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急速潜航装置と再び宇宙を飛ぶ第7艦隊




第7艦隊の5隻・・大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナの改装は終了、

現在この5艦は整備ドックで最終点検を受けており翌日朝に出港する、

既に乗組員は荷物を運び終えている、あとは乗り込むだけだった。




出発を明日に控え俺達は会議室に集合、各艦の改装の説明があるそうだ、

まず俺を含む主要メンバーは会議室の2階に座り全体を見渡している、

整備士等は一番前、事務や厨房などの乗組員はその後ろに座っている。




壇上にヘイゾウお兄さまとナターシャお姉さまが並んで一礼をしている、

そして改装の内容を説明、まずは約10%艦を軽量化した詳細を説明する、

強度に関係のない柱や壁、梁等はアルミやグラスファイバーに切り替えた。




内装設備も大改装、自動販売機やシャワールームなどの数を減らし軽量化、

乗務員の部屋は1畳ほど拡大してストレス軽減や間仕切りの削減を兼ねた、

部屋は少なくなったが快適さは増したので乗務員は喜んでいた。




他に主砲の砲弾を削減し代わりに氷の弾を注排水システムから直接装填する、

海や湖などに浮いている限りほぼ無限に撃てるようになり攻撃力がアップ、

空いた空間は生活スペースの他に・・ある装備を追加したそうだ。




その装備とは・・




「急速潜航装置!」




これはヘイゾウお兄さまがキアーラのイラストを見て急遽装備した装置だ、

簡単に説明すると・・まずクラーケンの空気玉を展開し艦を空気玉で包む、

それに以前手に入れた重力石に魔力を急速に注ぎ一気に艦を沈める。




ちなみに空中に浮いている状態でも展開出来て理論上数秒で海底に沈める、

まだ試作品なので数回しか使えないが・・何らかの巨大な攻撃を回避できる、

イラストに気になる絵があったらしく緊急時は使えとお兄さまは力説していた。




俺達はその力説を聞いて・・




おそらく聖級や神級クラスが放つ炸裂弾等を回避する程度だと考えていた、

確かに海底に避難できれば大概の攻撃は回避できる、だが現時点氷の盾、

粉末の嵐や電磁波などを備えているので神級でも艦には近づけない・・




・・・




正直皆は過剰な装備と考えた、というのも一気に沈むので乗組員も巻きこまれる、

計算では5Gに近い重力がかかるのでピンキーなど初級クラスには相当な負担だ、

なので艦はゆっくり潜航すればいい・・1年後俺達はこの考えを撤回している。




他には厨房を改装、最新の設備に入れ替え調理の短縮と衛生面を強化している、

様々な4本足種族も乗り込むので通路拡大、それらが覗ける高さの小窓も増やす、

ウォーターサーバー等も改良、水は飲みたい時にすぐ飲めるようにしてある。




他に増えたのはトイレ、全種族が使えるよう様々なタイプを用意したので増えた、

武装等は変わらないが乗組員は軍務中は魔法銃マヒアの追加装備が必須となる、

ピンキー等は背負うタイプを装備、ガン●ムSEEDのバクゥのような感じだ。




尚・・俺達幹部の部屋や来賓室等は内装を入れ替えただけで広さは変わらない、

レーダー等の通信装備は最新に切り替えスマホの通信範囲が20kmまで広がる、

外装は最新の護衛艦のように刷新!未来的な艦となったがしっかりと面影はある。




他の艦は順次大改装を行う、終わるのは一年はかかるそうだ、そのため・・

俺達が帰った頃には全艦大幅なリニューアルをするそうなので期待を膨らます、

そのせいか皆会議が終わった後各艦を訪れスマホで撮影していた。




大体の説明が済んだところで休憩、雑談の中俺の中である疑問が浮上してきた、

それは転送の鏡の扱い、もしこれが破壊されたら俺達は二度と戻れなくなる、

戦闘になった場合転送の鏡が真っ先に狙われることもある、そこで俺は考えた!




