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超極秘の装備と偉大な先祖たちの苦労話




猛スピードでキアーラの星に向かう球体、その中で俺達は生活、

あらゆる事態を想定して訓練は続く、その中には同士討ちもあった、

仲間が混乱魔法等で操られ味方を攻撃する事も想定に入れている。




これは艦同士でもあり得ると考えられ・・その対策訓練も怠らない、

例えば紀伊の乗務員が全員操られ他を攻撃した場合考えられるのは・・

装備されている武器で俺達を攻撃してくる、なのでこの対策も考えた。




具体的には武器のロック、他の艦から電子制御を行いオートモードを止める、

これに関してはランダムに担当者を決め異常があったら即座に行動する、

そして極秘のパスワードを入力すればその艦の武器は使えなくなる。




当然ながら操られていた者がパスワードを入れ艦を止めるのは本末転倒、

なのでパスワードを入力した際コンピューターがその者の認証を行う、

それは脈拍、呼吸、興奮度、瞳の眼差し、言葉使い等数多く検査を行う。




そうしてコンピュータが妥当と判断したら一時停止、しばらく様子を見る、

加害もそうだが被害が大きい場合艦が即座に解除、乗組員を守る行動に出る、

それは新たな人工知能を用いた制御、艦そのものが隠れた意志を持っている。




これに関しては超極秘、総司令官の俺も知らないヘイゾウお兄さまの極秘装備、

今回同行している中で知ってるのは神族だけ、配下の天聖族も知らない極秘だ、

当然ながら乗組員も知らないのでパスワードを必死で覚えていた。




各艦には警備カメラをはじめセンサーなど侵入者を感知、攻撃する装備がある、

だが俺を含むすべての乗組員はオートモードを除き自分達が制御すると思い込む、

まあそれは当然だ、なぜなら極秘装備は超緊急時にしか作動しないからだ。




例えるなら・・ガン●ムOOに出てくるトランザム!




時間制限はあるがその間能力は3倍となり敵を打ち砕く装備、これに似ている、

この装備は試作品のため第7艦隊にしか装備していない、だが作動時は倍増する、

全艦備えている能力が通常の2倍となり7色に輝き驚異の存在となるのだ。




神族はこの装備を聞き極秘とした、というのも神族は移動以外介入しない、

今回は自分達の統治外の場所に赴くため未知の神族の存在を恐れたからだ、

破壊神は例外だが・・基本神族は自分の統治下以外の場所には介入しない。




以前転送の鏡を探す際神族は動かず浮遊石等で転送の鏡を運んだ経緯がある、

神族もどの世界にどんな神族がいるかはわからない、基本お互い不介入を貫く、

今回は前のカウノス達と同じく距離だけの問題なので神族も動いてくれている。




時は過ぎ・・




極秘以外の想定に関してはほぼ訓練は終了、復習以外ここからは自由行動になる、

俺は気分転換にお供達と無人島でバーベキューを開催、なぜか妻達も集まった、

さらに主要メンバーも集まり大混雑、そして俺達は狭いからとはじき出された。




・・・




バーベキューを諦めた俺達は移動、次は別の無人島でキャンプに挑戦した!

