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透明化技術の応用と戦艦で挑む白兵戦




巨大化した魔物達は2体1組で大和・武蔵・モンタナ・紀伊に襲い掛かる、

魔物達はあえて2体ペアで各艦に向かって飛んできた、これに驚く俺達、

魔物達は冷静に俺達を分析し1体では勝てないと判断したようだ。




「各艦迎撃態勢!巨大化した魔物を迎え撃て!」




グィイイイイイイイイ~~~~ン!!!!




各艦は主砲を魔物に向け砲撃体制、だがなぜか発射はしない、

というのも・・なぜか各艦これ幸いとばかりにある準備をしている、

なんと驚くことに戦艦で巨大化した魔物に白兵戦で立ち向かう気だ。




これは以前エルフの子供が何気なく言ったことがきっかけ、

その子供は・・俺達の世界のスーパー戦隊シリーズを見て一言!




「ねえねえ!艦隊は巨大化した魔物にどう立ち向かうの?」




この言葉がきっかけ、実際この異世界では巨大化する魔物が多数存在、

それらはスーパー戦隊シリーズで現れる巨大化した敵によく似ている、

ちなみにスーパー戦隊シリーズでは巨大ロボが現れ接近戦を繰り広げる。




俺達と共に召喚された連合艦隊は距離を置けば無敵を誇るが接近戦は苦手、

獲り付かれた場合艦隊電撃防御などで振り解くことは出来るが反撃が難しい、

艦は腕や足が無いので・・単純に殴る蹴るなどの攻撃をどう凌ぐか・・




・・・




ここで豆知識!




俺達というかヘイゾウお兄さま達開発部は当初艦に巨大ロボ搭載を考えた、

なぜか重戦機エ●ガイムのメインヘビーメタルを参考に巨大ゴーレムロボ、

大きさは約30m位でアニメのように様々な動きも出来る。




これの試作品を5体造り・・




第7艦隊の各艦の倉庫に一体づつ搭載する予定だった。




だが・・




作業員の何気ない一言で頓挫。




「倉庫は既に満杯ですが・・これをどこに収納するのですか?」




・・・



各艦の巨大な倉庫は既に必需品が満載でゴーレムを入れるスペースが無い、

ちなみに神族が別に各艦に備えた収納魔法は東京ドームでも入る大きさ、

ここに収納すれば・・この中にも大量の食糧と緊急物資が満載だった。




ここの物資を整理すればゴーレムは入るはず・・




「冗談じゃありません!断固拒否します!!!!!!!!」




これに関しては乗組員ほぼ全員が拒否、理由は大食漢が多すぎるから、

特に神族が乗艦すると驚く位食べるので(ちなみに米一粒も残さない)

どれだけ準備していても心配が尽きないと断固反対、なので却下となる。




戦闘機の収納スペースにも入らないのでこの試作ゴーレムの搭載は諦めた、

だが巨大な敵が艦上で暴れられたら手に負えないので別の対策を考えた、

その結果・・透明化を展開する魔法を応用することで問題は解決した。




具体的には・・




透明化の場合特殊なガスを魔法で包み艦を透明化する、これを応用した、

まずガスの代わりに様々な素材・・例えばオリハルコンやミスリル等の粉末、

これを魔法で包み状況に応じて変形させ敵を討つ!という考えだ。




例えば敵が艦上に降り艦橋に殴り掛かる等の攻撃を仕掛けたと仮定する、

その際は粉末を魔法で鎧や盾に変形させ敵の攻撃を弾き返す、即座に反撃、

すぐさま粉末を槍や棍棒等に変形し攻撃、敵を吹き飛ばし艦を守る感じだ。




氷の盾と異なるのは全体が粉末のためあらゆる隙間に収納できること、

そのためその数は膨大、さらに粉末は陸地や海底等からも補給できる、

魔法さえ続けばほぼ無限に攻撃、防御可能なので接近戦でも対応できる。




魔法に関しては・・




各艦の乗組員が合同・交代で展開、操作するので広範囲の対応も可能、

魔力は艦に備えてある天然石や魔力増幅装置などから供給される、

個々の魔力でも操作可能、隙間等に逃げた極小の敵にも攻撃できる。




尚操作する者が複数でも単独でも問題ない、その分分裂や結合で対応、

重なっても絡んでも粉末の為即座に術者の望む形となり敵を討つ、

操作はある程度の慣れは必要だが・・皆あっさりとマスターしている。




この装備の欠点は特には無いが・・



 

あえて言うなら半径10km以上離れたら魔法が途切れてしまう、

離れれば離れるほど魔力を要するので術者の負担が増していくからだ、

だがこれだけ離れると艦砲射撃の方が有効なので拘る必要は無かった。




豆知識はここまで!




