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海底に沈む謎の艦隊と謎の女性との出会い





各種族は卿魔族王ケイオウの言葉を聞き・・自分達の現状を再確認していた、

その大きな理由は軍の現状、というのも以前行った親善試合を思い出す、

聖級上位クラスのソネットやバイオレットと互角の戦いをした3姉妹。




まあルアに関しては・・あれは例外と言うことで一旦頭から外した。




あの実力を見た各種族は・・兵レベルでも特級クラスだと感じたようだ、

このクラスとなら訓練もより実戦に近いレベルで行うことが出来る、

特に艦での白兵戦や八方からの艦に向けての攻等等広範囲に訓練が出来る。




そう考えた各種族、早速ケイオウに質問するようだ!




まず西の大陸のガルーダの王カオスがケイオウに質問する。




「お尋ねします、実戦さながらの訓練に参加していただけますか?」




「それはお安いご用です、我らは戦闘民族なので戦いは自信があります」




「もう一つ、貴殿達はどのような武器を用いているのか尋ねたい」




「貴方方の武器・・基本武器と解釈していただければ結構です」




「それは・・剣や槍、鎖鎌等ということですか?」




「そうです、我らは魔法攻撃に長けていて接近戦はそれらの武器を用います、

具体的には爆発・火炎・氷裂・結界・幻術系等、ますはこれらで遠距離攻撃、

敵との距離が近づいたら持っている武器を展開し白兵戦に持ち込むのです」




これを聞いた各種族は・・卿魔族達は最適な訓練相手だと考えたようだ、

先般威凜族達は様々な兵器を用いて破壊神を追い払ったが卿魔族達は違う、

彼ら彼女らは自分達の身体能力で破壊神達を追い払っていた。




言い換えると・・




ある意味ガチ対決の感じで似たもの同士?なのかな?そんな感じがした、

例えるなら相撲のようで大小はあるにしても同じ条件で戦っていた、

そう考えた各種族は是非とも卿魔族達を我が軍に取り入れたいと考えた。




というのも・・




卿魔族達は先での破壊神との戦いの・・模擬敵としては最適の存在だからだ、

それはケイオウ達もわかっているようで・・陰でニヤリと笑っていた、

彼らもその方がいいようで・・それには大きな理由がある。




まず自分達の立場、戦闘には自信あるが破壊神との戦いで疲弊が激しい、

なので物資の提供は喉から手が出るほど欲しい、それと新たなる力の構築、

俺達の技術を取り入れれば自分達の戦闘力も飛躍的に上がるからだ。




もうひとつ・・




今迄は各種魔法で対応していたこと、例えばテレパシーは敵に傍受される、

さらに攻撃魔法は強力だが浪費も激しく身体の疲弊も半端ない、なので・・

身体の魔力を抑えることができる俺達の武器の提供も受けたいからだ。




お互いに利があるこの軍事協定、各種族は卿魔族達との協定を締結、

卿魔族の精鋭達は各部隊に配属となり当面仮想敵として訓練に参加、

ある程度状況が把握できたら艦に乗り一緒に訓練をするようだ。




卿魔族に関しては・・ここで一旦中断しケイオウが壇上から降りる。




次にアヌビスとアメリーが壇上に立ち・・自分達の考えを語り出した、

まず俺達が造った特区を見てアヌビスもアメリーも俺達と同じ環境を希望してきた、

具体的には陸地には高速鉄道、海は輸送重巡等での輸送経路開設を訴える。




さらに・・




「我らの軍備は貧弱です!なので貴殿達の艦などを提供願います」




これはアメリーの軍が武蔵一隻にボコボコにされたことが大きい、まあ帆船、

超要塞とも言える戦艦武蔵に一蹴されるのは当然だろう・・話に続きがあった、

それは・・




「我々は現時点破壊神との交戦はありません、ですが今のままだと危険です、

なので先に備えるためにも軍備増強は緊急課題です、そのためお願いがあります、

貴殿達のあらゆる武器を提供いただき訓練していただきたいのです」




それと・・




「獣妖族は戦闘は出来ますが基本温厚、なので後方支援に徹したいのです、

具体的には農業・畜産・水産等の食料の養殖等を担っていきたいのです、

さらに様々な工場を建設し武器や防具等も製造していきたいのです」




卿魔族とは反対に獣妖族達は生産分野に舵を切りたいらしく援助を訴える、

これには各種族も納得、後方支援の重要性は身にしみてわかっているからだ、

ただでさえ各種族はよく食べるし・・最近は様々な欲求をしてくるからな。




なのでこれも了承、獣妖族達の双子星は物資の生産拠点として活動する、

ただ軍艦の配属は早くしてほしいらしい、海が広いので移動手段と警護、

これらを賄うため・・ただ修理・改装した軍艦は既に配属が決まっていた。




