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イザリアの即断即決と予想を超えた卿魔族の被害





卿魔族のケイオウの妻でアリスィの母のカードを俺達は作った、

感じとしては20代後半の時の牧瀬●穂さんのような雰囲気の女性だ、

そのカードに俺は光の原核の光を当て本人の魂を引き寄せようとした。




しばらくしたら・・・




キィーーーーーーーーーーーーーーン!!!!




猛烈な光と共に・・何かがカードの中に入っていくのがチラリと見えた、

するとカードから女性が出てきた!それを見て・・・




「お・・お母さん?」




「お・・お前は・・」




感激で涙を流すアリスィ、その目の前には一人の女性が立っていた、

どうやら魂を呼び込むのには成功したようだ、ほっと一安心の俺、

だが・・次の瞬間カードから出てきた女性が雄叫びを上げる!!!




「よっしゃ~~~~!!!!」




「やった~戻れたわ~~~~~!!!もうダメかと思ったわよ~~!」




????




まるで何かに閉じ込められていたかのような言葉を発する女性だった、

相当苦しんでいたみたいで喜びが半端ない、喜びのダンスを踊っている、

呆気にとられる俺達、その目線を感じたのか襟を正し挨拶をはじめた。




「は・・初めまして、私は卿魔族の女王でケイオウの妃のイザリアと申します、

先般破壊神との戦いで幼子達を守るため立ち向かい攻撃を受け身は消滅しました、

ですが魂はなんとかこの世に残り娘のアリスィの傍で彷徨ってました。




つづけて・・・




「彷徨っている間娘が貴方方の星に召喚されたとき私の魂も傍にいました、

その時貴方方の世界の技術や食材などの知識を見てきました、そして・・

突如魂が薄れる感じがして・・もうダメかと思っていたら・・」




「ど・・どうなったのですか?」




「貴方方が造ったこのカードを見て・・なぜか入れる気がしたのです、

もうじき魂も消滅する私はその中に飛び込むしかありませんでした、

飛び込んだ瞬間吸い込まれた感じがして次の瞬間喋ることが出来たのです!」




「う・・うぁああああああああ~~~~~ん!!」




どうやらアリスィのお母さんの魂は無事憑依モンスターとなったようだ、

アリスィは母の姿を見て猛烈に泣き出しイザリアに抱きついている、

ケイオウも妻の傍に寄り添い・・感激の涙を流していた。




ちなみにイザリアの憑依主は娘のアリスィ、これは彼女が望んだことだ、

俺が憑依モンスターには憑依主がいると説明した際彼女がすぐ手を挙げた、

母とは凄く仲がよかったそうで是非自分にと俺達に懇願したからだ。




そうして・・




アリスィが母に抱き泣き喚いたので挨拶は中断、落ち着くまで待つことにした、

落ち着いた後改めて挨拶、魂の状態でも俺達の事を入念に調べていたらしい、

そのためかイザリアはこれ以上の会談は不要ばかりに場を取り仕切る。




まず・・・




「貴方達と私達卿魔族との同盟ですか?いいでしょう!受けます!」




即座に同盟締結となる。




「次に・・我々は破壊神のとの戦いで極度に疲弊してますので援助願います、

その代わり我が星を調査していただき使える資源があれば譲渡いたします、

ただし環境破壊を招くものや危険物などは調査等をしてから対処願います」




さらに・・




「我々が今欲しいのは食料・医薬・住居・各地のインフラ整備等です、

私達は戦闘は自信はありますが破壊神が相手だったので相当疲弊してます、

それと私達も人間のように衣食住は要りますので大至急援助願います」




さらにさらに・・




「お聞きだと思いますが我々は基本単独で狩りなどをして日々生きています、

ですが今回は破壊神達が各地を荒らしたので皆が団結して立ち向かいました、

そのため各拠点に皆が密集してるのでそれを賄うための食べ物がないのです」




さらにさらにさらに・・・




「貴方方の行動はプロモーションビデオ等で閲覧しました、なので・・

私の要望は即座に対応できると確信しこうしてお願いしてるのです、

何卒緊急援助をお願いします、こうしてる間にも同胞が・・・」




・・・




イザリアは膝をつき懇願する、これは相当深刻な状況のようだ、あと・・

おそらくケイオウは立場上得体の知れない俺達に援助要望は出来なかった、

それを察したイザリアが王に代わりなりふり構わず懇願している・・」




!!!!




「わかりました、すぐ行動に移します!!!!!」




「おお・・感謝します!!!」




俺達は即座に行動開始!各部隊に連絡し補給物資を運ぶよう命ずる!

そしてケイオウにあらゆる許可を求める!




「物資の輸送のために転送の鏡から海迄の水路を造ります、建設許可を!」




「おお・・それは構いません、許可します」




「イザリアさんが知っている我々の技術を使えるよう整備します、許可を・・」




「も・・勿論です、すぐにでも行ってください」




「了解です!すぐ対応いたします」




ズガガガガガガガガガガ!!ドガガガーーーン!!!




