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希少生物ピンキーの狙う食べ物と進化した魔物達





3日ほど魔物の襲来を警戒していたが・・どこも音沙汰なしだそうだ、

カウノス達はその間自分達が住んでいた大陸に到達、どこも荒れ果てていた、

だが・・ウサギ程の大きさの種族複数が岩陰等に隠れて難を逃れていた。



だが・・



そのほとんどがガリガリ、餓死寸前の一歩手前だったが・・




「ピンキー!ラッドル~~!みんな~私達よ出ておいで~!!!」




ビュブリス達は様々な種族の名前を連呼、それを聞いた小さな種族達、

懐かしい声を聞いて・・かすかな力を振り絞り岩陰などから出てきた、

それを見て涙ぐむサナ達、急ぎ駆け付け抱きしめていく・・




「ピィ~キュ~イ~キュキュキュ!!!」




ウサギに羽根が生えたような・・真っ白なリスのような・・



・・・



不思議な感じの生き物が岩陰から次々と出てくる、だが・・




「キ・・キュ~~~~イ・・」




小さな種族達は次々と倒れていく、サナ達が抱きかかえると・・




・・・



もう骨と皮ばかり、かろうじて息をしている程度で危険な状態だ、

サナ達は急ぎ各艦に小さな種族を連れていく、各艦は緊急体制に入った、

乗組員は急ぎ点滴準備、ゆっくりと栄養剤を小さな身体に注いでいく。




これは事前にビュブリス達から聞き予想していたことで・・




牛のように大きな種族はともかく小さな小動物は駆逐されやすい、

自分達という守護がいないと・・おそらく岩陰などに隠れている、

そこで敵がいなくなるまで隠れて夜になったら動き出すと聞いていた。




だが・・




予想外の・・破壊神が置いていった魔物達は夜目も効き空も飛ぶ、

そのため家畜やペットたちは次々捕まってはその場で食べられていた、

親達はほぼ全滅、身体の小さな子供だけが何とか隠れ生き延びていた。




その子供達も餓死寸前、サナ達の気配を感じ何とか出てきたが・・

その場で倒れてしまい虫の息、身体が小さいので回復魔法は強すぎる、

そこで万一を考え乳児でも使える特殊な点滴を山ほど持ってきていた。




サナ達は敷地に臨時の滑走路を魔法で造り、そこに戦闘機隊を待機させた、

次から次へと運ばれる様々な種族の子供が信濃の甲板に運ばれ治療を受ける、

そのため信濃はもちろん・・他の艦も艦尾が臨時救急場となり患者で溢れた。




・・・




人間じゃないから・・患者・・ではなく患族・・まあいいか!




