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馨響族の第一王女と攻めてきた威凛族




謹賀新年!



今年も閲覧、応援よろしくお願い致します。




剣を構えた騎士らしき女性、ゆっくりカサンドラ達に接近・・




「いるのはわかっているのよ!早く透明化を解きなさい!」




この声を聞いたカサンドラとエスメラルダは・・



・・・




「えっ?この声は??」




妙に慌てるカサンドラとエスメラルダ、どうやら知っている声らしい、

隣にいるリィブラとヘミニは戦闘態勢、一気に攻撃を仕掛けようと・・




「ま・・待って!この人は!!」




ちなみにこの透明化の魔法はリィブラが主導で展開した魔法だった、

なのでこの4人は透明化ではあるが・・お互い姿はわかるようだ、

そのため戦闘態勢のヘミニ達を止めようとするカサンドラ達・・




「どうやら賊のようね、覚悟しなさい!」




剣を構える女騎士、用心なのか壁に背を向けながら近づいてくる、

ヘミニがゴールドソードを展開して・・エスメラルダが待ったをかける、

同じようにリィブラもソードを・・こちらはカサンドラが抱きつき抑える。




「大丈夫です、私達に任せてください!」




シュウウウウウウウウウーーー



そう言ってカサンドラとエスメラルダは透明化を解く、そして・・

涙を浮かべながら女騎士の近くに歩き始めた。




「お久しぶりです!イザベルお姉さま!!」




この声を聞いた女騎士は・・猛烈に驚き剣を落す、そして・・




「か・・カサンドラ?エスメラルダ?」




そこには・・



20代後半ぐらいの女性が姿を現す、なんとなくキアーラに似ている。




「う・・嘘?あなたたち2人は死んだはずでは・・」




イザベルという女性が驚くのも無理はない、この2人の死を知っているから、

だが・・すぐに我に返り・・




「とにかくこっちにいらっしゃい!ここだと見つかったら騒がれるわ!」




「えっ??あれ~~~~~~~!!」




いきなりイザベルは2人の手を握り猛ダッシュ、自分の部屋に駆け込む、

そして急いでカーテンを全部閉めて外からの目線をシャットアウト、

そうして・・大粒の涙を流しながら2人を抱きしめる!



「い・・生きていたのね、よ・・よかった・・」




「お・・ねえさま!!」




いえ正確には憑依モンスターの2人なんですけど・・



さらに2人を抱いた後椅子に座らせ・・自分はその対面に座る。




「あなた達も透明化を解いたら?そこに一緒に座りなさい!」




秘かについてきていたリィブラとヘミニ、イザベルは見抜いているようだ、

2人はカサンドラを見る、カサンドラは頷いたので2人は透明化を解く、

するとカサンドラが立ち上がり・・イザベルを紹介し始めた!




「ヘミニさんリィブラさん紹介します、こちらはイザベルお姉さまです、

キアーラのお姉さんで私達馨響族の第一王女、私達の義姉でもあります」




紹介を受けたイザベルはゆっくり立ち上がりお辞儀、そして自己紹介!