俺達は即座に行動開始、まず全員で転送の鏡から海まで水路を造る、

具体的には爆煙魔法で転送の鏡の周りや平地を掘り進み海まで繋げる、

今回は海まで1km程度だったので今いるメンバーで十分対応できた。




その間レイナやエナ達がアリスィの案内で各拠点を下見、そこでは・・




・・・




「う・・嘘・・ここまでひどいの??」




「ひ・・ひどい・・みんな倒れているわ・・」




「ど・・どうして早く言わなかったのよーーー?」




レイナ達が見た景色は・・




・・・




破壊された街のあちこちで倒れている民衆達、ほとんどが虫の息だった、

あまりにも数が多いので・・エナはアリスィに問い詰める・・




「・・で・・出来ることはしたんだけど数が多すぎるから・・」




アリスィが悔しそうに語る、どうやら魔力ギリギリまで仲間に与えたらしい、

だが・・また破壊神達が攻めてくるのに備え戦える者は体力を温存していた、

なので歯がゆいが倒れた者はそのまま見殺しにするしかなかったようだ。




「これは私達だけでは足りないわ、カウノスやキアーラ達にも連絡して!」




「わ・・わかりました!!」




レイナの指示を受けたエナとソアラは急ぎルーム国に戻り各地に連絡、

手の空いている者はすぐ集まるようにと緊急連絡放送を発信しまくる、

急ぎカウノスの星から光輝族と聖皇族の精鋭達がルーム国に集まる。




続いてキアーラの星から馨響・威凛・白銀・海底種族達が次々と集まる、

重傷者が多いと聞き急ぎ治癒母艦伊吹と同型に改造された阿蘇が出港、

各地のドラゴンとギルド、海賊や商人も集まりその数は1万を超える。




他にも地底人やフェニックス、デーモンたちも集まり急ぎ救援に向かった、

平和ではあったがあらゆる想定の訓練を怠らなかった皆の対応は素早かった、

皆は卿魔族の各地に向かい治療開始、冷房付き簡易プレハブを建てまくった。




各種族はそのプレハブの中に卿魔族達の民衆を受け入れ治療を開始する、

相当衰弱しているので急ぎ点滴や輸血などを施し治癒魔法をかける、

衰弱している体に強烈な治癒魔法をかけると逆効果なので慎重に行う。




ある程度回復した者には食事を与え冷房の効いたプレハブ内で休ませる、

この日は30度位でちと蒸し暑い、なので冷房は欠かせないのでフル運転、

これが功を奏したのか卿魔族の民衆は安堵した顔で眠っている。




反面なかなか回復しない者は駆け付けた伊吹か阿蘇に運び集中治療を行う、

この2隻は航空治癒母艦の機能を大幅に拡大しあらゆる治療が可能となる、

患者が死んでさえいなければほぼ完治できる最新医療施設を備えている。




それと同時に魔法治療も可能、状況に応じて混合治療も行い患者を救う、

設備も巨大で30mクラスのドラゴンでも2頭同時に治療できる、

一応艦載機等も備え戦うこともできるが基本治療専門として行動している。




「こ・・この患者は動きません、死んでいるかも・・」




「すぐに蘇生剤を投与して!試作品だけど試す価値はあるわ!」




「は・・はいわかりました!!!」




動かない父親の傍から離れない幼い女の子が涙ながらに看護婦に尋ねる!




「お・・おとうさん死んじゃったの・・?」




それを聞いた看護婦は・・女の子の頭をさすり自信満々に語った!




「大丈夫よ!この伊吹と阿蘇で治せない患者はいないわ!」




別の看護婦が試作の蘇生剤を投与する、これはモルヒネの超強化版、

これを投与する際電気ショックと治癒魔法を絡め3つ同時刺激を与える、

何度か試したが死後直後であれば生き返る確率は3割を超える。




ピク!!!




「患者が動きました、成功です!」




「すぐに集中治療を!ゆっくり点滴と治癒魔法を絡めて投与して!」




「お・・お父さん助かったの?」




「ええ大丈夫よ、しばらくかかるけど必ず治るわ!」




「あ・・ありがとう!!」





「次の患者が来ました!」




「すぐに治療を!全員助けるわよ!!!」




「はい!!!!!!」




伊吹と阿蘇は護衛艦に守られながら2手に分かれ各地の救援で大忙しだ、

他の艦隊も次々卿魔族星に入り各地の救援に向かい民衆に治療を施す、

次から次へと救援が来て混雑したので急ぎ人工衛星を打ち上げる!




バシューーーーーーーーーーン!!!!!!!!




10基の人工衛星を打ち上げGPSが使えるようになり皆素早く行動、

各部隊は重複を避け空いている地域に急ぎ向い治療と援助を行う、

瞬く間に各地の民衆は息を吹き返し・・非常食を喜んで食べている。




それを見ていたケイオウ達は・・




・・・




あまりの行動の素早さに・・・




・・・




驚きが止まらず目を丸くしていた。







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