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中・上級乗組員の圧巻とふて腐れる初級・特級乗組員達





各艦の乗組員と海賊達との戦いは続く、まあ俺達が圧倒しているが・・

海賊達の幹部は一対一では勝てないと見て部下に作戦変更を伝える、

それは三人一組として一斉に一人を攻撃しろという作戦だった。




数では自分達の方が圧倒的なので海賊達はすぐさまその作戦に切り替えた、

まず発煙筒等で攻撃、乗組員達が分散すると海賊達は3人で襲いかかった、

三方からの攻撃に戸惑う乗組員達、だが徐々に余裕が出てきた。




ここで豆知識!




乗組員達はこの展開は体験済み、だが俺達が召喚される前は散々だった、

数で攻めてくるサラマンダー等の魔物に大苦戦、仲間を次々と失った、

そんな中俺達が召喚されて新たな武器や戦術を身につけ敵を蹴散らした。




具体的には憑依モンスターや聖剣等の武器を手に入れ戦術も学んでいった、

ほとんどが漫画で学んだが・・使える戦術は何でもいいからと取り入れた、

一例として三身一体、おお●ら一代に出てくる喧嘩戦術を応用している。




漫画の場合は素手での戦いなので真剣などの武器を持てば敵を蹴散らせる、

だがこの異世界では相手も武器を持ち毒など特殊攻撃を仕掛ける者もいる、

なので使えるものはなんでも取り入れ生き残る事を最優先としている。




一応この異世界にも死者復活の方法はあるが・・




● 死者蘇生はその生物一体につき蘇生は一度だけ。



● 死後2時間以内で身体が行動可能な状態であること。



● 寿命での死は蘇生できない。



● フェニックスの住処内でないと蘇生魔法が使えない。



● 死者蘇生の確率は30%位、魔法が効かない事もある。




条件が厳しすぎてほぼ絶望的、さらに神族でも死者復活は出来ないらしい、

神族から見ると死者をその都度生き返らせたら世代交代が出来ないのが理由、

さらに死者復活が可能になると生態系が大きく偏る可能性もある。




そのため神族の先祖達は以降の神族には死者復活が出来ないように封じた、

その後先祖達は破壊神との戦いで消滅したのでゼウス達は死者復活は出来ない、

なのでこの異世界では死んだらほぼ生き返る事はできない。




アテナ達はそれを嘆いていた、自分達に死者復活が出来れば俺を維持できる、

そうすればライアン達は消えることは無くこの異世界に留める事が出来るからだ、

なので封印を解こうと何度か努力はしたが・・今は完全に諦め割り切っている。




というのも・・・




俺が死者を憑依モンスターとして復活させているので必要ないと判断、

術者が死ぬと共に消滅するリスクはあるが皆ふつーに生活出来ている、

なのでこの問題は俺に全部丸投げして時の流れに身を任せている。




・・・




豆知識はここまで!!!!!!!!!!!!




上記の理由で各種族は何としても生き残る事を前提に訓練を積んでいる、

自分が手に負えない相手は格上仲間に任せればいいと割り切らせている、

なんとしても生き残る事、そのためには使えるものは出し惜しみしない。




目線を闘技場に戻して・・




中級の乗組員達が分散され海賊に囲まれ総攻撃を受けていた!




「こいつ~さっさと死ね~~~」




一斉に襲いかかる海賊達、だが乗組員達はその攻撃を巧みにかわす!




「いでよ!アイス・セイレーン・ツインサーベルリザードマン!!」




ガキィイイイーーーーーーーン!!!




乗組員達の背中から憑依モンスターが現れ海賊達の攻撃を受け止める。




「な・・なんだこいつらは?」




「これで3対3ね、もう容赦しないわよ!!!」




ハアアアアアアアアアアーーーーーー!!!




アイスセイレーンは氷の刃を展開しツインサーベルリザートマンは力押し、

量産聖剣と魔法銃マヒアを展開した乗組員は銃で翻弄し聖剣で武器を斬る、

追い詰められた海賊達は尻もち、聖剣を突きつけ乗組員が問いかける!




「どう?まだ戦うなら切り刻んであげてもいいけど?」




「なめるな~この子娘が~~~!!!!」




怒り狂った海賊達が横に転がり聖剣をかわし懐の剣を抜き突撃してきた、

乗組員はその手は通じないわよ~とばかりにひらりと攻撃をかわす、

その後ろからリザードマンが剣を振り下ろし海賊の剣をたたき折る!




バキィーーーーーーーン!!!




