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新たな趣向と奪われた俺達の新幹線物語




球体はスピードを上げ・・・



キアーラの星に到着するまで一か月を切ったらしい、なので・・

乗組員達は最終チェックを行う、特に水と食料関連は念入りに調べる、

ある程度落ち着いたところで休憩、俺は大和の艦橋室で悩んでいた。




というのも・・




俺を称える映画作成は妻達の猛反対で大却下、代わりに子供達が大活躍、

俺が考えたコスチュームは子供サイズに変えられ見所も全部子供達となる、

さらにA●Bのダンスを取り入れた平和宣言、俺は隅でちょっと映った。




こうして映画は作成され・・俺を称える映画は完全消滅した。




・・・




俺はこの結果に大不満、ヒロインの桜咲さんも・・こちらは満面の笑顔、

というのも桜咲さんを度々センターにして目立たせたので本人は大満足、

それもあり妻達との関係は大良好、親友とも言えそうな仲となっていた。




・・・




俺は訴えても妻達には絶対勝てないので距離を置いて新たな趣向を考えた、

考えたのは懐かしい景色を見ながら各地のある施設に向かい快楽を得ること、

ただこの球体は半径5km程度しかないので途中で行き詰まる。




・・・




何とかならないかと考えていたら・・




その時整備担当のライアンからある連絡が来た!




「コウさん訓練で使った的の鉄板が山ほどありますがどうしますか?」




そういえば各種族が鉄板を的に射撃訓練を繰り返していたな・・



穴だらけの鉄板だから他に使い道がないのだろう・・



さてどうするか?



俺は考え・・



・・・






「そ・・その鉄板は全部俺が貰ってもいいのか?」




「ええ構いませんよ、予備はたっぷりありますからお好きにどうぞ!

それと交換した制御装置なども大量に余っているので一緒にどうぞ!」




「わ・・わかった、誰もいない無人島の空き地に置いていてくれ!」




「わかりました、全部置いておきますね!」


 


俺はお供を引き連れ無人島に急ぐ、お供達はキョトンとしていたが無視、

無人島には既に大量の鉄板等がある、射撃の的で使っていたので穴だらけ、

だが俺にはそんなの関係ない!俺はお供達にある考えを深く伝える!




「えっ?そんなことが出来るのですか?」




「ああ可能だ、君達は小型のカメラ複数とジオラマ作成を頼む!」

各地の街を造れば旅行気分になれるだろう?ストレス解消になるぞ!」




俺が考えたのは・・




模型の新幹線を走らせジオラマの各都市を旅行することだった。




「なるほど・・じゃあどの街を造ればいいんだ?」




「希望は札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、広島、福岡だ、

これらの街を無人島の各地にジオラマとして造ってくれ、尚・・

スペースに余裕があれば他の地域も出来るだけ作成を頼む!」




「わかった!すぐに取りかかる!」




「ああ頼むぞ、俺は操縦関連と車両等を造るから出来たら連絡する!、

それと肝心な施設を忘れるなよ、出来るだけ忠実に再現してくれ!

ジェニー達には俺からメールしておく、すぐさま取りかかってくれ」




「にゃーーーにゃーー(訳 まかせておけ!)」




「にゃおおおおおーん(訳 腕が鳴るぜ!」




「ぴぃーぴぃー (訳 ピンキーの腕を見せてやる!」




「きゅーーーきゅーー (ラッドルここにあり!だな!)」




・・・




妙に気合いが入ったお供達、早速ペアを組み日本の都市を調べていた、

そして各都市とある要所作成・・札幌時計台、東京タワー、金・銀閣寺、

原爆ドームなどを忠実に再現したミニ都市が次々出来上がっていく。




それに加え有名施設も建設、当然ながら大人が楽しむ場所も怠りない、

尚それらの施設に関しては経験があるジェニー達に待機してもらっている、

猫達に関してはバーチャルで好みの猫等を映し楽しんでもらう。




その間・・




俺とブルーアイズは光の原核をフル活動、鉄を溶かし様々な部品に加工、

電子機器などはライアン達から余った部材を貰い次々と組み上げていく、

こうしてできたミニ新幹線、500系と700系を参考にしている。



・・・



ふっふっふ・・




これで俺達専用の新たな趣向・・新幹線物語の誕生となった!




6日後・・・




お供に加え休みだったライアンやジェニー達を総動員して・・

日本各地を忠実に再現、驚くほど精密に広範囲に作成していった、

そして無人島を一周した超精密ジオラマと新幹線路線が完成となる!




