駆逐艦隊への攻撃と謎が残るパペットの扱い
威凛族艦隊は編隊を組み巡航、まず空母部隊が動きだし艦載機が出てくる、
そしてエンジン始動、まだ俺達と距離があるので通常の離陸体勢だが・・
!!!!!!!!!!!!!!!!
音速を遙かに超える信濃艦載機達は瞬く間に近づき上空に接近した!
そしてマテオが敵艦に連絡するため通信を始めるが・・
「こちら第7艦隊しょぞく・・・」
ズガガガガガガガガガガガ!!!!!!!
各艦は聞く耳持たずにマテオ機に攻撃、どうやら話し合いは無理のようだ、
即座にその場を離れるマテオ機、すると空母から次々と艦載機が離陸、
その戦闘機達が飛んできて機銃掃射!マテオは止む無く戦闘命令を下す!
「残念ながら話し合いは決裂だ!全戦闘機攻撃を開始せよ!」
「了解、空母陣に攻撃を仕掛けます!」
キィーーーーーーーーーーーーーン!!!
ブルーシャーク隊は分散し敵空母に迫る、次々と戦闘機が離陸していた、
その前に駆逐艦が立ち塞がり機銃掃射!数が多いだけに厄介な存在だ、
なので戦闘機隊はまず護衛の駆逐艦に目掛けミサイルを撃ち込む!
「 発射」
ズシュシュズシューン!!!!!
ミサイルは護衛の駆逐艦に向かって飛んでいく、そして着弾!
ズガガガガガガ~~~~ン!!!!
護衛の駆逐艦隊はミサイルの直撃を受け砲撃が一時止まる、隙が出来た、
この僅かな隙をブルーシャーク隊は見逃さずかわし空母に接近!そして・・
「レールガン撃て!空母の甲板を砕けば敵は離陸出来ない!」
「了解!!!!!!!!!」
ズシュズシュズシュズシュ~~~~~~~~ン!!!
ズガガガガガガーーーーーーン!!!!!!
ブルーシャーク隊が放ったレールガンは空母の甲板を貫き内部に到達、
その中には他の艦載機・・誘爆を起こしその空母は大破、航行不可となる、
空母の中にいたパペット達は消火を急ぐ、だが次が来たら沈む・・
・・・
焦るパペット達、だがその空母には次の攻撃は来なかった。
「戦闘不能の艦は無視しろ!攻撃してくる艦だけ相手をしろ!」
「了解、他の空母を狙います」
ブルーシャーク隊は方向を変え他の空母に迫り甲板を貫き航行不能とした、
こちらとしては沈めるのが目的ではないので戦えない艦は相手にはしない、
なので信濃艦載機は他を攻撃、厄介な空母艦載機の足止めを繰り返していた。
「にゃろめ!!!」
ズガガガガガガガガーーーーーー!!!!
ブゥウウウウウウウウウウ~~~~~~ン!!
既に離陸した戦闘機・・プロペラ機が888特戦隊に攻撃を仕掛けてきた、
それを見たマテオは確認行動、一度追い抜き反転してプロペラ機の上に接近、
そこに見えたものは・・戦闘機を操縦するパペットだった。
念の為他も確認、敵は全機パペットが操縦してるの確認、そして号令!
「見ての通り敵はパペットだ!遠慮なく叩き落せ!」
「了解!攻撃を開始します!」
キィイイイイイイイイイイイーーーン!
ガガガガガガガガガ!!!!!!
性能の差は明らかでマテオ達はプロペラ機を次々と叩き落す、
そして奇妙な光景、パペット達はなぜかパラシュートを使い逃げる、
そのパラシュートに攻撃・・はせずにこちらも無視した。
その頃・・・
第7艦隊に迫る威凛族艦隊、戦艦と駆逐艦が入り乱れて俺達に近づいてくる、
まず動いたのが戦艦武蔵、大和から離れ厄介な駆逐艦隊を先に叩く気だ、
だが敵は約50km先、敵艦隊の弾はまだ届かない位置に俺達はいる。
なので敵は射程距離に入ろうと全速で近づいてくる・・
「武蔵主砲発射用意!敵の数が多いので氷砲弾を使います!」
「了解、第一、第二、第三主砲氷砲弾装填します!」
グィイイイイイイイイイイイイーーーンン!!!
武蔵の主砲が敵駆逐艦隊に向けられる!この距離なら主砲も十分届く、
そしてエリーナが号令・・桜咲さんが言いたいようなので任せたようだ、
相当練習していたようで・・大きく深呼吸をして気合いを入れた!
ごほん!
「戦艦武蔵全主砲発射!そのまま連射して敵駆逐艦隊を叩きなさい!」
「了解!攻撃開始します!」
「撃ち方~はじめ!!!」
ズシュシュシュシューーーーーーーーーーーン!!!!
