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徹底的な下準備と第7艦隊の改装




各部隊は大忙しとなった、キアーラの星に行く決意を固めたからだ、

正直不安だらけの移動となるがキアーラを無視することは出来ない、

彼女にしてみたら突然の出来事で寝耳に水、いや泣きっ面に蜂かな?



・・・



いきなりとんでもなく離れた俺達の異世界に単独で飛ばされた!




なので・・




皆は気合い十分、絶対にキアーラを故郷に戻そうと誓っていた!





だが・・




当の本人はとても寂しく落ち込んでいると思っていたが・・



・・・



「あ~これ可愛いですね~あっ!これもお願いします!」




「わあ~あの服もいいな~えっ?あの帽子とセットなのですか?」




「も・・もちろんどちらも買います!お幾らですか?」




・・・




故郷への寂しさはどこへやら、キアーラはRCやDwb等で爆買い中、

聞いた話によると・・キアーラの星は物資は豊富だが加工はあまりしない、

自然のままが一番いいと決めつけほとんど味付けや加工はしないらしい。




「わあ~これも欲しい~!あれもお願いしま~す!!!」




・・・



なので俺達のように味付けや仕込み、着色や装飾はほとんど無いらしい、

ある程度の飾りつけはするようだが・・俺達のように凝った演出はしない、

そのため新鮮なのか商品を見る度欲しがるのでその都度買い漁っていた。




ちなみにキアーラは特別来賓扱いとして歓迎、1千万ギルを支給している、

この異世界の金銭感覚を瞬時に把握したキアーラは爆買いを繰り返す、

専用に用意した部屋には・・服やら帽子やら鞄や靴等で溢れていた。




「アハハ~~綺麗~可愛い~~楽しいわ~~~!!!!」



・・・



キアーラは一旦ほっといて・・




準備が整うまで1カ月を要するのでキアーラは自由行動だが俺達は違う、

1年間神族が展開する球体で共同生活するため考えられる準備を急いでいた、

まず呼吸用の酸素の確保、これは半径5km内の無人島を活用する。



複数の無人島には様々な植物に加え酸素発生装置や浄化装置等を設置、

さらに地下倉庫を作り弾薬等危険物を隠しておく、さらにある工夫、

敵が使うと本末転倒なのでスマホのパスワードなしで触ると封印される。




平地には野菜や果物の畑、湾岸には養殖場も備え様々な魚を飼育する、

汚水は浄化槽で対応、港も造り各艦が停泊でき簡易整備も可能となる、

サッカーが出来る芝生や体育館なども作り身体も鍛えられるようにした。




食品工場やスーパー、ゲームセンター等も作り普段の生活も楽しめる、

1年も船の中だと感覚が狂うので無人島に簡易村も造ることにした、

有料ではあるが温泉・エステ・マッサージ等の設備も追加している。




基本的な生活は艦内で行うが交代で無人島に上陸し気分転換と鍛練を行う、

神族に関しては信濃以外の艦に特別室を設け交代で休んでもらう、尚・・

信濃に関しては艦橋が狭いこともあり神族用の特別室は設けていない。




念の為各無人島には対空地雷と対空海雷、それと人工衛星を備えている、

キアーラの話では通信は手紙程度らしいので上空から情報を得る為準備した、

隠している人工衛星と打ち上げるロケットは5基、島の谷間に設置している。




最悪囲まれた戦闘を想定しているので乗組員は全員戦闘訓練を徹底的に行う、

ピンキーなど初級クラスも戦えるよう工夫、背中に背負う銃を軽量化している、

それとドラ●ンボールで出てくるスカウターを応用、ピンキー達に装備させる。




これは脈拍や息遣い等体調不良や援軍が必要な時に仲間に知らせる通信機だ、

4本足の彼らは緊急時スマホを扱えないため戦闘前に装備させることにした、

念の為煙幕機能も追加、危険な時に展開し逃げる隙を作るための装備だ。




キアーラの星に向かうのは今回も第7艦隊、他の艦は忙しく余裕がないからだ、

共存を掲げる俺達は魔物であっても殺傷は出来るだけ控えてる、だが・・

中には突撃してくる魔物もいるので小競り合いは頻繁に起こっている。




それもあり・・




輸送だけの艦だと沈められるので戦闘可能な艦で輸送せざるを得ない、

そのため各艦は常にフル稼働で各種族は重宝している、なので・・

どの艦も予定ぎっしり、第7艦隊以外に空いてる艦は無いからだ。




その第7艦隊は・・




