ルアの大胆行動と破壊神と対峙する4チーム
青白い炎を身に纏い成人した姿のルアとソアラが身構えている、
その姿は可憐で勇猛、美しい姿の2人は神官を睨みつけている、
そしてエリーナを見て・・
「おかあさんここは私達に任せて!」
「俺達だけで十分だ、おかあさんは次に備えてくれ」
なんか偉そうな口調のルア、前より少し大人の感じがするんだが・・
・・・
おそらく聖級レベルの神官が相手ということもあり青セティが対応、
もう少し大人にした方がいいと感じそのように対応、そのためか鼻高々、
それを感じたエリーナは青セティの働きを評価し頭ナデナデして褒めた。
・・・
美形ではあるがなんかニヤニヤするルア達、その眼は神官を睨んでいる、
思えばルア達も弟妹達の脅威を気にしてこの遠征に参加し手柄を求める、
その恰好の相手が目の前にいる、それが刺激を駆り立てるのかもしれない。
「なめるな~このガキどもが~!」
ズガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!
神官はガトリング砲を撃ちまくる、ルア達は笑いながら前に出る!
「 青竜巻!!」
青色の炎の竜巻を発生させガトリング砲の弾を弾くルアとソアラ、
それぞれの右手に青炎の剣を展開して襲いかかる、神官は即座に反撃、
ガトリング砲を投げ刀のような剣を2本持ち飛びかかっていた。
「もらった~~~!」
「そうはいかないわ!」
ガッキーーーーーーーーーーン!!!
ソアラがもう一本青炎の剣を展開し自分も二刀流となり受け止める、
ルアは一旦下がり距離を取り・・地獄の炎を次々と呼び出していた、
ソアラはしばらく剣を交わしていたが・・ニコリと笑い一気に離れた。
「ルア殺しちゃダメよ!お父さんから怒られるわ!」
「ああわかっている、これでも抑えてるから安心しろ!」
ルアは炎を・・巨大な竜の形にして・・
「くらえ!インフェルノブレス!!!」
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!
炎の竜は猛烈なブレスを吐き出す!神官は思わず天井に飛んで・・
「逃がさないわ!」
ガキィーーーーー!!!
ソアラが神官の背中に周り青炎の剣で攻撃、たまらず受け止める神官、
バランスを崩しブレスの中に落ちる神官、だがこの炎は熱くなかった、
しかし・・・
ウギャアアアアアアアアアーーーー!!!!
神官の中なら憑依魔物が炎に包まれたまらず飛び出してきた、
しかしなぜ神官は燃えずに憑依魔物が焼かれているのか??
見ていたエリーナは不思議がる、するとルアがニヤリと笑い説明。
「お母さん俺は炎をコントロールして憑依魔物だけ燃やしてるのさ」
「な・・なんですって?」
これを聞いたエリーナは驚く、自分も炎を扱うが振り分けが難しい、
特に身体の中にいる魔物だけを燃やす行為は想像もつかなかった、
母の驚く顔を見て有頂天になるルア、さらに次の手を繰り出す!
「インフェルノドラゴン!」
炎の竜は螺旋状に展開され憑依魔物を包む、神官は倒れ気を失う、
急ぎソアラが神官を抱え緊急避難、それを見たルアが必殺技を放つ!
「くらえ!インフェルノバースト!」
バガガガガガーーーーーーーーーン!!!!
炎の竜は大爆発、憑依魔物は悲鳴を上げる間もなく砕け散った、
なぜかエリーナに向けてVサインをするルア・・って本当にルアか?
俺の知るルアは大人しくて人見知り・・目の前のルアは真逆だった。
エリーナもそう見ていたようで・・
ポカンと口を開けて驚きを隠せない、それを見たルアがなぜか興奮、
俊足を飛ばしエリーナの元に一目散、なぜか壁ドン状態となる。
・・・
母親に壁ドンしてどうするんだよ・・
・・・
なぜかエリーナを強烈に見つめるルア、エリーナもなぜか赤面となる、
そしてルアはエリーナに思いっきりどアップ!興奮気味に語りだす!
「どうお母さん?俺敵をやっつけたよ!褒めて褒めて!!!」
「え・・ええすごかったわよ・・」
「じゃご褒美ちょうだい!!」
「えっ??うっ???」
ブッチューーーーーーーーーーー!!!!
!!!!!!!!!
なんとルアはエリーナに猛烈なキス!さらに思いっきり抱きしめる!
