闇夜に展開される大魔王と妻と妹の誘導作戦
俺をモデルにしたパピータ大魔王を各街の郊外に展開することにした、
これに関しては皆の反対もあったが・・イザベルが何とか押し切った、
そして準備を始める、念の為12体のパピータを用意し同時展開させる。
使うのはプロジェクションマッピング、3D技術と魔法を組み合わせた、
この機械を海底から海面に浮上させ上空に展開し立体画像を映し出す、
それは巨大なパピータ大魔王、不敵な笑いを浮かべさせている。
この説明を聞いた威凛族の兵から質問が出た、それは捕獲した艦、
これらが所属する港は戦艦が戻るので展開する必要は無いと訴えた、
これに関してはリィブラが説明、全地域展開する必要があると訴えた。
というのも・・
道案内が何かの拍子で止められる恐れもある、なので12か所同時展開、
具体的には分散して海底を移動し郊外の湾岸にある仕掛けを設置する、
設置が済んだら次に移動、全箇所に設置が済んだら艦は沖合いで集結する。
その際攻撃隊は空気玉の中に入り浮上、人がいない辺りで上陸して隠れる、
他にも拿捕した戦艦に隠れ港に向かい道案内が王城に荷物として運ぶ、
念の為荷物箱には特殊な加工を施し普通の荷物のように見えるようにした。
この説明を聞いた威凛族兵達は納得、全力を注ぐと約束してくれた。
こうして・・
深夜にそれらを同時展開、民衆達の目を逸らした隙に精鋭隊が上陸する、
そして王城・屋敷に一斉攻撃、大神官・神官・親衛隊を攻撃し叩きのめす、
この最終案に皆も頷く、単純だがこれが一番手っ取り早いので採用となった。
威凛族の兵からわかる情報、噂等も聞きそれらをコンピューターで分析、
ここからは人員配置、12か所を同時に攻めるのでまずリーダーを決める、
その結果をもとに班を結成、攻める街を決める抽選も行った。
こうして・・
以下の班とリーダーが形成され・・・
担当の街に向かい破壊神達に攻撃を仕掛ける。
● 第一班 (王城攻撃)※
俺とブルーアイズ3体・イザベル。
● 第2班 (東街①攻撃)
エリーナ・ルア・ソアラ・キアーラ。
● 第3班 (東街②攻撃)
デーヴィド・カオル・エナ。
● 第4班 (南街①攻撃)※
リィブラ・ミオ(カサンドラ)・レイ(エスペランサ)
● 第5班 (南街②攻撃)
タウロ・ベアトリス・リサ。
● 第6班 (南街③攻撃)
カプリコルニォ・アヤカ・ラン。
● 第7班 (南街④攻撃)※
ヘミニ・アリエノール・ソネット。
第8班 (西街①攻撃)※
タケシ・サユミ・謙玄。
第9班 (西街②攻撃)
慶清・霧生・彩華。
第10班(西街③攻撃)
破壊神の出来損ないのヒミコ、ステファニー、クリステル。
第11班 (北街①攻撃)
革新魔物のハヤテ、ツバキ、カリン。
第12班(北街②攻撃)※
カラミティ・マキシマム(ダーク)リリス・リリト。
確証はないが・・
王城以外の破壊神の行方を分析した所・・
※印の所・・街に居そうな感じだったので・・
・・・
「ジャンケンポン!ポン!!ポン!!!」
「あ~外れたわ~!」
「ふっふっふ・・私達が当たりのようね」
揉めに揉めてしばらくの間壮絶なジャンケン・くじ引き大会が開催、
ついでにパートナー選びも・・その結果上記の組み合わせとなる、
なぜか俺のパートナーがイザベルとなり照れくさそうにしていた。
・・・
何か魂胆があるようだが・・
・・・
深く考えるのはやめることにした。
次に部下を結成、現場で赤インフェルノを従え戦える養子は8人程いる、
なので俺とルア達、カオル達を除く他の班にそれぞれ1人づつ配置した、
しかしカラミティ達は似た能力があるので必要ないと断っていた。
だがカラミティ達には念の為事前に業宝石を造らせて複数持たせている、
特殊な敵と遭遇しても最悪業宝石で抑えられる、これに関しては頷いた、
未知の星だから用心に越した事は無いと割り切って作成していた。
他にも各種族の特級クラスを各班に10人程配置、主に雑魚を蹴散らす、
だが自分より格上と遭遇した場合無理して戦わず逃げる事を徹底させた、
全員逃げる訓練も怠らず聖級クラス相手でも逃げれるようになっている。
ちなみに夏姫や桜咲さん、フェニックスのユイ等は艦でお留守番となる、
彼女達は戦闘は苦手なので分析官として艦に留まりアドバイザーとなる、
