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アルラウネたちへの喝と西の大陸鉄道開設




エニウェア達と戦って1週間が経過したがそれ以降音沙汰がない、

ブラックキマイラ達をあっさり駆逐した俺達に目線を変えたようだ、

中途半端な戦力では返り討ちにあうと感じたのだろう。



それならば・・



こちらから再度南の大陸を攻める声も多数出たが結論は見送った、

というのも・・・



「私たちをあなた達の配下に収めてください」



先般南の大陸から救い出したラミア族・サキュバス・ドライアド、

そしてアルラウネたちの今後の生活の立て直しを優先したからだ、

どの種族も殆どの男手はヒドラに殺され女性や子供ばかりだった。



ちなみに・・



彼女達は俺が頭で描いていたイメージそのものだった、

ラミアは上半身人間で下半身は蛇、サキュバスは色気の塊、

ドライアドやアルラウネは植物色の人間姿、皆美人だった。



この異世界ではこれらの種族にも男がおり生活を共にしていた、

だが現状は成人男性は数えるほどであとは女性と子供ばかり、

女性もある程度戦えるが子供を守るため結界で引き籠っていた。



戦力を大幅に失った彼女達は同盟ではなく俺達への配下を希望した、

同盟だと戦力が低すぎてとても役に立たず正直出来ないとの返事、

守ってもらう代わりに夜の相手はじめ出来ることはなんでもすると・・



彼女達は渾身の誘惑魔法で俺とデーヴィドに魔法を仕掛ける。



・・・



俺とデーヴィドには超魅力的な提案だがエリーナが怒り却下した!



「あなた達全体が一つの組織となればいいことじゃない!」



「ど・・・どういう事ですか?」



「ラミアやサキュバス・ドライアド・アルラウネが1つになるの、

単独が無理ならあなた達が連合種族として私たちと同盟を組むのよ、

そうすれば私たちも気兼ねなくあなた達と付き合えるわ!」



「それでもいいのですか?」



「当然よ!私たちは主従関係は望んでないわ、対等の方が気が楽よ、

あなたたちもそうでしょう?ただ使われるだけの生活の方がいいの?

そうではないでしよう!お互い気兼ねなく話す方が長続きするわ」



「でも・・あの方たちには・・」



さっきのドライアドやアルラウネたちの誘惑魔法で俺達は狂っていた、

彼女達を虜に出来るのなら男としてどれだけ嬉しいものかと・・

過激な空想の中で酔いしれている俺達にエリーナが怒りの一撃!



・・・



次の瞬間俺達の頭には特大のたんこぶが出来ていた、

同時に誘惑の空想は消えて正気に戻る俺達だった、

正気にはもどったが・・頭がめちゃくちゃ痛かった。



ごほん!



「いい?配下という言葉は出しちゃダメなの!相手が見下すだけよ!

弱みは見せる必要ないしあってもお互い力を合わせ乗り越えるの!

まだまだ戦いは続くわ!必ずあなた達の力も先で必要になるわよ!」



さらに・・



「ヒドラに仲間を殺されて悔しくないの?仇を討つのに力は必要だわ、

今は無理でも時間をかけ力を蓄えれば倒せるチャンスは必ず来るわ!

共通の敵なんだから私たちと一緒に戦うのよ!」



この言葉を聞いたアルラウネたちは考えを改めたようだ。


 

