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戦艦武蔵との連携攻撃と不敵な笑みのシグマ




西街③の屋敷に侵入したヒミコ達、即親衛隊との戦闘となった、

相手は聖級の下位クラスだが特級より格上なので優位に立っている、

対する第10班はヒミコ、ステファニー、クリステルは聖級上位。




この3人だけに限定すれば親衛隊にも勝てるが・・




だが相手は10人程いる、こちらはヒミコ達を入れて15人と数は勝る、

しかし特級クラスだと2人一組で何とか抑えるのが精一杯、なので援護、

ヒミコ達が援護に周ることでなんとか親衛隊と互角に戦っている。




「全員一時後退、体勢を立て直します!」




「了解です!!!!!!!!!」



クリステルが一旦距離を取るよう命ずる、皆はそれに従い後退、

親衛隊達はその場から動かない、どうやら通路を守ることに専念、

そのためか深追いはせず奥に向かう通路を全員で守っている。




「このままではまずいわね、時間が経てば私達不利になるわ」




ヒミコ達は威凛族の援軍を恐れていた、その援軍は全員外で拝んでいる、

驚くほど効果が絶大なパピータ大魔王、威凛族兵まで涙を流し崇拝している、

だがパピータ大魔王の映像は2時間程経過すると電池が切れ消えてしまう。




現在移動などで30分を費やした、さら奥には未知の神官が隠れている、

長期戦になると敵の援軍が駆けつけ極度に不利となるので焦りが止まらない、

なんとかしなければ・・ここで特級天使族の1人がある案を出した。




「今民衆達は外にいます、この屋敷は親衛隊と神官だけのはずです」




「ええそうだと思うわ、なにか案でもあるの?」




「今なら艦からのミサイル攻撃も可能です、要請しましょう!」




「えっ?屋敷ごと吹き飛ばす気なの?」




「いえいえ位置さえ送ればピンポイント攻撃も可能です、それと・・

ミサイルに加えレールガン攻撃も打電するのです!」




「ミサイルはわかるけど・・どうしてレールガンなの?」




「レールガンは音速の8倍以上です、それとミサイルの同時攻撃、

仮にミサイルをかわせてもレールガンは避けれらません」




「でもレールガンは私達でもかわせないわ、危険すぎるわよ!」




「それはご心配なく、艦の砲撃手は私達のタイミングに合わせて撃てます、

ミサイルを囮として気を逸らし私達が突撃、次の瞬間離れるのです」




「言いたいことはわかったわ、確かにそれしかなさそうね」




「ええその案を実行しましょう、急ぎ武蔵に援護を要請して!」




「わかりました!!!!」




特級天使族はすぐさま武蔵に打電、自分達の位置と詳細をメール送信、

内容を把握した武蔵は動き出す、そしてミサイルとレールガンの発射準備、

すぐさま管制官が人工衛星でヒミコ達の位置をスマホを使い感知していた。




これから行う攻撃は・・




まずお互い睨みあいの状態で武蔵からミサイルを発射して親衛隊を攻撃する、

ハヤテ達と異なり混戦ではないので・・敵はすぐにミサイルを感知するだろう、

ミサイル攻撃をかわした親衛隊にヒミコ達が突撃する作戦なのだが・・



・・・



おそらく親衛隊達はミサイルを避けるだろう、その隙にヒミコ達が攻撃、

だが敵もすぐに反撃体制になるだろう、なので次の手を加えて攻撃する、

それは武蔵に備えている12mmレールガン、これで狙撃攻撃を行う。




具体的には・・




現時点ヒミコ達は集まり静止、それは武蔵のレーダーで感知している、

武蔵の各レールガンはヒミコ達を狙う、当然味方に当てる気は全くない、

ヒミコ達が動いたその先には・・敵の親衛隊がいる、それに目掛け撃つ。




尚屋敷の壁が邪魔なので一部吹き飛ばす、これで狙撃が可能となった。




ヒミコ達は突撃後すぐその場を離れる、自分達が囮となり位置を知らせる、

それを感知した武蔵のレールガンがその先を目掛け撃つ・・という作戦だ、

単純な作戦だが・・タイミングを誤ると仲間を撃つ危険な作戦でもある。




だが・・




「今の私達が勝つにはこれしかないわ、皆気を引き締めてね!」




「了解!!!!!!!!!」




ステファニーが皆の気合いを入れる、全員覚悟はできたようだ!




