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アリスティードの挨拶と子供の事で怒り狂う俺




暁暉ぎょうき城の大広間に並ぶ新たな人間の肉体、今回は全員男性のようだ、

見た感じヨーロッパからの留学生、そんな感じの人間が複数ベットで眠っている、

これはパペット達のリクエストらしい、昔の自分に近づけてほしいと・・




ライアンやジェニー達はイケメンや美女をリクエストしたので意外な感じだ、

だがパペット達の希望はこの感じがいいらしく皆似たような姿になっている、

そして肝心のパペット達と対面、なぜか全員ボロボロになっている。




・・・




どうやら相当揉めたらしく大喧嘩に発展したらしい、当然止めたようだが・・




・・・




警備の兵達もよく見ると殴られた跡があり・・腹立てて参戦したらしい、

その場は格闘場と化してバトルロイヤルのようになって皆殴りまくっていた、

それを見た各種族の女性陣は・・




「いいぞ~~もっとやっちゃえ~!!!!!」




「いけ~負けるな~~!!!!!!!!」




・・・




なぜか猛烈に応援するので皆さらにヒートアップ、もはや戦場となった、

呆れた幹部達は・・単純に残った者を今回身体移動を行うことにしたそうだ、

そういう訳で・・俺の目の前にいるパペットがその代表になったそうだ。




ここからはライアンやジェニー達と同じ流れ、新たな人形に魂を移す、

俺とデーヴィドはじめ各種族の同意と魔力が必要、なので皆集まった、

今回も条件があって・・一度だけしかこの移動は出来ないらしい。




念の為パペット達にこの事を再度説明、意志は変わらないかを尋ねた、

全員大きく頷き親指を立てる、まあ今のままでは喋れないから不便・・




・・・




えっ?




それは大したことではない?




むしろこの姿だと・・




美女が多い異世界に来ているのにナンパが出来ず苦しいんだとか・・




・・・




気持ちはわかるので・・俺達はこれ以上聞かないことにした。




一旦これはさておき・・




今回パペットから人間の身体に移動するのは10体、内1体が前に出る、

まずはこのパペットだけを全員の魔力で新たな人形に魂を移していく、

万全を期した状態で一体だけ移動させて問題が無いか試していく。




特に問題が無ければ他も順次移動させる、他はまだかまだかと待ち侘びる、

尚各種族が集まるのは最初だけでいいらしく以降はライアン達に任せる、

既に自分達が実践してるので自信満々、眼を光らせ気合い十分だった。





「さあ始めるわよ!」




リィブラの合図と共に皆がパペットと新たな男性人形の周りを囲った、

全員が手を繋ぎ・・目を閉じて魔力をパペットと男性人形に送っている、

代表として俺コウがパペットと寝ている男性人形に命令する。




「我は命ずる!パペットの魂よ!新たな身体に宿りたまえ!」




次の瞬間パペットの身体が光り丸い球のようなものが出てきた、

球が出た今までの身体は崩れていき跡形もなく消えてしまった、

その球は横で眠る・・新たな人形の心臓あたりに吸い込まれていく。




そして・・




!!!




寝ていた男性人形が眼を覚まし・・自分の顔をナデナデ、そして鏡を見る!




・・・




・・・




「せ・・成功だ!あ・・ありがとうございます!」




ワアアアアアアアアアーーーーーーーーー!!!!!




この声を聞いた俺達は大歓喜!念の為すぐ精密検査を行ったが問題なし、

これでパペット達も喋れるようになる、新たな力を手に入れた俺達だった、

その後他のパペットも順次身体の移動、皆問題なく新たな身体を手に入れた。




今回はこの10体のみ、ドワーフ達が新たな身体を作ったら順次移動していく、

一安心の俺達、すると最初に身体移動したパペットが話しかけてきた。




「この度は身体の提供誠にありがとうございます、おかげで喋れました、

私の名・・元はアリスティード・リボ、アリスティードとお呼びください、

フランス軍で中将を務めていて大半のパペット達の指揮を担っていました」




つづけて・・




「元々は皆異なる国の兵士でしたがパペットとなった時私に従いました、

以降私達は威凛族の下で艦の整備や操縦などを行い破壊神と戦いました、

今後も威凛族や同盟種族達と共に未来に向けて歩もうと考えております」




この挨拶に返答しようとする俺・・を遮り天聖族のアリエスが返答をする。




「お気持ちはわかりました、我々も貴方方と共に未来に歩もうと考えます、

今後予期せぬ事態に備え各地の種族は貴方方を必要と考え待ち望んでます、

どうか今後も力をお貸しください、皆貴方方をお待ちしております」




アリスティートとアリエスはがっちり握手、その後他のパペットも移動を行う、

全員問題なく身体を移動し人間姿となり感激、それを羨ましがる他のパペット、

その他は順次新たな身体が出来たら移動する流れとなった。




その後の身体の移動はアリスティートに任せ俺達は一旦神殿に戻った、

ここでアリエス達天聖族と天使族14天王、エリーナはじめ俺の妻達、

レイナやサユミ達も集まり俺の部屋は妻と女性だらけとなっていた。





なんで皆集まってきているんだ?




