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ドラゴンの系統と南の大陸への進攻





ドワーフの村からエリーナたちがやっと帰ってきた。



報告をしたいから各種族の代表を招集してくれと言ってきた、

俺は急ぎルーム王国城の会議室に皆が集まるよう指示を出した。



俺の横には・・



俺から離れないスノードラゴンのソニアと何故かエマが隣に座る、

エリーナは少し距離を置いてクリスティーナと一緒に座る、

テーブルは円の形をしていて皆の顔が見えるようになっている。



まずエリーナがドワーフの村での出来事を詳細に話した、

その後北の大陸のことを訪ねてきたので俺がありのまま話す、

話を聞いたルーム国王がソニアに質問をしてきた。



「ソニアさん、あなた達ドラゴンの系統を教えてください」



この質問に関してはサユミがソニアに変わり答えてくれた、

ちなみにソニアは俺をしつこく誘惑するので脳天ゲンコで黙らせた、

ソニアはふてくされた顔で自分の頭をなでなでしていた。



「我々ドラゴンの系統は大きく6つに分かれています」



● スカイドラゴン(主に山の上や上空を領地としている)


● フレイムドラゴン(主に火山等高熱地帯を領地としている)


● アースドラゴン(主に砂漠や平地を領地としている)


● フォレストドラゴン(主に森林地帯等を領地としている)


● スノードラゴン(主に海や寒冷地等を領地としている)


● エニウェアドラゴン(制限はなくどこでも移動、居住できる)



エニウェアを除くドラゴンたちは基本おとなしいそうだ、

彼ら彼女たちの領地を荒らさなければ特に問題はないらしい、

厄介なのはエニウェアドラゴンで過激で各地を荒らす存在らしい。



それに加え凶暴な配下を数多く持ちそれらを使い各地を攻める、

彼らが通った後は草1つ残らないほど荒らされ再起困難となる、

女性だろうが子供だろうが容赦なく攻撃する恐怖の存在だ。



そのため他のドラゴンもエニウェアが来た時は応戦するそうだ、

ただソニア達がいる北の大陸にはエニウェアは全然来ないらしい、

何故かと思ったが・・単純に寒くて食べ物が乏しいからだそうだ。



・・・



要するに荒らす価値がないからと・・



俺はソニアを見た。



ソニアは・・



涙を浮かべ俺に捨てないでと懇願の眼を向けている。



そう思うなら何かあった時手伝うように!



ソニアは涙を浮かべながら頷いていた。



それはさておき・・



国王が続けて尋ねる。



「エニウェアドラゴンの配下はどんな魔物なんですか?」



サユミは見たことは無く親から聞いた話という前提で答えてくれた、

代表的なのは以下の魔物だそうだ。



● デビルガーゴイル(3m位で羽根のある悪魔の一種)


● シーバジリスク(海に住む巨大な蛇の魔物)


● レッドフェルリン(赤い毛をまとった巨大な狼)


● ブラックキマイラ(ライオン頭で鳥の身体で蛇の下半身魔物)



他にもヒドラやサラマンダーなども配下にあるらしい、

これらは会話は通じない、ただエニウェアドラゴンの命に従うのみ、

目につく生き物には容赦なく襲う危険な魔物たちと説明された。



??



ヒドラ?



南の大陸で暴れまくってる魔物だな・・



・・・



もしかして?



俺は急ぎ木人形に指示を出し人工衛星のモニターを用意させた、

南の大陸を映したモニターの中ではヒドラが暴れまくっている、

エリーナとエマは画像に驚いていたが他は見慣れたのか静かだ。



ただ・・



ワイバーンのアデールとマイラは共に悔し涙を流していた、

自分たちの住処を滅ぼしたヒドラに憎しみの眼を向けている、

気持ちはわかるが少し落ち着いて見てもらうようお願いした。



「あの上に何かいます」



クリスティーナがモニターの左上を指さす、何かが飛んでいる、

やはりいたか・・



「あれは・・エニウェアドラゴンよ!」



ソニアが大声で唸る、同じドラゴンの彼女が言うなら間違いない、

どうやら南の大陸を襲う命令を出した張本人に間違いないだろう、

となると・・他の大陸もこいつらが攻める可能性はかなり高い。



「こいつらが西の大陸に来ると止められんぞ!」



カオスが危機感を抱く、レイナも青ざめた顔をしている。



「あれを見て!」



エリーナが画像に指差す、なにやら結界みたいだ。



「あれは・・ラミアやサキュバス・ドライアド・アルラウネたちだ」



アデールが大声で叫びながらモニターを掴み逃げろと訴える、

どうやら結界で何とか攻撃を凌いでいるようだ、だが・・

すでに周りは囲まれていて逃げ道はどこにもない。



「あれだと・・3日と持たないわよ」



ソニアが真剣な顔して訴える。



「お願いだよ~あいつらを助けてくれ!なんでもするから・・」



アデールが俺達に土下座までして懇願する、マイラも並び頭を下げる、

確かにあれだと全滅は時間の問題だ。



「こっちから攻めよう!」



デーヴィドが声を出す、皆も頷き俺に視線を向ける。



「どうするの?」



エリーナが俺に訴える、当然俺の返事はこれしかない!



