幼馴染の復活とミオとレイの驚異のパワーアップ
俺と同じ世界から来たミオ、人間世界の国王の孫娘レイが俺の部屋に来た、
2人の望むことはパワーアップ、子供達の急成長を見て焦りが止まらない、
かなり緩和されたとはいえこの異世界は・・基本弱肉強食だ。
なので・・
自分を身を自分で守るのは当然、だがそれ以上の強大な敵がわんさかいる、
今後自分達の快適な生活はもちろん・・大切な人を守ることも大切となる、
それを肌で感じた2人、まあこのためにこの遠征に同行してるわけだが・・
・・・
既にインフェルノは全体相手が決まっている、仮にいてもこの2人は対象外、
潜在能力が高い子供達だからインフェルノは主として認めたがミオとレイ、
この2人は全然相手にされていない、戦闘に関してはど素人で論外だった。
実際2人はインフェルノなしの養子に大惨敗、2人は極度に落ち込んでいた、
キアーラの故郷見たさが主で参加した2人だったが小学生相手に大惨敗、
訓練なので子供達は手加減してはいたが・・実力差は驚くほどだった。
さすがにこのままではまずい・・2人は焦り俺に相談している。
そこで俺は考えた、潜在能力が無いのであれば他なら補うしかないだろう、
俺は2人に質問、2人はキアーラと夏姫と仲が良く義姉妹も検討している、
それならキアーラの仲間の魂をカードに宿り守護神にさせてはどうだろう?
キアーラは俺達の通信技術を欲しがっていた、王女が望む位だから相当だろう、
となれば前の大戦の時何かしら大事な仲間が犠牲になっているかもしれない、
キアーラは聖級クラス、なら仲間もそのレベルなのは間違いないと俺は考えた。
俺はこの考えを2人に伝え・・質問を繰り返す。
「君達と仲がいいキアーラの仲間を・・君達の守護神にしたらどうだ?」
「そ・・そんなことが出来るのですか?」
「もちろん該当者次第・・あとはキアーラの仲間の魂次第だが・・」
「そ・・それは理想に近いです」
「ならキアーラに尋ねてみよう、だが彼女が望めばの話だが・・」
俺はキアーラと夏姫を呼ぶ、2人はなぜか一目散に駆けつけてきた、
ミオとレイが養子の子供達に大惨敗したと聞き気が気ではないらしい、
今のままでは2人は先で瞬時に殺されるかも・・その焦りは眼に見えた。
「お話があると聞き駆けつけました!!」
「まあ落ち着いてくれ!まずはお茶でも飲んでそれから話をしよう」
「は・・はい・・」
2人はお茶を・・なぜかミオとレイはさらにケーキを要望、そのため・・
俺はしぶしぶ冷蔵庫からとっておきを出す、それを見たキアーラと夏姫、
自分達も欲しいとねだり・・俺とブルーアイズ達はこの日おやつ抜きとなる。
「ご馳走さまでした~~!」
俺達のケーキを完食した4人、俺達は陰でこの4人を恨んでいた。
「話を・・考えを聞かせてください!」
キアーラが猛烈に俺に迫る、俺は・・・
「君の心をえぐるような話になるんだが・・」
「構いません!考えを聞かせてください!」
「では話をする、以前君達は破壊神の攻撃を受けたんだな?」
「えっ?ええ・・その通りです」
「その時・・大切な仲間を失ったはず・・そうではないか?」
「え・・ええ・・幼馴染2人を失いました、小さい頃からいつもい・・」
涙ぐむキアーラに向かって俺はさらに一言!
「できるかどうかわからないが・・その幼馴染2人をカードに宿らせたい」
「えっ?そんな事ができるのですか?」
「確証はない、だが夏姫に憑依してる謙玄の事は聞いているな?」
「あっ。はい、夏姫から聞きました」
「俺の勝手な予想だが・・その幼馴染の魂が君の近くにいる気がする、
その魂を謙玄と同じようにカードに憑依させミオとレイに摂りつかせる、
そうすればミオとレイは聖級に近くなる・・と俺は予想しているんだ」
「そ・・それはぜひお願いします!!!!!!」
この言葉を聞きキアーラは歓喜!幼馴染が復活するかもしれないからだ、
話には聞いていたが・・まざか自分の幼馴染が該当するとは思わなかった、
だが不安がよぎる、果たして幼馴染の魂が傍にいるのかどうか・・
・・・
こればっかりはやってみないとわからないので俺はキアーラに質問の嵐、
その幼馴染の特徴や癖、性格や容姿等を尋ねまくりカードを作っていく、
深夜にも作業が及んだが・・誰も部屋を出ずカードに願いを注いでいた。
翌日・・・
結局徹夜となった俺達は疲れ果てるが・・キアーラ達は猛烈な願いを込める、
その熱意を見た俺はカードを必死で作成、なんとか2枚作成することが出来た、
尚2枚とも女性、幼馴染も女性だったらしくキアーラの容姿を参考にした。
こうしてカードが出来上がる、名前と戦闘力等は以下の通り。
● カサンドラ (ギリシャ神話のトロイ王女の名)
攻撃力4200、守備力3300。
● エスメラルダ (スペイン語で宝石のエメラルド)
攻撃力4100、守備力3400.