「な・・なんだと??」




鋼の剣を叩き折られた海賊は一瞬怯む、すぐさまアイスセイレーンが攻撃、

氷のフラフープを展開し海賊を叩きのめしそのフラフープで海賊を縛る、

それを見た幹部達が海賊を気絶させ転移魔法で安全地帯に移動させた。




ちなみに他の2人はあっさり憑依モンスターにボコボコにされていた。




一方こちらは上級乗組員達、腕に覚えのある海賊と戦っていた。



「おい命令が来た、3人で一気にかかるぞ!!!」



「ああわかった!俺達の怖さ思い知らせてやる!!!」



「お前達は後ろに回れ、俺は正面から叩き斬ってやる!!!」




ウラアアアアアアアアアアアアーーーーーー



海賊達は一人の上級乗組員に向かって3人一斉攻撃を仕掛けてきた、

だが上級乗組員は薄ら笑い、この手の攻撃は漫画を見て想定済み、

攻撃をかわした後・・自らの憑依モンスターを展開した!




「いでよ!フレイム・シルフィード・氷の白馬騎士!




ゴアアアアアアアア~~~~~




炎を纏った人間姿の妖精と冷気を纏った白馬に乗る騎士が現れる、

予想外の敵の出現に怯む海賊達、すかさず憑依モンスターが攻撃、

灼熱の炎が海賊を1人焼き白馬騎士が冷気を放出し1人海賊を凍らせる。




「な・・なんだこいつらは・???」




海賊程度ではこの憑依モンスターには歯が立たない、既に勝負あり、

だが残った一人が上級乗組員に向かって特攻を仕掛けてきた!!!




「こうなれば自爆だ!お前を道連れにしてやる~~!!!」




「いやん!それはお断わりだわ!」




上級乗組員は海賊の特攻をかわし持っていた爆弾を蹴り飛ばした、

そして腹部に蹴り!海賊はその蹴りで吹き飛ばされ気を失った、

他の二人も既に気絶し戦闘不能、当然ながら誰も殺してはいない。




「さて・・こんなものかしら?」




幹部が制圧する前に海賊達は全滅、全員捕え力を封印し手当を行う、

尚初級・特級の乗組員は緊急時に備え各砲台で待機していたのだが・・

中級・上級乗組員達が海賊を全員束縛したので出番は無かった。




「えっ?私達出番なし????」




「ちぇ~~つまらないの~~~!!!」




ふて腐れる初級・特級乗組員達、まあ怪我がなかっただけよしとした。




尚首領らしき海賊船とその側近は不利と見て即座に逃げ出していた、

それに関しては無視、あえて逃がし隠れ家に戻らせるため放置した、

まあどさくさに紛れて聖級の乗組員が密かにカメラ等を仕掛けている。




そのころ・・




卿魔族らしき3人と対峙するカオス達、実力はほぼ互角のようだ、

だが卿魔族達の一人・・中学生位の女の子はなにか雰囲気が違う、

実力は上級程度のようだが他の三人は彼女に頭が上がらない。




「あ・・アリスィ・・様?」




マーリットは彼女を知っているらしい、隣にいるレイナが訪ねる!




「えっ?あなた彼女達を知っているの?」




「あっ?は・・はい、彼女は我らの王の愛娘で私の上司でもあります、

召喚される前まで私達三姉妹は彼女に仕え主に雑用をしていました」




「おいおいマーリット!嘘はいけないぞ?」




「そうそう、お前達三姉妹はアリスィ様専属の戦闘員だろう?」




「相変わらず話をそらすよな~なにが雑用だよ!総指揮してただろーが!」




この言葉を聞いてマーリットは顔を赤らめレイナ達から眼をそらす、

別に嘘をつくまでの展開ではないのだが・・



・・・



黙り込むマーリット、何かを隠してるようだがカオス達は無視した、

今は目の前の卿魔族達が敵か味方か・・そっちの方が重要だからだ、

沈黙が漂う中・・アトラスが卿魔族の一人に尋ねる。




「君たちは・・俺達の味方なのか・・敵なのかを尋ねたい」




これを聞いた卿魔族の一人は・・




「我々も今はどうしていいのかわからない、突然ここに飛ばされたからな、

だがマーリットが君たちの傍にいるから話は通じそうだから話したい、

よかったら今までの経緯を説明してもらえないか?その後に判断したい」




「ああわかった、今までの経緯を話そう」




こうしてカオス達は・・



目の前の卿魔族達に・・



・・・



今までの経緯を説明したのだった。








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