核爆弾の扱いと敵戦艦奇襲作戦
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・
・・・・
核ミサイルは猛烈な爆発を起こし・・辺り一面には猛烈な爆風が吹く、
ここで気になるのは放射能、これが散乱すると生物が次々と死んでいく、
何とかしなければ・・だが次の瞬間謎の巨大な球体が現れ辺りを包む。
ポゥ・・・・・・・・・!!!!!!
ちなみに俺達は海底にいた、装備してあった急速潜航装置で瞬時に沈んだ、
ヘイゾウお兄さまがキアーラのイラストを見て急遽装備したこの装置、
これが無かったら・・俺達はヘイゾウお兄さまに感謝の祈りを捧げた。
それはさておき・・
俺達は海面をモニターで確認、謎の球体は・・なぜか上空に向かって飛んだ、
同時に爆風も止んでいる、不審に思った俺達はブイを海面に上げ空気を採取、
そして検査室でそれを分析、驚くことに普通の空気で有害物質はなにも無い。
・・・
どうやら威凛族は・・
・・・
放射能の恐ろしさは理解しているらしい、なので爆発だけを利用していた、
敵を爆発で吹き飛ばした後球体を展開させ放射能拡散を防いでいたらしい、
そうして球体を宇宙に飛ばし散乱、そのまま消滅し放射能も分解されていた。
・・・
今は操られていても威凛族達は・・・
・・・
環境の事を考えて事前に対策していた、これに関しては威凛族を見直した、
そして期待、操っている破壊神を倒せば威凛族達と通じ合えるかもしれない、
だが現時点では厄介で危険な敵なのは間違いないので抑え込む必要がある。
ここで幹部が集まりモニター会議、キアーラ達も参加させ今後を話し合う、
威凛族と交流があったイザベルさんに質問が集中、具体的には戦力関連、
艦隊は人工衛星で見えるので威凛族そのものの戦闘能力に関してだった。
イザベルさんの答えは・・
まず末端の兵士は中級程度、隊長クラスは上級・特級が多く幹部は聖級以上、
噂だと大神官の側近に12人の神官がおり各地域の統制を任されているそうだ、
その下に親衛隊がおり・・他にも王を守る特殊隊等がいるらしい。
イザベルさんは度々訓練に招待されてたそうで・・
そこで感じたのは・・
危険なのは12人の神官とその親衛隊らしい、これらは別次元だそうだ、
白兵戦の場合これらが立ち塞がると馨響族の精鋭でも大苦戦は免れない、
なのでこれらと艦隊と同時攻撃されたら相当厄介だと力説していた。
・・・
これを聞いて俺達は考える、話によると親衛隊は聖級クラス以上だろう、
確かにこれらが艦隊の砲撃と共に攻撃を仕掛けると第7艦隊でも侮れない、
なので分散させる必要がある・・その時敵に動きがあった。
ブォオオオオオオオオオオーーーーーン!!!
偵察機が複数飛んできた、どうやら俺達の残骸でも確認に来たのだろう、
しばらく辺りを旋回する偵察機、どうやら完全消滅させたと思ったようだ、
そのまま偵察機は反転し自陣に帰っていく、俺達は人工衛星で後を追った。
すると・・
偵察機から連絡を受けた敵艦隊の大半は・・・
・・・
反転して自陣に戻っていく、ただ戦艦は別行動らしく他から離れた、
というのも・・俺達が攻撃した駆逐艦等が何隻か立ち往生していた、
おそらくその場は動いたが・・後から浸水等で機械が壊れたのだろう。
なので戦艦を護衛していた軽巡等が救助行動、そのため戦艦と離れていく、
核兵器を乗せた戦艦5隻は単独となりなぜかしばらく停泊している、
だが2時間ほどしたら静かに動き出す、なにやら指令があったようだ。
そして5隻は集結、そのまま巡行し馨響族の領地に向かって動き出す、
それを見た俺達は青ざめる、馨響族陣地に核ミサイルを撃ち込む気だ、
その妨害となる俺達が消えたので戦艦単独でも十分と見たのだろう。
だが・・
これはチャンスと俺達は考えた、そして監視員たちが全体を見渡す、
どうやら核を搭載しているのはこの5隻だけのようだ、そして・・
護衛達は仲間を牽引しその場を立ち去り・・どんどん離れていった。
俺達は突撃隊を編成、近くまで敵が来たら急浮上して敵艦を乗っ取る、
任せろとばかりにハヤテ達革新魔物、ヒミコ達破壊神の出来損ない達、
暇だったからとカラミティ達も参戦、さらに天使・天聖族達も参加する。
ちなみに俺やデーヴィド、エリーナや子供達は彼らに却下されお留守番、
この手は自分達の専売特許らしく・・
・・・
そんなのあるのかな?
