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自ら戦いを挑む乗組員と不気味な4人の卿魔族




海賊達は次々と島のあちこちから出航し合流を繰り返していく、

しばらくすると100隻を超える艦隊となりこっちに向かってくる、

対するこちらは大和・紀伊・モンタナの3隻で迎え撃つ!




数では圧倒的に不利ではあるが・・・




・・・




なぜかわくわくしながら海賊達を見る乗組員達、艦橋に集まり質問。




「ねえ艦長!あの海賊達を艦砲射撃で一掃するのですか?」




「馬鹿ね~~それだとすぐ終わるでしょ?全然楽しめないわよ!」




「じゃ一隻づつ狙撃する?3隻で競い合って一番数を止めた艦が勝ち!」




「それよりもこちらから白兵戦仕掛けたらどう?」




「あっ!それいいわね、この際だからまとめて仕掛けましょ!」




「賛成~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!」




・・・



なぜか大和の乗組員達が眼を輝かせて俺に戦闘作戦の案を進言してくる、

これは紀伊やモンタナも同様、普段戦わない乗組員達が猛烈に懇願してくる、

その勢いに押されそうな俺やデーヴィド達、だがなんで戦闘を望むんだ?




「私達敵に乗り込むこと無いから大暴れしたいんです~~!!!!!」




・・・



要するに・・ストレス解消したいんだな?




「はい!!!!!!!!!!!!!」




・・・




挙手をしながらかわいこぶりっこしながら全員元気に返事してきた、

まあ確かにあの程度の相手なら事務員でも余裕で勝てるだろう、

一応全員戦闘訓練は怠らないが白兵戦に出向くことはほとんどない。




・・・




俺としては危険だから遠方からの艦砲射撃だけで済ませようと考えた、

だが乗組員達は・・・




・・・




この海賊達は油断さえしなければ十分勝てる相手だと見抜いていた、

大和・紀伊・モンタナの3隻の艦砲射撃ならあっという間に蹴散らせる、

だがそれだと面白くないらしく乗組員達は自ら戦いたいと言い出した。




「艦長!いえ総司令官!私達にも戦う機会を与えてください!」




「お願いします、安全地帯で戦ってばかりだと腕がなまります!」




乗組員達は各艦の艦長・・司令官に懇願してきた、皆は本気の目を向ける、

これを聞いた大和艦長の俺、紀伊艦長のタケシ、モンタナ艦長のデーヴィド、

3人は考え込む・・俺達は乗組員の危険は避けたいのが本音だ。




だが・・・




圧倒的な攻撃力を持つこの3隻で海賊を蹴散らすのは・・




・・・




ある意味弱いものいじめに近いので乗組員もそれが気に入らないらしい、

自分達は安全地帯でのうのうとしていて相手をボコるのは・・




・・・




思えば彼ら彼女たちは俺達が召喚される前は戦闘に明け暮れていた、

猛烈な弱肉強食の異世界で生き延びるため日々戦いを繰り返していた。




だが・・




俺達との同盟締結後から強大な艦の力を得てから安全地帯で戦っていた、

今ではそれが当たり前となっていたが・・なんとなしに不安があった、

このままだと自分達は安全に溺れ進化が止まるのではないかと・・




・・・




口には出さないが・・




自分達はまだまだ自らの力で戦える、それを証明したいと目で訴える、

それを感じた俺たち、確かに自らの力を証明したいチャンスはそうはない、

そういう意味では今回の海賊達は絶好の相手かもしれない。




すると紀伊とモンタナから通信が来た。




「紀伊艦長のタケシです、乗組員達が戦いたいと申し出て了承しました、

ただ条件は2つ、相手を殺さないことと決して無理をしないことです、

一人でも何かあった場合紀伊は即座に艦砲射撃し海賊を蹴散らします」




「こちらモンタナの総司令官デーヴィドだ、俺も基本乗組員に賛成する、

俺も圧倒的な力で海賊を蹴散らすのは面白くない、そこで提案がある」




「提案とは?」




「海賊たちも家族がいるだろうから無暗に殺したくない、だが・・

海賊船は木製なので火魔法ですぐ燃えるから船での戦いは避けたい、

もし海賊船が沈没したら相当な犠牲者が出るだろう」




続けて・・




「そこでタケシ・・君に協力してほしいことがある」




「なんでしょうか?」




「ああ氷で闘技場を造ってほしい、例えるとスケート場を巨大にした感じかな?