だが今度はタケシ達若手の男性陣が集まりテントを張りまくり占領していく、

そうして昼夜問わずどんちゃん騒ぎ、煩いので俺達はそこから急いで逃げた。




・・・




キャンプを諦めた俺達は釣りに挑戦、担当の許可を得て養殖場に移動、

俺は何本か竿を作り早速釣りスタート・・魚はいるのに全然釣れない、

すると子供達が来て竿を貸すと・・面白いように釣りまくっていた。




・・・




悲しくなった俺達は釣りを断念、その場を離れ気分転換に小さな茶室を建設、

一度大和の食堂に戻りお茶の葉等を借り・・ついでに衣装もいろいろ集めた、

まるで千利休のような感じになった俺達・・ミオ達が茶室に遊びに来た。




・・・




元の世界を知るミオが茶室を説明、キアーラ達は興味津々に茶室に集まる、

衣装を貸せとミオが言うのでしぶしぶ渡す、ミオはそれを着て茶を点てる、

そうしてお茶会がはじまり・・狭いので俺達は茶室からはみ出された。




・・・




茶室を諦めた俺達は砂浜に移動、水着に着替え海水浴を楽しむことにした、

なぜか砂浜では焼きそばが食べたくなる・・俺達はまた大和の食堂に戻った、

そして鉄板セットとビール等を用意、ビールはギンギンに冷えていた。




俺達はまず焼きそばを焼きまくる、なぜか清々しい気分となり快適だった、

そうして出来た大量の焼きそば、ついでにトウモロコシなども焼きまくった、

すると匂いを嗅ぎつけた4本足種族が大集合、瞬く間に焼きそば等は消えた。




・・・



立派な牙で器用にビールの栓を抜きビールを飲みまくるサーベルタイガーたち、

完全に砂浜は占領され・・酔い潰れた4本足種族達は砂浜で倒れ猛烈ないびき、

とても落ち着かない俺達は砂浜を断念、その場から急いで逃げた。




・・・




俺達が何かを行うたびに・・各種族が現れ根こそぎ奪うので俺達は大和に帰る、

自分達の部屋が一番落ち着く・・カラミティ達が現れゲーム機を占領している、

さらにダークとマムが参戦、興奮しまくるエニウェア達から俺達は急ぎ逃げた。




・・・



発想を変えた俺達はある場所に移動、それは大和の艦尾、エンジン等がある、

そこで働くライアン達と整備を手伝い汗を流す、それが済んだら一緒に食事、

ここに来た目的は頑張るライアン達の昔話等を聞いて苦労を労うことだった。




ライアン達は嬉しそうに過去を語る、だが戦闘等の話は伏せ明るい話題に絞る、

まず軍に入隊した時の話、鼻たれ小僧だった失敗談を語り俺達は大笑いした、

具体的には転んで田んぼに落ちた話、覗きがバレて女性陣に怒られた話などだ。




このあと部屋に移動しベーコマやめんこ、けん玉や福笑い、カルタ等で遊ぶ、

スマホなどのゲームに比べ素朴だが・・なぜか純粋に楽しんだ俺達、

遊んだ後会議室に移動し飲み会、昔ながらのサイダーやビールを楽しむ。




今でこそ機械の進歩で高品質の飲み物が大量に出来るが・・それまでは大変、

例えば収穫の前に洪水等が頻繁に起き壊滅的な打撃が何度もあったそうだ、

その時新潟県出身のライアンが信濃川等の氾濫の苦労を語ってくれた。




「特に苦労したのが分水路なんですよ、氾濫を抑えるには必須でしたから」




これは江戸時代から続いた分水路工事のこと、氾濫に苦しむ農家が懇願、

累計1000万人が動員された大工事、彼は親の代から関わったらしい、

その親は工事の最中大規模な地滑りに巻き込まれ重傷を負ったそうだ。




多大な困難を乗り越え・・培った技術がこの異世界の貧困までも救う。




新潟県は米や酒所もありその土地出身のライアンがこの異世界でも大活躍、

先祖から受け継いだ知識や技術、それを発展させた成果を俺達が頂いている、

彼ら彼女達のおかげで・・俺達は異世界にいながら故郷の味を楽しめるのだ。




すると西の大陸のラミア達が会議室に訪れた、参加したいと言うので歓迎、

彼女達も度重なる氾濫で苦労した経緯がありライアン達に感謝している、

驚くことに先程聞いた分水路技術が西の大陸でも生かされ氾濫は消えていた。




ライアン達は照れながら美しいラミア達のお酌を受け酒を楽しんでいる、

いつしか俺達もお酌を受け上機嫌、和やかな時間が続きその後部屋に戻った、

カラミティ達は自分の部屋に戻っていたので・・俺達は部屋で休み・・寝た。




その夢の中・・




俺は戦争前の子供となっていて純粋無垢にその日を楽しんでいた、

目が覚め外を見ると・・甲板で遊ぶ子供達を見て夢と重ねていた、

この光景がいつまでも続くように・・俺は行動することを誓った。



・・・



俺達を包んでいる球体は・・




さらに加速し・・



・・・



キアーラの星に向かって進んでいた。



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