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無人島での3段階攻撃準備と特殊な新装備




魔物が俺達の目の届かない所で共食いを繰り返しパワーアップしていた、

その中で突然変異し巨大化した魔物10体と革新した魔物3体が現れる、

それらは眼を光らせ2千程の魔物達を引き連れ洞窟から出てきた。




それに反応したかのように・・




他の山々に隠れていた魔物達も共食いを繰り返し大幅にパワーアップ、

数は大幅に減ったが個々の実力は大幅に上がり驚異の敵と化していた、

それらも洞窟等から姿を現し・・眼を光らせ次々と洞窟等から出てきた。




その頃俺達は光輝族と聖皇族の生活再編の準備で大忙し、城の建設も始める、

この城を首都の中心として通路を整備し次々とプレハブを建てていく、

その地下にはシェルター等も建設、万一に備え防御施設も次々と造っていく。




特に転送の鏡は異世界へと続くため出入り口は過剰な位厳重にしている、

3重シャッターを始め各部に自動機関銃や砲台等要塞レベルの厳重さ、

赤外線センサー付きの検問所も設け出入りには厳しく管理をしている。




転送の鏡は海岸沿いに設置し運河のような水路を造り艦も通れるようにした、

この作業はカオス達残った面々が暁暉城の敷地内に同じように運河を建設、

こちらは既に作業を終わらせておりいつでも艦は移動できる。




あとは神族が転送の鏡を作動させればいつでも帰れる・・




だが神族のアルテミスとアフロディーテはまだ目覚めず来賓室から出ない、

下手に起こすと後が怖いので俺達は生活再編の準備を黙々と行っていた、

その甲斐あって首都となる街はかなり復興が進み皆にも笑顔が見えた。




ある程度落ち着いたところで・・




幹部達は集まり緊急会議、山奥に逃げた魔物達をどうするか話し合う、

まだこの時点では魔物は山から出てなかったので俺達は気づかなかった、

魔物達が共食いを繰り返し強大な力を得ていたことを・・




まずは光輝族の代表カウノスが語る!




「私としては魔物を殲滅することを望みます、理由は危険だからです、

まだ会話が通じる敵なら共存できるかもしれませんが・・」




続いて聖皇族代表のビュブリス語る!




「私達も同じ考えです、まず魔物を駆逐しないと先に進めません、

今のままだといつ奇襲を受けるか不安なので即時の攻撃を求めます」




ちなみにこの2人は落ち着いたら結婚するそうだ、それもあり・・

強大な力を持つ第7艦隊がこの星にいる間に魔物を殲滅してほしい、

その気持ちは肌で感じたので何とかしたいと皆は考える。




ここでエリーナがカウノス達に尋ねる。




「攻撃に関しては準備は出来ています、ですが環境が心配なのです、

魔物を殲滅するだけの攻撃を加えたら山奥は甚大な被害になるでしょう、

それは避けたいのです、なので別案があれば聞かせて頂きたいのですが・・」




この言葉を聞いた破壊神の出来損ない・・




ヒミコとその部下ミユキが挙手、発言を求めたので許可した。




「それなら攻撃しても問題ない地域に魔物を誘導しましょう!」




「そんなことが出来るのですか?」




「私達と・・コロがいるので可能です、私達は元々破壊神の類です、

私達の覇気と殺気を魔法で増幅すれば瞬時に感じて集まってくるでしょう、

魔物が集まったら各艦の艦砲射撃で蹴散らせば問題は解決します」




「それは理想ですが・・問題は無いのですか?」




「私達が広範囲に覇気を発する必要があるので小動物に影響があります、

なので近辺に住む種族には他の島などに避難する位の準備は必要です、

それと私達は動けなくなるので移動と護衛をお願いします」




「えっ?、なぜ動けなくなるのですか?」




「私達2人がコロの中にある破壊神の潜在覇気を引き出すためです、

既にコロ・・破壊神は聞く喋る程度の能力しかないので覇気は極僅か、

私達が全力で極僅かの覇気を取り出し増幅し広範囲に拡散します」




ミユキが続けて語る。




「魔物達は元々破壊神に仕える従属、覇気を感じれば即座に集まります、

例えば無人島に私達が移動し覇気を拡散した後即座にその島から離れます、

その無人島に魔物が集結した際に艦砲射撃を加えれば殲滅は可能です」




この言葉を聞いてカウノス達に笑みが浮かぶ、殲滅する目途が見えたからだ、

確かにこの方法なら魔物の殲滅も可能だろう、移動や護衛も問題は無い、

だがどうも気になることがある、それを俺が発言しようとしたが・・




・・・




貴方は黙っていなさいとばかりにエリーナ達が俺を遮り黙らせる、

なんで彼女達は俺の考えを察知できてその都度俺を止めるのだろう?

