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連合艦隊の驚きの進化とレイの猛烈な焦り




威凛族と馨響族の王達はルーム国にある軍事工場を視察、驚きを隠せない、

次々と開発される新たな半導体を使った通信機器や軍事兵器が所狭しと並ぶ、

特に注視したのが・・ドックで整備を受けている第7艦隊だった。




威凛族は数々の軍艦を召喚したことにより膨大な軍事力を手に入れている、

だがそれらは初期の真空管等を使った製品が多く熱を持ちやすく壊れやすい、

さらに場所を取り役割も限られるため数で対応するしかなかった。




だが俺達の軍事設備はIC(集積回路)を活用し膨大な半導体素子を集積出来る、

例えば威凛族が使っている真空管は数百単位だが俺達の半導体は十億を超える、

これに加え魔法や魔力を付け足した事により3次元化も容易に対応している。




試しに機銃の試運転、弾は発射しないが瞬時に敵を察知し銃口を向けていた。




この圧倒的な差を痛感した威凛族、機銃1つを取ってもその差は明らかだ、

艦の機銃は戦闘機など高速で飛ぶ敵を迎撃するため瞬時の行動が求められる、

俺達の場合は敵を即座に3次元化して急所を避け迎撃だけ行う事も容易だ。




だが初期の兵器では高速に対応出来ない、それを補うため数で圧倒していた、

しかしそれは膨大な手間がかかるため威凛族はパペット達に大半を任せた、

俺達の場合は操作だけ行えばいいので子供でも扱いがわかれば余裕で行える。




それらの新鋭兵器が次々と第7艦隊に装備される、ちなみに他の艦隊は搭載済、

俺達がキアーラの星に行ってる間各艦隊は超最新鋭の艦隊に生まれ変わっていた、

第7艦隊の改装を見て圧倒される王達、続いて第6艦隊の視察に移動する。




第6艦隊はルーム国を守る艦隊、旗艦長門をはじめ陸奥、赤城等が軍港に集結、

面影はあるがその姿は超未来的、斬新の姿を見てさらに驚く王達だった、

さらに重巡・軽巡・駆逐艦もリニューアルされ最新鋭の装備を備えていた。




ここから質問の嵐、エスコルピォやアイザック、リシャール達が質問に対応した。




「こ・・この艦隊はどれぐらい強いんだ?」




「そうですね、今なら第7艦隊にも劣りません、十分戦えますよ」




「し・・主砲以外に遠距離攻撃は可能なのか?」




「イージスミサイルやレールガン、小型のICBM(大陸間弾道ミサイル)等、

さらに遠距離潜航魚雷といった武器で攻撃できます、まあすることはありません、

これらは万一輸送重巡等が攻撃された時の援護弾なので備えているだけです」




「各艦にどの位人数を乗せる必要があるんだ?我らは1000人を超えるが・・」




「旗艦長門を例にすると500人位、駆逐艦だと100人位で事が済みます、

各艦最新鋭のIC等を備えているのでほとんど自動で細かく対応するんです、

これにより4本足種族も操作が可能で共に乗艦し任務を遂行しています」




青ざめる王達、陸地戦闘以外は戦力外と思っていた4本足種族も戦力となる、

実際長門に乗艦すると・・サーベルタイガー等がタッチパネルで操作していた、

自分でドアを開け各部警備、病原菌を持つ野生の鳥を追い払う訓練をしていた。




「と・・特級以上だけでなく初級の敵にも対応しているのか?」




「ええそうです、初級の敵は厄介な毒を持っているので彼らが追い払います、

数が多く対応出来ない時は緊急モードを作動させ機銃等で攻撃するんです、

各機銃は3次元で敵を分析するので味方は攻撃されることはありません」




「こ・・故障して暴走することは無いのか?」




「それにも当然対処しています、何重にもセキュリティを備えています、

極端な話破壊神クラスの敵が広範囲の精神攻撃を行っても十分防げます、

最悪の時は艦そのものが緊急モードとなり状況に応じて行動します」




第7艦隊に備えた緊急モード、それの改良版が他の艦隊に搭載されている、

主な目的は危険地域からの緊急脱出だが状況に応じて敵に反撃も行う、

仮に乗務員全員が眠らされた時等に自動作動し一時的に動力が2倍となる。




だがこの改良版は7色に輝くことは無い、単純に目立つのでそれは省略、

第7艦隊は単独行動もあり得るのであえて目立つ7色の光を発している、

