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タイガーインフェルノと信濃からの誘導ミサイル




破壊神の出来損ないのシグマが薄ら笑いを浮かべながら近づいてくる、

穏やかな口調とは裏腹に身体からは猛烈な殺気、ヒミコ達は狼狽える、

だが・・昔なら怯んでいたが鍛えていた今なら十分戦える・・




「ハアアアアアアアアアーーーーー!!!」




ヒミコ達は3段攻撃、まずヒミコが聖剣を展開し斬りかかっていく!




キィーーーーーーーーン




シグマは持っていた杖でそれを受け止める、そして薄ら笑い・・

次の瞬間ステファニーとクリステルが魔法銃マヒアを展開、即座に撃つ!




ズキューン!!!



ズキュキュキューン!!!




「な・・何だと?」




それそれが3発づつ撃ちヒミコを援護、たまらずシグマはその場を離れる、

すぐさまヒミコは追いかけ聖剣攻撃、クリステル達は援護射撃を繰り返す、

マヒアを知らなかったシグマから薄ら笑いが消え一旦距離を取る。




「驚いたぞ・・武器もそうだがお前達がここまで戦えるとはな・・」




シグマは心境穏やかではない、というのもヒミコ達は相当なずぼらだった、

今迄は男性陣が働き女性陣は貢を受けるだけで戦いには参加しなかった、

その姿を知ってるシグマとしては・・3人とはいえ自分と互角に立腹だった。




「今更驚いても遅いわよ!私達もレベルアップしてるんだからね」




「そうそう、今迄の私達と思っていたら大火傷するわよ?」




「降参するなら今のうちよ、まあ戦う理由は無いんだけどね」




ステファニーが言った言葉・・確かにシグマと戦う理由は無いはずだ、

だが今のシグマは何かが違う、よく見ると眼球の奥に何かが潜んでいる、

たぶんこれは破壊神の分身だろう、これがシグマを操っているようだ。




だが妙だ、シグマは単独とはいえ神級レベル、3人相手でも十分勝てる、

しかし今のシグマは一部封印されているようで聖級上位レベルのようだ、

これではヒミコ達には勝てない、焦るシグマはある技を展開してきた!




「3対1だから苦しいのかな?なら3対3にすればいい・・」




シグマが一瞬震える・・次の瞬間分身が現れ3人となる、驚くヒミコ達。




「これで互角かな?さあ反撃させてもらうぞ!」




3人のシグマは一斉に襲い掛かってきた、聖剣を展開し受け止める3人、

分身とはいえ聖級レベル、分身シグマ達の攻撃に狼狽える3人だったが・・




・・・




「フフフ・・」




ヒミコ達は笑う、これを見たシグマは3人とも一旦後退、そして・・




「なぜ笑う?ずぼらなお前達が俺に勝てるとでも思っているのか?」




この言葉を聞いたヒミコ達、逆に薄ら笑いを浮かべながら質問に答える。




「確かに前の私達ならあなたに勝てなかったわ、でも今は話は別なのよ、

だって今の私達は強大な軍隊の中で頼もしい仲間と日々鍛錬に励んでいたわ、

だからね・・以前の私達とは大違いなのよ!もうずぼらとは言わせないわ!」




・・・




「なるほどな、親衛隊が一蹴されたのは・・あの軍隊が来ているんだな、

確かにあの軍隊は侮れない、だからあの場は戦わず穏便に事を済ませた、

だが今は敵のようだな、ならお前達を捕らえれば彼らは手を出せない・・」




・・・




明らかに今迄のシグマとは異なる、こんな卑劣な手を考える男ではない、

だが今のシグマは・・何が何でもヒミコ達を捕らえ人質にする気のようだ、

そして攻撃を仕掛けてくる、ヒミコ達は無線機を使い作戦を練る」




「どうする?今までのシグマとは明らかに異なるわ」




「ええ破壊神に操られているようね、ならスタンガンで・・」




「そうね、でも一つだけだと効果が薄いわ、3人で同時攻撃よ」




「わかったわ!!!」




ここで親衛隊を治療、束縛が済んだ特級各種族が駆けつけ・・




「ヒミコさ~ん!ステファニーさん!クリステルさん大丈夫ですか?」




「いい所に来たわ、なんでもいいからあいつを一瞬止めて!!!」




「えっ??あっ・・はい!わかりました!!!!!!!」




「火炎!」




「爆裂!」




「激雷!」




特級各種族は訳がわからないが・・シグマに向かって特級魔法を放つ、

だがシグマの分身がそれらを跳ね除ける、すると赤インフェルノが・・




「出でよタイガーインフェルノ!」




ゴオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーー!!!




