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海底種族との交渉と膨大な資源を狙う俺の裏心




俺達は不安を抱えながらディファレント・クラウディア城に戻っていく、

城の港が近づいたら・・港には無数の人影が見えて嫌な予感がする俺、

そして神摩は港に入り俺達は下船・・・なぜか子供達とその親が大勢いた。




「わあーーーこのお城白くてきれい~~!」




「すごいな~~こんなお城に住めたらいいな~~!!」




・・・




人魚らしき子供達がクラウディア城を見て感激、眼が光り輝いている、

俺の横でテティスとシレーナも眼を輝かす、嫌な予感が加速する俺、

まあ何度もこのような事があったからな、もうこの手は慣れたよ。




俺達は城の入り口まで移動、一応鍵はかけて人形達に城を守らせていた、

その人形達は・・城の門は開けてはいないがある人物をもてなしていた、

その人物・・明らかに格が違う男が1人俺に気付き近づいてきた。




「はじめましてコウ様、私は海底種族達の王ネプチューンと申します、

この度は破壊神を蹴散らして頂き感謝します、おかげで平穏が戻りました、

是非とも御挨拶をと思いまして駆け付けた所存でございます」




これはこれはご丁寧に・・




俺はお辞儀と握手、ネプチューンは特に抵抗なく握手を受けた。




・・・




あれ?




確か彼らは俺達の文化や歴史は知らないはずだよね?




だがテティス達が俺達を調べたと言ってたからおそらく・・




「お察しの通りです、このネプチューンの名はあなた方の書物からです、

娘達も気軽に話せるあなた方の言語を覚え以降標準語として重宝してます、

確か馨響・威凛族も同じでしたよね?私達も追従させて頂きました」




そういうことですか・・




ちなみにバイオレットに関してはマーティンが本名を理解できなかった、

彼女の名前があまりにも長くややこしかったので苦し紛れに言った名前、

彼の姪っ子がこの名前だったので彼女の許可を得てこの名前を使っていた。




当のバイオレットはこの名前を気に入り即採用、以降自分の名前とした、

他にもサーシェス等は召喚された俺達の世界の人間から提案されたもの、

以降一部は俺達の世界の名前を使っている、イザベル姉妹がその例だ。




俺は開城し王達を迎え入れる、さすがに王に対して立ち話は失礼すぎる、

なので人形達に急ぎ来客準備をさせ最上階に王達を招き食事も用意した、

そして晩餐、その後子供達にはゲームセンターを開放して遊ばせた。




その時2人の美しい女性が現れた、名はミルフィーユとモンブランらしい、

ミルフィーユはマーメイド族の代表、モンブランはセイレーン族の代表、

どちらもネプチューン王の妃で主に各種族の内政を担当しているそうだ。




ちなみに名の由来はテティス達が持ち帰ったケーキの名前をそのまま引用、

俺達が支給したケーキを秘かに持ち帰り食べたことで地上に関心を持つ、

なんとしても俺達との貿易を成立させようと自ら足を運んでいた。




簡単な挨拶を済ませ俺はお供達と座る、その対面にネプチューン達が座る、

テティス達と親は子供が気になるからと言ってゲーセンに移動、お供も向かう、

なのでここに居るのは俺とブルーアイズ3体、王と妃2人となっていた。




まず王が語り出す!




