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天使族の覚悟の決意と後押しする俺の言葉





俺は天使族のソネットに連れられ暁暉城の天守閣に移動している、

とは言っても・・元々ここは俺の城なんだが・・



・・・



城の中はすっかり様変わり、元は熊本城を参考にしていたので黒の感じ、

だが城の中は半分ほど白が増えていて明るくなりすっかり別の城となる、

どうやら白黒天使族達が自分のカラーにしたのだろう、だが・・




・・・



ここは俺の城だ!!!!




ブッチュ~~~~~~~~~!!!




傍にいたソネットが突然猛烈なキス、これは強烈な口塞ぎ!

これ以上俺が暴言を吐く前に口塞ぎ、俺は強制的に黙らされる、

その都度口を塞がれるので・・俺は黙って天守閣に移動した。




天守閣に入った俺、その中はすっかり様変わりして面影が全く無い、

ブルーアイズ達の姿は見えず俺の荷物は全部撤去され・・




・・・




まるで貴賓室のような室内には13名の最強天使族が席に座っている、

そしてソネットも自分の専用席に座り14天王が勢揃いしていた、

俺は王の席らしき所に座らされる、これより天使族との会話が始まる。




「コウさんお帰りなさい!お待ちしていました!」




14天王が一斉に俺に挨拶、俺は思わずお辞儀・・皆は笑っている、

それもそのはず・・見慣れた彼女達に久しぶりに会った・・




・・・



全員さらに美しさが増していないか?




???




そりゃ前も驚くほどの美人だったが・・さらに貴賓さが増している、

まるで貴族達の晩餐会にでも呼ばれた感じで落ち着かない俺だった、

一体彼女達に何があったのだろう?驚く俺の顔を見て皆が笑う。




ここでレティシアが言葉を発する、天使族代表としての言葉らしい。




「コウさんまずはお帰りなさいませ、実は重大なお知らせがあります、

この度私達は・・転送の鏡の管理を神族から承り全員が了承しました、

そのため拠点が必要になり、近くにあったこの暁暉城を拠点としました」




続けてシャーロットが語る!




「コウさんは不本意かもしれませんが私達はこの暁暉城が気に入りました、

今後はここを拠点として転送の鏡を見守りコウさんの近衛隊として動きます、

留守中にコウさんの住処を奪う真似はお詫びします、どうかご了承ください」




ここで14天王が全員俺に向けて頭を下げる、さすがに断れる空気ではない、

それに・・、問答無用とばかりに大改造され俺の部屋は完全に消えていた、

なので俺は黙って話を聞いていた、それを見た天使族はホッとしていた。




続けてアリエノール、カレン、サマンヌ、リサ、アリーゼ、ミア、アヤカ、

ホリー、ショウコ、ラン、ソネット、そしてベアトリスが交代で語る。



その内容はこうだった。




● ルーム島は転送の鏡によりカウノス達異星からの経由地となる。



● すでに各港は満杯なので新たに経由地を造りそれらを受け入れたい。



● そこで珠玉城しゅぎょくじょう暁暉城ぎょうきじょうを新たな経由地とした。



● 珠玉城は引き続き神族と天聖族が管理し観光地としても活用する。



● 暁暉城は自分達が管理しDwbとSDはそのまま城内で営業する。



● Dwbに関してはヴァレット達が管理してるのでそのままとする。



● だがSDに関しては自分達天使族に全権を任せてほしいと懇願する。



● 俺とブルーアイズ達は引っ越してもらい新たな拠点で生活してもらう。



● 新たな拠点は・・天使族含め各種族が管理・警護するそうだ。



● Dwbを除き俺はこの城の管理を外れるので以降収入は入らない。




・・・




なにこの懇願?




俺はDwbの株式配当以外全部を失うことになると言う訳か?




俺だけじゃなくブルーアイズやコロ・猫も同じ扱いになる訳か?




苦労して構築してきたものが留守中に奪われほぼ無くなる訳か?



・・・



さすがに・・これには俺も怒りを覚えた!