巨大化した魔物は大和・武蔵・モンタナ・紀伊に向かって飛んでくる、

どうやら理性はあるらしく左右に分かれ艦の側面を同時攻撃するようだ、

すぐさま各艦は戦闘態勢、どうやら主・副砲は使わず戦うようだ。




まず紀伊に注目!巨大魔物2体は左右に分かれ紀伊の横から攻める気だ、

紀伊は機銃で応戦、だがこれは威嚇で魔物達は一旦上空に向かって飛んだ、

そして急降下!紀伊の艦橋目がけて一目散に飛んでくる!




これを紀伊の艦橋室で見ていたタケシ、ニヤリと笑い身構える、

同時に紀伊から無数の粉末が出現、様々な物質が絡み合い紀伊を包む、

まるで鎧を纏ったかのようなその姿は・・強大な要塞と化していた。




グァアアアアアアアアアアーーーーーーー!!




バアーーーーーーーーーーン!!!!




魔物達は猛烈な勢いで急降下、そして紀伊の艦橋に強烈なパンチを繰り出す、

だが・・



グア?



猛烈パンチを受けた紀伊の艦橋は・・




ビクともせず・・




何事もなかったかのように平然、魔物は何発もパンチを繰り出す!!!




ドガドガドガ!!!!




巨大魔物は左右からパンチや蹴りを艦橋に加えるが紀伊はビクともしない、

魔物は魔法を繰り出し攻撃、だが粉末の鎧はそれらの攻撃から紀伊を守る、

殴っても蹴っても砕けた粉末はその都度上塗りされるのでより強固となる。




「うっとおしいな、そろそろ反撃するか・・」




タケシは右手を挙げ号令、それを見た全乗組員は粉末を操作していく、

まずは巨大な棍棒を出現させ・・それで巨大魔物をぶっ叩く!




ゴォオオオオオオオオオオオーーーーーン!!!!




猛烈な鈍い音と同時に魔物が吹っ飛び海に落ちる、すぐさま浮き上がる、

次の瞬間反対側にいた巨大魔物は・・こちらは巨大ハンマーで叩かれる。




バシィーーーーーーーーーーーン!!!




金づちで木を叩いたかのような猛烈な音が響き・・同時に魔物が吹っ飛ぶ、

こちらも海に落ちた、だがすぐに海上に姿を現し紀伊を睨んでいる、

すると紀伊が動き出す、前方にバッファローのような角が出現していた!




「くらえ!バッファローアタック!」




悪ノリしている乗組員達は紀伊の先端にバッファローの角を展開していた、

そして全速で魔物に向かう、闘牛のように角で攻撃する気だろう、

だが魔物達はすぐさま海から飛び出て空に逃げる、そして魔法攻撃・・




「パウダースピア展開!魔物を突き刺せ!!」




ズシュウーーーーーーーー!!




なんと瞬時に粉末が槍状になり魔物を腹を突き刺し貫通!

突然の攻撃に戸惑う魔物、魔法を展開する僅かな隙を突かれた、

2体の魔物はもがき苦しむ、ここでタケシが雄叫びをあげる!!!




「 explosion (爆裂)!」




ドガガガガガガガガガガガガ~~~~~~ン!!




粉末の槍は大爆発、2体の巨大魔物は跡形もなく砕け散っていた、

この戦いの勝者は戦艦紀伊とその乗組員、全員で雄叫びをあげていた、

だが・・この巨大魔物の中に革新した魔物3体はいなかった。




戦いが終わった後ヒミコ達が艦橋室に来た、ある程度回復したようだ、

彼女達は無人島を千里眼で確認、巨大魔物2体が自分達を探している、

ちなみにコロは普通の犬状態なので殺気や覇気は一切出ていない。




ヒミコとミユキは全体を見渡す、どうやら魔物はほとんど殲滅したようだ、

残るは無人島にいる2体と大和・武蔵・モンタナに向かっている6体、

これらを殲滅すれば・・この星の魔物は絶滅させたと言っていいだろう。



だが・・



革新した魔物3体はどこにいるんだろう?




ヒミコ達は無人島とあたりを探したが・・巨大魔物8体しかいない、

気配は感じるみたいだが・・特定できないようで焦りを隠せない、

一旦紀伊は・・信濃の待つ街までもどることにした。




この少し前・・




2体の別の巨体魔物はモンタナに向かって飛んでいた。




モンタナの乗組員たちは・・




「ふへへ・・デカいのがきたぜ!」




「ああ楽しみだな、あいつをぶっ飛ばせるのか・・」




「白兵戦なんで何年振りかな?しっかり楽しませてもらうぜ! 




殺気に満ちた眼をしていた。



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