ミオにはカサンドラ、レイにはエスメラルダのカードを渡し祈らせる、
見たこともないキアーラの幼馴染、だが2人は我事のように必死で祈り続ける、
その横で夏姫とキアーラも祈る、すると10分程したらある変化が現れた!
キィーーーーーーーーーーーーーーーン!!
突如カードが光る、どうやら幼馴染は死後もキアーラを気にしていたらしい、
気配は全く感じないが・・その魂はキアーラの傍で彷徨っていたらしい、
そのためか召喚魔法で共に導かれたらしくその居場所を見つけカードに宿る!
キュイイイイイイイイイイーーーーー!!!!!!
カードが猛烈に光る、次の瞬間4人は一瞬意識を失ったがすぐ元に戻る、
まるでスクリーンに映し出された画像が実体化したかのように・・
キアーラの幼馴染2人が・・その美しい姿を現した。
「お久しぶりねキアーラ、まだ泣き虫は治らないのかしら?」
「ほんとあなたは変わらないわね、おかげで私達死んでもヒヤヒヤよ」
笑いながら現れる2体、ミオとレイを呼び2体はそれぞれ背中に憑依した、
その後ミオとレイに摂りついた事で安定したのか実体の姿を現し笑顔、
そうしてキアーラに挨拶、キアーラは狂ったように泣きながら抱きついた。
「カサンドラ~~エスメラルダ~~~ああ~~~ン!!!!」
子供のように泣き叫ぶキアーラ、カサンドラとエスメラルダは優しく抱く、
落ちついたら2体は新たな主・・ミオとレイに片膝をつき挨拶をする。
「はじめましてミオ様、私はカサンドラと申します、以後お見知りおきを・・」
「レイ様、私エスメラルダを受け入れて頂き感謝します!」
ミオとレイは・・驚きながらも2体に近づき・・両膝をついて挨拶する。
「は・・はじめましてカサンドラ様、私はミオ・・山崎澪と申します」
「こ・・こちらこそ・・私はレイ、エスメラルダさん今後とも宜しく・・」
「あらあら私達に敬語は不要ですよ!気軽に接してください!」
「そうですよ!私達は身体が無いんですからあなた達がいないと困ります」
笑いながらミオとレイに抱きつくカサンドラとエスメラルダ、お互い緊張は消えた、
以降ミオにはカサンドラ、レイにはエスメラルダが摂りつき2人とも聖級クラス、
だがミオとレイ2人は戦闘員では無いので夏姫同様他を増やすことは出来なかった。
とはいえ・・
ミオとレイは一気に聖級クラスとなり・・まあ2体に振り回されていた、
慣れるのに時間はかかったがキアーラの星に着くころには戦えるレベルになった、
4人と2体は抱き合いながら挨拶を繰り替えす、これで俺は役目御免・・
・・・
「コウさんお腹すいたのですけど・・」
「そうですよ!早くご飯の支度をお願いします!」
食堂に行けや!!!
俺は思いっきり突っ込む、もう眠いので早く出てって欲しい気持ち満載、
だがキアーラ達は先ほど食べたケーキが美味だったので俺の食材を漁る、
勝手に冷蔵庫を物色する4人・・いや2人増えたから6人かな?
「いただきま~~~す!!!!!!」
俺の制止を無視して冷蔵庫にあった特上焼肉を焼き始め堪能する6人、
カサンドラとエスメラルダは憑依モンスターなのに猛烈に喰いまくる、
負けじと他の4人も食べ漁り俺の特上焼肉は空となっていた。
「ご馳走様でした~~~!!!!!!」
やっと出ていった6人、聞いた話によるとこの後食堂に行き食べまくる、
俺としては・・もう徹夜で疲れ果てたのでキアーラ達は無視した、
そしてベットに籠る・・
・・・
・・・
俺とそのお供達は・・
ゴロゴロゴロ・・
喉を鳴らしながら・・
やっと熟睡することができた。




