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アズミとの話し合いとミオとレイの異世界観光




ミオとレイはシェーヴルの説明を受けた後検問所に向かった、

この2人はすでにパスポートは作っているので問題なく通過できた、

2人は手を繋ぎながら門を通過、北東の大陸に上陸した。




「こ・・ここが北東の大陸なのね」




「はいそうですよ!これからアズミさんの所に行きます!」




北東の大陸に入った2人は緊張しながらもアズミの住む屋敷に向かう、

レイの方が年上でガブリエルの孫なのでミオは敬語で話すことが多い、

それにレイは不満、今後は対等で話す事を求めたのでミオも応じた。




「ミオ様とレイ様ようこそ!こちらにお進みください!」




シェーヴルからアズミの存在を知ったミオはアズミとの面会を希望、

アズミはもうすぐ出産だがミオの事を聞き短時間ならと面会に応じた、

アズミの屋敷に入ったミオとレイ、ちなみにレイも面会を希望していた。




「はじめまして!私がアズミこと桜井梓美です」




「は・・はじめまして・・山崎澪と申します」




「はじめまして、私はレイと申します」




アズミは2人を対面の席に座らせまずはお茶菓子を選ばせることにした、

やたら緊張している2人に前の世界の菓子を出すと場が和むだろう・・

そう考えたアズミはメニューを見せ好きなお茶菓子を選ばせた。




「こ・・これでお願いします!」




ミオは苺のショートケーキとレモンティー、なぜか肉まんを頼んだ、

レイはよくわからなかったのでミオが代わりに注文、何故かピザまん、

それとミルクティーとモンブラン、イタズラ込めてサイダーを頼んだ。




しばらくしたらメイドさんが全品持ってきた、ふと閃いたアズミ、

異様に緊張しているレイに・・まずサイダーを飲ませようと誘導、

アズミの意図を理解したミオもレイにサイダーを勧めた!




「こ・・これ飲めるんですか?」




透明な水の中に泡や無数の水泡が湧き出るサイダーを初めて見たレイ、

その横で見本とばかりにサイダーを飲み感激するミオとアズミを見る、

恐る恐る・・なぜか一気飲みしたレイの口の中で炭酸が破裂する!




!!!




ブゥウウウウウウウウ~~~~~!!!!!




炭酸を一気に飲みこんだレイはその刺激に驚き口から噴き出した!

その姿を見て大笑いするアズミとミオ、なぜかハイタッチしている!




「イェ~~~~~~~イ!!(×2)」




「げ・・ゲホゲホ・・な・・なんなんですかこれは~~!!」




「あらごめんなさい、まさかサイダーを一気飲みするとはね~~」




「そうよレイ!飲み物はゆっくり飲むものよ!!」




大笑いするミオを見て・・イタズラだと察知したレイは激怒する、

すぐさまミオに抱きつき羽交い絞め、頭にグリグリゲンコを繰り返す。




グリグリグリグリ~~~~~~!!!




「いたいいたいいた~~~~い!!」




「よくもからかってくれたわね~~許さないわ!!!」




しばらくの間ミオはレイにボコボコにされアズミはのんびり見学、

5分ほどしたらようやく落ち着いて・・ミオは頭を抱え悶絶していた、

レイは髪ボサボサにして憤慨、だが緊張は完全に消えていた。




「どう落ち着いた?落ち着いたなら改めて食べましょう」




「は・・はい・・・(×2)」




3人は改めてお茶菓子を食べ始める、ここでレイがまた恥をかく、

先程頼んだピザまんにはチーズが入っているので伸びる伸びる、

噛み切ればいいのになぜか吸い込もうとするレイ、悶絶を繰り返す。




アハハハハハハハハ!!




