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フェニックスユイの観光案内と濃厚おでんを奪う天使族




ミオとレイの道案内人としてきたのはフェニックス女王のユイ、

その容姿は宇●戦艦ヤマトに出てくるス●ーシャのような美貌だ、

超予想外の美人の道案内人を見た2人は・・ポカンとしていた。




「あらあら何ポカンとしているの?挨拶ぐらいしたらどうなの?」



!



「こ・・これは失礼しました~!よろしくお願いします(×2)」




ここで超豆知識!




フェニックスのユイは見た目はとても美しく本体も光り輝く気品も漂う、

白と金が混ざったような髪色でモデルのような見事なプロポーション、

落ち着いた感じの超美人で・・ナターシャお姉さまになんとなく似ている。




だが性格が超問題、裏心満載で横着者で女王のくせに中級レベルと弱い、

やむを得ないとはいえ部下に命じ島民から散々食糧を奪い苦しめていた、

その後謝罪はしたが賠償はしておらず俺と強制結婚し肩代わりさせている。




これもあり俺の口座は常に天引きが止まらず資金を気にする羽目となる、

俺が会社を立ち上げるのもそのため、出費が多いので不安が尽きない、

だが妻達が結婚前に招いた事を・・なぜ俺が払ってばかりいるんだ!



・・・



ごほん!




この世界のフェニックスは・・




寿命は長く死者蘇生等特殊能力はあるが普通に攻撃できるし魔法も有効、

つまり・・限度を超えた攻撃を与えれば十分殺傷出来る生き物なのだ、

なのでユイ達は俺達と同盟を求め以降大人しく日々を過ごしている。




ユイに関しては・・俺と結婚し猛烈にヤリまくってはいたが音沙汰なし、

他のメンバーは全員妊娠、早い者は営み後2日で妊娠発覚している、

だがなぜかユイだけは全然変わらず妊娠の兆候は全く見えない。




なのでユイは普通の生活・・




仕事は真面目なので事務員としてひっぱりだこ、各地に派遣されている、

その為か仕事は激務、賠償問題もあることから各地ではユイをこき使う、

危機感を感じたユイは今回レイたちの観光案内を聞き・・駆け付けた。




北東の大陸のギルドに派遣されていたユイは逃げるように駆けつけた、

あまりの激務に憂鬱となり逃げ道を探す・・道案内を聞きすぐ手を上げる、

ギルドはそれを了承、時には気分転換も必要と判断しユイを派遣した。




超豆知識はここまで!




「さあ出発するわよ!まずはあの帆船に乗るわよ!」




「あっ・・はい、わかりました!」




北東の大陸から一番近い天使族アヤカの拠点港メロンステーションへ、

この区間は原住民たちの仕事確保の為輸送駆逐艦などは就航していない、

だが帆船とはいえ俺達の技術を新たに搭載しパワーアップしている。




ミオ達は帆船は見慣れていた、なので問題なく乗り込み船の旅を楽しむ、

帆船は数多く往来し各地の産物を運び大忙し、そのほとんどは救援物資、

帆船から降ろした後軽トラでクレール国に運び各地に輸送していた。




「まもなくメロンステーションです!」




ネーミングに少し呆れたミオだったがメロンステーションを見て驚愕、

最新鋭の駅と同じ造りで売店や切符売り場、さらにピアノまで置いてある、

そこに天使族の1人が現れお辞儀、ピアノの前に座り演奏を始めた。




演奏曲は・・




竹●まりやさんの「元気●出して」




・・・  ・・・  ・・・




ミオ達は感激しながら聞いていた、ミオは懐かしい曲を聞き涙、

レイはその歌詞に心惹かれ涙、なぜかユイも涙を流している、

ユイに関しては今迄の苦しみを思い出し号泣しているようだ。




・・・




まあユイに関しては・・ほっとくことにした。




演奏が終わり天使族が席を立ちお辞儀、ミオ達は拍手しチップを渡した、

ミオは大奮発して1万ギル進呈、これには天使族も驚き喜んでいた、

そしてスマホで記念撮影、ユイも含めた4人は満面の笑顔で写っていた。




天使族と別れ移動する3人、ミオは初めて見る天使族の美しさに心惹かれる、

レイは少し不安、末端の天使族であの美しさなので自分は大丈夫なのか・・

それを察知したユイが励ます、無理なら断ればいいと背中を押していた。




ここからは列車で移動、メロン、チェリー、ピーチ、オレンジ、ストロベリー、

これらの駅周辺をユイが説明、その後ブラックの領地に列車で移動、

ブラックエンジェルの車内販売員さんの美しさと迫力にときめくミオだった!