第7艦隊にいるサーベルタイガーをモデルにしたインフェルノを展開、

それは5m位の巨大な姿、シグマに狙いを定め一気に襲い掛かっていく、

これに驚くシグマ、身体の向きを変えタイガーインフェルノを吹き飛ばす。




「隙あり!!!」




3方向から一気に飛んできたヒミコ達、すかさずスタンガンで攻撃する!




ビビビビビビビビビーーーーーーーーー!!!




グアアアアアアアアアアアーーーーーーーーー!!!




最大出力のスタンガンを3つ同時に受けたシグマは悶えその場に倒れる、

次の瞬間・・不気味な色をした憑依魔物がシグマの身体から出てきた、

そしてヒミコ達に死魔法を展開・・その前に赤インフェルノが動いた!




ゴアアアアアアアアアーーーーーーーーー!!!




シグマに飛ばされたタイガーインフェルノが戻り憑依魔物に噛みつく、

死魔法を展開するわずかな間を狙い首元に噛みつきそのまま抱きつく、

そして炎の温度を一気に上げる、憑依魔物は一瞬にして炎に包まれる。




ギャアアアアアアアーーーーーーーーー!!!!




憑依魔物はタイガーインフェルノと共に燃えていく、そして完全消滅、

シグマはその場で倒れたまま気を失っている、それを確認したヒミコ達、

すぐさまシグマを治療、もう殺気は消えているのですぐに手当てを施す。




「う・・ううん・・」




「気がついたの?もう大丈夫よ!!!」




「ひ・・ヒミコ?ステファニー?クリステル?・・なのか?」




「あら覚えていてくれたの?嬉しいわ~~!!!」




なぜか頬を赤らめ照れる3人、それを見た特級各種族はニヤニヤ微笑む、

どうやらこの3人はシグマに片想いだったようだ、そうして・・




「私がシグマを武蔵まで運ぶわ!」




「なに言ってるの?この役は私が相応しいわ!」




「2人ともお疲れ様、あとは私に任せてね!」




なぜかシグマを奪い合う3人、当のシグマはキョトンとしている、

それを無視した特級各種族は急ぎダンションの入り口に向かい封印魔法、

さらに外を見ると・・拝んでいた威凛族とその配下達が倒れていた。




「雨が降ってきたわ、急ぎ外の連中を屋根の下に運びましょう!」




特級天使族が皆に号令、皆は頷き急ぎ威凛族とその配下達を屋敷に運ぶ、

人数が多いので10分程かかったが・・なんとか全員屋敷に入れ保護した、

その間もスタンガンの衝撃で動けないシグマを3人が奪い合っていた。




当のシグマは・・・



・・・



なぜ自分をヒミコ達が奪い合うのか・・



・・・



全く理解できなかった。




ちと遡り・・




第9班、西街②を攻撃する慶清・霧生・彩華のチームが屋敷に入る、

ここもパピータ大魔王効果で全員外に出て拝んでいる、なので屋敷は空、

思わぬ形で屋敷に入れた慶清達、こちらも総勢15人ほどの精鋭達だ。




「驚いたな・・パピータ大魔王の効果がこれほどとは・・」




「ああさすがコウさんだな、彼こそ大魔王に相応しい」




「ええそうね、この戦いが収まったら大いに称えましょう」




・・・




ぜひ称えてください!




彩華の言葉にワクワクするナレーションの俺だった!!!




これはさておき・・




屋敷の奥に侵入した慶清達、広間には親衛隊が待ち構えていた、

相手は10人ほど、だが彩華は全体的な強さは相手が上と見切った、

なのである案を皆に伝える、皆は頷き即座に行動に入る。




「信濃聞こえますか?誘導ミサイルで後方援護準備願います!」




西街②に一番近い位置にいる航空戦闘母艦信濃に後方援護の要請がきた、

すぐさま信濃は動き出す、同時に艦載機もエンジン始動、離陸を開始する、

精密射撃が可能な5機の橘隼が離陸して上空待機をしている。




信濃は巨大なレーザー兵器とレールガン等を備え狙撃も可能な空母だ、

だがあえて戦闘機も離陸させた、その理由は死角からの援護攻撃の為だ、

先般武蔵はミサイルで屋敷も一部吹き飛ばし障害物を取り払っていた。




だが今回は・・・




屋敷の方向の手前に艦の修理ドックがありそれが妨げとなっている、

そのため敵の位置によっては死角が生じ狙撃が出来ない可能性がある、

さすがにレーザーでドックは攻撃できないので戦闘機で攻撃をさせる。




すると・・




霧生からミサイル発射の指示が来た!




「信濃ミサイル援護お願いします!」




「了解!誘導ミサイル発射します!!!」




ズシューーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!




信濃から放たれた5発の誘導ミサイルが・・




!!!!!




ズガガガガガガガーーーーーーーーーーンン!!!




屋敷の奥で大爆発を起こしていた。







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