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俺との対決を避ける卿魔族と早とちりカルディナ




ルア達の前・・いや後ろにいた卿魔族の女性、名はカルディナと言う、

見た目は怪しげな細身の美女、雰囲気は似てるがイラストの女性ではない、

そんな彼女は静かにこの異世界に来た敬意を語る、彼女が言うには・・




・・・




以前第7艦隊がデーモンの領地に出向き無数の魔物達を蹴散らした、

その時タンポポに変化し艦に乗り込んだのが馨響族のキアーラだった。




だが・・




それとは別に召喚され逃げた種族がもう2種族いた、一つは獣妖族達、

もう一つがこの卿魔族、だが卿魔族は召喚された人数は3人だけらしい、

ちなみに全員女性、3姉妹らしくカルディナは次女と言っている。




彼女達は召喚された時戦闘状態だったことを瞬時に悟り急ぎ身を隠す、

そうして第7艦隊を発見、戦闘機が信濃に帰還した時一気に忍び込んだ、

悟られぬよう特殊結界で隠れ・・神族のテレパシーでキアーラが気絶。




その時艦内が騒ぎ出したので特殊結界を展開したまま秘かに移動した、

この特殊結界は相手に手出しは出来ないが自分の存在は完全に消せる、

彼女達はこの特殊結界を展開していたのでテレパシーは効かなかった。


  


身を消して移動していたら空部屋があった、それは信濃の図書室だった、

情報が欲しい3姉妹は急ぎ書物の内容を頭に複写し状況を理解していく、

しばらくしたらキアーラが発見されたので騒ぎの隙を見て逃げたそうだ。




完全に離れた場所で複写した内容を再確認、そうして人間世界を選んだ、

他の地は豊かだが強者も多く動かしやすい人間世界に住もうと考える、

そうして一時的に各地を大凶作にして人間を追い払ったそうだ。




・・・




カルディナはこう淡々と喋る、そしてルシファー達に質問をしてきた。




「私達の大雑把な経緯は以上よ、つぎはあなた達の番よ!」




「ええわかりました、私の知る範囲を全て答えます」




ルシファーはルーム国とガルーダが戦っていた時からの経緯を話した、

絶滅寸前のルーム国が召喚を繰り返し奇跡的に俺達が召喚された事、

他の種族と対立と会話を繰り返し今では大事な共存仲間だと話していた。




その後もルシファーは要点を細かく話し10分程費やしたが・・




カルディナは興味深々に聞いていた、ある程度は理解していたらしい、

だが元破壊神のルシファー達までもが共存仲間だとは想像外だったらしい、

これに疑問を感じたカルディナはルシファー達に質問をする。




「あなた達は元破壊神でしょ?まあ私達と対立はしてないようだけど?」




「ええそうです、我らは破壊神ではありますが基本戦いを好みません、

ですが上級神の命で無理やり送り込まれキアーラさんの星に封じられました、

その後はコウさん達と戦い身は滅びましたが魂は他の身体に宿れたのです」




「ふ~ん、まあ破壊神も色々なのね、信じがたいけど目の前にいるからね、

その話は信じるわ、それで?あなた達は私達とどうしたいの?」




「我々は当初貴方達を危険な存在と見ていたので討伐に来たのです、

ですがこうして話が通じるのであれば共存を望みます」




「なるほどね、手紙内容と一致するわ、でも私達の事は知ってるわよね?」




「ええ卿魔族は気に入らなければ破壊神とでも戦うと」




「そういうこと、私達は認めた種族としか関わりたくないのよ、

一応あなた達の力は試したけど・・まだ共存するには抵抗があるのよ」




「それは?具体的に教えて頂けませんか?」




「あなた達の武器・・兵器に関しては問題ないわ、正直驚愕レベルよ、

ただそれを扱う貴方達の力を試したいのよ、まあ私達の本能かしら?

気に入らない奴とは組みたくないのよ、それはお分かりかしら?」




「それはもちろん、なら・・私達と決闘はいかがですか?」




「それはいい案だわ、負けた方が勝った方に忠誠を尽くす・・でどう?」




「いいですよ?ではまず私がお相手しましょう」




「あっ!それはダメ!」




「えっ?どうしてですか?」




「あなた達破壊神の強さは知ってるから別の種族がいいのよ、

ただ船にいるあの人はダメ、さすがにあの人には勝てる気がしないの、

だからそれ以外の種族を3人選んでちょうだい!」




それと・・




「こっちは3人しかいないんだからその位は妥協して!わかった?」




これを聞いたルシファーは悩む、目論見が完全に外れたからだ、

ルシファーは自分と俺、アスタロトと3人で蹴散らそうと考えていた、

卿魔族が相手でもこの3人なら負けることは無いと内心思っていた。




だが・・




カルディナはそれを察知、すぐさま条件を提示してそれを封じた。




それとカルディナのいう「あの人」とはたぶん俺コウの事だろう、

ルシファー達の身は滅んでいる、それを実行したのが主に俺だ、

さすがに破壊神も蹴散らす俺とは完全に戦いを避けたいようだ。




さて・・どうするか?