「単刀直入に申し上げます、この城全てを我が種族の拠点として使いたい、

この城は美しさに加え丁度いい位置にあり我らにはまさに理想なのです、

勿論その対価は払います、ですが当面は現物での取引でお願いします」




俺はこの言葉を聞いて考える、対価に関しては特に問題は無いのだが・・

しかし気になることが2つある、一つは関連品も含むのかどうかと・・

もう一つ緊急時の対応だ、一応この城は威凛族が緊急時には使うからな。




俺はこの内容を王達に説明、すると・・




「まず関連品・・コウさんが思いつく関連品を教えて頂けませんか?」




「はい、まずこの城から海底に物資を運ぶのは潜水艦という船を使います、

この潜水艦は海底に潜ることを前提とした船です、これらの整備や修理、

他にも食料等を運ぶ輸送艦等関連が多くかなりの設備が必要となります」




「それとこの城は店舗も兼ねているので営業する場合は商品を要します、

その商品の一部は展示してはいますが数は限られます、なので・・

追加の商品を要する場合は我々の同胞を通じての対応となります」




「仰る事はわかりました、実はそれらもお願いしようと考えていました、

一応我らも手先が器用な種族はいますが当面は指導を乞いたいのです、

勿論それらの対価も用意します、尚これらも現物でお願いしたいのです」




「わかりました、それに関しては問題ないと思います」




「あと緊急時の対応に関してですが・・これは私が直接説明に伺います、

威凛族としては普段この城はほぼ空いている前提で話したと思います、

ですが我々が住めば監視・戦闘が出来るので出向く必要はありません」




俺はこの言葉を聞いて頷く、対価が貰えるのであれば俺達も拘らない、

というのも・・整備士ライアン達が良質の鉄等の資源を欲しがっているから、

艦の修理と改造が増えたのでそれに使う鉄等が不足していると嘆いていた。




彼ら彼女達には膨大な世話になっている、どこかで恩返しがしたかった、

なのでテティス達から聞いた対価の鉄等の資源を何としてでも欲しかった、

お供達もそれを知っているから妥協した、なので話はスムースに進んだ。




ここで豆知識!




この異世界・・裏世界等も含めると鉄など資源は豊富なのだが問題がある、

それは環境の問題、発掘しすぎると地形が変わり土砂崩れ等災害が発生する、

他にもそこに住む魔物や植物等を守るため発掘は最小限に留めている。




同盟種族が増え開拓も行っているが・・それ以上に各種族食欲が旺盛、

耕作放棄地等も再開して野菜や果物等を栽培しているがすぐに底をつく、

なので無人島等にも範囲を広げ養殖場を造り膨大な食料を賄っている。




だが無人島等は居住地から遠く離れた所にあるので出向く必要がある、

その際野生の魔物等が栽培野菜等や養殖魚等を狙い頻繁に襲ってくる、

特に海の魔物が多いので各種族は交代で広大な養殖場を守っている。




それらの警備、輸送、保管等を行うには軍艦が必須なので各種族が欲しがる、

さらに艦に使う鉄等の資源は不足し砂鉄集め等工夫はしているが限度がある、

だが目の前に鉱山等があっても上記の理由で手を付けられない場合が多い。




今回海底から鉄等の資源が入手できるとなれば・・




艦不足の問題はかなり解消できる・・俺はそう判断した。




今後の事を考えると城より優先は鉄等の資源、これは絶対手に入れたい、

第7艦隊が未だに使えないのは資材不足、単純に原材料が足りないから、

特殊な任務を遂行する第7艦隊は疲弊も激しく頻繁に整備を要している。




念の為俺はネプチューンにこの事を話し質問、海底に影響がないかを尋ねた、

返事は問題ないとのこと、影響がない範囲でしか発掘しないと断言している、

むしろ邪魔と見ていた、量が多くどこかに処分したい位膨大にあるそうだ。




豆知識はここまで!




俺は威凛族・馨響族が同意する事、資源の提供を城の明け渡し条件とした、

その中で補足を追加、鉄等艦の整備や改造に欠かせない資源とその他・・

例えば真珠等の宝石類も含めまず俺に直接譲渡する事を絶対条件とした。




俺は鉄等の資源は・・そのままライアン達に譲渡することにしている、

だが宝石等はクラウディア城を建設するために膨大な費用を要している、

その費用を補うためと今後の大事な収入源として手に入れたいからだ。




これに関してはネプチューン王も了承、別に断る理由がないからだ、

ただ保管場所が別途欲しいと言ってきた、単純にすぐに渡したいから、

これに関しては俺が城から離れた所に倉庫等を造ることで話は纏まる。




後日・・




俺は城から10km程離れた場所に新たな城を造る、だが装飾等はしない、

この城は海底からの資源を一時預かる中継地なので防御に特化させている、

名はランパート城、「城壁」をそのまま英訳した名前となっている。




ランパート城が完成した後俺は馨響城に各要人を集め緊急会議を開く、

これにはミラ等白銀族達も参加、ただお忍びで人目は避けている。




俺とネプチューン王は今迄の経緯を説明、皆はその理由に納得していた、

特に俺が艦の整備・改造の為海底資源を求め城を明け渡したことに驚愕、

だが第7艦隊が未だに動かせない今その理由に大半は納得していた。




しかし・・




エリーナやエマ、リィブラ等の妻達、それとレイナとサユミ等の女性陣、

資源不足とはいえ俺があまりにもあっさり城を明け渡したことに疑問を持つ、

何か裏があると見た妻達、だが俺の反感を用心し極秘で調べる事にした。




そこで眼をつけたのが・・




・・・




新たな俺の妻となる予定の・・




・・・




テティスとシレーナの2人に・・




狙いを定めていた。










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