ドラゴンとオリハルコンとソニアの誘惑
ソニアたちは爆睡しては食事を求め幸せそうな顔をしている、
今迄が大変なのはわかってるから出来るだけの奉仕を・・
何事にも限度というものがある!
これで7日目だ!
特にソニアは食うちゃ寝ばかりで働きもせずだらけてばかりいる、
いい加減何らかの対価か働きが無いと他の種族が不満を持つからな。
「何が欲しいの?」
俺の心を読んだのか?
なら話が早い。
「まず北の大陸の土の中を調査したい、解氷をお願いしたい」
「オッケー!」
タケシの案内で木人形数人が北の大陸の調査に向かう、
手間取るかと思ったが数時間で帰ってきた。
「北の大陸の土層を調べました!これらが埋まってます」
● 天然石(それほど多くない)
● 鉄や銅等の金属(量はほどほど)
● いろんな種族の化石など(たくさん)
● 石油など(かなりある)
● 石炭など(かなりある)
● ダイヤモンド(ほどほどある)
● オリハルコン(ある程度ある)
● シェールガス(かなりある)
● 温泉(源泉が複数ある)
● ルビーやサファイアの宝石など(ほどほどある)
・・・
温泉にオリハルコン?
温泉は言うまでもないがオリハルコンは架空の金属のはず、
ここは異世界だからあっても不思議ではないか・・
たしか物凄く硬いのだろう?どうやって加工するんだ?
「この世界のオリハルコンはドラゴンのみが扱えます」
どういう意味なんだろう?
サユミが回答してくれた。
「私達ドラゴンが発するブレスならオリハルコンも溶かせます、
事前に剣や槍などの型枠を用意してオリハルコンを流し込みます,
そうして造った剣等と人間が作る食糧と交換していたんです」
「それって?あなた達ドラゴンを倒す剣を自ら造るのですか?」
「いえいえ、人間の力だけではドラゴンは倒せませんよ!」
ゲームの中での武器として有名なのがオリハルコン関連の剣など、
これらには特殊な能力があり一振りであらゆる敵を倒せている、
俺はその感覚でオリハルコンを見ていたんだが・・
ここで木人形から説明が入る。
「この世界でもオリハルコンは硬さに加え特殊な力があります、
ただそれは剣等に加工したら単なる硬いだけの剣になります、
むしろ原型のまま使う方が強大な力を得られるのです」
「その力とは?」
「魔法の威力を増幅させるのです!」
さらにタケシが説明してくれた。
「我々ドラゴンから見たら魔法増幅攻撃の方が厄介なんです、
例えば中級魔法が上級魔法になるのでかなりのダメージを受けます、
他の魔物が使う前に見つけては溶かし増幅機能を消すのです」
ぐうたらなソニア達の中でこの2人はとても真面目だった、
彼と彼女は積極的に我々の知識を得ようと動き努力している、
ちなみにショウとレイミはソニアと同じことをしていた。
「あなた達ドラゴンは人間とも交渉するのですか?」
「はい、彼らの食糧は味があるので親達が交換してたそうです、
と言っても東の大陸の人間だけです、彼らは鉄より硬い武器、
特にオリハルコンの剣や槍を欲しがってたと聞いてます」
「それはどうしてですか?」
「鉄の剣や槍ではすぐ折れて倒せない魔物がいるからです」
「その魔物とは?」
「メデューサ、ゾンビ、巨大サソリ、サイクロプスなどですね」
会いたくない魔物ばかりだな。
「あれ?」
「なぜ東の人間達は魔法で魔物を攻撃しないのかな?
オリハルコンがあるなら魔法増幅で倒せるんじゃないのか?、
そっちの方が効果あると思うんだが・・」
「単純に魔物の方が魔法が強いので奪われたら困るからです」
納得。
話を元に戻し・・それらの資源を発掘可能かを木人形に尋ねた、
結論から言うと全部発掘可能だが相当時間がかかるとのこと、
特に温泉旅館建設に使う木材の調達と建設が大変だそうだ。
・・・
旅館?
なんでそんなものが要るんだ?
「源泉があるんですから温泉旅館を造るのは当然でしょう!」
いや温泉旅館は造る必要ないんじゃないか?
それに北の大陸は寒すぎて温泉がすぐ凍るぞ!
「それは大丈夫よ、冷気調節できるようになったから!」
いつの間にか来ていたソニアが偉そうな顔して自信満々に語る、
なんでもこの7日間の間膨大な冷気を体内調整してたらしい、
時々天然石を交換する必要はあるが冷気は封印できたそうだ。
単にだらけていた訳ではないようだな。
ちなみにタケシとサユミは来た初日に封印が出来ていた、
ショウとレイミはソニアと同じ位時間がかかったらしい。
「これで私は本当の自由なのよ~~~~!」
「ららららららら~~~~~」
見たこともない不気味なダンスを踊るソニアを見て俺は呆れる、
嬉しいのはわかるが美貌を崩す淫らな行為はやめてほしい、
静かに黙っていれば俺の好みのドストライクなのに残念だ。
「なら私を求めればいいじゃない!別に我慢する必要ないのよ!」
俺の心を読むのはやめてほしい。
「大丈夫よ、あなたが私を女性として意識した時だけわかるの、
私もあなたのこと好みだから・・・ね!」
ね!って・・
それはさすがにまずいだろう・・
ソニアは見た目30代位の美女だが孫が大勢いるお婆ちゃんだ、
おまけに未亡人でもある彼女に手を出すことは許されない・・
俺の想いを無視するようにソニアが微笑みながら近づいてきた。
いつの間にかタケシやサユミ、木人形たちが部屋から消えていた、
ソニアは俺を椅子に座らせ膝に座り耳元に息を吹き俺を誘惑する、
さらに柔らかい胸を腕に押し付け耳元でこう呟く・・
「あ・・ん・・・」
「我慢しなくていいのよ・・」
「おねえさまが楽しませてあ・・げ・・る・・」
俺はソニアの誘惑に・・・
魅了されながらもひたすら耐えた。