・・・
なぜか目をつぶりルアを抱きしめるエリーナ、さらに興奮するルア、
そのまま押し倒そうと・・次の瞬間エリーナがルアのお尻をつねる!
ギュウウウウウウウウウウウウウウ!!!
「いってーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「調子に乗るんじゃないの!」
思わずエリーナから離れ悶絶するルア、次の瞬間ソアラが背中に飛び乗る!
「ルア兄ずるい~~~!私にも~~~~~!!!」
ソアラに飛び乗られうつぶせで倒れるルア、ルアはなぜか親指を立てる。
「ふっ・・俺は子供は相手にしないのさ!」
「何よそれ~!いいから私にもキスをしてよ~~!」
「ふっ・・もう少し大人になったら相手してやるよ!」
ルアとソアラの呆れたやりとりを見て・・青セティを睨むエリーナ、
さすがにまずいと感じたのか青セティは急ぎルア達を子供姿に戻した、
正気に戻ったルア、だが今までの事は当然記憶にあるので・・
・・・
「あ・・穴があったら入りたい・・」
猛烈に顔を赤くして恥ずかしがるルア、ソアラはまだルアの背中に乗る、
繰り返しキスを要求するソアラ、だがルアは顔を沈め首を振り拒否する、
その時キアーラと特級各種族が駆けつけエリーナから状況を尋ねる。
「わかりました、ここは私達にお任せください!!!」
特級各種族は倒れている神官を保護、意識は無いが命に別状は無いようだ、
その状況を見たキアーラが戦っていないエリーナに王宮に行くよう要請!
「エリーナさんは急ぎ王宮に行きコウさんの援護をお願いします!」
「わ・・・わかったわ!」
これを聞いてエリーナは頷く、2人ともなんとなく嫌な予感がしたらしい、
まだ破壊神の残党がどれだけいるのかは知らない、戦力は多い方がいい、
そう感じたキアーラはエリーナに急ぎ王宮に行かせた方がいいと判断した。
「じゃ私は行くわ!あとは任せたわ!」
「ええ頼みます、お気をつけて」
エリーナは外に出て白い翼を展開、そして空を飛び急ぎ王宮に飛んでいく、
だが・・移動中エリーナはなにやら唇を押さえブツブツ独り言・・
「うふふ・・ルアがあれだけいい男になるなら・・うふふ・・」
・・・
あの~エリーナさん?
ルアはあなたの実の息子なんですよ?
なに実の息子を異性の対象として狙っているのですか?
「うふふ・・先が楽しみだわ・・うふふふ・・」
・・・
俺のツッコミを無視してエリーナは妄想を浮かべながら王宮に急ぐ、
残ったキアーラは揉めているルアとソアラを引き離し手伝いをさせる、
ソアラがふて腐れた顔、ルアはまだ恥ずかしいのか顔を手で隠していた。
すると雨が降ってきた、外で倒れている威凛族達を急ぎ屋敷に運ぶ、
ルアは・・どこで手に入れたのかプロレスラーのマスクを被りお手伝い、
キアーラはふて腐れたソアラを従え急ぎ民衆を屋敷の中に移動させた。
これで一旦この地も落ち着いた、キアーラ達は当面東街①に留まった。
その頃・・・
● 第4班、南街①攻撃のリィブラ・ミオ(カサンドラ)、
レイ(エスペランサ)それと特級各種族・・
・・・
● 第7班、南街④攻撃のヘミニ・アリエノール・ソネット、
それと特級各種族・・
・・・
● 第8班、西街①攻撃のタケシ・サユミ・謙玄と特級各種族・・
・・・
● 第12班(北街②攻撃のカラミティ・マキシマム(ダーク)リリス、
リリトと特級各種族・・
・・・
このチームたちもパピータ―大魔王の効果で屋敷には容易に侵入、
だが他と異なるのは・・一気に礼拝堂まで駆けつけ親衛隊と対峙
その後ろには神官が戦闘態勢で構える、さらにその背中には・・
・・・
「ど・・どうやら当たりみたいね」
「ああそのようだな、早速のお出ましとは恐れ入る」
「出来れば親衛隊と神官を倒した後にお目にしたかったな」
「でも・・もう引き返せないわ、このまま戦うしかないわよ」
・・・
それぞれのチームは・・
ゴオオオオオオオオオオオーーーーーーー!!!!
破壊神の下級と対峙して・・
・・・
即座に戦闘態勢に入っていた。