再び現れた魔影の騎士と応戦する戦艦三笠
幻想が解けて3km程の洞窟のある島が出てきた!これが本丸だろう、
俺達は即座に戦闘態勢、全砲攻撃モード状態にして出てくる敵を叩く、
俺達は洞窟に照準を向け魔物が出てきたら総攻撃しようと考えているが・・
・・・
何故か特に動きは無し、20分程待ったが魔物が出てくる雰囲気は無い、
今は午前11時、時間がかかると見た俺は乗組員に指示・・いや命を出す!
「全員即座に食事を取れ!だが監視は怠るな!!!!」
「了解!!!!!!!!!!!」
子供達が即座に冷蔵庫に移動し非常用のおにぎりやパンを温める!
更にカップ麺も追加、これらは5分後自分達が急いで食べていた。
チーンチーンチーン!!!!!
電子レンジをフル活用して温めたおにぎりやパン等を子供達が配る、
皆画像を確認しながらおにぎりを食べる、腹が減っては戦は出来ない、
特に今は午前11時、お腹が空く時間帯なので急ぎ食事を取らせた。
モグモグモグモグ・・・
急ぎ食事を取る乗組員達、ちなみにコロたちもカリカリを食べていた、
食事が済んだら皆武装化、ピンキー達はマヒアキャノンを背中に背負う、
そして子供達はそれぞれのインフェルノと同化して大人姿になった!
ミオとレイはカサンドラ、エスメラルダと同化して戦闘態勢となった、
田所静子さんにも魔法の鎧やマヒア、魔封石の時計などを身に纏わせる、
彼女は戦闘員では無いがマヒアの練習はしていたようで撃つ事は可能だ。
キーキュイーニャーウッキー!!!!!!
田所さんは俺のお供達が護衛、万一の為ゴーレムを用意して護衛させる、
このゴーレムにはハヤテ達が魔物を小さくする魔法を封印している、
3時間限定ではあるが緊急時コロ達はこれに乗り込み田所さんを守る。
ちなみにこのゴーレムの強さは上級クラスではあるが様々な武器を装備、
マヒアをはじめ量産型聖剣・聖槍強力な武器を収納魔法で収めている、
短時間ではあるが空も飛べる、特級クラスが相手でも足止めは可能だ。
「謎の洞窟・・現時点動きはありません」
ミオがモニターを見て報告してくる、現時点動く感じはなさそうだ、
ドローンの画像が途絶えたので中の様子はわからないが気配は感じる。
「親父!敵はすぐに出てくるのか?」
偉そうなルアが俺に話しかける、今は非常時なので構わず接する。
「現時点では不明だ、だが卿魔族達も俺達に気付かれた事はわかるはず、
おそらく準備が整ったら総攻撃してくるだろう、皆監視を怠るな」
「ああわかった!」
「わかったわおとうさま!」
「は~いわかりました~!」
・・・
なぜか脳天気なソアラ、即座にルアに近づきキスを求める・・
「今はダメだぜベイビー!終わったらじっくり相手してやるよ!」
「ホント?忘れないでね!」
・・・
何とも言えない空気が流れた、あほな2人を見てエナは呆れた顔をしている、
なぜかカオルは顔を真っ赤にして照れている、ちなみに彼も大人となっていた、
なかなかの美青年となりちゃっかりとエナの隣に立ってアプローチしている。
これらはさておき・・
全員マジモードとなり洞窟を監視、すると変化が現れた!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
地響きが鳴り洞窟のある島が上下に揺れている、地震でもあったのか?
!!!!!!!!!!!!!
と次の瞬間!!!!!!
洞窟から魔物が出てきた、だがさっきのアメンボの魔物ではない、
騎士らしき人物達と・・ゾンビと化したドラゴンが次つぎと出てくる、
すぐさまミオがパソコンで確認、以前戦った魔物のデーターと照合した。
その結果・・
「間違いありません、あれは以前戦った魔影の騎士とドラゴンゾンビです」
それを聞いた俺は・・
「なるほどな・・これで卿魔族もデーモン達に召喚されたと見ていいだろう、
皆油断するな、あいつらは感情は無いが相当手ごわい、近付いたら撃ち落とせ!」
「了解しました!!!」
戦艦三笠は錨を上げ戦闘モード、全砲に弾が込められいつでも撃てる、
だがこちらからは攻撃はしない、相手の出方を見ようとしたその時!
ゴォーーーーーキィーーーーンン!!
いきなりドラゴンゾンビが炎と毒の火球を口から出し俺達に攻撃、
ほぼ同時に魔影の騎士が雷撃系の魔法を乱射し三笠に魔法攻撃!!
