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実力を認めた誘惑と俺の逆誘惑に悩む破壊神





頼もしい俺の援軍達の大活躍で2体のヒドラは消滅したが・・




・・・




「はあ・・はあ・・はあ・・」




デーヴィドやエリーナ達は疲労でフラフラ、全員空中にかろうじて浮いている、

皆はなんとか回復魔法を施すが・・不思議なことに効果がほとんどなかった、

それもそのはず、全員ヒドラに魔力を吸い取られほとんど0に近かった。




「こ・・これじゃコウの援軍には行けないわ」




「ええ足手まといになるだけ・・私達は艦に戻りましょう」




ヒドラは消滅させたがその代償は大きかった、精鋭達は皆戦闘不能、

ちなみに回復薬や業宝石など持っていたアイテムは戦闘で全部使っていた、

想像以上に手ごわかったヒドラ、皆なりふり構わず持つアイテムを使った。




「みんな・・一旦艦に戻って・・」




リィブラの指示で全員母艦に戻る、だが全員ゆっくり歩く位の速さ、

武蔵等4隻は7色の光は消え静止、電気は消え真っ暗となっている、

すぐさま乗組員が非常電源に切り替え・・なんとか照明は復活した。




それと・・




「ねえ!!!どこにいるのよ~~~!!!」




「あなたは一体誰なの?いい加減出てきなさい!」




乗組員は必死である人物?を探す、艦が突然輝き途方の無い力を展開、

こんな事は聞いていない、誰かが操作してると思い込む乗組員は大捜索、

だがその正体がAIだと知らない乗組員は的外れな所を探し回っていた。




・・・




AIは静かに黙り込む、神族から極秘と指示を受けているので作動停止、

全ての操作は元通りとなってはいるが・・乗組員達は躍起になって探す、

無駄な捜索を繰り返す乗組員、暫くしたら諦め自分の配置に戻っていく。




「武蔵聞こえますか?私達は今から戻ります!」




「モンタナ急ぎ俺達を収容しろ、周りの警戒も怠るな」




「みなさん聞こえますか?信濃に戻り治療を受けてください」




「紀伊に近い方はこちらに来てください、きつい時は迎えにいきます」




精鋭達は4隻の艦に戻り治療を受ける、しばらくしたら全員なんとか乗艦、

だが艦の動力・魔力も僅かしかなくそれらは精鋭達の治療にあてられた、

なのでこの4隻も暫く動けず戦闘不能、乗組員は携帯武器で外敵に備えた。




そのころ・・・




「ズガン!!!!」




「ズガガガガガガガーーーーーーンン!!!!」




俺は破壊神と対峙、究極破壊斬を乱射して破壊神を追いつめてる、

その源である動力はブルーアイズ達が取りこみ圧力として刀に注ぐ、

それを俺は惜しげもなく叩きつける、大和は大変だが凌いで欲しい。




ちなみに大和も緊急装置が働き絶えず俺に動力を転送していた、

大和は動くことは無かったが7色に輝き動力はフルパワーで動いていた、

これがあったから俺は破壊神をここまで追い詰める事が出来たのだ。





「ぐぐぐ・・くそ!!」





破壊神は一旦俺と距離を取る、護衛のヒドラは俺達の精鋭が抑えていた、

俺の放つ技は・・全力で弾かないと即座にやられる威力とも理解していた、

このままではまずい・・破壊神は一旦間を取ろうと考えたようだ。



そこで・・




「そこの勇者よ!我は少し話がある、応じる度胸はあるか?」




・・・




俺はこの言葉を聞いて考える、これに関しては想定内だった、

この星に来る前に全員あらゆる想定に備え対策を講じていた、

なので破壊神が語りかけ時間稼ぎは見え見えだったがあえて応じる。




「いいだろう、何か話したいことがあるなら言ってみろ!」




「わかった、まず貴様たちはどこから来たのだ?この星の住民ではない、

それとその力・・とても人間のものとは思えない、それとだな・・

貴様たちと我は戦う理由が見当たらない、説明してくれるかな?」




・・・




「わかった、まず戦う理由だが・・俺達の故郷はこの星ではない、

以前お前達の別働隊が攻め被害を受けた星の住民が俺たちだ、なので・・

お前達を倒すために俺達は鍛えこの星に来た、これで理解できたかな?」




・・・




「ああ大体はわかった、返事に関しては感謝する、そこでだ・・

貴殿・・我と組まないか?我らならこの星の制圧も容易いこと、

なので手を組まないか?我らが手を組めばこの星の制圧は容易い」




・・・




驚く度予想通りの誘惑を仕掛けてきた破壊神、正直呆れるレベルだ、

この程度ならゲームで把握済、だがそれだと面白くないのである考え、

それは逆誘惑、先を考えたらこいつを取り込むことは得策かもしれない。




なので・・




「お前の考えは理解した、俺にもある提案がある、聞いてくれるか?」




・・・




破壊神は少し考えた後・・




・・・




「いいだろう、提案を言ってみろ!」




「ありがとう、俺の提案は・・破壊神よ俺達の仲間にならないか?」




・・・




破壊神はあっけにとられている、そりゃそうだろう、逆誘惑だからな、