驚くほど各地から運ばれてくる様々な種族の子供達、全部虫の息だ、

そのため監視員を除く乗組員はほぼ全員看護にまわり大忙しとなる、

食事はおにぎりとお茶を合間に食べるだけ、寝る間も惜しんで看護する。




このような状況でも・・




一行に目覚めないアルテミスとアフロディーテ、来賓室から出てこない、

猫の手も借りたい・・既に猫達もマジックハンドで器用に看護している、

それと仙嶽と翡翠も既に目覚めていてサナ達の手伝いをしている。




だが・・




寝ているはずのアルテミスとアフロディーテなのだが・・

なぜか朝昼晩、それと10時と3時のおやつ、さらに夜食のラーメン、

これらを指定時間に来賓室の前に置くようメイドさんに指示していた。




メイドさん達はこの指示に従い指定時間に山ほど食事と運んでいた、

それらは来賓室の入口に置き・・瞬時にそれらは来賓室の中に転送、

1時間ほど経ったらお皿等がドアの前に転送、それをメイドさんが片づける。




当然ながら・・・




食事は完全完食、米粒一つ残らず綺麗に食べられていた。




・・・



なんか逆鱗に触れそうなので・・俺を含む全員が関わらないことにした。




当面この2人はほっといて・・




一週間ほど総出で種族の子供達の看護、なんとかある程度落ち着いた、

残念ながら既に息絶えた子供も多くサナ達が泣きながら火葬にしている、

火葬にしたのは魔物対策の為、掘り起こして食べる可能性があるからだ。




看護の甲斐あって生き残った種族は少しづつ歩けるようになってきた、

俺達が敵ではないとサナ達から聞いたようで・・女性陣に懐いている、

男性は蚊帳の外・・ではなくなぜかオスの子供がじゃれている。




これらのほとんどが乗組員に懐いているのだが・・




なぜか俺やブルーアイズ、コロには懐かずに・・すぐに離れてしまう、

別に敵意は無いのだが・・艦の祭壇に飾られたパピータ大魔王とその配下、

それに怯えて・・見本となった俺達が敬遠されていた。




・・・




何でか知らないが・・すごく疎外感を感じる。




ただ猫達は看護を頑張った事もありすごく懐かれ・・求婚を迫られた、

まだ子供だからと猫達はかっこつけて断ったが・・チェックはしていた、

先が楽しみな子供を秘かに写真を撮って・・先で告白・妻にするらしい。




・・・




確かに猫系の種族もいるけど・・大丈夫なのかな?




・・・




猫のことは・・猫にしかわからない、なので俺はスルー!




話を戻して・・




一週間の間魔物達は驚く位音沙汰が無く全然姿を現さなかった、

人工衛星で監視はしていたが山奥の中に籠っているようで反応がない、

闇雲に攻撃するわけにはいかないので・・現時点何もしていない。




その間俺達はカウノス達の住処の建設や転送の鏡の移動などを行う、

住処は破壊神に粉々に砕かれていたので持ってきたプレハブを建設、

基礎をライアン達の土魔法で造りその上にプレハブを建てていく。




この作業を見ていたピンキー・・羽根の生えたウサギに似た種族、

ラッドルというのは白いリスのような種族らしくかなり人懐っこい、

これらがもの珍しそうに俺達の作業を見てい・・早速住んでいる。




今は夏らしく気温は30度越え、そのため魔力エアコンをフル運転、

これに関してはサナ達が猛烈にリクエスト!絶対欲しいと訴えていた、

そのためプレハブが完成する度に光輝族・聖皇族とピンキー達が大歓喜!




即座に魔力エアコンを作動、冷風に感激し畳にごろ寝をしていた。




ちなみにこの星はハワイのような気候らしく山奥にしか雪は降らないそうだ、

それもあり水は貴重品、年中25度以上で雨は数える位の日時しか降らない、

サナ達が引き続き俺達のとの取引を希望した理由の一つがこれらしい。




一見すると爽やかな青空の星のようだが・・




水が乏しく雨が少ないため彼女達は魔法で井戸を掘り生活用水を得ていた、

ピンキー達も水が少ないためサナ達に懐き水を貰い生きてきたようだ、

そのためか・・ピンキー達は冷蔵庫とエアコンの前に座り頻繁に鳴く。




ここに座り俺達に向かって鳴くと・・




水と快適が得られると悟り・・頻繁に利用している。




冷たい水や冷風が身体に当たり爽やかなので癖になり頻繁に繰り返す、

そして食事、ピンキー達は人参を見た瞬間野生のような眼となり食らう、

その姿は・・とても可愛い種族とは思えないほど獰猛な顔をしていた。




「ガリガリガリガリガリ!!」




これに驚いた料理人ライアンが血相変えて俺達に訴える!




「み・・皆さまピンキー達を止めてください!カレー用の人参が・・

人参が・・あああああああああああ・・・」




・・・




俺達はしばらく・人参無しのカレーを食べる日が続いた。




だが・・



俺達はピンキー騒ぎで忘れていたが・・



・・・



コロが言っていた「共食い!」




後から気づいたが・・魔物達は山奥の洞窟等で共食いを繰り返していた、

俺達と言う強大な敵に立ち向かうにはこれしかない・・




「グヮアアアアアア~~~」




「ギェエエエエエエエ~~~~!!」




・・・




魔物達は喰い喰われ一気に数は減るが・・




残った魔物は猛烈なパワーアップを果たす!それを繰り返していた、

最終的には2千程度まで減ったがどれも特級を超える強さを得ていた、

その中には・・



超巨大な魔物10体と・・




人間姿にもなれる革新の進化を遂げた魔物が3体が・・




・・・




眼を光らせ洞窟からゆっくりと・・出てきた!














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