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怪しげな魅力のマーリット達と謎の鍵の正体




新たに俺達の前に現れた2人の女性、カルディナの姉と妹のようだ、

妹は可愛いのだが殺気が物凄い、今にも攻撃しそうな雰囲気だった、

それを姉らしき女性が頭をなでて抑える、妹はしぶしぶ頷いていた。




その姉は桜咲さんが描いたイラストと瓜二つ、本人に間違いなさそうだ、

これで桜咲さんには未来が見れる能力があることはほぼ断定できた、

彼女のおかげで俺達は、ルアは老人になるまで生きていると確認出来た。




断定的ではあるが・・




俺達の将来の不安を桜咲さんは和らげてくれた!




俺達は内心喜び・・




この事をミオ達は即座にレイナ達重鎮に緊急連絡を行っていた。




さて・・




これから決闘が始まる・・その前に姉がある発言をする!




「ねえ戦う前に腹ごしらえしたいんだけど・・いいかしら?」




・・・




ルシファー達は眼が点になる、この展開で食事を求めるとは想像外だった。





「私達この1年ろくなもの食べてないのよ、さすがに空腹だと力出せないわ、

それはあなた達も心外でしょ?どうせなら私達の全力見たいでしょ?」




・・・




怪しげな笑顔で語りかける姉、言い方はともかく空腹は本当のようだ。





「あなた達さっき私達に食べ物を送ったでしょ?あれ凄く美味しかったの、

あれを食べたらもう魔獣なんか食べる気しないのよ、それはあなた達の責任、

だからご馳走してくれる?決闘はそれからでもいいでしょ?」




・・・




理不尽な語りだが・・




・・・




ある意味俺達が餌付けをしたのは事実なのでルシファーは考える、

逆を考えれば・・卿魔族の情報を得る大チャンスでもある、さらに・・

気になる田所さんが持っていた謎の鍵も知っているかもしれない。




さらに彼は考える、それは卿魔族が自分達とは別の破壊神と対峙している、

言い換えればここを攻めてくる破壊神を卿魔族が防いでいるかもしれない、

もしそうであれば・・カルディナ達と友好を結べばその脅威はかなり減る。




さらに挟み撃ちに出来れば戦局は大いに有利となる・・




・・・




「ちょっと待ってくれるかな?一応総司令官と相談してみる」




「ええいいわ、でも急いでね、私達お腹ペコペコで暴れたい気分なのよ」




「ええわかりました、10分程お待ちください」




ルシファーは急ぎ俺に電話、自分の考えを俺に説明、そして訴えてきた、

現時点破壊神の動きがわからないので卿魔族の情報はどうしても欲しい、

それにはカルディナ達とまず友好関係を築く必要があると訴えた。




これには俺も賛同、だが気になることが一つだけある、それは・・・




「それに関しては俺も賛同する、だが高飛車になってもらっては困る、

俺達は当然卿魔族に敬意を払うが卿魔族の同じように敬意を表してほしい、

それが俺達からの条件だ、それを彼女達に伝えてほしい」




「ええわかりました、そう伝えます」




ルシファーは俺の意志をカルディナ達に説明、意外にも全員頷いていた。




そして・・




「それは当然の言葉だわ、私達もそのつもりだからそれは信じて!

さっき妹が言ったと思うけど・・私達も付き合う種族を選ぶのよ、

だからこうして貴方達の前に出て正体を明かしているわ!」




「なら話は早いですね、我らの艦にご招待しますから移動願います」




「ええ喜んで!」




しばらくしたら全員三笠に戻ってきた、卿魔族3人も一緒に来た、

俺は三笠の船首甲板で待機、なぜか着替えたミオ達も隣に並んでいる、

お供達はゴーレムに乗り込み・・整列して敬礼して卿魔族を迎えた。




そうして全員帰還、卿魔族達も静かに甲板に降り待っていた俺達と対峙、

そして長女らしき女性・・イラストそっくりの女性が静かに俺に近づく!