神族なら・・




一時的に転送の鏡を収納魔法で納められるのではないかと・・




万一を考え・・キアーラを降ろした後俺達はすぐ転送の鏡で帰ることも検討、

この考えは皆も考えていたようで・・休憩後まずキアーラに質問が集中する、

キアーラも気にしていたようで質問に答える、彼女の心境はこうだった。




● キアーラの住む王城の傍には大きな湖や山が多く転送の鏡も設置できる。



● 彼女は今後も俺達と交流を希望しているのでそのまま備える気でいる。



● だが反対者が多く戦闘になった場合は転送の鏡で自分も一緒に帰る。



● その場合時限爆弾を使い帰った後転送の鏡はゴナゴナに吹き飛ばす。



● 以降キアーラは戻れなくなるが・・この地で骨を埋めると誓っている。



● 兄や姉達には・・その時に備え手紙を書き自分の気持ちを伝える。



● その際は自分の買った物すべてを部屋に置いて自分の形見として残す。




・・・




キアーラの決意を聞いた俺達、もう迷いはないので翌日出発することにした、

皆は一旦自分の家や部屋に戻り・・その後家族や友人等とその晩一緒に過ごす、

ちなみに神族は一時的に転送の鏡を収納可能、1週間位なら大丈夫だそうだ。




翌朝・・・




乗組員が集合、一時間前に全員が集まりそれぞれの艦に乗り込んでいく、

皆気合いは十分、2回目と言う事もありそれほど緊張はしていなかった。




しばらくしたらドックからモンタナ、紀伊、武蔵、信濃、大和の順で出てきた、

この5隻は港には入らず沖合いで停止、俺達は小型艇で艦に乗り込んでいく、

空を飛べる種族はそのまま飛んで着艦、次々と乗務員が所定の配備に就く。




キィーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!




神族4人が聖域から降りてきた、信濃を除く艦に神族が乗り込み艦は動き出す、

ちなみにアテナ・アルテミス・アフロディーテの3人は聖域で爆睡していた、

というのも転送の鏡に魔力・・というか神力を限界まで注ぎ込み疲れ果てた。




そのためこの3人・・




ではなく3柱は後日ベットの横に備えたモニターでこの様子を閲覧していた、

その甲斐あって転送の鏡は準備万端、いつでも展開出来るようになっていた。




「準備はいいな?では出発するぞ!!!!」




「了解!いつでもどうぞ!!!!!!!!!!!」




キィイイイイイイイイイイイイイイイ~~~~ン!!!!!




各艦は一斉に動き出す、少しでも勢いをつけて神族の補助をするためだ、

神族4人は海水ごと第7艦隊を浮上!半径5km内の無人島も浮き出した、

巨大な球体と化した第7艦隊の周りは空を飛び宇宙に向けて飛んでいく!




「いってらっしゃ~~~~~~~い!!!!!!」




地上に残った各種族は俺達に手を振り旅の安全を祈願しながら普段の仕事、

残ったクリスティーナ達は早速大仕事、俺達の空いた穴を塞ぐため動く、

各地の貿易や警備、まだ見ぬ魔物達等に備え指揮を取る。




ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーー!!




俺達を包んだ巨大な球体は宇宙を駆けキアーラの星に向かって飛んでいく、

方向は・・神族は前の大戦の時破壊神達が来た方向を知っているので問題なし、

さらにコロやヒミコ達も念の為確認・・間違いはないようだ。




ここから1年間宇宙を飛ぶこととなる、早速俺達は・・畑を耕し作物を育てる、

太陽の代わりに神族が球体内専用の簡易太陽を創ってくれたので作物が育つ、

早速白菜や葱などが育ったので・・皆すき焼きの準備を始める。



尚・・・



球体内は簡易太陽のおかげで夜は無いが球体の外は思いっきり真っ暗だ、

なので日付感覚が狂うので・・献立で日付感覚を調整するようにした、

主な献立は以下の通り、希望があれば前日申し出れば変更も出来る。



● 月曜日・・・すき焼き・牛丼・卵丼など。



● 火曜日・・・麻婆豆腐、餃子、長崎皿うどん等。



● 水曜日・・・かけうどん、肉うどん、ざるそば等。



● 木曜日・・・刺身、海鮮丼、握り寿司等。



● 金曜日・・・カレー、とんかつ、から揚げ等。



● 土曜日・・・ラーメン、おでん、ステーキ等。



● 日曜日・・・煮魚、肉じゃが、天丼等。




・・・




当面はこれで様子を見て・・




・・・



変更希望が多ければ・・




検討することにした!







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