「わかりました、私たちを連合種族として同盟に加えてください」



「もちろん大歓迎です(×3)」



俺達はアルラウネたちと同盟を結ぶことになった。



その後俺とデーヴィドに誘惑魔法をかけたことを詫びた彼女達、

治癒魔法で頭の上にあるたんこぶを治してくれた。



さて・・



まず彼女たちの生活基盤を立て直さなくてはならない、

希望はあるかと尋ねたら西の大陸で暮らしたいと希望してきた。



なんでも彼女達が暮らすには広大な森林が不可欠だそうだ、

森や土から大量の養分を貰うのでルーム国島だと狭いらしい、

前にエマから西の大陸の詳細を聞いたらしく是非と希望された。



ここで別件で離れていたエマが部屋に入る、彼女からある要望。



「西の大陸に鉄道と飛行場を建設してほしいのです」



「飛行場はわかるが・・なんで鉄道が要るんだ?」



「近距離荷物運搬と空を飛べない種族の足が欲しいからです」



ちなみにこの世界の転移魔法は荷物だけを送ることは出来ない、

自分が抱えれば一緒に送れるがその分膨大な魔力を必要とする、

突然敵と遭遇することがあるので転移魔法での輸送は控えていた。



西の大陸は広く殆どがガルーダやグリフォンが荷物を運んでいる、

だが彼らが戦闘中や夜間の休息に入ると輸送は止まってしまう、

その間を補うのと深夜でも動かせる鉄道を希望された。



「深夜に列車を動かすのは危険じゃないのか?」



「ご心配なく、夜目が効くサーベルタイガーが護衛します」



それは心強いな・・



とりあえず木人形たちを派遣して線路と駅を建設した、

西の大陸の端にあるドワーフの村まで線路を敷いたが・・

ガルーダたちやミノタウルス等も欲しいと言うので延長。



西の大陸の東西をほぼ直線で結んでその後北上ルートになる、

ガルーダの山脈奥に民族はいないので環状は止め発終着駅にした、

ついでに前の要望である飛行場も各地に建設された。



駅名などの詳細は以下の通りとなる。



⇔ 西の大陸港駅(発終着駅)


⇔ 魔族の村駅(駅での飲食可能)


⇔ 魔族・人間友好飛行場駅


⇔ 工業・農業地域駅


⇔ 人間の村駅(駅での飲食可能)


⇔ ラミア・サキュバス・ドライアド・アルラウネ駅


⇔ エルフ飛行場駅


⇔ エルフの森駅(経由地+駅での飲食可)



(長距離区間 約350km)



⇔ サーベルタイガー駅(休憩専用地)



(長距離区間 約350km)



⇔ ドワーフ駅(経由地+駅での飲食可能)


⇔ ミノタウルスの村駅。


⇔ ケンタウルスの村駅。


⇔ グリフォン飛行場駅。


⇔ ガルーダ山脈駅(発終着駅)



距離が長いのでドワーフ駅とエルフの森駅を経由地とした、

各列車は一度ここに止まり荷物の状況に応じて便を調整する、

少なければ次の便と統合したり多い場合編成車両を追加する。



列車は自走式で基本4両編成で運行する、念のため武器も装備、

敵からの攻撃を受ける前提で車両には機銃や魔法の盾等を装備、

運転手は基本木人形だが各種族が教育実習後に順次運行していく。



線路は長距離区間だけ単線としてできるだけ環境の負荷を抑えた、

その他は複線として便を増やし荷物と種族の移動にフル活躍、

意外にもガルーダたちも移動中寝れるからと頻繁に利用している。



ちなみに・・



ラミア・サキュバス・ドライアド・アルラウネ駅は森の中、

人間の村駅からエルフの森駅まではほとんどが森林地帯だ、

彼女達は当面ここで生活し状況に応じて各地に働きに出る。



エルフの森駅からドワーフ駅までは距離が長いので護衛が同乗する、

途中のサーベルタイガー駅は休憩専門で乗客は駅外には出れない、

護衛のサーベルタイガーだけが乗り降りできる専用の駅となる。



サーベルタイガーへの対価はエマを経由して希望の品を送る、

肉食獣だから肉類が希望かと思ったが・・



・・・



どこで知ったのかワインや日本酒など酒類を希望してきた。



それと・・



駅の開通に合わせてミノタウルスとケンタウルスとの同盟も成立、

前はサラマンダーに備えていたのと距離が遠かったので断念、

今回駅が出来たことで改めて場を設け同盟成立となった。



この世界のミノタウルスは大きめの人間の大きさで頭に角がある、

見た感じ和牛のような角だが程々の大きさでアクセサリー感覚、

走るのは遅いが几帳面で穏やかな性格のようだ。



ケンタウルスに関しては・・俺の知ってるケンタウルスそのもの、

人間の上半身に馬の下半身、ほぼ馬の高さで平原での狩りが得意、

こちらは足が速いのでミノタウルスを乗せることも多いそうだ。



この2種族もアルラウネたちと同じ理由で当初は配下扱いを希望した、

だがエリーナが同じように喝を入れ連合種族として同盟に加わった、

当面はお互い協力しながら出来る事をすることで話がまとまった。



これで西の大陸に住む主要民族と同盟を結ぶことが出来た、



各種族は・・



戸惑いながらも皆が協力する姿を見て奮起していた。








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