天女の名前と戦艦対戦艦の砲撃訓練
カオルのリクエストで試行錯誤を繰り返した紫インフェルノへの美しい者、
彼らは・・彼女なのかな?一応紫インフェルノに問い合わせたが両性らしい、
だが子孫を残す時は死ぬ間際らしく入れ替えみたいな感覚だそうだ。
・・・
まあ広い世の中には・・俺の常識が通じなくても当たり前はあると割り切った。
それはさておき・・
天女のような女性が1人出来上がり俺はカードにその女性を宿らせた、
次に名前だが・・これに関してはカオルが考えていたらしくそれを採用、
だが候補が2つあるらしく・・紫インフェルノに決めさせることにした。
● セティ(セレスティアル・メイドゥンの略、英語で天女と言う意味)
● メカル(沖縄の天女伝説に出てくる娘の名前)
・・・
散々悩んだ紫インフェルノが決めたのは・・
「これ!これに決めたぞ!」
選んだのはセティ、名前の響きが気に入ったそうでこれに決まった、
名前が決まったので俺はカードを完全作成、セティが出来上がった、
尚攻撃、守備とも100、戦闘用ではないので最小限とした。
ピッカーーーーーーーーーーーーンン!!!!
するとセティのカードが光り輝き・・10歳位の美女が姿を現した、
その髪の色は7色、虹のような髪を靡かせ静かに微笑んでいる、尚・・
18歳位の成人にもなれる、その時はモデルのような美しい体型となる。
「こ・・これを俺に??」
俺達の美意識を理解した紫インフェルノが驚く、どうやら気に入ったらしい、
だがどうやってこれを取り込むのだろう?それともまたカードにしようか?
そんな感じで悩む俺とカオル、すると紫インフェルノが激しく語る!!!
「こ・・この姿を俺の新たな姿にしたい!」
言ってる事がイマイチわからない俺とカオル、一応頷きはしたんだが・・
すると次の瞬間紫インフェルノは身体を紙のように広げ大きく変化する、
そしてセティをそのまま包む・・俺とカオルはビックリ仰天した。
キィーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!
猛烈な光が辺りを包む、俺とカオルは一瞬目を逸らした・・・
・・・
「どうかな?・・いやどうでしょうか?と言った方がいいかな?」
そこには・・・
「あら・・どうしたのですか?私になにかついてますか?」
俺とカオルは・・超おったまげた!!!
紫インフェルノはセティと同化、7色の髪を靡かせ紫の炎を纏う、
そして満面の笑顔、その美貌に心ときめくカオルと俺がその場にいた。
「カオルさん、これからは私のことをセティと呼んでね!」
セティは笑いながらカオルの背中に摂りつく、照れながら受け入れるカオル、
一瞬カオルは変化したセティに包まれた・・すぐにカオルは姿を現す、そして・・
カオルはセティと同化、強烈な力を手に入れたカオルは・・自分に驚いていた。
ゴオオオオオオオオオオオオ~~~
紫の炎を纏うカオル、試しに紫セティはカオルを成人姿にして・・
「す・・すごい・力が漲るよ・・」
俺も驚く・・驚異の力を手に入れたイケメンカオルだった。
するとセティが隣に現れ笑顔、カオルは元に戻り照れ笑いをする、
まるで恋人同士のように笑い接する2人、俺に挨拶した後部屋を出ていく、
これでカオルの悩みは解消したようだ、俺は安心して昼寝をする・・
・・・
ゴロゴロゴロ・・
俺は喉を鳴らしながら熟睡、幸せな時間を満喫していた。
・・・
!!!!!!!!!
「おとうさん!一体どういうつもりなのよ~~!!!」
くるくるくる・・
ボーーーーーーーン!!!
!!!
突然部屋に入ってきたルアとエナとソアラ、宙返りしてベットに飛び乗る、
熟睡していた俺の大事な所にソアラの膝が当たり・・俺は飛び起きて悶絶。
ふぎゃあああああああああ~~~~~!!!
「あっ・・ごめんなさ~~~い」
舌を出しながら反省の素振りだけのソアラ、俺はしばらく悶絶が止まらない、
やっと落ち着き・・ソアラがお詫びにと俺の大事な所をさすろうとしたが断った、
俺は改めて3人を見る・・3人ともなぜか涙目モードとなり俺を睨んでいる?
「おとうさんカオルにだけ・・ひどいよ~!」
「どうして私達にはセティがいないの?不公平よ!」
「私達にもセティを用意して!他の兄妹達も怒っているわよ!」
・・・
どうやらカオルとセティはその後皆の前で挨拶し経緯を説明したらしい、
華やかに輝くセティを・・いや紫インフェルノだから紫セティかな?
