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上位子供達への扱いと桜咲さんが描く謎の女性




子供達は俺と猛烈に面会を希望していた、それには訳がある、

ほとんどの種族の妻は子育ては自分に任せてほしいと訴えた、

さらにその場所は自分の故郷でと希望、子供達も同意していた。




だが故郷に帰る前に・・




父親の俺に一度会いたいと猛烈に訴えていた!




そのため妻達は俺に懇願、まあ今まで遠ざけていたから当然だろう、

その辺に関しては・・俺は怒ったが神族の宥めもあり受け入れた。




だが・・困ったことがあった。




俺は子供達と会うことになったが・・名前が全然わからないので困る、

というのも・・既に名前は決まってはいるがこの異世界独特の名前、

全員フルネームで名前を言うと丸1日かかるのと・・俺には覚えきれない。




なので俺達の世界の名前をつけ・・これには一部がノーと言っている。




それは末端の種族、俺との交流が済んだら故郷に戻り妻の実家で子育て、

例えばあるメイドさんの場合働きながら子育ては祖父祖母達と一緒に行う、

その祖父母は子育てと名前は自分達の系統で対応してと妻に懇願していた。




俺達の言語を理解してはいるが自分達の伝統も継続してほしいと訴えた、

それと自分達も育児を手伝いたいと語る、妻とその両親はその言葉に同意、

なので本名は今迄の名前、それを短縮した名前を使い実家で暮すそうだ。




そのため名前に関しては俺は関わらない、その辺は妻に任せることにした、

妻とその親達は子供が成長したら本人の意志に任せると言っている、

俺に関しては・・先で子供が相談に来たら対応する流れとなっている。




ちなみにその子供と交流する時は最初の言語だけを抜粋して呼ぶようにした、

例えば「り」の発音で始まる場合はリーちゃんかリー君と言う感じとなる、

なんか中国の方と話すような感じとなるが今の俺にはこれが精一杯だった。




翌日・・




俺はその末端の子供達とまず面談、抱き合ったり一緒に遊んだりした、

妻達が故郷に帰るため先に遊び交流を深める、俺は感激で涙が止まらない!




