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ケイオウとの話と藁にもすがるアリスィの懇願




卿魔族の王・・自己紹介はしているが恒例の訳わからない名前だった、

カオス達はある程度理解しているようだが俺は全然理解出来ていない、

するとマーリットが助け船、俺達の言葉でケイオウと呼ぶようにと言われた。




ちなみにケイオウとは「卿魔族の王」という意味らしい。




・・・




まあ確にこの異様な覇気を感じているとケイオウと名乗ってもおかしくない、

なので俺は了承、他のメンバーも面倒くさいのかこの名前で呼ぶことにした、

なぜか本人もニヤリと笑う、相当この名前が気に入ってるようだ。




「どうぞお召し上がりください!!」




キャサリンがお茶関連・・なんで俺達のお茶菓子そのまんまなんだ?




この場合その地域の特産品などを出すべきだと思うんだが?




てっきり俺達は君たちのお茶菓子が出ると・・アリスィが耳打ちしてきた!




「このお茶菓子は私達が働いたお金で買ったお茶菓子です、というのも・・

前に話したとは思いますが我々卿魔族は破壊神との戦いで疲弊しています、

なので食べ物は最小限しかないのと・・」




・・・




「どうしたんですか?」




「し・・正直私達の食べ物は・・素のままなので美味しくないんです、

今迄はそれが当たり前だったので特に抵抗はなかったのですが・・

今はもう食べたくない・・見るのも嫌なので王の許可を貰いました」




・・・



一体どんな物を食べていたのだろう?




ある意味逆に気になるのだが・・




頭をかしげている俺達に今度はキャサリンが耳打ちする・・




「具体的には動物の死骸や生きた虫、地中のモグラなどの小動物です、

さすがに生では無理なので焼いて味付けは海水等をつけて食べてました、

この星では破壊神との他に身内でも権力争いすることもあるので・・」




・・・



要するに・・ここも他の星と同じで常に争いが耐えないから・・

手早く食べれるものだけで料理をする余裕がなかったということか・・




「ご想像通りです、私が最初に貴方方と会った時殺気出してましたよね?

あれは空腹で何か小動物でも狙わないと落ち着かなかったからなのです、

でも貴方方の最上位のもてなしを受けた今・・何もかもが楽しいのです」




なるほどな・・




止むなく野生の世界で生きてきたが・・やっと人の世界が見えたらしい、

よく見るとキャサリンはまだ20歳前の女の子のような感じだからな、

俺達の世界だとこの年頃は友達と楽しく過ごす時期だからな・・




「そういうことです、なので私達もっと楽しみたいのです!」




なぜか締めの言葉はカルディナが語り・・ケイオウは黙って聞いていた、

なんとなしに気まずい俺達、するとケイオウが静かに語り出す!




