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巌燕流最大奥義・「京」究極破壊斬の炸裂!




俺は決着をつけるべく聖刀大和を構える、切り札の切り札を出すためだ、

対する破壊神は受け止めの構え、この一撃で勝敗を決するため共に構える、

この攻撃で倒したら俺の勝ち、破壊神が凌げば破壊神の勝ちとなる。




俺は構えながら・・周りを見てあることを考える。




・・・




それは以前この特殊空間に閉じ込められた時ここには大量の遺体があった、

だが今回は薄気味悪い雰囲気ではあるが遺体は一つもない、なので・・

この破壊神は必要最小限の殺戮しかしていない事はすぐにわかった。




なので・・




どっちに転んでも俺は・・




・・・



この破壊神とは今後も共に過ごしたい、なので全力で挑むことにした、

俺はどちらに転んでも後悔がないよう出し惜しみせず最大奥義で挑む、

その奥義とは・・



・・・




「巌燕流最大奥義・「けい」・究極破壊斬!」




この技は巌流の基本を元に魔力と絡み合わせ一時的に力を掛け加える、

元々は自分より遙かに力自慢と対峙した時一時的に能力を増幅させる技、

人間の出せる能力は30%程度だがこの技は一時的に100%まで上げる。




これに加えこの異世界に召喚された全軍艦・新たに製造された軍艦の動力、

他にも各種族から微量の魔力を集め・・それを何重にも絡め掛けた必殺奥義、

それは百・千・万・億・兆を超え「京」まで増幅した超究極とも言える技だ。




だが・・




気の遠くなる域の技、なのでこれは現時点一発だけしか放つ事は出来ない、

俺もブルーアイズも体力・気力を限界まで注ぐまさに諸刃の剣と言える技、

だがこの破壊神に勝つにはこの技しかない・・俺達は覚悟して挑んだ。




ハアアアアアアアアアアアアーーーーーー!!!!




俺は集めた魔力・動力を聖刀に凝縮し圧力に変える・・




「さらに賭ける!最大展開!!!!!!!!!!!」




ギュイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーン!!!!




聖刀「大和」は刃長3尺(約1メートル)程度の長さだが一時的に倍に伸びる、

まるで物干し竿のように長尺となり異様な覇気を纏う刀となっていく、

それを見た破壊神、自分の持てる力のすべてを防御に徹した!




ゴオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!!




奥義の覇気が炎のように聖刀に絡みつく、触るだけで爆発しそうな勢いだ、

持っているだけで吹き飛ばされそうな俺とブルーアイズだが何とか耐える、

あまりの覇気に気を飛ばされそうな俺、歯を食いしばり必死で耐える。




・・・



これを見ていた俺の仲間達、あまりの覇気に仰天し言葉が出なかった、

星でも切り裂きそうなこの技に息をのむ、そして俺達は・・




「準備は出来た!いざ参る!」




これを聞いた破壊神は・・




「ああかかってこい!破壊神の意地見せてくれるわ!」




ゴオオオオオオオオオオオオオーーーーー!!!!!




破壊神も猛烈な覇気を放ち完全防御、そして俺達はお互いを見て微笑む、

なぜかはわからないが・・俺も破壊神も最高のライバルと出会えた嬉しさ、

その言葉しか思い浮かばなかった、相手も同じ気持ちのようだ。




ハアアアアアアアアアアーーーーーーーー!!!!




ガアアアアアアアアアアアアーーーーーーーー!!!!




次の瞬間俺は剣を振りかざし・・瞬時に破壊神に襲い掛かった!




「くらえ!!!!京・究極破壊斬!!!!!」




「最大防御!弾き飛ばしてくれるわ!!!」




ズザーーーーーーーーーーーーーーーーーーンン!!!!




猛烈な覇気が衝突し・・異空間では大爆発が起きた!




ドガガガガガガガガガガガガガガーーーーーーーー!!!!!




!!!!!!!!!!!!!