スイカ、マスカット、マンゴーの駅付近を観光した後チューリップで一泊、

ユイが自分達の拠点から見てここが最短の地と説明、ミオ達は頷いていた、

今回はフェニックスの大陸には向かわないのでホテル内で説明を受ける。




主な内容はプロモーションビデオで覚えた2人、レイはもう慣れたようだ、

ここでユイが念押し!凶暴なエニウェア達がこの先にいると熱弁した、

不可侵条約を結んではいるが配下の魔物は理性が無いので襲い掛かってくる。




そのため先でこの地に何らかの形で関わる時には特に警戒しろと念押しする、

これには2人は震える、映像で見る限りだが・・それでも背筋が凍る恐ろしさ、

2人はこの言葉を肝に命じこの異世界にも止む無い危険もあることを悟った。




その頃俺は・・




そのエニウェアのリリスとリリトから巨大な肉が送られ喜んでいた、

なんでもこの肉は前の戦闘機のお礼らしく最高の状態で運ばれてきた、

ちなみに肉の価値は約300万ギル、奮発したと手紙に書いてあった。




・・・



あの~~~~



あの戦闘機は安くても10億ギル位するんですけど?



カラミティの分も含めると3機、約30億ギルするんですけど?



お蔭で俺は約3か月間(約1億ギル)給料没収されたんですけど?



そのお礼がこれですか?



・・・




俺は愚痴っても不満が解決しないことを悟り・・黙ることにした。




外を見ると雪が降ってきた、ルーム国はハワイのような気候だが雪が降る、

その理由は単純、スノードラゴン一族が体内に蓄積した冷気を放出するから、

おかげでルーム国は時々雪が降り積もる、各種族はこれ幸いと冬を楽しむ。




俺も寒くなったことで・・おでんが猛烈に食べたくなった、なので調理、

ブルーアイズ達に買い物を命じ俺は肉を切りアクを抜き専用鍋で煮込む、

肉が大量にあるのでこの際作り溜めようと考え山ほど作った。




30分位したらブルーアイズ達が帰ってきた、大根や厚揚げ、ジャガイモ、

卵にごぼう巻きや野菜あげ等、なぜか人参も大量に買いピンキーが食べている、

ちなみに人参もおでんの具として使う、ピンキーの猛烈なリクエストだからだ。



・・・



確かウサギは草食系だったはず・・まあいいか!




量が多すぎるので屋外に移動、雪をかき分け臨時の台所を作り調理、

どこで見つけたのかは知らないがブルーアイズ達は巨大な鍋も買ってきた、

馬でも余裕で入る大鍋複数に俺達は具を入れまくり味付けをしていく。




辺り一帯に美味しそうな匂いが漂う、俺達は期待を膨らませながら調理、

3時間ほど煮込んだら大根などの具はダシを吸いまくり旨そうな色となる、

思わずよだれが出る俺達、さらに味付けを繰り返し至高の味へと近づける。




その頃・・




暁暉城にいる天使族14天王達、既に出産は済ませ子供達はホテルにいる、

他の女性達も全員出産済、だが現時点発表はされず俺にも黙っていた、

子供達はホテルで厳重管理され母親は自由行動を許可されていた。




というのも・・




母親達のほとんどが重鎮なので各地の状況が気になりストレスを溜める、

それの発散のため自由行動を許可、だが子供は落ち着くまで厳重管理となる、

数も多くデリケートな問題なので他の関わりは最小限、なので俺は蚊帳の外。




天聖族達は珠玉城に神族がいることもあり特に問題なく動いている、

他の種族に関しては身内がサポートしていてある程度落ち着いた、

だが天使族は目立ちたがり屋もあり子育ては極度のストレスだった。




そのストレスを抑えるため神族は天使族に重要な仕事を委託した、

それが転送の鏡の管理、目立つこともあり天使族は超快諾した、

だがそのために俺から暁暉城を奪う羽目となり気にはしていた。




そこで14天王は自腹で俺のスーツをオーダーメイトしていた、

そして暁暉城に招き晩餐会を開き自分達がおもてなししようと考えた、

ある程度準備が出来たのでアヤカが俺を呼びに来・・途中で止まる。




俺が住む屋敷の周辺は濃厚おでんの匂いで充満、アヤカは急ぎ引き返す、

そして他の14天王に進言、このおでんを検問所で売れば確実に儲かる、

予算が欲しい14天王はこれを聞き迷わず全員出撃!俺の屋敷を奇襲した!





「ふにぁああああああああ~・・・」





味付けに熱中していた俺達は不意を突かれその場で眠らされてしまう、

すぐさま14天王は濃厚おでんを略奪、急ぎ簡易売り場を複数作った、

こうしておでんを鍋ごと全部運んだ天使族は検問所の傍で売り始めた!




「あったかい濃厚おでんはいかがですか~~!!!」




これを聞いた各種族は群がるように簡易売り場に殺到した!




「あっ・・1人前と追加で大根ください!」




「ありがとうございます~~500ギルになります!」




「3人前頼む、それと追加で卵と肉を頼む!!」




「ありがとうございます~~2千ギルになります!」




スノードラゴンの冷気で凍えた各種族は我先にとおでんを買いまくる、

瞬く間におでんは完売となり天使族はすごく儲かり皆満面の笑顔だった、

尚お詫びとしてカップおでんと弁当と手紙が屋敷の中に置いてあった。




・・・




目が覚めた俺達は愕然、手紙で詳細を知り全員言葉が出なかった、

ちなみに晩餐会は中止、俺が忘れるまで様子見すると決めたようだ。



・・・



仕方がないので・・




チーン!!




俺達は置いてあったおでんと弁当を電子レンジで温め・・




全員無口で・・静かに食べていた。










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