そして皆は片耳にワイヤレスのイヤホンをつける、これは合図を聞くため、

武蔵からの発射合図と共にその場を離れる、一瞬の遅れが命取りとなる、

しかし皆に迷いはない、これしか今は勝てる術がないからだ。




グィイイイイイイイイイイーーーーーン!!!




戦艦武蔵の誘導ミサイルが動き出す、砲撃手が微調整を行い発射準備完了!




「ミサイル発射!!!!」




ズシューーーーーーーーーーーン!!!!!




5発の誘導ミサイルが放たれる、それらは屋敷に向かって飛んでいった、

すぐさまレールガン発射準備、ヒミコ達のスマホからの電波で位置を確認、

このレールガンの弾は球体で的に当たると破裂する仕掛けとなっている。




これは親衛隊を致命傷を与えないよう工夫、破壊力は落ちるが射程は同じ、

親衛隊と神官は操られているので最大限配慮した攻撃を仕掛けることにした、

そうして準備完了、ミサイルが屋敷に到達し親衛隊に襲い掛かる!




!!!!!!!!!!!




ズガガガガガガガガガガーーーーーーーン!!!!!




ミサイルは親衛隊目掛け大爆発、驚いた親衛隊に一瞬の隙が出来る!




「今よ!全員攻撃!!!」




ヒミコの合図と共に全員が攻撃を仕掛ける、親衛隊は応戦する構え!




「武蔵レールガン発射!!!ヒミコ達を援護しろ~~~!」




ズシューーーーーーーーーーン!!!!!!!!!




「全員退避~~~~~~~!!!」




クリステルの合図で全員素早く離脱、次の瞬間レールガンが飛んできた!




バシィーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!




グワアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!




予期せぬ攻撃をまとも受けた親衛隊は・・




「ウッ・・グググ・・・」




全員意識を失いその場に倒れる、次の瞬間憑依魔物達が出てきた!




「こいつらが本体ね!」




ハアアアアアアアアアアアアアアーーーーーー!!!




ヒミコ達は猛烈な覇気を展開、憑依魔物達は瞬時に委縮し大人しくなる、

彼女達は出来損ないとはいえ破壊神、上位種には逆らえず狼狽えている、

その隙に特級の各種族が聖剣・聖槍を展開しそれらを切り刻む!




ザシュシュシューーー!!!




グワアアアアアアアアアーーーーー!!!!!!!!




親衛隊に摂りついていた憑依魔物達は次々消滅、これで親衛隊は倒した、

すぐさま特級種族達は親衛隊の治療、全員重傷だがなんとか生きている、

ここは特級各種族に任せヒミコ達3人は神官のいる礼拝堂に急いだ。




ヒミコ、ステファニー、クリステルは礼拝堂に入った、だが誰もいない?

しかし気配は感じる、それも強大な力・・これを感じたヒミコ達は怯んだ、

というのも・・この気配は知っている、それも懐かしい気配を・・




「えっ?えっ?どういうこと?」




「そ・・そんな・・あいつ・・いえあの人が?」




「こ・・ここにいると言うの?」




戸惑いがさらに増幅する3人、懐かしさと嬉しさが込み上げてくる3人、

だがそれはすぐに消えた、なぜなら次の瞬間殺気を感じたからだ、そして・・

礼拝堂の奥から一人の男性・・神官が薄ら笑いしながら歩いてくる。




「久しぶりだな、ヒミコ、ステファニー、クリステル・・」




「えっ?ほんとうに・・」




「い・・生きていたの?」




「おいおい勝手に殺すなよ、久しぶりなのに冷たい挨拶だな」




和やかに話す神官、だがそれは威凛族では無く・・




・・・



ヒミコ達の同胞、いや上の立場と言った方がいいのかもしれない、

かつて俺達がレイの裏世界で戦った破壊神の出来損ない達が大勢いた、

その中の首領格・・憎き破壊神を倒すため俺達と戦いを避けた男がいた。




その名は・・




「し・・シグマ・・シグマなの?」




「ああ・・そうだよ、久々に会えて嬉しいよ」




穏やかな言葉とは裏腹に・・・




・・・



不敵な笑みを浮かべ殺気を放つ・・



・・・



破壊神の出来損ないのシグマが立っていた。

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