「ウアアアアアアアアアアアアア~~~~!!!」




「お父さん大丈夫だよ!しっかりしてね!!!!」





逆に子供達に優しく励まされる始末、それを見た妻達は大笑いしていた。




3日ほど遊んだ後妻達は子供を連れて故郷に帰る、既に全員転職済み、

中には事業を立ち上げる妻もいて血気盛ん、やる気満々の眼をしていた、

そしてお別れの時、俺は全員とキスし抱き合い再会を約束していた。




こうして末端の妻と子供達は故郷に帰る、俺は号泣しながら手を振っていた、

次に中堅の種族の妻と子供達と遊ぶ、俺はもう涙流して抱きしめるだけ、

これらの種族も子育ては故郷で行いたいと言うので同じ流れとなった。




一週間ほどしたら・・




ほとんどの種族は故郷に帰り子育て、時々神殿に訪れて再会していた、

俺は・・情けないがホント涙が止まらない、別れる度に号泣していた、

逆に子供達の方がしっかりしていてどっちが親なのかわからなかった。




あまりにも泣きすぎた俺、疲労がピークに達し2日入院していた、

何とか退院したが・・まだまだ子供達がいるので気合い入れる俺だった、

ここからは上位種族の子供達と面会、俺が泣き喚くのは変わらなかった。




だが・・




さすがに上位種の子供だけの事はある、顔は笑顔だが覇気が物凄い、

本人達は特に意識してないようだが・・下手な大人なら吹っ飛ばせそう、

なので別扱いしてるようだが・・直に合うとその凄さが伝わってきた。




・・・




これは・・確かに別扱いにしないととんでもないことになりそうだな・・




「アハハハハハハハハ!!!!!!」




端から見ると普通の子供達なんだか・・




・・・




この感じ・・間違いなく特級レベルに匹敵する、子供でこれなのか・・

たぶん末端や中堅の妻達はこの力に怯え実家で育てる事にしたのだろう、

まあその気持ちはわかる、段違いの差を見せつけられたら子供が可哀想だ。




だが上位とはいえまだまだ幼い、なので俺と接する姿は他と変わらない、

こちらも異世界の名前のみで俺が元いた世界の名は誰もまだ無いようだ、

暫くすると子供達は疲れたのか・・全員ベットに移動しすやすやと眠る。




ちなみに子供達の年齢はルア達が8歳~10歳、他は乳児から5歳位の感じ、

さらにイザベルや桜咲さん、ビアンカ等は身籠っているのでまだまだ増える、

さらにさらに俺はミラやテティス達との結婚も控えている・・




・・・




まだまだ増えそうだな・・




ちなみに上位種の子供は専用託児所で育てる、これは俺の子以外も該当する、

あまりにも潜在能力が高すぎるので特級レベルでないと子守も出来なかった、

その特級レベルの子守達も・・すぐ追い抜かれそうなので鍛練を欠かせない。




2日後・・・




俺は全ての子供達と面談し・・まあ乳児は寝顔を見て喜んだだけだが・・

だが俺の住んでいた世界の名前は誰も無し、なおルア達は別扱いとした、

他の子供達と歳が離れているのとエリーナ達が子育てをしていたからだ。」




俺は歓喜と嬉し涙でヘトヘト・・残った妻達が話があると言ってきた、

なぜなのかレイナやサユミ達も参加、まあ深く考えない事にした俺、

部屋に全員が集まった、すると妻達は真剣な顔で俺に訴えてきた。




「コウ・・全員の子供を見たけど・・気に入った子はいたの?」




この言葉で俺は瞬時に悟る、妻達は俺が子供達を品定めしたと見ていた、

だが俺はそんな気は全然ない、全員俺は・・全員を同じように愛している、

なので俺は笑う、それを見た妻達は驚きを隠せなかった。




「ハハハハハハハハハ!!!!!!」




「なにを言っているんだ!俺は子供達を天秤にかける事はしないぞ!!!」




これを聞いた妻達は・・大笑いした!




「あはははごめんなさいね~あなたをちょっとからかっただけよ!」




俺をからかうのはやめてほしい・・




「あはは・・あなたがあまりにも子供達と嬉しそうな顔してたから嫉妬したの、

でもその言葉を聞いて安心したわ、この分だとさらに増えても問題ないわね」







さらに増える?




・・・




まあ確かに白銀族のミラとティアラ、海底種族のテティスとシレーナの4人、

この4人は俺との結婚を望んでいる、まあ俺としては荷が重すぎるのだが・・

だが4人は本気で俺に嫁ぐ気でいる、なので妻達の言葉は間違いない。




「それ以外にもね・・伝えたいことがあるの・・」




「どういうことだ?」




「桜咲さんがいた異空間の事は知ってるわよね?」




「ああ青く無数の穴がある空間だとダークから聞いている、

桜咲さんはその中で彷徨い・・たまに俺達の世界が見えたらしいな」




「その桜咲さんから聞いたんだけど内容が一部未来に合致していたわ、

例えば強烈な光・・広島と長崎に落とされた核爆弾は昭和20年なの、

だけど桜咲さんが翌日見た景色は海中で何かが2つ爆発した景色らしいの」




「?、それがどうしたんだ?」




「気になってライアン達の資料を調べたの、するとある仮説が出来るのよ、

日本が核攻撃の後降伏し戦争が終わったけどその前に近いのがあったの、

もしかすると海中で大爆発を起こしたその2つは・・」




「も・・もしかして・・」




「あくまで仮説として聞いて!桜咲さんが海中で見た2つの大爆発、

この当時そんな攻撃力を持つのは私達が知る限り大和と武蔵しかいないの、

だけどこの2隻は核攻撃の前に沈んでるわ、巨大な爆発を起こしてね」




これを聞いた俺はあることを思い出す、それは戦艦武蔵の海底発見、

アメリカ調査員が見つけ武蔵は大爆発を起こし原形を留めていなかった、

大和は沈む直前に大爆発を起こしている、どちらも海中なら見えたはず・・




もしその話が本当なら・・




桜咲さんは未来の光景を一時的に見ていた・・と推測できる。




「桜咲さんはこの光景を夢で思い出したの、その後夢を見る度メモしてるわ、

もしかしたら自分が意識してないだけで度々未来を見ていたかもしれない、

そう考えた桜咲さんはメモを私達に見せて調べるよう言ってきたのよ」




そういって妻達は桜咲さんのメモを俺に見せる、A4用紙で30枚位だ、

俺はその用紙を細かく見る、するとある一枚が俺の眼に留まった、

それは年老いたルアらしき男性がある女性と一緒に暮らす光景だった。



だが・・・



その女性は・・



・・・



顔こそ笑顔だが・・



・・・



初めて見る顔で・・



・・・



猛烈な殺気を纏っていたようだった。







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