この異世界は俺達が住んでいた地球より海が大きく広範囲に広がっている、

さすがに空を飛べる各種族も広大な海をその都度飛んでいくのは困難だった、

最悪交戦などで魔力が切れたら海に不時着するしかないからだ。




それだけだといいんだが・・




この異世界の海には気性の激しい生物がたくさんいて・・




海に落ちるとそれらが一斉に群がってきて瞬く間に襲われてしまう、

クラーケンなど友好種族もいるのだが常に近くにいるとは限らない、

なので海に落ちたらそれらに襲われるので船や艦は必需品でもある。




余談だが俺達の異世界でも同じなので未だに輸送専門の船は造っていない、

倉庫スペースを考えると主砲等は無いほうがいいがそれだと身を守れない、

なので輸送重巡・軽巡・駆逐艦等の武装輸送艦で各地に物資を運んでいる。




だが・・




これらも単独では危険なので最低でも2艦で行動し上級クラスが乗り込む、

他にも訓練された乗組員達が運用し襲われたら追い払うという行動をしている、

それらを駆除すればいいのだが・・だがそれは各種族が許さなかった。




その一番の理由は生態系の乱れ、ある種族を滅ぼすとその関連が打撃を受ける、

環境に敏感な各種族はそれを恐れやむを得ない時だけしか野生種族を殺さない、

なので戦闘専門の艦でも体当たり等で艦が損傷し頻繁に修理を受けている。




各種族が艦を欲しがるのはそのため、分刻みで動かしていて一隻でも欲しい、

なので先般威凜族から譲渡された艦は瞬く間に各部隊に配属となった、

まあ航空母艦でも無人島に出向き食料運搬しているからそれは理解出来る。




アメリーやアヌビスに尋ねると獣妖族達の星はそこまで過激ではないらしい、

だが海が広大なのは変わりなく時々台風などで帆船が大打撃を受けるそうだ、

なので頑丈な艦は喉から手が出る程欲しいらしく是非にと訴えてきた。




だが威凜族が大量に召喚した艦は瞬く間に各部隊に配属されもう余裕はない、

実際俺が趣味で運用しようと改装した神摩、三笠も海底種族とイザベルが使用、

この2隻も現在フル活動、頻繁に整備を受けては各地を訪れている。




この要望には難色を示す各種族、なんとかしたいが自分達も余裕がない、

やっと手に入れた艦を手放す気は無いらしく・・重苦しい空気が漂う、

そんな中・・ブルーデーモンのアレスが思い出したように語り出す。




「ご報告があります、以前グリーンデーモン領地で発見された艦の残骸、

その後調査をしましたところ戦艦2,空母1,重巡3,軽巡2、駆逐4隻、

艦名などは不明ですがこれらの残骸がある程度の形を成して沈んでいました」




「おそらくこれらは我らの先祖が何らかの形で召喚したものと思われます、

場所は特定出来ていますので・・もし可能ならば引き上げたいと思います、

これを修繕もしくは改装すれば獣妖族達の要望に応えられるかと・・」




これを聞いたヘイゾウお兄さま、すぐさま調査隊と結成し引き上げるそうだ、

艦に関しては状況次第ということとなり他の細かい要望を皆と話し合う、

ある程度の話し合いが済み・・お互い妥協しながら話は纏まっていく。




こうして話し合いは終わり・・・




ケイオウ達は一旦それぞれの星に戻り重鎮や配下達に経過を報告している、

すぐさま王達は命を出し・・各地は急ピッチで高速鉄道等の整備を進めた、

どの星も通信手段と輸送関係を最重要と位置づけ急ぎ環境を整えていった。




3日後・・・




ヘイゾウお兄さま達はサルベージ船をグリーンデーモン領地に送っていた、

捜索は難航していたようだがその甲斐あって引き上げは順調だった、

それらは一度フェニックスの島で簡易整備を受けルーム国に運んだ。




そのころ・・




各地は忙しかったが蚊帳の外の俺は神殿の自分の部屋でトレーニング、

猫達が食われるのが怖いらしく猛ダイエット、それに俺も付き合っている、

実は俺も少しお腹が出てきたので・・それが気になり身体を鍛えている。




そんな矢先・・




ルアが俺の部屋に来た、何でも相談があるらしい、アメリーも一緒だった、

ルアは子供姿でアメリーとの間に一人の女性がいて一緒に部屋を訪れた、

見た感じ人間らしく・・だが俺達のような異世界人ではないようだ。




「お父さん、アメリーが話をしたいそうだから聞いてやって!」




「ああいいぞ、アメリー用事はなんだい?」




「はい!!!!実はこの女性なんですが・・」




この女性との出会いが・・




・・・




俺の運命を大きく左右することになろうとは・・・




・・・




俺は想像すらしていなかった。















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