キアーラの星に到着と偵察に向かう4人の精鋭
俺達が丹精込めて造りあげた新幹線物語は妻達の新たな趣味となる、
特に夏姫やミオ達は懐かしさのあまり泣き出す始末、特にミオは・・
可愛がってくれた祖父祖母が金沢の駅近くに住んでいるらしい。
「お・・おじいちゃん・・おばあちゃん・・ああ~~~ん!」
偶然にもその祖父祖母が住むマンションがあったそうで号泣している、
ほかにも夏姫や謙玄達の元領地もあったらしく・・こちらも大号泣、
他にもライアン達・・昔住んでいたらしくその地を見ては泣いていた。
・・・
意外と好評だったこの新幹線物語は神族が別に管理し大切に保管するそうだ、
もうすぐキアーラの星に着くこともありこれは一旦閉鎖・・粘る人物がいた、
それはカオル、俺達の前の世界に憧れがあるそうで席を立たなかった。
「カオルいい加減にしろ!これはしまうからもう離れるんだ!」
「嫌だ!もっとこれで旅したい!」
なかなか離れないカオルと離そうとする父デーヴィド、そして・・
デーヴィドが荒療治、カオルを抱えそのままモンタナに連れて帰った、
これで新幹線物語は片づける・・なんかあっちで何か愚痴っている?
「うわ~~~~~~~んおとうさんの意地悪~!!」
「泣くな息子よ!落ち着いたらコウにもっといいものを造らせる!」
「えっ?それってなに?」
「ああ俺の故郷アメリカ物語を造らせる!スケールがでかいぞ~!
日本とは違った魅力と迫力があるから楽しみにしておけ!」
「うゎ~~~いやった~~!」
・・・
デーヴィド君!
なんであんたの故郷を俺が造らないといけないんだ?
まあ俺はハーフだからどちらも故郷になる・・ならいいじゃないか?
・・・
後日俺はしぶしぶアメリカ物語を作成・・メディ達が要望を言ってくる、
アメリカを創るならアベルさんの故郷ドイツもお願いしますと・・
・・・
後日の後日、俺はヨーロッパ物語も造る羽目となってしまった。
・・・
これらはさておき・・
明日の昼にキアーラの星に到着するらしい、なので全員最終点検、
武器に加え収納魔法に収めた非常食・・なんでお菓子が大多数なんだ?
非常食のほとんどがお菓子関連でカップ麺等は3割程度だった。
・・・
なんでこんなにお菓子に偏るのだろう?
えっ?
これ(お菓子など)が無いと私達は生きていけない?
私達はもうこの甘さから逃げられない?
・・・
俺の目の先には・・
・・・
なぜかカサンドラとエスメラルダに指令するキアーラ、3人は頷いている、
そしてありったけのお金を出し売店でお菓子を買いまくっていた、さらに・・
食堂のライアン達に頼みまくりデザートを多めにと強請りまくっていた。
・・・
キアーラはわかるが、なんでカサンドラとエスメラルダも必死になるんだ?
君達は憑依モンスター・・ミオとレイ、夏姫もお菓子を買いまくっていた、
そしてそれらを謙玄たちが管理、皆ものすごく真剣な眼差しをしていた。
・・・
これに関しては・・俺達は無視する事に決めた!
これもさておき・・
俺は装備を最終点検、ブルーアイズ達も戦闘態勢の構えと気合いを入れる、
大和はじめ各艦も準備万端、それが済んだら・・警備を除き全員熟睡する、
寝不足はお肌の大敵だからと皆は気合い入れてベットで熟睡している。
・・・
俺達もこの意見には同意しておりしっかり熟睡、おやすみなさ~い!
・・・
・・・
翌日・・
遠くにキアーラの星らしき惑星が見えてきた、おそらく昼には着くだろう、
なので早めの昼食、皆が強請るのでまずデザートは苺のショートケーキ、
それとモンブラン、ミルフィーユに加えプリンアラモードも追加となる。
・・・
糖尿にならないかな?
・・・
魔法でそれらの病原菌は蹴散らせるそうだ。
・・・
もう俺は・・何も言えなかった。
デザートをたらふく食べた乗組員は気合い十分!いつでも行けると構える、
全員所定の場所で待機、すると俺達が乗っている球体が惑星に入っていく、
キアーラの星は俺達が住む星と生活面では大きな違いはないらしい。
・・・
そういえば俺達が今住んでる星の名前なんだっけ?
