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謎のフェニックスの王とエニウェアの伯父




第7艦隊各艦の乗組員は業宝石を作るためインフェルノの傍に集まる、

各色のインフェルノは大忙し、生命エネルギーがあるとはいえ数が多い、

そのためインフェルノも交代で対応、これは到着前まで続いた。




それと・・




エリーナ等炎系が得意な種族・・なんでサユミやタケシも集まるのかな?

他にも天聖族・天使族はじめほぼ全部の種族が地獄の業火を操る特訓、

こちらは青インフェルノがチームにして召喚と操作を教えていた。




そのころ・・




フェニックスのユイが産んだ卵、その中からなぜか小人族サイズの子供、

産まれた瞬間から話が出来るこの子供はフェニックスの王となる存在らしい、

一応確認・・・確かにミニサイズだが男の証明がついていた!




ボカカカカカ!!!!!!!!




「なに考えてるのよ!男だからついてて当り前でしょ!!!」




失礼いたしました!




「それで?この子はどうやって育てたらいいんだ?」




「基本放置でもいいけどここは艦内でしょ?だからあなたが育てて!」




なんなんだよそれ・・




お前はまるでウミガメのように産んだらそれっきりなのか?




「その子は生命力が強いから勝手に育つわ、でないと王にはなれないの!」



・・・



単にお前が育てるのが嫌なだけじゃないのか?




「そ・・そんなことないわよ!私は忙しいんだから頼んでるのよ!」




なんか怪しいな・・




「俺が育てるのはいいが・・食べ物等はどうするんだ?」




「あなたが食べる物でいいわ、でもお酒と極端な味のものは控えてね、

具体的には唐辛子やワサビといった刺激物ね、それと酸っぱいものよ、

時々見に来るから・・じゃあとは頼んだわね~~」




そう言ってユイはさっさと俺の部屋から出て行った・・



・・・



何なんだよあいつは・・




「おとうさんごはん~~~」




一応?フェニックスの王らしき男の子は俺にご飯をねだんできた、

俺はまず・・ミルクを用意、少し温めて与える・・一気飲みした!




「うま~~い!もういっぱい!」




まるで青汁でも飲むかの飲みっぷりでミルクをねだる王でいいのかな?

執拗に催促してくるのでお代りを用意、ちなみに哺乳瓶は要らなかった、

なぜか王は自分に近い大きさのコップで一気飲み、すると大きくなった?




「おとうさんお腹すいた~~!」




催促を繰り返す王、俺は冷蔵庫を見て・・料理人ジェニーが補充してくれた、

なので具材はたくさんある、俺はまずグラタンを作り・・食べるかな?




「あつあつ・・おいしい~」




なんてたくましい子・・いや王なんだろう・・




熱々のグラタンを器用にスプーンですくい食べている、さらに大きくなり・・




「おかわり~~~」




食べる度大きくなる王、落ち着いた頃にはルア位の大きさになっていた、

ユイが卵を持ってきてからわずか3時間、小人サイズが小3学生レベルとなる、

さすがに裸だとまずいのでブルーアイズ達が一式作りそれを着せてくれた!




「わあ~~ありがとう!!!」




王は服を着てご満悦、よく見るとなかなかのイケメン、さすが俺の子だ!




「えっとね~~~僕の名前をつけて~~!」




まさか子供の方から名前をねだるとは思わなかった俺、急ぎ名を考える、

一応フェニックスの王だから王に相応しい名前がいいだろう、さて・・

俺はしばらく考える、その間王には特製サイダーを与え喜んで飲んでいた。




さて・・どんな名前がいいのかな?




王は突然で卵から生まれたこともあり俺は未だ親の自覚が無い・・




・・・




キング・マキシマム・レウス・おうさま、おうちゃん、おうたろう・・・




・・・




やる気のない俺の名前つけに本人は呆れ危機を抱いたのか・・




「ま・・マキシマム!略してマムでいいよ!!!」




俺がふと言ったマキシマムが気に入ったのか・・まあこれがベターだったらしい、

にしてもなんでマムはここまで俺達の言語を理解できるのだろう?はて?

頭を捻っている俺を見てマムは・・なぜか自信満々に語り出す!




「あのね、僕は早くに生まれていたんだけどお母さんが僕を隠してたの、

暫くの間僕は卵に隠れてお父さんたちの行動を見ていたんだ~んでね!

卵の中で勉強してお父さんたちの言葉を覚えたんだ~すごいでしょ?」




オ~~~~~~!!パチパチパチパチ!!!!!