何度か尋ねたが誰も笑みだけでまともに答えてくれなかった。




なので・・・




俺は奥の席に座らされ静観のみ、左右にメイドさんが監視している、

複雑な心境の俺を無視して話は進む、俺が気になっていたこと・・

それをデーヴィドが代わりに質問する、その内容はこうだった。




「破壊神の覇気を利用し魔物を呼ぶのは理解できる、だが疑問もある、

それは感情を得た魔物ならその位は予知できるんじゃないのか?

低級レベルはともかく特級以上だと用心して近づかないと俺は思うが・・」




「それは確かにあります、ですが大半は低級なのでそれは殲滅できます、

低級を殲滅すれば共食いが無くなるのでそれ以上の魔物は出てきません、

一度に全部殲滅するのではなく・・まずは数を減らす事を行うべきです」




この言葉に皆は頷く、確かに数が減ればその分突然変異の数も減るからだ、

既に各地では共食いが繰り返され魔物達は大幅なパワーアップをしていた、

だが放置はできない、このままだと魔物がどんどん強くなっていくからだ。




手に負えなくなる前に・・




行動を行うことで皆の意見が一致した。




俺達は早速行動開始、100km程離れた場所に適度な無人島があった、

そこを攻撃場所にするために急ぎ島に上陸、睡眠魔法で野生動物を眠らせる、

そして艦で移動、他の無人島に一時避難させ海も魚等が近づかないようにした。




次に対空地雷・対空海雷の設置、これらは以前の大戦で大活躍した代物だ、

艦砲射撃も行うが大勢だと島に近づかない魔物もいるのでそれらを叩き落とす、

そのためこれらは海岸や海沿いなどに設置してリモートで操作することにした。




他にも追撃ミサイル等の準備、これらは主にボス的な魔物に向けて発射する、

まずは艦砲射撃、対空地雷や対空海雷を避けた魔物をこのミサイルで撃ち落とす、

これならほとんどの魔物を撃ち落とせるはず・・油断せずに念入りに準備した。




準備が完了した翌日早速動きがあった、魔物達が次々と山奥から出てきたのだ、

数は少ないが遠くからでも感じる殺気の嵐、どうやら共食いを繰り返したらしい、

レーダーには他にも・・明らかに巨大な魔物らしき物体を複数反応していた。




各艦は急ぎ出港、だが信濃は建設した街と転送の鏡を守るため沖合いで待機、

他の4艦は急ぎ無人島の近くに集結、だが魔物達は4方から来る可能性がある、

そのためこの4隻は新たに備えた新装備を使うことにした。




それは・・




「 rarefaction (透明化)」




これはブリッツガ●ダム等に装備されたステルス機能を参考に開発した、

特殊なガス状の物質を魔法で艦を包むような形にして一時的に透明にする、

魔法が続く限り艦は透明となり触らない限りその位置はわからない。

 



ただ動くと波しぶき等は消せないため一発でバレる、なので動かない前提、

敵が頭上を通り過ぎてくれればいいだけなので気づかれないことを徹底した、

そのためこれが展開されるとレーダーにも映らず千里眼でも見えなくなる。




この装備は現時点第7艦隊専用の装備、まだ試作段階のため他は見送っている、

各地に遊撃の任務が多い第7艦隊に装備、実験では特に問題はなかったが・・

この星にいる魔物には試した事が無い、なので皆展開された時は念の為動かない。




そうして・・




透明化の装備を展開、すると・・




シュウウウウウウウウウウウウ~~~




第7艦隊の4隻は・・



透明となりその場から動かず魔物を待ち構えた。





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