俺とルシファー達は除外・・この時俺のスマホに電話がかかる、

相手はルシファー、子供達を戦わせてもいいか確認してきた。




「ど・・どういうことだ?ルア達を戦わすと言うのか?」




「ああそれがいいと思う、大丈夫、ルア君達なら勝てるよ!」




「そ・・そうなのか?相手は神級レベルなのだろう?」




「ああそうだよ、だけどルア君達もその位の強さになっている、

それと本人達の気迫が凄いんだよ・・」




・・・




「ルシファーさん!俺にやらせてくれ!」




「私からもお願いします!ここは私達に任せてください!」




・・・




ルア・エナ・ソアラ・カオルの4人がルシファーに訴えまくっている、

さてどうするか・・ルシファーはこちらの現戦力を改めて分析していた、

まず自分と元破壊神のアスタロト、ラーヴァナ、アザゼルは拒否された。




三笠にいる俺も除外だが卿魔族と戦えるカサンドラとエスメラルダがいる、

それと元ホーリーキマイラ猫のシャックスの7人が戦えるレベルではある、

だがカサンドラとエスメラルダはミオ達の護衛があるので見送った。




それを聞いた俺は一応OKは出した、だがある条件は伝えた、

それは・・どちらも殺したくないので殺戮はNGと伝えておいた、

ルシファーは了承、そのように伝えると返事をしてくれた。




そこで・・




「こっちも条件があるんだけど・・いいかな?」




「あら何かしら?ある程度なら受け入れてもいいわよ?」




「それはありがたい、君達と戦うのはここにいる5人を選定したい、

だけどまだ戦闘経験は浅いから一部ダックを組ませて戦わせたいんだ、

それと相手を殺したら無条件で負けとしたい、その程度ならいいだろう?」





「・・・」




カルディナは考える、殺したら負けと言うのはある程度予測していた、

というのも俺達は話が通じない相手以外とはほぼ全員と共存している、

この事はカルディナも調べていたようでこれに何しては問題ないようだ。




あと・・・




彼女達も事情がある、突然知らない世界に召喚され身内は3人だけだ、

今後の事を考えるといつまでも他の種族の目線を逸らす事は出来ない、

だが卿魔族の意地もあり最上位の扱いが無いと共存は受け入れたくない。




なのでカルディナの本心としては・・




俺達との共存は今後の事を考えると歓迎の考え、だが格下扱いでは困る、

なので自分達の力を示すため魔影の騎士達を展開し総攻撃させたが・・

これらはあっさり俺達に駆逐されたので・・内心焦っている。




そこで考えたのが決闘、これなら俺達は艦等で攻撃することはできない、

さすがに卿魔族といえども圧倒的な戦力を持つ俺達との戦いは避けたい、

このような思惑を抱いていてしばらく考えたカルディナは・・




「いいわ、その条件は受けるわ!その代わり別の条件があるの!」




「はい、何でしょうか?」




「その子達と決闘して私達が勝ったら最上位の扱いをしてくれる?」




「それはお安い御用ですよ、と言うか当初から我々はそのつもりです、

そもそも我々破壊神と互角の卿魔族さんを軽く扱う訳ないでしょう?

そのために総司令官自らが艦で来たのですから・・納得されましたか?」




!!!




カルディナは猛烈に顔を赤くしていた、完全に早とちりと察したようだ、

そういえば手紙にそのような内容は書いてあって自分も確認している。




・・・




今にして思うと・・素直に出ていれば俺達から大歓迎されていた、

そのために事前にミサイルで手紙を送り意志を伝えていたのだが・・




・・・




だが一応決闘は行うと決心、力は示すべきだと割り切ったようだ。




「話はまとまったようね、では決闘をはじめましょう!」




洞窟の奥から2人の女性が現れた、カルディナの姉妹らしい、

1人は17歳位の可愛らしい女性、だが殺気がもの凄かった、

もう一人は殺気は出してはいないが・・



・・・



・・・




その女性は・・




・・・




桜咲さんが描いたイラストの女性と・・




・・・



瓜二つだった。




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