他にもライアンやジェニー達もお留守番、艦の守りを任せている。
12か所を同時に攻める事もありモンタナ、紀伊、武蔵は分散して監視、
それぞれ3、4か所の街を監視して救援や合図があれば遠距離攻撃を行う、
信濃に関しては全体の中心で留まり戦闘機隊を待機させることにした。
敵に見られるとまずいので陸から見えない沖合いで浮上、その場に留まる、
人工衛星で監視しながら状況に応じてブルーシャーク、888特戦隊が出動、
特級クラスの天使・天聖族達と共に出撃し各地の援護を行うため待機させる。
大和に関しては・・・
俺が攻める王城・・
ここには大神官がいる、既に破壊神が摂りついているのは知っている、
神族が眠りに入っている今こいつと戦えるのは俺とデーヴィドだろう、
だがデーヴィドはあえて王城担当から外した、それには理由がある。
万一・・
把握していない破壊神がいた場合彼が対応することになっている、
そのため危険度が低い街を担当、神官を倒したらすぐ王城に向かう、
俺が大神官と戦っている間加勢が出たら彼が戦う手筈となっている。
リィブラ・サユミ・タケシ・カラミティ達は予想している街に向かう、
確定ではないが破壊神がいる可能性が他より高いのでそちらに向かう、
他のメンバーも王城から離れた街に向かうので主力がいない状態だ。
なので・・
俺専属として大和に後方支援を行わせる、理由は究極破壊斬等の必殺技、
これらの動力・・圧力等をブルーアイズ達に経由させ俺に圧力を送らせる、
破壊神との戦闘の間特殊な空間に入れられるまでそれは常に注がれるのだ。
前の戦いでわかっていること・・
それは破壊神は特殊な異空間を展開でき、それは神族でも手を出せない、
中を見ることは出来るが誰も手出し出来ない破壊神の安全地帯・・
だが膨大なエネルギーを必要とするため破壊神でも滅多に出せない。
言い換えれば・・
これが展開されるまでの間俺は常に大和から圧力を補給できるのだ、
そのため理論上無限に究極破壊斬を展開できるので撃ち放題となる、
身体の負担に関してはブルーアイズ達がサポート、俺は撃つだけでいい。
勿論閉じ込められた事に対しても怠りない、全艦の出力を既に変えてある、
それらはブルーアイズ達が預かり俺に即座に送れるようになっている、
尚第7艦隊に留まらず俺達の星にある艦すべての出力を備えている。
この技を無限に繰り出せるのは俺しかいない、なので俺が王城を攻める、
イザベルにはサポート役として治癒や雑魚の相手などを行ってもらう、
その辺に関しては彼女も了承、頑張ると意気込んでいた。
ちなみに俺のサポートにイザベルが選ばれた理由は・・
・・・
単純にジャンケンで勝ったのと・・
・・・
妻達はあえてイザベルに任せわざとジャンケンに負けていたのだ、
その理由は・・イザベルを俺の妻にさせるためキアーラが極秘で懇願、
姉はかなりのへそ曲がりで威凛族との結婚はその都度流れたと力説。
相手方もイザベルの性格は熟知していて妹のキアーラを指名する始末、
特に威凛族の王子はイザベルを怖がりキアーラを求めた程だそうだ、
なのでこのままでは姉は独身を貫く・・それは大いに困るらしい。
というのも・・
年頃の娘、特に第一王女がいつまでも独身だと皆に示しがつかないらしい、
ただでさえ破壊神との戦闘で大被害を受け子孫を増やす必要があるこの頃、
だが第一王女が独身だと他も真似・・未婚が結婚を嫌がる可能性が出る。
キアーラもそうだったがイザベルも俺達の世界に興味津々、だから怖い、
今後俺達との交流が頻繁になりあらゆる娯楽を覚えた女性が増えていく、
馨響族は単刀直入の考えらしいので必ず上の真似をする者が出るそうだ。
なのでイザベルが娯楽を覚え結婚に興味が薄れ独身を貫いていると・・
・・・
イザベルに憧れを抱く部下達が必ず真似する、その数は半端ないらしい、
なのでキアーラは俺と共闘させ関心を持たせ姉を嫁がせようと思いつく、
そのためには共通の敵に向かって共に手を取り戦わせる・・
最高のお膳立てになるとキアーラは訴えた!
これを聞いた妻達は・・大きく頷いた。
妻達も新たな種族の女性を求めていたので・・
最高位の第一王女イザベルは・・理想の相手だからだ。
なので・・
イザベルはこの戦いが終わった後に・・
・・・
俺と結婚するよう・・
・・・
周りから誘導される事となる。