これは各地に援軍を知らせる合図と他の艦が見つけやすくするためだ。




視察を終えた王達、普通の生活も知りたいそうでビジネスホテルを用意、

既婚者にはツインルーム、独身にはシングルルームを用意し貸切にした、

食事や応対も普通のホテルと同じ、だが王達はとても快適だと喜んでいた。




帰る前に電車も視察、それとスマホ等通信設備の説明を真剣に聞いていた、

一応キアーラの星でもスマホは使えるのだが現時点重鎮だけに渡している、

他にもリモートではあるが西・東の大陸の高速鉄道も細かく視察していた。




視察が済み・・




王達は一旦自分の領地に帰る、そして今後どうするか話し合うそうだ、

今迄の伝統等もあるため俺達は深く介入しない、要望されたら行動する、

その際は書類にまとめ提出してほしいと伝えたそうだ。




ただ俺の結婚に関しては・・即座に行ってほしいと強く要望されたそうだ、

理由は同盟の強固もあるが・・本人達が強く要望している事が最大の理由、

なので俺が目覚めた時は式を速やかに行うため既に準備は済んでいた。




ちなみにイザベルとビアンカは政略結婚もあるが純粋に俺に惚れている、

それと俺がチョロイと聞き自分の立場がさらに向上することは確実と知る、

恋と欲望が満たされる相手が俺なので断る理由は無く即座に結婚を要望した。




その中で・・




イザベルの結婚話に焦りを感じた人物がいた、それはガブリエルの孫レイ、

彼女も元はと言えば祖父から言われ政略結婚のためにこの異世界に来ていた、

だが本人は戸惑い俺も政略結婚は望まない為先送りの状態となっていた。




それを聞いていたカオスとレイナはガブリエルを安心させるため優遇していた、

無理に結婚する理由を無くしレイを心身ともに自由にさせるためだ、なので・・

レイナはレイが帰ってきた時この事を深く説明、婚約の解消を提案していた。




だがレイは・・




「す・・すみません、も・・もう少し考えさせてください」




なぜか婚約解消を拒むレイ、だが俺に惚れてるようにはとても見えない、

生真面目な彼女は自分の立場を考えたら婚約解消はとても受け入れられない、

民衆が自分の結婚話を知っているので期待を裏切れないと思い込む。




これに対してレイナは・・




民衆にレイの状況を説明、現在は修業中と伝え民衆もそれで納得している、

さらにレイナは補足、レイが俺以外の男と婚約するかもしれないと告げる、

それはキアーラの星での出来事、レイはこの地へ行ってる事も伝えた。




さらに・・




状況次第では他の星で婚約する可能性もあると告げた、それを聞いた民衆、

レイが俺達の重要な戦力として活躍してる事を誇らしく思うようになる、

このこともレイに説明、だがレイはそれでも保留を崩さなかった。




・・・




レイの生真面目さは当分解消しないと判断したレイナは保留時間を設ける、

半年後までに結婚しない場合は強制解除することをレイに告げたのだ、

レイもそれは了承、いつまでも周りを振り回せないのは理解していた。




そして俺は起床、翌日イザベルとビアンカ、桜咲さんとの結婚の流れとなる、

俺は聖堂に移動し正装に着替えイザベル達はウェディングドレスを着ていた、

この様子は各地に生中継、馨響・威凛族達も臨時のモニターで見ていた。




まずイザベルが俺と並び祝福を受ける、三人なのでこの場で誓いのキス、

続いてビアンカが現れ同じ流れ、そして桜咲さんが現れ誓いのキスを行う、

皆から祝福される3人、だがレイだけは複雑な顔をしていた。




その後は営みタイム、翌晩まずイザベルと猛烈に営みを行っていた、

翌日ビアンカと猛烈な営み、そして昼過ぎ桜咲さんと猛烈な営みとなる、

早く子供が欲しい3人は交代で俺を求める、すると2日後変化があった!




「で・・出来たわ~~~!!!」




なんと3人とも2日後に妊娠、ここで俺との営みは止まり子育てに徹する、

やっと解放された俺は神殿に・・イザベルから約束の地を紹介してもらう、

この地なら好きにしていいと言われたので俺達は意気盛んでその地に向かった。




そこは・・




・・・




端の大地だった。






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