その可憐な姿を見た子供達は嫉妬し怒って俺の部屋に押しかけてきた。
・・・
俺は青と赤のインフェルノに質問、紫のインフェルノと同じ事が可能か尋ねた、
返事は余裕とのこと、ちなみに赤と青も紫の美貌を見て憧れを抱いているらしい、
なら話は早い、俺は子供達の母親をベースにしたセティカードを大量生産した。
「うわあ~~~~~すご~~~~い!!!!」
それぞれのインフェルノがセティを取り込み変化、7色の髪の美女が増えた、
子供達は大喜びでインフェルノの人間版・・セティを会得し大喜びだった。
「おとうさんありがと~~~~~^!!!!!!」
満足した子供達はそれそれ親に報告、インフェルノも美を会得し喜んでいた、
これ以降子供達はセティを練習相手に鍛練等を行い自己能力を高めていく、
親達もこれには感激、後日俺の部屋はお礼の贈答品で満杯となった。
その贈答品はその後メイドさん達が全部持っていき自分達のモノとした。
・・・
目線を変えて・・・
俺達の住む星から出発して一か月を超えた、神族は交代で休息している、
半径5kmしかないこの球体では砲撃や戦闘機の飛行訓練は出来ない、
仕方なく交代で畑や養殖等の作業が増える、不便ではないが身体が鈍る。
なので・・
武闘会等を開催しようかという案も出たが・・聖級以上には狭すぎる、
衝撃波などが球体に当たってもし球体が割れたら全滅となるので避けた、
これは全員からの案を募集しようと幹部は考えスマホで全員に伝える。
2時間後・・・
天使族のランがある提案、氷の砲弾を使った模擬艦隊戦を提案してきた、
具体的には戦艦同士の砲撃戦、使うのは氷の砲弾だけで主副砲に限定、
普段の砲撃手では無く白兵戦のメンバーでの砲撃戦という内容だった。
これには皆が興味を示す、普段砲撃に関わらない者が参加できるからだ、
この案に興味を示した各種族は追加の提案、チームを組んで砲撃戦を行う、
例えば第1主砲は天使族、第2主砲は天聖族といった感じだ。
主副砲がない信濃は審判役、戦闘機は垂直戦闘機だけ離陸させ全体を監視、
氷の砲弾とはいえ当たると甚大な被害が出るので氷の盾で防げることにした、
その氷の砲弾も加工、発射に耐えられるだけの強度に保ち当たると砕ける。
当初は種族ごとに艦を操作する流れだったが途中で変更になり混合となる、
争いになった場合その種族が全員集まれるとは限らないとドライアドが進言、
幹部はこれを聞き入れクジでランダムにチームを組むことにした。
今回俺を含む幹部は不参加、さらに工夫を加え大苦戦状態を想定に入れた、
その内容は・・例えばモンタナの3番主砲配置のクジを引いたと想定する、
その乗務員は誰にも告げずに所定の配置につきその場で戦うというもの。
誰がどの配置につくかは俺達幹部もわからない、緊急時以外は立ち入り禁止、
子供達も参加するが扱いは同じでどの艦のどの分野に配置されるかは不明、
当然ながらこの配置にした場合親友や後輩、兄弟姉妹と戦うことにもなる。
というのも・・
知り合いや身内等がどの配置なのかがわかると訓練にならない、遠慮が出る、
本気で戦わないと意味が無いので総司令官の俺にも配置の詳細はわからない、
ただ生命に関わる危険があった場合に備え幹部は隠れて各艦で備える。
それと・・どの艦でもあり得る被弾、破損等で乗務員が倒れることもある、
その時近くにいた者がその代わりとなり・・その場所で戦うこともあり得る、
それも想定に入れた訓練なので皆気を引き締め訓練・・いや戦闘態勢となる。
こうして・・実戦さながらの模擬戦がスタートした!
信濃を除く4隻の艦は一旦無人島に集まり乗務員を降ろしクジの準備をする、
信濃に関しても緊急要員を除き残りは参加、無人島に集まってくじを引く、
本人以外は分からないように1人づつその艦に向かい他はその間目隠し。
3時間後・・・
全員が配置につき大和・武蔵・紀伊・モンタナが無人島から離れ四方に散る、
各艦主砲と副砲に氷の砲弾を装填、レーダーは無しとして肉眼で相手を探す、
まずは武蔵がモンタナを見つけ・・
「敵艦発見!全主副砲発射準備!!!」
グィイイイイイイイイイイイ~~~~~ン!!!
武蔵の主副砲が狙いを定める、モンタナも気づき全主副砲を武蔵に向ける、
こちらは砲撃戦となりそうだ、ちなみに射程距離は全砲2km未満だ、
なのである程度近づく必要がある、お互い間を取りながら相手を狙う。
一方大和は・・
まだ相手を見つけていない、武蔵とモンタナのいる位置とは逆の場所、
乗務員は肉眼で相手を探すが発見できない、危険を感じ沖に向かう、
その大和を虎視眈々と狙っているのは・・
・・・
無人島の陰に隠れているその艦は・・
「敵艦発見!狙撃体制に入ります!!!」
グィイイイイイ~~~~~~~~~~ン!!!
狙撃戦艦紀伊だった。