「我々は常に戦いの連続だった、こうして語る余裕もなかったんだ、

マーリット達も常に最前線で戦っていて日々生きるのに必死だった、

なんとか破壊神達は追い払ったがこちらも相当な被害が出た」




「その後・・どうなったのですか?」




「現在各地を再編している最中だ、その矢先マーリット達が消えたんだ、

我は部下に捜索を命じたが・・次にアリスィ達まで消えたから驚いてな、

皆が召喚されたのはわかったが・・どこに行ったのかはわからなかった」




「現時点はどうなのですか?」




「今のところ再編は進んでいるが・・マーリット達の言葉が気になってな、

なんでも貴殿達は我々より遙かに優れた技術をお持ちだとか・・

その他にも特殊な力があると聞いたので出来れば詳細を説明願いたい」




「わかりました・・ただ長くなりますがよろしいでしょうか?」




「ええ構いません、貴殿達の自己紹介もかねてご説明願います」




「わかりました!!!!!」




まず俺がこの異世界に来た経緯を説明、途中カオスが変わり説明、

その先はカオスの妻達が各地の状況を説明しアヌビスも説明に加わる、

その際アクワリオが天聖族や天使族、デーモン達等を説明していた。




他にも馨響・威凜族や白銀族、海底種族、カウノス達のことも説明、

更にエニウェアやフェニックス、ギルドや人間や他の種族なども説明、

最後にアメリーが自分達の目線から見た俺達を説明した。




これを聞いた卿魔族王・・ケイオウは・・




・・・




「なるほど、興味深い話ですな、マーリット達が夢中になるのもわかる、

このお茶菓子といい貴殿達の技術は相当なものなのはわかります、

そこでお尋ねしたいのですが・・貴殿達の最終目標は何なのですか?」




この質問には・・俺が挙手し皆は黙り込んだ。




「我らは可能な限り皆と共存するのが最終目標です、ですが・・

これは世迷い言に限りなく近い事もわかっています、なので・・

逆に・・状況に応じて動くことが最善の策だと現時点考えています」




「それは・・身構えずに時の流れに身を任せると?」




「ある意味そうとも言えます、残念ながら私達は先を完璧に読めません、

神族になれば可能かもしれませんが現時点そこまで必要無いと見ています、

今迄の経緯を振り返ってみても・・この考えが一番自然に事が運びました」




「確かにそれはあるでしょう、考えすぎてもろくな事はありませんからね、

貴殿達の説明を聞いて・・我も貴方方の世界に興味が出てきました、

なので一度お伺いしたいのですが・・」




「何か問題でも?」




「ええ先程も言いましたが我らの被害も相当なものです、それと・・

まだ配下達は破壊神との戦いの傷が癒えておりません・・」




「我々で出来ることがあれば協力しますよ!」




・・・




なぜかケイオウは黙り込む、何か言いたそうだが押し殺してるようだ、

それを察知したアリスィが俺コウに向かって尋ねてきた」




「ねえ・・貴方達死んだ仲間はどうしているの?」




はい?




「えっと・・それは戦死した仲間のことでしょうか?」




「ええそうよ、私達の配下や部下は身内や顔見知りがたくさん死んだの、

普段は単独行動だったけど破壊神が来たから団結したのよ、それでね・・

気が合った者同士がパーティを組み戦って・・大半が散ったのよ」




「それはわかります・・でも・・もしかして・・?」




「ええもし可能で・・いえなんとしても仲間を蘇らせたいの、それとね、

戦死した中には私の母もいたのよ、大勢の子供をかばって消滅したわ、

でもなんとなしに感じるのよ、母がすぐ傍にいるようで・・」




「我からもお願いしたい、もし可能であれば我々は貴殿達の配下となる」




・・・




正直配下になって貰っては困る、俺達は彼らと対等な立場で接したいからだ、

というのも配下になられたら何だかんだと面倒なので避けたいのが本音、

特に強大な力を持つ種族となればプライドもあるから心労が増えてしまう。




だが今の話・・相当深刻のようで藁にもすがる気持ちは伝わってくる、

しかし聞いた話仲間のほぼすべての遺体が消滅してるようなので・・




・・・




フェニックスの蘇生魔法は使えない、無事な遺体がないので蘇生不可だ、

そうするとあの方法しかない、だがあの方法は蘇生ではないからな、

俺はものは試しで憑依モンスターの事を話した、すると・・




「そ・・それでもいい!ぜひお願いしたい!」




「お・・お願い!母を・・母を蘇らせて!!」




俺は静かに頷き・・




ケイオウから部屋を借りて・・



・・・



アリスィ達から詳細を聞いて・・



・・・



憑依モンスターカードを急ぎ作成を始めた。




その際レイナとアデールがノートパソコンとプリンタ等を展開、

普段から収納魔法で納めていたらしく手際よく準備を整える。




「これなら修正も容易だから本人に近いカードが作成出来るわよ!」




「ああそうだな、試しに君達がアリスィのお母さんを描いてくれないか?

そうなれば俺の負担が減るしうまくいけば他の方々もいけるかもしれない、

聞いた話数が多そうだから手際よくカードを作成したいんだ」




「ええわかったわ、アリスィさんお母さんの事教えてくれる?」




「も・・勿論です!」




アリスィは喜びながら母の詳細を話す、それをパソコンで描くレイナ達、

ケイオウはその様子を注視していて・・カオス達はいったん帰るそうだ、

話を聞いていたら相当の補助が必要と感じ拠点に戻り準備するそうだ。




それを聞いたアリスィの側近3人、道案内と護衛を兼ねて同行している、

30分ほどしたらパソコンにアリスィの母が映し出されプリントアウト、

そのカードに俺は光の原核の光を注いでいくと・・



・・・




5分ほどしたら・・




!!!!!!!!!!!




キィーーーーーーーーーーーーーーン!!!!




突如カードが光り始めた。









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