だがここに留まっている以上こいつも操られているはずだ、なので・・

俺はさらに逆誘惑をかける、その気があるなら効果があるはずだ。




・・・




「い・・いまいち理解できないな、深く説明を望む」




「ああいいとも、貴様・・いや君は単なる破壊だけの神ではないと見た、

その証拠にこの星を残しているし過剰な殺戮もしていない、それと・・

仮にこの星を制圧しても他の破壊神に譲らないといけない、違うかな?」




・・・




破壊神は黙り込む、どうやら図星を突いたようだ、俺はさらに語る。




「俺達は「共存」を掲げている、だから話が通じる種族と同盟を結ぶ、

それは破壊神とて例外ではない、実際何体かが仲間になってるからな、

どうせなら破壊以外も極めたらどうだ?その位の時間はあるだろう?」




「わ・・我が・・破壊以外だと?」




「ああそうだ、見方を変えれば破壊は残虐行為だけにしか見えない、

だがその逆・・創生を極めれば新しい世界が見えると俺は思う、

君達は半永久なんだろう?それを極める時間は十分あるはずだ」




「というと・・我は今迄と異なる新たな神になれると言うのか?」




「その可能性はあると考える、確定は出来ないが君なら出来ると思う、

実際格下の俺とこうして話している、その気が無ければ相手にはしない、

その心がある君なら分け隔てなく謙虚に学べるだろう、俺はそう思う」




・・・




破壊神は黙り込む、俺は聖刀を下げ様子見、思ったより効果があった、

だが俺は一時的な言葉ではなく本心で話した、それゆえ響いたのだろう、

これはチャンスかもしれない、上位の破壊神が味方になればとても心強い。




「・・それは魅力的な提案だ、だが我は操られていて答えはノーだ、

我はこの星を制圧しなければ最上位の破壊神に消されてしまうだけ、

しかし貴殿の言葉は捨てがたい、なので図々しいが頼みがある」




「ああ・・出来る事なら応じてもいい」




「うむ、まずは全力で戦ってほしい、我が勝てばそれまでだが・・」




「俺が勝った場合は?」




「その時は我の原子核を・・この身体に宿してほしい」




ポウ・・・




破壊神は20歳位の青年を展開、驚くほど肌は白く銀髪で超イケメン、

美に見慣れた俺でもドキドキするような美貌、こんな人間は初めて見た、

だが既に死んでいる、彼を抱え破壊神はさらに語り出した。




「この青年は1年ほど前に幼い妹を庇い我らの攻撃を受け息絶えた、

我はこの青年を見て・・初めて見惚れた身体だった、なので残している、

傷は治療したが意識は残念ながら戻らなかった、しかし・・」




「どうなったんだ?」




「我は・・戦いしか知らず今迄過ごしてきた、それが当たり前だと・・

だがこの青年が身を挺して妹を守る姿を見て・・初めて憧れを感じたのだ、

なので我が貴殿に負けこの身が砕けた時は・・この身体に摂りつきたい」




「そ・・そんな事が出来るのか?」




「我が砕けたら原子核が出てくる、その原子核にこの身体を近づけてくれ、

そうすれば我は入れる、その暁には貴殿達の仲間となることを誓おう」




「なぜそんな面倒なことをする?そのまま摂りつけばいいんじゃないか?」




「残念ながら我は呪われている、この星から逃げたら即自爆し消滅する、

今のままではこの星から出ることはできない、それと他にも厄介がある、

それはこの身が滅ばないと威凛族が元通りにならない、もうひとつ・・」




「まだあるのか?」




「ああこれが一番厄介だ、我は全力で戦い身が滅びないと呪いは解けない、

最上級の破壊神は下位の破壊神が裏切ることを想定に入れ呪いをかけている、

我には逃亡・裏切り・自殺を妨げる呪いをかけた、なので全力で戦うしかない」




なるほどな・・




最上級の破壊神がこの場を離れた理由が理解できた、部下達は使い捨て、

離れている間に部下が立ち去ると考えあらゆる呪いをかけこの星を離れた、

自分が戻るまでの間凌げればいい、そう考え下位を閉じ込めたわけか・・




そう考えると・・




この星に残った破壊神も・・ある意味犠牲者なのかもしれない、

俺は頷き・・青年の身体を一時預かり収納魔法で隠した。




「話はこれまでだ!全力で戦わせてもらう!」




「ああ・・望むところだ!」




キュイイイイイイイイイイイイイイーーーーーンン!!!!




破壊神は特殊な異空間を展開、俺と破壊神はこの中に閉じ込められる、

これで外からの介入は不可能、だがその逆も不可なのでまさに一騎打ち、

だが破壊神がこれを展開したのは別の理由もあった。




それは・・




この星をこれ以上俺達の戦いに巻き込まない為、彼なりの対処なのだろう、

これを見た俺は・・勝ては彼の望みどおりの行動を行うことを誓った、

それを感じたのか・・破壊神は静かに頷いている。




「行くぞ!!」




「来い!!!」




俺と破壊神は・・




ハァアアアアアアアアアアアアアーーーーー!!!




全力での戦闘に突入していった。





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