「はじめまして、私が総司令官のコウと申します」




「はじめまして・・わたしは卿魔族のマーリットと申します、

こちらは次女のカルディナ、三女のキャサリンです、お見知りおきを・・」




相当俺達の詳細を調べていたようで言葉も日本語で話すマーリット達、

名前も俺達に合わせたのか3人とも北欧系を引用したらしい、尚・・

探していた女性がマーリットかもしれないルアはなぜか赤面していた。




「マーリットさんお待ちしていました、歓迎します、こちらへ・・」




俺は用意してあった来賓室に彼女達を案内、既に食事は用意してある、

ただ好みがわからなかったのでバイキング形式にしてある、尚・・

これに関してもマーリット達は知っていたようで喜んで選び食べていた。





「うふふ・・美味しいわ」





和気あいあいに食べる一行、俺はマーリットの対面に座り食事している、

かなり用意していたのだがマーリット達の食欲は凄まじいの一言だった、

上品に食べているがしばらくしたら用意した料理は見事に消えていた。




「続きましてデザートです、お好きなものをお選びください」




ゴーレムに乗っているお供達がデザートを運ぶ、これもバイキング形式、

飲み物も選び飲み放題、マーリット達はカルピスが気に入ったようで・・

上品に飲んではいるが10分後100リットルあった飲み物は全部消えた。




「ふう・・少し落ち着いたわ・・」




本当に食べてなかったようで・・モデルのように細いのに食欲は凄かった、

さっきまで殺気に満ちていたキャサリンも落ちつき優しい笑顔となった、

横ではカルディナがワインに夢中となりミオ達と笑いながら飲んでいた。




その後は休憩、俺はマーリット達に賓客専用室を用意して案内する、

この部屋は王族等が使う最上級仕様となっていて豪華な内装を施す、

5部屋用意がありそれぞれ内容が異なるので彼女達に選ばせた。




「こ・・ここ私達が使ってもいいのですか?」




「ええお好きな部屋をどうぞ、なんならそれぞれ個室でもいいですよ」




ちなみに部屋は赤・青・黄・桃・緑の部屋と名付け基本的な所は同じ、

ただ部屋に応じて若干変更がある、例えば赤は絨毯を赤色、青は壁を青色、

黄はお風呂が黄色、桃はベットがこの色、緑はバルコニーがこの色となる。




尚色に関してはゴレ●ジャーとは全く関係ない、クジでこの色を決めただけだ。





「ではこの部屋を使わせて頂きますね」




マーリットは赤。カルディナは緑、キャサリンは黄色の部屋を選択、

するとミオ達が3人の体格にあった様々な服を用意して部屋に運ぶ。




「これは着替えです、お好きなのをどうぞ!」




これにはマーリット達も驚く、そしてミオ達に尋ねる。




「こ・・これ頂いていいのですか?」




「ええ全部差し上げます、収納魔法で収めてもらってもいいですよ」




驚きを隠せないマーリット達、今着てるのはボロなので即着替えた、

ここからは休憩タイム、自由時間として翌日改めて話し合うことにした、

卿魔族3人はそれぞれの部屋で休憩、その間俺達も部屋で休んだ。




翌日・・




!!!




さらに美しい姿となったマーリット達が朝食を食べに来た、驚く俺達、

その美しさは・・どちらかと言うと誘惑系の感じで俺達を魅了している、

ちなみに本人たちはその気はなし、勝手にそのオーラ―が出ているらしい。




「ご馳走さまでした!!!」




朝食もバイキング形式にしていた俺、瞬く間に用意した料理は消えた、

ここからはフリートークの時間としてお互い気になる人物と話をする、

まずキャサリンは元破壊神達と話があるらしくそのグループと話し合う。




カルディナはミオ達女性陣と話があるらしい、喜んで応じるミオ達だった、

ちなみにエナとソアラも田所さんも一緒、和気あいあいに話をしている、

そしてマーリットは俺とルア、なぜかカオルとの面談を希望してきた。




まずマーリットが語り出す。




「いろいろと質問があるのだけど・・いいかしら?」




「ええ答えられる範囲であれば構いませんよ」




「それじゃ最初の質問、貴方達はなぜ私達の存在に気付いたの?

あの特殊結界を展開していた私達は気づかれる事はなかったはずよ、

それと以前から私達卿魔族を知っていたようね、それはどうして?」




「それに関しては・・こちらをご覧ください」




俺は・・というかルアが割り込み例のイラストをマーリットに見せる!

これを見たマーリットは驚きを隠せない・・




「えっ?これ私?・・でもかなり先のようね・・」




ここでルアが説明したいと言うので俺は横に席を移動する、

そしてルアが説明を始めた、その言葉をマーリットは静かに聞いていた。




・・・




超予想外の展開に驚くマーリット、まさかと思うのも無理はない、

俺達もまさか描かれた女性が卿魔族の女性とは想像すらしていない、

だがイラストに描かれていたのは間違いなくマーリットだった。




・・・




「なるほどね・・というと彼が私の未来の伴侶なのかしら?」




この言葉を聞いて真っ赤になるルア、帰還時既に子供に戻ってる、

その間ルアは猛烈に照れてマーリットに近づくことはしなかった、

それが逆に不審を抱いたマーリット、ルアと話を希望してきたのだ。




「ウフフ・・これに関してはちょっと保留にしてくれる?」




なぜか一旦話を中断するマーリット、この話は長くなると感じたのだろう、

続いて次の質問、これに関してはカオルを指名してきた。




「あなたの持つ鍵・・ちょっと見せてくれる?」




「えっ?あっ・・はい・・」




それはカオルが田所さんから預かっていた鍵、謎の鍵だった、

田所さんはカオルがこの鍵に興味を示していたので貸していた、

カオルは神秘的なこの鍵を描きたいと考えたらしく預かっていた。




そのカギを預かるマーリット、しばらくそのカギを見つめて一言!




「間違いないわ、これは空間封印の鍵よ!!!」




!!!!




これを聞いた俺達は・・




・・・




全然意味がわからなかったので・・




・・・




???




しばらくキョトンとしていた。





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