「アイスシールド展開!炎と雷撃を弾き飛ばせ!」
バシバシバシバシーン!!!!
三笠の周りにアイスシールドが展開され火球と雷撃を弾き飛ばす!
その間にも続々魔影の騎士とドラゴンゾンビが洞窟から出てきた、
その数約1万、容赦なく攻撃してくる魔法はアイスシールドで防いだ。
「全砲砲撃開始!焼夷徹甲弾で洞窟の島ごと吹き飛ばせ!!!」
「うちかた~~~はじめ!!!」
ドゴゴゴゴゴゴーーー!!!ドシューーンドシユーーーン!!
ズガガガガガガ!!!グィイイイーーーーーーーーン!!
戦艦三笠の主砲、副砲、ガトリングバルカン砲等が一斉に火を噴く!
次々と焼夷徹甲弾が着弾!目標を貫き内部から一斉に火を噴き出す!
相手がゾンビ系の魔物なので高火力で一気に蒸発させた!
グギャアアアアアアアアーーーー!!!
「砲撃を緩めるな!島ごと吹き飛ばす位攻撃を徹底しろ!」
ズガガガガガガ!!!グィイイイーーーーーーーーン!!
ドゴゴゴゴゴゴーーー!!!ドシューーンドシユーーーン!!
三笠の全砲は猛烈な煙を吹きながら次々と発砲、島は炎と化した、
あっという間に1万はいた魔物達は半減、次々と蒸発していく、
すると・・ドラゴンゾンビが羽根を広げ魔影の騎士を背中に乗せる。
グゴオオオオオーーーーーーーーーー!!!
ドラゴンライダーと化した魔影の騎士とドラゴンゾンビが飛んでくる、
すぐさま三笠は対空砲火!機銃とロケットランチャーが次々と撃ち落とす、
数は千体位まで減ったが・・残りが特攻をかけてきた!!!
グギャアアアアーーーーーーー!!!
多少の被弾は無視して突撃するゾンビ達、一部が艦に摂りついた、
だが俺達は艦内にいる、このことも当然想定に入れていての対応だ、
そして・・
「艦体電撃防御!摂りついた魔物達と振り払え!」
グビビビビビビビーーーーーーーーーーー!!!
ギャアアアアアアアアアアアアーーーーーー!!!
猛烈な電撃攻撃を受け摂りついていた魔物達は黒こげになる、
そして力尽き海に次々と落ちていく、すぐさま前進する三笠、
数百体にまで減ったゾンビ達、俺達は残りも容赦なく叩き落した。
すると・・
キィーーーーーンン!!!!
突然洞窟の内部が光った、それを見て撤退していく魔影の騎士達、
どうやら護衛の為に呼び戻したらしい、となると敵は手薄なはずだ、
今が潜入のチャンスと捉えた俺はすぐさま出撃準備・・
・・・
ポン!
なぜか皆に囲まれて俺は艦長席に座らされる、そしてルシファーが一言!
「ここは僕達特戦隊の出番だよ!君は三笠を指揮してくれたまえ!」
・・・
特戦隊5人は眼を輝かせながら出撃命令を待つ、さらに・・
「親父!俺も行くぞ!命を出してくれ!」
「ルア兄が行くんなら私達も行くわ!」
・・・
特戦隊とルア達4人が戦闘態勢となり出撃命令を待つ、悩む俺だった、
特戦隊はともかく子供達を最前線に送るのは気が引ける、それは妻達、
あとでエリーナ達に猛烈に怒られるのは目に見えているので・・
・・・
俺は特戦隊だけに出撃命令を出す・・モガモガ・・・
いつの間にかカサンドラとエスメラルダが俺の背後に周りこんだ、
そしてカサンドラが俺の口を塞ぎエスメラルダが声色を変えて発言、
全然似てはいないが・・一応俺の命のような発言をする!
「わかった、だが無理はするなよ、特戦隊よ子供達を頼む!」
「仰せのままに!!!!!!!!!」
「行くぞ!!!」
オオーーーーーーーーーーー!!!
特戦隊5人とインフェルノと同化したルア・エナ・ソアラ・カオル、
9人は三笠の甲板に・・なぜか腕組みをして横並びとなり前を向く、
そうして・・
ちゃちゃちゃちゃ~~~~ん!
出撃用のBGMが流され皆は気合いを入れる!
「目標あの洞窟!全員即座に向かって卿魔族を探せ!」
「ファイト――――!!!!!!!!!」
「オーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ドシューーーーーーーーーーーンン!!!!!!!!!
ルシファーの合図とともに・・
特戦隊と子供達9人は・・
・・・
気合いを入れて洞窟に向かって飛んでいった。