俺は・・感激してマムに向かって拍手をした!




オ~~~~~~!!パチパチパチパチ!!!!!




ブルーアイズ達も思わず拍手、なぜか喋れないお供達やコロも感激して拍手、

すっかり天狗となったマムはさらに語る、それは今後に関することだった。




「あのね!僕たちフェニックスはここまではすぐ育つけどあとは人間と同じ、

だから僕もこれからはルア兄ちゃん達と一緒に育ちたいんだ~だからね!

僕も強くなりたい!だからおとうさん僕を鍛えて!」




これを聞いて俺は考える、確かフェニックスは強くても上級クラスと聞いた、

女王のユイは中級だからさらに低い、ただ部下は女王には攻撃出来ない、

なぜなら攻撃が全部跳ね返るので自分がボコボコになるからだそうだ。



・・・



なら王はどのレベルまでなれるのかな?




「おかあさんの独り言だと上級が一番強いらしいよ、だから王もその位かな?

でもルア兄ちゃん達はもう聖級に近いんでしょ?だから僕もそれになりたい!」




これを聞いて俺はさらに考える、というのも頼みのインフェルノはソールドアウト、

キアーラの幼馴染もすでにミオとレイの憑依モンスターとなり意気投合している、

現時点俺にはマムを聖級レベルに出来るネタが無いからだ!




・・・



どうしよう?



ちなみにマムは今どのクラスなんだろう?見た感じ初級クラスに見えるが・・




「ぼくは生まれたてだから初級レベルだよ?」




そりゃそうだろうね・・




さてどうするか・・




カードを作ることは出来るが肝心の憑依するモンスターが全然思い浮かばん、

お供達に目を向けても・・全員首を横に振るだけでネタは全くないそうだ、

鍛えることなら出来るが・・多分鍛えても上級が精一杯だろう・・



・・・



ネタが無く黙り込む俺達を見て・・焦り汗が止まらないマムも必死で考える、

何か無いか・・母の独り言を必死で思い出し頭を捻るマム、そのまま座り込む、

俺達も何か無いか考え・・いつの間にか全員椅子に座り考えまくっていた。




・・・




・・・




「コウいるか~?入るぞ~!」




「嫌だと言ってもはいるけどね~~~!!!」




悩んでいる俺達のもとに尋ねてきた人物がいた、それはエニウェアのカラミティ、

リリスとリリト、暇だから遊びに来たと俺の部屋を尋ねたらしい、ちなみに・・

この3人はインフェルノの業宝石の作成にはなぜか関わっていない。




「俺達の特殊ブレスは魔法も焼き尽くす、あんなものは必要ないんだ!」




だそうです!




ちなみに特殊ブレスとはエニウェアの体内に蓄積している超高熱の血液、

特級以上しか使えないブレスでこれを吐くと周りの大気ごと焼き尽くすそうだ、

ただ・・ある意味最後の切り札ブレスらしく使うと極端に体力が落ちるらしい。




「今まではそうだったがな、俺と妹達は鍛えて何度でも使えるようになった」




なるほど・・




確かにそれなら地獄の業火は必要ない・・




・・・






俺はあることを思い出し・・カラミティに質問をしてみる。




「ち・・ちょっと尋ねるぞ、伝説のエニウェアドラゴンはいるのか?」




「ええ何体かはいるわ、それがどうしたの?」




「そ・・その中に大人しいが驚異的な強さのエニウェアはいるのか?」




「ああいるぞ、俺の親父の伯父だったかな?確か名前はヴィシャス、

エニウェアの中では珍しく超大人しいドラゴンだったらしい、だが・・

一度怒ると猛烈な強さで周りを蹴散らし親父も頭が上がらなかったそうだ」




「そのドラゴンはどうなったんだ?」




「私達が赤子の時だから又聞きだけどね・・」




そういってリリスが説明してくれた、既に死んでいるらしい。




「以前デーモンの大陸で出現したドラゴンの話を覚えてる?あれね~!

もしかしたら・・ヴィシャス伯父さんじゃないかって噂があるのよ、

特徴がかなり合致してたから・・まああくまでも推測だけどね」




「それとヴィシャス伯父さんリリトが超大好きだったらしくてね~~、

小さい頃は会うたびに自分の子供以上に大事に抱いていたそうよ、

でも私もリリトも当時赤ちゃんだったから全然覚えてないけどね」




そうなのか・・・




・・・





俺はデーモンの話を思い出し・・




ダメもとで・・




そのヴィシャス伯父さんを・・・




呼び寄せる方法を考えた。











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