札幌から福岡・・延長して鹿児島までのミニ新幹線路線を再現、

実際の路線は現時点鹿児島から東京、東京から函館まで開通している、

だが俺達は環状線として模型作成、なので鹿児島の次は札幌となる。




ちなみに沖縄に関しては無人島の隣にある小さな島を活用して再現した、

北陸地域などは島の内陸部、四国は沖縄と同じように近くの無人島を活用、

こうして日本列島を忠実に再現、それらはドローン等で撮影して楽しむ。




こうして・・




超リアルなミニ新幹線路線が出来上がった、俺達は大感激して万歳三唱!

専用の操縦席に座ると・・模型新幹線の運転席に乗ったような臨場感、

さらに窓に組み込んだモニターには風景が映し出され旅気分満載となる。




旅気分を味わうため運転席車両と10席ほどのグリーン席を用意した、

ここに座り模型を走らすとまるで日本を旅行してるような感じとなる、

駅と駅との間隔は大体20分位、半日あれば全都市伺うことが出来る。




「よし!試運転を行うぞ!皆席に座るんだ!」




「おーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」




お供達は急ぎ席に座る、俺は操縦桿を引き列車を動かし準備をする、

すると乗務員姿のジェニーが発車のアナウンスを始めた。




「ご乗車ありがとうございます、この列車は東京発福岡経由仙台行、

途中名古屋、京都、大阪、広島、福岡、鹿児島、札幌に止まります!」




ピリリリリリリリリリーーーーーーーー!!!




俺は静かに操縦桿を引く、模型新幹線は動きだしカメラが風景を映す、

列車は走りだし模型風景を映し出す、それを見て感激したお供達だった、

そうして列車は各都市に止まりながら次に向かって走っていく。




「まもなく広島!広島に止まります!」




寝る時間が近づいたのでこの日は広島で列車を止める、そして外を映す、

カメラの先には広島一の繁華街・・八丁堀が鮮明に再現されていた、

俺達はカメラを操作し店内へ、そこにはキャバレー嬢ジェニー達がいた。




「いらっしゃいませ~~~」




久しく水商売から遠ざかっていたジェニー達が優しく俺達の心を慰める、

俺達はかまってもらい大感激、猫達もしっかり遊んでもらい大興奮だった、

しばらくの間俺達は日本各地の模型繁華街で快楽の時間を楽しんでいた。




尚・・妻達にバレたらまずいのでジェニー達には極秘に動いてもらう・・




・・・




この日休みのジェニー達が無人島に向かう・・それを見たカプリコルニォ、

たしかあの無人島は誰もいないはず・・さらにジェニー達は厚化粧・・

なにかあると感じた彼女は超速を飛ばしジェニー達の船に乗り移る!




「えっ?カプリコルニォさん?どうしたのですか?」




「あなたたちどこ行くの?あの無人島は誰もいないはずよ?」




「えっ・・ええ気分転換に向かっていただけなのですが・・」




「それにしては化粧が濃いいじゃない?誰かと待ち合わせしているの?」




「そ・・それは・・」




「何か隠しているわね!調べさせてもらうわよ!」




「・・・」




ジェニー達はカプリコルニォに捕まり取り調べ、あっさり詳細を話した、

それを聞いたカプリコルニォは超呆れ顔、すぐさま他の妻達を集めた。




・・・




「はぁ~~~~~~コウったら一体何考えているのかしら?」




「ホント懲りない男だわ、よくこんなことが思いつくわね・・」




「で・・どうするの?このままほっとくの?」




「いえ全部没収しましょう!ジェニー達をもて遊ぶのは許せないわ!

それに・・それだけの精密模型ならミオや夏姫達が喜ぶと思うのよ、

それに私達も日本各地の旅行気分を味わいたいし・・ね!」




「そうね、そうしましょう!!!!!!」




こうして・・




「あなたなにしてるの?ジェニー達にセクハラは許さないわよ!」




「えっ?えっなんでバレたんだ?」




接待旅行を味わっていた俺達は妻達の突然の奇襲を受け完全降伏、

全設備は没収され・・以降妻達がこの新幹線物語を楽しんでいた、

意外にも・・




「え~~こんな都市があるんですか~うわ~~すごい~~!」




一番驚き熱中していたのが・・なぜかキアーラだった。




ちなみに俺達は大和の艦橋室に戻され・・



訓練とトイレ、風呂以外は外出禁止となる。




・・・




落ち込んでいた俺達だったが・・




後日この新幹線物語が・・




・・・




思わぬ形で出現することとなる!




とは・・




この時点では夢にも思っていなかった。



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