現在大改装の真っ最中、出来るだけ強度を落さず軽量化を目指している、

先般空を飛び続けた事もあり軽量化の必要に迫られた、なので大幅に改良、

例えば内壁面の一部は鉄板では無くグラスファイバー等に切り替えている。




他にも工夫、強度に影響がない個所はアルミやステンレスに材質を変えている、

それと砲弾、大和クラスは主砲の下部に約160発ほど弾を詰めているので削減、

60発ほど弾を減らし軽量化、その代わり海水を凍らせ臨時の砲弾としている。




これは以前レイミが戦艦榛名で用いた方法、ほぼ無限にある海水に目を付けた、

緊急時には注排水システムにある海水を砲弾に変え主砲に転送できるようにした、

この氷の砲弾は火薬のように砲身が熱くならないのでほぼ無限に主砲が撃てる。




砲弾の削減により生活空間も工夫、一般兵の部屋は約2畳だったが3畳に拡大、

これはストレス対策に加え部屋数の削減、間仕切りなどを減らし軽量化を図る、

さらに冷蔵庫など家電品を総入れ替え、基本性能だけに絞り過剰な機能は省いた。



こうして・・




第7艦隊の改装は着々と進んでいった。




半月ほどしたらほぼ改装が終わり乗組員は長期の旅に備えて部屋を整理、

各艦それぞれ約500人と様々な種族が約100体程が乗り込むことになる、

危険な旅でもあるので辞退者は止めない・・なぜか誰も辞退しなかった。



・・・



「うふふ・・新たな商売先が増えそうだわ」




「えへへ・・いろんな種族と友達になれたらいいな~~」




「あはは・・どんな風景かな?楽しみだわ~~!」




・・・



まるで修学旅行のような感覚で出発を待ち望む乗組員達、皆期待の笑顔だ、

というのも軍務の他に趣味を副業としているので新たな趣味や顧客を期待、

例えば裁縫が得意なアルラウネはキアーラの星で洋服販売を考えていた。




ラミア達は栽培した野菜や果物等を使いレストラン開業しようと野心を燃やす、

ガルーダやグリフォンは寿司店、ドワーフは陶器や人形などを売ろうと考える、

これらは一度キアーラに見てもらい・・絶対ウケると太鼓判を押されていた。



・・・



皆の目はさらに輝き・・




新たな取引先の開拓に燃えていた。




当然ながら生命の危機はあるが・・今迄何度もあったので今更感覚だった、

それに親族や幹部・・なぜかパピータ―大魔王がいるからと妙な安心感がある、

いざとなればそれらが助けてくれる・・皆はパピータ人形にお供えをしていた。



・・・




いや悪の大魔王だから・・




皆の願いを叶える希望の神じゃないんだから・・




これこそ邪魔なので俺は撤去・・猛烈に泣き喚かれたのでそのままにした。




出発3日前・・




大和・武蔵・信濃・紀伊・モンタナは改装完了、いつでも出港出来る、

今回は最悪長期の戦闘も想定されるので戦力・人材を追加する事にした、

具体的には幹部とその子供等、これらも戦闘時白兵戦に備えての配備となる。




● 大和艦長の俺、お供の猫、コロ、ブルーアイズ、ピンキー、ラッドル。



● 武蔵艦長のエリーナ、ルア、エナ、ソアラと一部養子とインフェルノ。



● 信濃艦長のサユミと888空戦隊隊長マテオと部下達。



● 紀伊艦長のタケシ、なぜかエニウェアのカラミティとリリスとリリト。



● モンタナ艦長のデーヴィド、カオル、キアーラ、ミオ、レイとユイ。



● 天聖族のタウロ・ヘミニ・リィブラ・カプリコルニォ。



● 天使族のアリエノール、ベアトリス、アヤカ、リサ、ラン、ソネット。



● 夏姫と謙玄、慶清、霧生、彩華と小人族3人。



● 破壊神の出来損ないのヒミコ、ステファニー、クリステル。



● 革新魔物のハヤテ、ツバキ、カリン。



● 神族のゼウス・ポセイドン・ハーデス・アポロン。




他のメンバーは今回お留守番、出産と各地の統制や貿易で忙しいこと、

それとデーモン領地で隠れている謎の魔物達も無視できないので・・

今回は上記の精鋭・幹部が選ばれこれ以上の戦力分散は断念した。




ちなみにグリーン領地の沈没船調査はブルーデーモンと地底人が受け継ぐ、

各地の潜水艦をフル動員して海底調査を継続、様々な艦が沈んでいるらしい、

こちらも時間がかかりそうだと報告が入ったので任せることにした。




こうして俺達は・・




キアーラの星に向かう準備を整えていた。

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