・・・
周りに尋ねたが・・誰もそれは盲点だったとばかりに驚きを隠せない、
なので現時点名無し、帰ったら神族含め全員で考えた後に決めるらしい、
まずはキアーラの問題を解決してから、球体はゆっくり下降していく。
ちなみに大気圏突入の前に神族のアポロンが人工衛星を次々放出していた、
以前カウノス達の星の時この行動が幸いして事前の情報収集に大いに役立つ、
なので今回もこの行動を行う、これに関してはキアーラもOKを出していた。
球体は雲を突き抜け・・広大な海が見えてきた、それを見たキアーラは感激、
どうやら太平洋のような地域らしくこの近くには街などは無かったので降下、
そして球体は海面に降り・・艦が海面に浮かぶと球体は静かに消えていく。
シュウウウウウウウウウーーーー
球体は神族達の収納魔法に収まり・・第7艦隊以外は全部消えていった、
神族は疲れた事もありそのまま熟睡、ここからは俺達の出番となる、
各艦レーダーや人工衛星との接続テストなどを行い起動させた。
「こちら信濃、全通信網オールグリーン、人工衛星にも接続完了!」
「こちら武蔵、こちらもオールグリーンです、感度良好!」
「こちら紀伊、全通信感度良好、問題はありません!」
「こちらモンタナ、こちらも全部大丈夫だ、大和どうぞ!」
「こちら大和、こちらもオールグリーン、皆の声が良く聞こえるよ!」
全艦問題なく海面に浮いている、ここでキアーラがレーダーを見る。
「この位置からだと・・私の住んでいた城は西の方角です!」
「了解!西に向かえばいいんだな????」
「ええお願いします、このまま西に進むと大きな川があります、
ですが第7艦隊は大きいので縦並びに中央を通ってください!
10km程川を遡ると大きな湖があります、そこに向かってください」
「聞いての通りだ!各艦西に向かって巡航せよ!
「了解!西に向かいます!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーー
グィイイイイイイイイイイイイーーーーーーン!!!!!
紀伊が先頭となり右にモンタナ、左に大和、紀伊の後ろに信濃、
そして武蔵が最後尾となり巡航、その途中幹部は信濃に集まる、
紀伊と武蔵は前後を監視、大和とモンタナは左右を監視していた。
信濃に集まった幹部達、人工衛星の画像を見ながらカサンドラが説明、
キアーラの住む城は湖の近くにありこの湖は琵琶湖の3倍もあるそうだ、
城の裏手には平原が広がっているそうで転送の鏡はここに設置予定だ。
自分達がいなくなって約1年経過しているのでまずは偵察を進言、
もしかしたら破壊神の残りが出てきているかも・・皆はその案に頷く、
だが誰を向かわせるか・・カサンドラとエスメラルダが動くそうだ。
「偵察は私達にお任せください!」
「いえあなたたちだけだと心配だわ、私達がついていきます!」
異を唱えたのがリィブラ、単純に戦力不足を言ってきたので2人は頷く、
希望者は多かったが・・今回はリィブラとヘミニが同行することとなる、
4人は透明化の魔法も使えるので任せろと自信満々だった。
ちなみに足早の戦闘機を出す案も出たが・・
騒音の問題で断念、まだ状況がわからないのでここは4人に任せた、
なにかあればスマホに備えた緊急用ボタンを押せば位置が特定できる、
その時は888特戦隊が出撃して4人を迎えに行く段取りとなった。
「じゃ行ってくるわね!!!!」
道案内のエスメラルダを先頭に4人は飛び立つ、俺達はそのまま西に向かう、
乗務員はレーダ―に加え肉眼、海中センサー等で周りを徹底的に監視している、
まだ俺達の存在を明かすのは避けたいので・・艦も徐行巡航で西に進んでいた。
20分後・・・
先行したリィブラ達は陸地が見えてきたので透明化の魔法を展開、
エスメラルダは川の中央に進路を取り3人もそれに続いて飛んでいく、
そうして見えた大きな湖、遠くに城が見えている。
「ここからは会話を抑えます、ついてきてください!」
カサンドラが先頭になり縦並びでヘミニ、リィブラ、エスメラルダが続く、
そうして城に着いた4人、まだ兵等には気づかれてはいないようだ。
「城下町は変化無いようですね・・」
カサンドラが城下町を見てホッとしている・・
・・・
!
「そこにいるのは誰?」
透明化の魔法で見えないはずなのに・・
城から出てきた騎士風な女性は・・
「カチャ・・」
・・・
剣を抜き4人に迫ってきた。
今年一年この小説を閲覧頂きありがとうございました!
おかげさまで沢山の方々にこの小説を見て頂き感激しています、
正直苦しい時期も多々ありましたが・・あなたのおかげです!
応援頂いたことで励みとなり連載を続けることが出来ました。
本当に・・ありがとうございました!
これからも応援を励みに頑張って更新を続けていきますので
来年も宜しくお願い致します。




