耐えるデーモン王達とマヒアを狙う恐ろしい妻達
ブラックとレッドのデーモン王は辺鄙な田舎の兵力まで総動員していた、
だが全戦力を注いでも結界で凌ぐのが精いっぱいで反撃はもう出来ない、
膨大に出てきたドラゴンゾンビは結界に攻撃を繰り返しデーモン達を襲う。
ちなみにデーモン達は禁断魔法・・死魔法も使いゾンビたちと交戦していた、
だがドラゴンゾンビは既に死んでいる存在なので特殊系魔法は効果が無かった、
これらを倒すのには単純に高火力で焼き尽くすか爆発で吹き飛ばすしかない。
だが上級・特級魔法では免疫もあるせいか火力不足ですぐ再生されてしまう、
多人数で一匹を狙おうにもゾンビ達の方が数が多いので逆に狙われてしまう、
民衆が次々と餌食となるので兵士達は守るため結界を展開し凌ぐしかなかった。
しかし・・
少人数で結界を展開していた兵士たちは次々と力尽きゾンビの餌食となる、
俺達のようなバズーカーや火炎放射器等が無いため魔力で凌ぐしかない、
だが多勢に無勢・・兵士達の頑張りも空しく次々と仲間が喰い殺された。
巻き添えを喰らった形となったレッドデーモン達も状況は同じで大苦戦、
だがレッド達は魔法で異空間の穴を一時的に塞ぐことには成功している、
だが既に出てきたゾンビが数多くこちらも兵士たちが次々と犠牲となる。
自分の愚かな行動が大参事を招いたブラック国王は嘆く、だが耐えるしかない、
既に目の前には大量のドラゴンゾンビが来て結界を攻撃し襲ってきている、
自分の後ろには我が子達とメイドさんなどが多数、抱き合いながら震えていた。
もう逃げる事は出来ない、結界を展開する魔力が尽きれば全員喰い殺される、
唯一の希望はブルーたちの援軍だが距離が遠く間に合うかはわからない、
だが今はそれに賭けるしかない、王達は結界を展開し続け我が子達を守る。
その頃俺達第7艦隊は内陸地を飛び激戦区に一目散に向かっていた、
あと20分程で戦闘機が出撃出来る、各艦の戦闘機は離陸準備を始めた、
アレスからの情報だと敵はドラゴンゾンビ、魔法免疫がある厄介な魔物だ。
そこで俺達はナパーム弾など高火力の空対空ミサイルを戦闘機に装填した、
各艦の砲も高火力弾を装填しまとめて一気にゾンビ達を撃ち焼き払う、
それにはゾンビ達を密集させる必要がある、そこで俺はある方法を考えた。
その方法とは・・
聖級以上の精鋭が囮となり暴れる事、そしてゾンビを一か所に呼び込む、
集まったゾンビ達を艦砲射撃で一気に蹴散らす・・単純だが危険な方法だ、
なので俺が出る・・エリーナ達が大和に集まり緊急作戦会議を始めた。
今回第7艦隊に乗艦している聖級以上は以下の通り!
● 大和艦長の俺コウ。
● 武蔵艦長のエリーナ。
● 信濃艦長のサユミ。
● 紀伊艦長のタケシ。
● モンタナ艦長のデーヴィド。
● 天聖族のリィブラ・タウロ・カプリコルニォ・ヘミニ。
● 破壊神の出来損ないのヒミコ・ステファニー・クリステル。
● アシュラの憑依モンスターの剣豪慶清、剣豪霧生、剣豪彩華。
● 革新魔物のハヤテ(疾風)・ツバキ(椿)・カリン(花凛)。
● 天使族のアリエノール・ソネット・ミア・リサ・カレン。
天聖族のアリエス達、その夫の異世界親衛隊は子作りで忙しく欠席、
天使族の大半は転送の鏡の警護があるので上記の幹部のみが乗艦している、
アシュラや謙玄、カオスやアトラス達は各地の統制のためここにはいない。
元々はグリーンデーモンの領地に沈んでるかもしれない沈没船の探索、
それが主な任務だったので上記の人数しか聖級以上は乗艦していない、
だが残った幹部達に援軍を要請する時間は無い、俺達で敵を叩くしかない。
ここで天聖族のリィブラが進言!