氷砲弾は火薬とは異なり爆発音はしない、だがその威力は主砲にも劣らない、
まるで水鉄砲のように次々氷砲弾が繰り出され・・駆逐艦に直撃していた!
ボコン!
ボココココココン!!!!!!!
敵駆逐艦隊の船体に次々と主砲弾が刺さる!そして艦の動力が壊れ次々止まる、
動けなくなった駆逐艦はその場で立ち往生、それをレーダーで見る俺達、
これは使えると判断して各艦に通達、先に駆逐艦隊を攻撃することとなった。
というのも・・
駆逐艦隊は足早なので厄介ではあるが・・
その場に立ち往生させれば・・
逆に俺達の防壁となり敵戦艦等の進攻を抑えることが出来ると判断、
なので他の戦艦も砲身を駆逐艦に向け氷砲弾で攻撃!
「大和全主砲発射!敵駆逐艦を足止めしろ!」
「モンタナ全主砲発射!駆逐艦を重点的に狙え!」
「紀伊全主砲撃て!駆逐艦を狙撃して足止めする!」
ズシュシュシュシューーーーーーーーーーーン!!!!
ズシュシュシュシューーーーーーーーーーーン!!!!
ズシュシュシュシューーーーーーーーーーーン!!!!
3隻の戦艦から放たれた氷砲弾は次々敵駆逐艦に命中、航行不能とする、
これは・・かなりの効果となり敵艦隊は動けなくなった駆逐艦が邪魔となる、
なので戦艦はじめ重巡なども動きにくくなり・・押しのけて突撃してきた。
大半の駆逐艦を航行不能にしたが数が多い、さらに他方面からも援護が来た、
だが射程距離が30kmほどしかない敵艦、こちらは倍の距離でも狙える、
なのでまず数を減らすことを前提に主砲を撃ちまくっていた。
ちなみに海水等を凍らせ主砲から発射する氷砲弾・・氷裂弾とも言うのかな?
これは海水を瞬時に凍らせ主副砲に装填し発射できるので理論上無限に撃てる、
なので大和・武蔵・モンタナ・紀伊はこの氷砲弾だけで敵を足止めしている。
この効果は絶大、ものすごい数の威凛族艦隊を攻撃出来ている、なので・・
実射弾等は用心のため保留、破壊神等が攻撃してくる可能性があるからだ。
そのため全艦・・信濃も含む各艦は実射弾関連は一発も撃っていなかった、
もし氷砲弾がなかったら今頃弾が尽きていたかもしれない、レイミに感謝だ、
彼女がこの氷砲弾を戦艦榛名で試さなかったら俺達は弾が尽きていただろう。
ズシュシュシュシューーーーーーーーーーーン!!!!
戦艦4隻は氷砲弾を撃ちまくる、狙うは駆逐艦、足早をまず止める俺達、
装甲が薄い駆逐艦は主砲弾を受ける度に動力が壊され航行不能となる、
100隻以上あった駆逐艦のほとんどはその場から動けず戦闘不能となった。
駆逐艦が動けなくなり護衛が乏しくなった戦艦隊は重巡・軽巡を従えた、
即座に体勢を立て直しその場に駆逐艦を置き去り・・ではなかった、
何隻かの軽巡を残しパペット達を救助、そのまま急ぎ港に戻っていった。
これには俺達も驚いた、てっきりパペットは使い捨てだと思っていた、
これを見る限りパペットにはなにか秘密があるのだろう、なので・・
俺は戦線離脱したパペットは一切攻撃するなと厳命を各艦に送った。
敵艦隊は駆逐艦に代わり軽巡を前に出し俺達にむかって攻めてくる、
駆逐艦ほどではないが軽巡も足早で魚雷を撃ってくる、それと・・
この時代の艦載魚雷の射程距離は大体30km、近づけると厄介だ。
ここで相手は大胆な行動を仕掛けてきた、まず重巡を前に出してきた、
戦艦隊の前に立ち塞がる重巡、どうやら重巡を盾にする気のようだ、
なんとしても戦艦隊を射程距離に近づけるための・・身を切る作戦。
俺達は氷砲弾を撃ちまくる、盾となった重巡は次から次へと航行不能となる、
だが駆逐艦とは異なり重巡は数発直撃を受けても踏ん張り戦艦を護衛していた、
かなりの数の重巡を航行不能にはしたが・・相手の艦隊はその分近づいた。
そうして・・
「敵戦艦隊、射程距離内に入ってきました!」
俺達を射程圏内に捕らえた戦艦隊、その主砲が俺達に向けられる!
そして軽巡が散開、搭載している魚雷を俺達に向かって・・撃つ!
ズシュシューーーン!!!!!
同時に戦艦隊の主砲が・・
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーンン!!!!!!
戦艦隊の主砲弾が・・
俺達に向かって飛んできた!