??



一部は外で仕事の電話をしているようだけど・・



・・・




パペット達の移動はスムーズに出来た、なので用事は済んだはずだが・・




頭を捻る俺に・・アリエスが冷めた目で俺を睨み説明を始める。




「コウさん・・なにかお忘れではないですか?」




「はい?」




「その様子だと全然関心が無かったようですね?少しイラつきました!」




なぜかアリエス達は睨むように俺を見つめる、俺が一体何したと言うんだ?

だが全然見覚えが無い、なぜ彼女達は俺を睨むのかが理解できない。



・・・



ハア・・・




呆れて大きくため息をつくアリエス達、やれやれとばかりに語り出す。




「コウさんお忘れですか?あなたの娶った妻達の子供達を・・」




・・・




!!!




「あ?何寝ぼけた事言っているんだ?」




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




俺は・・逆に怒り出す!というのも今迄何度も面会を求めたが断られた、

挙句の果てには泣き出し部屋にも入れてくれなかったじゃないか!




そのことは棚に上げておいて・・




「今更何言っているんだ!!!!」




!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




妻達は・・俺が逆に怒り出したことに焦り出す、まあ当然!君達が拒否した、

アリエス等は俺の妻ではないので気づかなかったが妻達は俺を避けていた、

というのも・・誰の子供がライアン達の魂を繋ぎ止めるかわからないからだ。




・・・




アリエスは怒る俺を見て・・この事を思い出し青ざめる、完全な早とちりだ、

子供好きな俺が子育てに熱中し精力が落ちる事を心配した妻達が避けていた、

なので俺は子供の顔どころか名前も知らない、完全に関わりを避けられていた。


 


・・・




ルア達と接する俺を見て早とちりの妻達、自分の子供を放置したと嘆いていた、

だが元々は俺を種馬扱いして一人でも多くの子供をと・・そう考えていた妻達、

しかし肝心な事をすっかり忘れていた、新たな種族との交流で忙しかったからだ。




・・・




言葉には出さないが・・俺は怒り心頭!なんとか理性は保っているが・・

しかし今頃になって・・さらに俺のせいにする妻達の理不尽に怒る俺、

顔すら見たくないので部屋から出ようとする俺、だが次の瞬間・・




「コウごめんね、アリエス達に悪気はないのよ!!!」




3人の神族・・アテナ・アルテミス・アフロディーテが現れ俺を宥める、

神族の特殊効果なのか・・俺はさっきまでの怒りがゆっくりと消えていく、

なんとか平常心を保てるようになり・・ゆっくりと席に座り妻達に尋ねる。




「子供の事で相談・・でもあるのか?」




「えっ?ええ・・子供達の事でね・・」




ちなみにエリーナ・エマ・ソニア・リィブラ等は外で仕事の電話中だった、

俺達がキアーラの星に行っている間アリエスが子供達の管理筆頭だった、

彼女は子供達のある言葉で・・俺への怒りを覚えていた。




そのアリエスが語ったことは・・




・・・




子供達が俺に会いたいと・・




・・・



頻繁にアリエスに懇願していたそうだ。




そしてアリエスが続けて語り出す!




「コウ・・私早とちりしてたから謝るわ、本当にごめんなさい、

実は子供達が父親・・あなたに会いたいと頻繁に私に訴えていたのよ、

ルア達は普通に会えるのにどうして自分達はダメなのか・・とね」




「それは理解できる、だが君達は子供達に何と言ってきたんだ?

俺は何度も申し出たが君達が面会謝絶したから俺は名前さえ知らない、

もし理不尽な事を言ってきたなら俺はマジで堪忍袋の緒が切れるぞ!」




言葉を詰まらせるアリエス、ここでアテナが割り込み語り出した。




「コウ心配しないで!アリエス達はそのまんまを伝えていたわ、

あなたたちのお父さんは特殊なの、もしいなくなるととても困ると・・

今はとても大事な仕事をしているからそれが済めば会えると言ったの」




俺はこの言葉を聞いてホッとした、その後エリーナ達が部屋に戻った、

どうやら部屋の外でアリエスの早とちりを聞き青ざめた顔をしていた、

しかしアテナが俺を宥めたことで妻達は安堵の表情をしていた。




妻達は俺に謝罪、子供達を遠ざけたことは事実なので非を認めた。




そうして妻達は・・




・・・



近日中に子供達と会ってほしいと訴えてきた。



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