大笑いするミオとアズミ、だがレイはピザまんの美味に夢中で無視、

慎重さはあるもののケーキやミルクティーを感激しながら食べている、

ミオも懐かしい味に思わず笑顔、それを見たアズミも微笑んだ。




「ごちそうさまでした~~(×3)!!」




なぜかレイはごちそうさまは理解していて満面の笑顔で手を合わせる、

それを見たアズミとミオも笑顔、すっかり場は和んでいた、そして・・

驚くことにレイがまずアズミに質問、アズミは分かる範囲で答えた。




「こ・・こんなに美味しい物をどうやって作るのですか?」




「私達が元いた世界では・・砂糖や塩など調味料と呼ばれる物が多いのよ、

他にも果物や野菜、肉や魚なども豊富で種類も多くて栽培も盛んだったの、

それを熟練の職人が長年かけて試行錯誤を繰り返したの、その結果がこれよ」




続けて・・




「あなたの夫となるのかはわからないけどコウ達がこれらを持ち込んだの、

それをこの異世界の各地で栽培して広め私達も食べれるようになったのよ、

召喚された当時は諦めていたけどね~でも今では当たり前になったわ」




「その気持ちよくわかります!!!」




ミオが猛烈に相槌する、思えば彼女も突然この世界に召喚された、

元いた世界では事故死だったが・・ヤマダさんも同じような感じだった、

それがこの世界に五体満足で召喚された形となっている。




根本的な理由は不明だが・・




アズミは自分も突然この異世界に召喚された、おそらく各種族が・・

戦力欲しさに召喚を繰り返し空間が歪み予期せぬ形で呼ばれたのだろう、

現時点ではそれしか思いつかない・・とアズミはここで話を切った。




「他に質問はあるかしら?」




「あ・・はい、私は祖父からそのコウさんとの縁談を言われました、

ですが・・会ったこともない方をお慕いするのはまだ抵抗があります、

よろしかったらご感想を聞かせて頂きたいのですが・・」




「それなら断ったら?別に結婚する必要は無いと思うけど?」




「えっ??」




「貴方が乗り気でないのなら私が直に電話して断ってもいいわよ!

まあ貴方の立場もあるでしょうから・・今から私がコウの事を説明するわ、

心配しないで!断っても貴方の立場は尊重するから損はさせないわ!」




「あ・・ありがとうございます、ぜひお願いします」




こうして・・




アズミは俺の性格や学生時代の出来事、軍務や召喚後を詳しくレイに話す、

これにはミオも真剣に聞いていた、経緯を知れば今後の行動にも役立つ、

というのも・・彼女はいじめで籠っていた時異世界漫画に熱中していた。




本当に異世界に召喚されるとは思わなかったが・・ある程度の知識はあった、

召喚当時は悲惨しかなかったが・・今後は俺達が構築した新たな世界がある、

ある意味人生をリセットしたのでこのチャンスを生かそうと考えた。




アズミの説明を聞いたレイは・・




俺に少し興味が沸いたらしい、特に結婚式を挙げないと妻にはなれない、

闇雲に女性を求めず・・当初は独身を貫こうと考えていたことも知った、

俺の特殊な事情を知ったことで少し不安は収まったようだ。




ここでアズミがある提案をする!




「あなた達この際だからこの異世界を観光したら?」




これにはミオもレイも驚いた!




「か・・観光出来るのですか?」




「ええ大丈夫よ!なんなら道案内人もつけるから各地を見てきたら?

百聞は一見に如かずと言うでしょ?若いんだから今は広く学ぶべきよ!

コウには私から言っておくわ!お小遣いも出すからそうしなさい!」




「そ・・それは嬉しいです!ぜひお願いします!」




「おっけーーー!!」




こうしてミオとレイはこの異世界を観光することとなりアズミと別れた、

アズミは俺に経緯を説明、俺としては急ぐ理由は無いので了承した、

ガブリエルにはアズミが花嫁修業と説明、ガブリエルは喜んでいた。




ミオとレイはこの後事務員から説明を受けスマホと護身武器を受け取る、

その際中級原核を身体に埋め込み収納魔法等が使えるようになった、

スマホには旅行資金として各100万ギルチャージ、これにミオは驚いた。




「ひ・・100万ギルも貰えるのですか?」




「ええ大切に使ってね、1ギルが大体1円だからこれでわかる?」




「も・・もちろんです!!!ありがとうございます―――!!!」




大喜びするミオを見て・・ポカンとしているレイ、価値がわからないらしい、

なのでミオは例えとして普段食べるパンが10万個買えると熱弁!




「キャ~~~~!!!嬉しいわ~~~!!!」




パンで100万ギルの価値を知ったレイだった。




こうしてレイとミオは準備万端、あとは道案内人を待つだけだが・・



・・・




「お待たせ!ここからは私が案内するわ!」




ミオとレイの前に現れたのは・・




・・・




なぜかフェニックスの女王ユイだった。




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