さらに・・
イザベル達もお留守番、彼女達は希望したが皆が猛烈に反対した。
というのも・・
まだ俺達と馨響族が絡んでいる事を知られない方がいいとカラミティが発言、
もし知られたら嫁いだ馨響族達が人質に取られると厄介なので避けたい・・
この発言にイザベル達は同意、自分達は隠れると・・なぜ俺の部屋なんだ?
「ここならいろんなものがあって退屈しないからよ!」
既にイザベル達は俺の部屋を占拠し様々なゲームをして遊んでいた、
用事があれば呼んでね!とそれ以降俺の部屋から出てこなくなった、
部屋を没収された俺達は・・しょうがないので休みは図書室に籠った。
「きゃーキアーラそれは待って!!!!」
「姉さん往生際が悪いわよ!ほらチェックメイト!おやつ没収ね!」
「うわあああああああ~~~んキアーラの意地悪~~!!!」
・・・
イザベル達はほっといて・・
敵艦は50m程距離を取って五角形の布陣で馨響族陣地に向かっている、
第7艦隊は静かに動き出す、それぞれが狙いの艦を定め移動し先回り、
敵はこちらに気付いていない、まあ海底に戦艦がいるとは思わないからな。
しばらくしたら・・・
敵は俺達の真下に近づく、俺達に全然気づかずそのまま巡行している、
まだ大陸からは離れているのでこのまま前進する気で敵艦は動いている、
その手前には無人島があるので・・設備に気付かれると厄介と感じた俺達!
奇襲をかけるなら今しかない!
全員がそう感じ・・
各艦の司令官が号令を発する!
「各艦浮上!突撃隊は敵戦艦に乗り込み拿捕しろ!!!!!」
「了解!第7艦隊全艦浮上します!!!!!」
各艦の司令官が総命令!第7艦隊の5隻は一気に浮上して後ろにまわりこむ!
バッシャーーーーーーーーーーーーン!!!!!
!!!!!
「うわわわわわ!!!!!」
突然出てきた巨大艦に怯むパペット達、すぐさま俺達の軍勢が襲い掛かる、
突然の白兵戦に怯むパペット達、あっという間に制圧しパペット達を捕らえる、
艦橋に威凛族の兵が数人いたが・・こちらもあっという間に拿捕した。
「こちら紀伊、イギリスのフッド級戦艦の制圧に成功しました!」
「こちらモンタナ、フランスのクールベ級戦艦の制圧に成功!」
「こちら信濃、こちらはイギリスのドレットノート級戦艦を制圧!」
「こちら武蔵、制圧した艦はアメリカのデラウエア級のようです」
「こちら大和、こちらが制圧した艦は・・日本の薩摩か安芸のようです」
ここで俺が急ぎ・・の前に桜咲さんがすぐさま緊急指令を出す!
「全乗組員に告げます!大至急敵艦の核ミサイルを封印しなさい!」
「了解しました!!!!!」
即座に核ミサイルを封印する、各艦には2発の核ミサイルが搭載されていた、
俺達に目掛けていたのを含め15発の核ミサイルを威凛族達は持っていた、
もしこれが馨響族に向かって発射されていたら・・俺達は背筋がゾッとした。
「核ミサイルは封印した、これから捕虜の尋問を始めるぞ!」
カラミティがスマホで緊急連絡、各艦の司令官は頷いた。
そして尋問が始まる、スタンガンで兵を気絶させ摂りついた魔物を取り出す。
「うう・・くそ!離せ離せ!!!!!」
10体ほどの憑依魔物を捕獲し戦闘力を封印、その後ヒミコ達が尋問を始めた、
魔物の扱いはお手のもので・・魔物達はあっさり質問に答えていく。
その答えを聞いた俺達は・・
・・・
威凛族達に摂りついた・・
・・・
破壊神の数を把握したのだった。