「今回は同種族が数名で団体を組みゾンビ達を集めましょう、そして・・
私達はすぐさま転移魔法で離れますので各艦は艦砲射撃を行ってください」
この案には皆が頷いた、モニターで見ると膨大な数なので一気に殲滅させたい、
それには普段から接していて連携が容易な同種族同士を組ませた方がいい。
「そこで相談なのですが・・」
リィブラ・タウロ・カプリコルニォ・ヘミニは一斉に俺を見つめる、
俺は・・なぜ見つめられるのかはわからずリィブラ達に尋ねた。
「?・・なんで君達は俺を見つめるんだ?」
「誤魔化しはやめてください、新たな武器を造ったのは分かっています!」
なんで君達は俺の詳細を知っているんだよ!
「コウさんは長時間部屋に籠ると大概新たな武器や商品を造っています、
武器だと必ず隠す行動に出ますから武器を察知するトラップを仕掛けたんです、
トラップは武器を反応したので・・たぶんブルーアイズ達の収納魔法の中に・・」
「そ・・そんなことはないぞ!」
俺は表面こそ笑顔だが・・妻達の監視の目は相当なものだと肌で感じ焦る、
俺としては趣味の延長の感じなのだが彼女達には驚異的な発想のようだ、
なのであの手この手を施し俺の傑作を奪おうとする・・恐ろしい妻達だ。
この言葉を聞いたエリーナが怒る、なぜかサユミが泣き出し抱きつく。
「あなた!私達にまた隠し事をしているの?!」
「コウさん私あなたの可愛い孫ですよね?そうですよね?」
エリーナは俺の隠し事に怒りサユミは傑作品を貰おうと躍起になる、
なぜかタケシと一緒に抱きついてきて俺は苦しい・・
・・・
デーヴィドも・・俺も抱きつこうか?とジェスチャーを送ってくる・・
・・・
俺は・・それに関しては自粛願うとデーヴィドにジェスチャーを送り返した。
これらはさておき・・
名探偵コ●ン以上の観察力の天聖族達、俺を追いつめ傑作品を求めた、
俺としてはまだその段階ではないと思いなんとかこの場を誤魔化そうとする、
だがリィブラはじめ天聖族達は容赦ない!俺は窮地に追い込まれた。
ちなみにヘミニだけは無関心、リィブラ達に任せ自分は旦那と愛のメール交換、
天真爛漫の性格もあるがリーダーのリィブラは12天聖には均等に物を分配する、
その慣習を知っているので関わらない、黙っていても欲しい物が手に入るからだ。
リィブラとエリーナは左右から俺を囲み問い詰める、それを見たブルーアイズ達、
このままではまずいと悟り一旦離れ・・2体はタウロとカプリコルニォが笑って掴む、
残り一体は猫達と逃げ・・リィブラの命で天使族達が1体と猫達を抑え込んでいた。
・・・
俺は・・いや俺達はどうしたらいいのだろうか?
この状況を見ていた親友のデーヴィドが俺に一言!
「親友として言わせてくれ!妻達には逆らわない方がいいぞ!」
・・・
俺達は観念して・・ブルーアイズ達は人数分の魔法銃マヒアを出した。
キィイイイイイイイイイ~~~~ン!!!!!!!!!
初級原核達が入ったゴールドマヒアは次々展開され持ち主を選ぶ・・
・・・
聖級以上が並ぶこの空間では・・・
初級原核達はビビりまくりそそくさと持ち主を選ぶ・・いや選ばされる、
天聖族はじめ各種族は銃の性能は全部同じと見たので睨むだけだった、
そのため銃の方から持ち主を椅子取りゲームのように慌てて選び飛んでいく。
リィブラ達は銃を持ち・・
「やっぱり隠していたんですね!後でお仕置きしますから!」
俺達はなぜか正座させられ・・反省させられていた。
ゴールドマヒアは会議室に集まった聖級以上が手に持ち・・
後日これを知った聖級以上のカオス達も銃を求め渡し一丁だけ残る、
他のメンバーには急ぎシルバーとブロンズマヒアを造り対応させた。
ちなみに猫達には背中に覆う砲のような銃を造りパワーアップさせた、
リィブラ達に強制的に奪われたような形となったが・・これが功を奏した、
ドラゴンゾンビは猛毒を持っていて遠距離攻撃が出来る銃は最適な武器だった。
こうして・・
俺達は・・
ある意味最適な装備を身につけて・・
・・・
無数のドラゴンゾンビ達と一戦交えるのだった。