「全軍大至急出陣準備せよ!ラミア達の救出とヒドラ駆逐に向かう!」



「了解!」



皆一目散に自軍に帰り大至急出陣体制を整える。



相手の数が多いので動かせる艦船は全部出すことにした、

ルーム島の守りは国王たちと各種族の精鋭に任せる。



「留守はお任せください」



スノードラゴンのショウとレイミも残ってくれた、ありがたい。



わずか2時間たらずで全軍全艦出撃可能との連絡が入る、

総旗艦は戦艦アリゾナとし俺とエリーナが指揮を取る、

デーヴィドとクリスティーナは戦艦オクラホマに乗り込む。



「各艦出港せよ!」



デーヴィドが号令を出す!各地から艦隊が出港する。



まず現地を知るワイバーン軍が先陣を切り霧島・榛名が出港、

天城・葛城の甲板には多数のワイバーンが戦闘準備をしていた、

その横を羽黒・高雄・利根等各艦が後にづづき陣形を整える。



ルーム国王軍がワイバーン軍の右に陣取り長門・陸奥が先行、

赤城と加賀の甲板には航空機を限界ギリギリまで搭載している、

その後古鷹・加古・青葉達が周りを取り囲み陣形を組む。



左側にはグリフォン軍が陣取り戦艦金剛と比叡が中心にいる、

その後ろに鳳翔・龍驤・雲龍が続き左右に那智・足柄がいる、

前に長良・名取・由良・鬼怒・弥生・卯月・望月・吹雪が陣取る。



ルーム国王軍の後ろにエルフ軍が続いてるが距離を置いている、

エルフ軍所属の戦艦を俺達が使っているので長距離砲がない、

その分国王軍の救援・援護を優先するようエマに頼んでおいた。



魔族・人間友好軍にはグリフォン軍の援護をお願いしておいた、

扶桑と山城の砲撃と瑞鳳・レキシントンの艦載機で援護する、

鳥海・鈴谷・熊野たちは各艦の補給と救援に備えさせた。



俺達異世界軍とガルーダ軍はワイバーン軍の後ろにいる、

ワイバーン軍が攻撃した後次に俺達、ガルーダ―軍と配置転換、

常に砲弾の嵐を浴びせ集中しているヒドラを減らすためだ。



南の大陸が近づいてきた、ここでカオスが提案する。



「相手の数が多いので今から長距離砲で先制攻撃したい!」



その言葉に同意した各軍は戦艦を最前列に移動させた。

南の大陸に向かって以下の横並びとなり各艦主砲を向ける、

その上空でガルーダたちが特級魔法を唱え準備していた。



戦艦 陸奥。


戦艦 長門。


戦艦 霧島 + 特級ワイバーンアデール。


戦艦 榛名。


戦艦 伊勢 + 特級ガルーダシルヴィ。


戦艦 日向 + 特級ガルーダソフィア。


戦艦 アリゾナ + ドラゴンソニア。 


戦艦 オクラホマ + ドラゴンサユミ・タケシ。 


戦艦 金剛 + 特級ガルーダカオス。


戦艦 比叡 + 特級グリフォンレイナ。


戦艦 扶桑。


戦艦 山城。



念の為人工衛星を使いラミア達の居場所を調べさせた、

各艦の主砲と魔法はそれらを避けるよう調整された。



「南の大陸射程距離に入りました!」



「各艦砲撃開始!特級魔法発射!!」



ズカーーーーーーーーン!



キィーーーーーーーーン!



ブオォォォォォォーーーーー!



各戦艦の主砲と特級魔法と氷のブレスが放たれ大陸に飛んでいく、

限界ギリギリまで魔法と主砲が放たれその後戦艦は後退する、

代わりに重巡艦隊が射程内まで出て主砲を限界まで打ちまくる。



次に軽巡艦隊、駆逐艦隊と交代して主砲を撃ちまくる。



あまり大陸に近づいたら危険なので射程距離を保ち撃ちまくる、

駆逐艦の主砲を撃ち尽くした後各戦闘機が空母より発艦する、

同時にワイバーン・ガルーダ・グリフォンたちも発艦した。



「ブレスと魔法を撃ち尽くしたわ、私たちは人間に戻るわよ」



「ああ急いで隠れてくれ、今君たちの存在を敵に知られるとますい、

急いで航空母艦にもどってくれ、気配も消すようにな」



「わかったわ!」



ソニアたちスノードラゴンは急ぎ航空母艦に戻り気配を消した、

こちらにもドラゴンがいることを今は気づかれるとまずい、

エニウェアに逃げられる恐れがあるのでソニア達を隠した。



ギャアアアアアアアア・・・




予期せぬ方向から攻撃を受けたヒドラ達は混乱を起こす、

人工衛星でヒドラ達を観察しボスらしき個体を探す、

何匹か見つかり扶桑・山城・金剛・比叡・霧島・榛名が動く。



各艦に装備されたイージスミサイルシステムが発射される、

ミサイルはボスらしき個体をピンポイントで叩き潰す、

指揮系統を失ったヒドラはさらに混乱し同士討ちを始めた。



「全軍距離を保て、遠距離砲で叩くんだ」



「了解、攻撃を開始します!」



航空機部隊とワイバーン・ガルーダ・グリフォンが攻撃する、

次々と砕けるヒドラたち、戦局はこちらが有利に見えてきた。



だが・・



山の上から・・



エニウェアドラゴンが目を光らせある艦を狙っていた。









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