまりない、
例えば俺達が今迄スーパーなどで白菜等を単独で買うような光景では無い。
食事系のほとんどの店は・・
惣菜系で占め各種族はそれを買って家等で食べる。
一応この世界にもスーパー等はあるが基本既に料理している食材が並んでいる、
日持ちがするインスタンド食品などは俺達の世界とそう変わらないが・・
だがそれらの食材も徹底管理され賞味期限が近づくと配給等に回される。
この異世界で単独で食材を買うのは・・
居酒屋などの自営業者が多く料理が趣味の種族は許可を貰い自宅で行う程度、
さらに過剰な暴飲暴食も厳禁、自分のお金で買ったものでもその対象となる、
そのためかこの異世界では大食い対決等は毛嫌いされタブーとされている。
ちなみに料理番組やお店紹介等はOK、過剰に食べなければOKとなっている、
そのためかこの異世界で外食するときは少なめに頼み足りないと補う、
尚料理で余った魚や肉の骨、芋の皮などは粉末にしてカリカリ等にしている。
それらはほぼ野生・・例えばゴブリンやピンキー等と砂鉄等と交換する、
日持ちがして美味しいというので頻繁に求めてくるのですぐ完売となる、
それらの種族も俺達を見ているせいか同じように食材を徹底管理している。
なので・・
俺達の世界では食材が大量に捨てられていたが・・
・・・
ここではそれをすると厳罰、容赦ない刑・・例えば猛暑での平地の草刈り、
機械を使えば速いのだが罰のためあえて広範囲を全部手作業にさせている、
さらに穴を掘らせそれを埋めさせて更に掘る無駄な作業を行わせる。
尚厳罰の刑に処されると魔法や特殊能力を封印され己の力でその作業を行う、
一時期暴飲暴食して厳罰化を受けた人間達がいてその罰を受けたことがある、
その光景を見た各種族はとてつもない恐怖を覚え特に食材を大事にしている。
ちなみにこの厳罰に関しては異世界人の俺達も・・例外なく含まれる。
豆知識はここまで!
各艦隊は沖に向かい・・今回俺は第6艦隊に焦点を当てお伝えする、
第6艦隊の艦は以下の主力艦と輸送重巡などの艦で結成されている、
今回は輸送関連は別任務があるので参加見送り、以下の主力艦が参加する。
戦艦 陸奥・長門。
航空母艦 赤城・加賀。
重巡洋艦 三隈・利根・鈴谷。
軽巡洋艦 神通・夕張・能代・大淀。
駆逐艦 望月・吹雪・白雪・東雲。
潜水艦 伊176型1隻。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
伊176型は旗艦長門の陸奥の間の真下に潜り対空攻撃の準備をしている、
第6艦隊は旗艦長門、左隣に陸奥が並びその後ろに航空母艦赤城と加賀、
その左には重巡三隈・利根・鈴谷が縦並びで赤城達を護衛している。
右側には軽巡神通・夕張・大淀が縦並びで加賀達を護衛、尚能代は最後尾、
駆逐艦望月・吹雪・白雪・東雲に関しては長門達の前に横並びで巡航、
各艦砲の封印を解除している各種族、どうやら全部の武器を使うようだ。
さすがにイージスミサイルなどは威力がありすぎるので花火程度に抑える、
しかし機銃や高角砲、ロケットランチャーなどはそのまま使うそうだ、
これは卿魔族達の要望、実際の威力が知りたいから遠慮は無用と言われた。
なので戦闘機も実弾使用、だが念のために被弾したら即撃墜扱いとなる、
これは卿魔族達も同じ、被弾したら即転移魔法で強制退場となる、
万一の為に急所等は特別な結界が働いていて被弾しても死ぬことは無い。
午後になると各艦隊所定の場所に着いた、それを聞いた卿魔族達は動き出す、
来る方向が分かると訓練にならないので艦隊は卿魔族達の行動はわからない、
旗艦長門の艦長リシャールが訓練・・いや実戦開始の号令を出す!
「これより我々は未知の敵と交戦する、皆気合い入れて戦え!」
キィイイイイイイイイイイーーーーーン!!!
航空母艦赤城と加賀から次々と戦闘機が出てきて離陸準備を始める。
これは卿魔族達も同じ、俺達を得体の知れない敵が攻めてきたと受け止める、
各部隊の隊長が年密に作戦を伝える、これに頷く卿魔族達の各精鋭達、
彼ら彼女らは100km程離れた無人島に集まり出陣を待っていた。
数分後偵察隊が急ぎ戻ってきた、どうやら艦隊を発見したようだ!
「隊長!得体の知れない船を複数発見しました、こちらに向かっています!」
「いいか、相手は未知の種族だ、油断せずにしっかり戦え!」
「了解です!!!!!!!!!!!!」
「よし行くぞ!!!!!」
ドシューーーーーーーーン!!!!!!!!!!
500人ほどの卿魔族精鋭達が一斉に空を飛び第6艦隊に向かって飛んでいく、
装備は鋼の鎧を軽量化した感じで心臓などの急所を守る防具類だ、
武器は鋼の剣や鉄の槍、鎖鎌等鉄系の武器で遠距離は魔法で挑むようだ。
こちらも特殊の剣や鎖鎌等は使わない、だが魔法はフルパワーで挑む、
加速して飛ぶと魔力消耗が激しいのと用心のため雲の上を飛んでいる、
だがその様子は・・既に第6艦隊のレーダーに映っていた。
その頃・・・
軽巡神摩のお迎えで急ぎ威凜族のレオナルドの待つ王城に向かう俺、
神摩はほぼフルスピードで移動し半日ほどしたら王城が見えてきた、
港に入る神摩、降りるとそこにはレオナルド達が待っていた。
「お待ちしてました!さあ急ぎこちらに来てください!」
俺はレオナルドの案内で王城の会議室に移動、その中に入ると・・
・・・
なぜか馨響族・威凜族の幹部達がものすごく威圧的な気を出していた、
だが妙だ、俺の鮪は確かに珍しいが所詮チェーン店の一つにしか過ぎない、
この星にも様々なチェーン店があるのになぜ幹部達は不機嫌なんだろう?
頭を傾げる俺、その姿を見たキアーラが机を叩いて俺に訴えてくる!
「コウさん!俺の鮪で今深刻な問題が起きているんです!」
キアーラはものすごく怒り・・説明を始めた!
「いいですか?俺の鮪が行っている学生向けの勉強時間が問題なのです、
あれのおかげで女学生達が目当ての店員に向けて告白をしているんです、
例として深刻なのが10人の女学生が一人の店員を奪い合っているんです」
・・・
それ俺の問題なの?
別に告白は自由だし俺なんかは百人を超える妻達がいるんだぞ!
あんた・・キアーラのお姉さんのイザベルも俺の妻なんだぞ?
この異世界・・この星も一夫多妻制OKなんでしょ?
本人達がそれを望むなら・・全然俺は関係ないぞ!
「そういう問題じゃ無いんです!それよりも深刻な問題なのです!」
キアーラは怒り俺に説明、それを聞いた俺は・・
・・・
猛烈に呆れるしかなかった。