君なら海賊船ごと氷の闘技場に閉じ込めることができるだろう?」




「ああなるほど、それなら一か所に留めることができますね」




「そういうこと、まあハンデとして滑り止めの処置はしておいてくれ、

俺たち幹部は敵味方問わず戦闘不能者を転移魔法で安全地帯に飛ばす、

戦局がある程度見えたら海賊達を一気に捕らえる・・でどうだい?」




「ああいいと思う、それなら乗組員たちも満足するだろう」




「じゃ相手を誘導しましょうかね?」




「そうだな、撤退すると見せかけ一か所に集めよう」




こうして第7艦隊の大和・紀伊・モンタナはわざと反転して逃げるふり、

それを見つけた海賊たちは猛烈な勢いで追ってくる、そうして・・

海賊船が集まった時タケシが本体を召喚しスノードラゴンとなる」




「氷の吐息スノーブレス!!!」




ブォオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーー




「な・・何だこの冷気は?」




「う・・海が凍っていくぞ????」




神級レベルとなったタケシのブレスは瞬く間に周りの海が凍っていく、

海賊船はその場から動けず・・次の瞬間氷の闘技場が姿を現した、

海賊達は船が動けないので・・恐る恐る氷の闘技場に移動していく。




海賊達は念のため武器を持って氷の闘技場に集まり周りを見る、

すると遠くに俺達を見つけ指をさして猛烈に叫ぶ




「あ・・あれはなんだ!!!!!!!!?」




「だ・・誰だお前らは!!!!!??」




「だれだ誰だと聞かれたら・・」




「答えてあげるが世の情け!!!」




いやポ●モンじゃないんだから・・




乗組員たちは完全武装で闘技場に立つ、全員うれしそうな顔をしていた、

俺と幹部たちは各艦で待機、万一に備え艦橋から戦局を見守る、

なにかなにやらわからない海賊たち、だがすぐに開き直り・・



「と・・とにかくあいつらは敵だ!一気に叩きのめせ!!!!」




「お・・・おお~~~~~~!!!!!!!!!!!!」




ウワアアアアアアアアアアア~~~~~~~~~!!!!!




「海賊たちが来たわ!」




「全員総攻撃開始!今こそ私たちの力を見せるときよ!!!!」




「おお~~~~~~~~~!!!!!」




各艦の乗務員たちは我先にと駆け出して海賊達と一戦交える、

戦いながらも楽しそうな各種族、反面俺たち幹部はヒヤヒヤ連発、

次々と戦闘不能者が出たので大忙し、だがそれらは全員海賊だった。




そのころ・・




海賊達のアジトに向かうカオス・アトラス・カラミティの3人、

尾行役のはずのレイナとマーリットいつの間にか合流していた、

5人はアジト近くまで潜入、男たちはほとんどいなくなっていた。




残っているほとんどが初級レベルの女と子供だったので・・




下手に姿を現すとパニックになる恐れがあったので・・




カオスたちは透明化の魔法で進入、そのままボスらしき家に向かう、

だがそこはもぬけの空、これといったアイテムもないので家を出る、

このアジトには重要人物はいないと判断しその場から離れた。




「さてどうするの?コウ達と合流する?」




「いやこのまま付近を探そう」




「ならこの案内に沿って動くか?」




「案内?なんだそれは?」




「これだよ!」




・・・




「ご侵入者のみなさま!お探しの私たちはこっちにいますよ!」




・・・



なぜか日本語で書いてある案内板が立っていてカオスたちは呆れる、

だが他に手がかりがないので案内に沿って進む、そうして・・

細かく案内板が立っていたのでそれに従い15分ほど歩いていく。




すると・・



なんとなしに怪しい小屋が見えてきた、中に誰かいるらしい、

するとレイナがドアに近づきノック!




「トントントン!!!」




「今取り込み中です!」




「いつ終わりますか?」




「5分ほどお待ちください、今戦闘の準備中なのです」




「わかったわ、5分待つわね」




「ありがたい、お願いします」




律儀に5分待つカオスたち、その間ジュースを取り出し飲んでいた。




5分後・・・




小屋から誰か出てきた、どうやら3人・・いや4人いるらしい、

マーリットが驚いている、どうやら顔見知りらしいが・・




「な・・なぜあなた達がここに?」




「それはこっちのセリフだ!なぜお前がここにいる?」




どうやらこの4人は卿魔族らしい、うち3人はイケメン戦闘員の感じ、

そしてもう一人は奥にいて・・女性のようだが・・




・・・



奥にいるその卿魔族は・・・




・・・




中学生位の女の子だった。








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