いくら愛する天使族の妻達の懇願でも暴論すぎるので怒りが込み上げる俺、

それを察知したベアトリスが即座に理由を深く説明、その内容は・・




「コウさんの怒りは分かります、ですがしょうがないのです」




「どう・・しょうがないんだ?」




「単純に資金の問題です、運河と転送の鏡の管理費と環境保全、

他にも難民救済や警備員の給与など膨大な資金を要するのです、

そのため儲けが見込めるSD等を我々が運営して資金源にしたいのです」




この時転送の鏡と運河の管理の詳細を聞いた、思ったより手間がかかる、

まず運河を通じてカウノス達の星と往来するわけだが・・これが大仕事、

万一艦が座礁したら大事なので専用ポンプなどを備える必要があった。




というのも・・




海には満潮と干潮があり干潮が重なった時水位が下がるので船は座礁する、

後から気づいたが・・満潮だと問題ないが時々干潮が重なる時があったのだ、

それを防ぐため一部パナマ運河のような設備を増やし座礁を防いでいる。




俺達が帰った時は・・どちらも満潮だったので気づかなかった。




ある程度復興したとはいえカウノス達はまだまだ援助を必要としている、

そのため彼らから管理費を貰う訳にはいかず全部負担せざるを得ない、

さらに環境に配慮する必要があり設備を広げる事が出来ず手間がかかる。




具体的には専用ポンプの整備や艦の周りを泳ぐ魚等を運河に入れないなど、

野生の魚が異星に入る、異星の魚等が入られたら生態系が狂う恐れがある、

俺達が行った時は神族が対応、帰る時はクラーケンが魚等を追い払っていた。




だが今後は輸送重巡などが出入りするので大和クラスの設備は無い、なので・・

その都度全体を点検する必要があるので手間は膨大、その費用が半端ない、

大体1隻通すのに500万ギル、援助物資を含めるとその10倍はかかる。




今後は往来も増えるので・・・さらに費用を要するのは間違いない。




さすがに各種族に無償で行えと言うのは無理があるので大半は幹部が負担、

天使族も例外ではなく各地に援助、他に人間世界の難民にも援助をしている、

それもあり現状幹部でも余裕がないので新たな資金源を必要としていた。




この異世界は環境に関しては厳しいため開発は最小限、その後も厳しく管理、

なので新たな設備を造る訳にはいかず俺の住む暁暉城や珠玉城に眼をつけた、

ここを経由地として活用すれば予算は最小限で済み資金源も確保できる。




だが・・




当初は天使族も当然悩んだ、いくら夫の所有とはいえあまりにも非情すぎる、

だが自分達にはこれだけの事業を賄う資金源はない、だが事業は行いたい、

初めて神族に重大な事業を委託されたこともあり他には譲れなかった。




結果的に俺から城と株式会社SDを奪う形となるが・・他に資金源が無い、

俺のように新たな産業を造ることは出来ないので天使族は覚悟を決めた、

俺に怒られてでも・・自分達がこの事業をやり遂げると決意する。




俺が苦労して城とSDを造ったことは彼女達も知っているので罪悪感が漂う、

夫の留守をいいことに勝手に改造して追い出す行為・・




・・・




涙ぐむベアトリス、他の天使族も涙を流し頭を下げ俺にひたすら謝る、

愛する妻達に一斉に頭を下げられ・・




涙ぐむ姿を見て・・・




・・・




責められる訳ないだろうが!!!!!!!!!!!!!!




なので俺は割り切った!




「君達の決意は理解した、不本意の気持ちもあるが君達の決意を尊重したい、

なので株式会社SDとその関連、そして暁暉城は以降天使族の管理下とする、

唯一の条件として部下や関連全般に威圧等非常識は行わない事!以上だ!」




これを聞いたベアトリス達は・・




「よ・・よろしいのでしょうか?」




「ああ二言は無い、ブルーアイズ達には俺から説明しておく、あとは頼むぞ!」




「あ・・ありがとうございます~!!!!!!!!!!!!!!」




14天王達は一斉に席を立ち俺に抱きつき猛烈なキスを繰り返す、

俺はメロメロになり・・ブルーアイズ達が別室から入ってきて頷いていた、

どうや話は聞いていたらしく説明はもう要らない・・俺も静かに頷いた。




今後俺は天使族・・神族や天聖族も絡んだ新たな拠点に移動することになる、

どこかと尋ねたら・・




「い・・今は秘密です!」




なぜか誰も教えてくれない、まあ楽しみとして割り切ろう・・




・・・




!!!




突然デーヴィドから電話、俺はすぐさまスマホを取り話を・・




「コウか?すまないが今すぐ俺の屋敷に来てくれ!」




あまりにも焦った親友の言葉に・・




「わかった!すぐに行く!」




俺は迎えに来たヘリに乗り・・




デーヴィドの屋敷に急いだ!










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