猛烈な光が特殊空間を覆う、外にいた仲間達が思わず目を背ける眩しさだ、

猛烈な爆発音と煙が立ち込める異空間、しばらく煙で何も見えなかった・・・




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・




特殊空間では・・まるで火山が大爆発したかのような衝撃がまだ残っている、

これを見ていたエリーナ達が青ざめる、皆最悪の状況が頭をよぎっていた、

俺が消滅したと思い込んだ乗組員は・・膝をつき泣き崩れる者が続出した。




その特殊空間の中では・・




「う・・ううううう・・コウよ生きているか?」




「あ・・・ああなんとかな、だが指1つ動かすのもキツイ・・」




「それは我らもだ、もう動けない・・」




3体のブルーアイズは最弱の1mサイズとなり・・それでも飛べない、

俺はかろうじて立っている、だが目を閉じるとそのまま気を失いそうだ、

だが今は・・約束を果たすため気を失う訳にはいかなかった。




ポウ・・・・




俺は最後の気力を振り絞り・・預かっていた肌白の銀髪の青年を展開、

そして足がすくみ倒れたが辺りをはいずりながら探す、破壊神の原子核を・・

だが見つからない・・・声も出せない俺・・




・・・




ポウ・・・




「こ・・これは・・」




弱弱しい光を放つ原子核が俺の目の前に来た、破壊神の原子核なのか?

俺は・・、もう迷う力もないので青年に向けて原子核を弾き飛ばす、

猛烈に痛みが込み上げる俺、だが原子核は青年の方向に飛んでいった。




ポウ・・・・



原子核が青年の身体に当たり・・そのまま吸い込まれていく・・

それを見届けた俺、次の瞬間俺は力尽き意識を失っていく・・



・・・



どこからともなく声が聞こえる・・




「約束を守ってくれてありがとう、僕も約束通り君の仲間になろう」




銀髪の青年は俺を抱え・・ゆっくり下に降りる・・・




シュウウウウウウウウウウウウウーーーーー




破壊神の特殊結界が消えていく、そして日が昇り朝日が輝く、

次の瞬間・・威凛族に摂りついていた魔物達が飛び出し蒸発していく、

同時に我に返った威凛族達、皆驚きながら朝日を見つめている。




ウ・・・ウッウ・・・




王宮の最上階で泣き崩れていたイザベル、すると特殊結界が消えた、

それに驚いた彼女は窓から飛び出し・・空を飛び俺を探し飛び回る、

すると・・俺を抱えた銀髪の青年を見つける。




「えっ?彼はもしかして・・???」




青年は俺を抱え・・ブルーアイズ達は彼が展開した球体の中だ、

それらと共にゆっくり地上に降りていく・・イザベルが飛んできた、

イザベルに気付いた青年、微笑みながらイザベルと向き合った。




「こ・・コウは無事なの?」




「ええ相当疲弊していますが大丈夫ですよ、命に別状はありません」




「そ・・それはよかったわ・・あ・・あなたはもしかして・・」




「ええ私は・・・




イザベルと青年は何やら話し合う、イザベルは彼を知っているようだ、

驚きながら青年と話すイザベル、だが俺はかろうじて意識は戻ったが・・




・・・



気絶する前に・・なんとしてもイザベルに告げたいことがあった、

それは彼は敵ではないこと、これを告げる為俺は気力を振り絞る、

それに気づいたイザベル、俺の口元に耳を当て・・頷いていた。



なんとかイザベルに経緯を話せた俺、もう俺は限界・・




「コウさん、眠る前に私の名前をお願いします!」




これを聞いた俺・・ライバル・・いや親友の願いを聞いた以上・・




・・・




俺は・・




無意識にこの言葉を発する。




「君の名は・・ルシファーだ!」




「ルシファー・・いい名前ですね、ありがとうございます」




俺は微笑み・・ブルーアイズ達も同時に深い眠りについた。




「ウワアアアアアアアアアアアーーーーーー!!!!!」




各地に歓声が響く、破壊神を倒し元に戻れたことを喜ぶ各種族、

ルシファーは俺を大和に連れていく、大和ではエリーナ達が待っていた、

そしてイザベルが経緯を説明、敵ではないと悟り一安心の表情を見せる。




俺はすぐさま集中治療室に直送、点滴を受け静かに眠っている、

安静が必要だと医師が皆に告げ・・俺への面会は当分禁止となる。




こうして・・



破壊神との長い戦いを終えた俺達は・・



・・・



この星の復興に全力を注ぐべく・・



・・・



各地で動き出していた。

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