「はじめまして、私は馨響族第一王女イザベル!軍の責任者でもあります」




これを聞いたリィブラとヘミニは・・片膝をつき挨拶を始める。




「失礼しました、私は天聖族の代表リィブラと申します、こちらはヘミニ、

天聖族の戦闘隊長の一人で12天聖の一角を担っております」




「リィブラさんとヘミニさんですね、詳しく話を聞かせて頂けますか?」




「はい!喜んで!!」




リィブラとヘミニはカサンドラ達の隣に座り今迄の経緯を細かく説明、

キアーラを仲間が偶然召喚したこと、自分達は別の惑星から来たこと、

そしてキアーラを返すために1年かけてこの星に来たことを話した。




「経緯はわかりました、次は貴方方の武器を見せて頂けますか?」




淡々と話を進めるイザベル、そういえばキアーラもすぐに俺達に慣れていた、

これにはヘミニとリィブラも悩む、軍事機密なので喋るわけにはいかない・・

難色を示した2人だが・・エスメラルダは大丈夫だとOKサインを出す。




「わ・・わかりました、こちらをご覧ください」




リィブラとヘミニはゴールドソードと魔法銃マヒアを展開、机に並べる、

それを見たイザベルは眼を輝かす、さすが軍事部門を扱うだけのことはある、

瞬時に俺達の武器の威力を見切って・・とても欲しがりそうな顔をする。




さすがにこれは渡せない2人、総司令官の了承がないと渡せないと誤魔化す、

するとイザベルは即座に話題を変えて新たな質問をしてきた。




「カサンドラとエスメラルダの復活もその方が関わっているようですね、

その総司令官の事を詳しく聞かせて頂けませんか?」




これに関しては・・なぜか照れながらリィブラが答える。




「わ・・わかりました、お話し致します!」




こうしてリィブラは俺の事を話し始めた、俺には特殊な能力と事情がある、

その能力を使いカサンドラ達を復活させたこと、破壊神を蹴散らしたこと、

そしてライアン達を維持するために多妻を設けていること等を詳細に話す。




この際リィブラは俺が奇想天外な発明やそれを実現する能力の事も話した、

先でこの星でも俺達の店舗等を展開するかもしれない、その予防線だった、

あらかじめ話しておけば俺が行動しても許容されるだろうとの思惑だった。




「面白い方ですね、お会いしたくなりましたわ・・」




「ええそれはもちろん、現時点西の方角からキアーラと共に向かってきてます、

そのために我が軍艦の寄港を許可願いたいのです」




「えっ?貴方方は船で来たのですか?」




「いえ神族の力を借りてこの惑星までは球体で来て以降船に乗っています、

かなり巨大な艦なので民衆が驚くかもしれません、なので許可を・・」




「その船は・・どのような船なのですか?」




ここでヘミニがタブレットを収納魔法から展開、それに驚くイザベル、

ヘミニはタブレットを起動させ大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナを映す、

だがこの映像は夫のマテオが戦闘機から距離を取り撮影したものだった。




あまり詳細を見せない方がいいと判断したヘミニはこれをイザベルに見せる、

すると・・意外にもイザベルは驚く事は無くあることを呟いた!




「あら?この船は威凜族達の船に似てますね?」




「えっ?どういうことですか?」




「1年前破壊神が攻めてきた時威凜族達はこんな船を所持してました、

見た感じこの画像よりかは小さそうですが・・数が物凄かったです、

おそらく召喚を繰り返しこれらを別世界から呼び寄せたみたいで・・」




「そ・・それは本当なのですか?」




「ええ間違いありません、威凜族達はこれらを使い破壊神を退けました、

他にも空を飛ぶ鉄の塊や鳥のような形をした空を飛ぶもの、それと・・

今思い出しましたが先程見た銃と言う武器も持っていたようです」




これを聞いたリィブラは考える、というのも自分達も破壊神を駆逐した、

その時はコウ達の武器で大多数の魔物を蹴散らしている、となれば・・

威凜族も同じ手口で破壊神を駆逐した・・と考えるのが妥当だろう。




ここでイザベルの部屋のドアにノックの音、この辺は俺達と同じみたいだ、

急いで部屋に入ってきた部下、カサンドラ達は急ぎ透明化の魔法を展開、

部下は誰かがいたような気配は感じたようだが報告を最優先した。




「ご報告します!威凜族達が突然現れ城を取り囲んでいます!」




「えっ?どうして?」




「それはわかりません、ですが威凜族達は戦闘態勢で待機しています」




これを聞いたイザベルはカーテンを開く、すると威凛族の軍隊が来ていた、

イザベルは身に覚えが無いらしく慌てた顔をしている、なぜなら・・

今迄威凜族は自分達の領域に軍隊を送り込むことは無かったそうだ。



すると・・



大神官らしき男が前に出てきて・・




「馨響族幹部に警告する!婚約者のキアーラを我が軍隊に差し出せ!

それが叶わない場合幹部達が匿っていると判断し我らは城を攻撃する、

尚返答が無い場合も我らはキアーラを救助するため総攻撃をかける!」




続いて・・




「10分待つ、それまでにキアーラを差し出さない場合幹部を捕獲する、

貴殿達には破壊神が摂りついている可能性が否定できない、なので・・

我らはお互いの民衆を守るため軍事行動に出る!」




・・・




どう見ても脅迫にしか聞こえないが・・




・・・




イザベルたちは慌てる、この状態では威凛族と戦っても勝てないからだ、

だが肝心のキアーラはいない、どうするか迷うイザベル、すると・・




シュウウウウウウウウウーーー




即座に透明化を解いたカサンドラ達。それを見て部下は腰を抜かした、

それは無視してカサンドラはイザベルに進言する!



「お姉さま、キアーラは私達が乗る船に乗っています!」



「す・・すぐに呼寄せる事は出来るの?」



「ハイ大丈夫です!すぐに連絡します!」



カサンドラはスマホを取り出し緊急連絡、キアーラを急いで呼んだ。



それを知ったキアーラは・・




「すぐに向かうわ!それまで時間稼ぎして!」




急ぎキアーラは・・



天使族達を護衛に連れて・・



自分の城に向かって飛んでいった!




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